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【最新】栄養教諭の倍率推移(全国一覧)とやるべき3つの対策

栄養教諭の倍率

最新(令和8年度)の栄養教諭の倍率は把握していますか?

この記事では、全国の最新倍率データ過去の推移都道府県別の結果を整理するとともに、倍率が高いからこそ実践すべき3つの対策を具体的に解説します。

「高倍率だから無理」という考えを捨て、今すぐ合格への準備を始めましょう。


教員採用試験の全国倍率は、以下の記事でまとめています。

目次

【令和8年度】栄養教諭の倍率(全国一覧)

令和7年実施の令和8(2026)年度教員採用試験について、各都道府県・教育委員会の公式発表をもとに、栄養教諭の倍率を全国一覧にしました。

自治体受験者数合格者数倍率
北海道72324.0
┗札幌市36312.0
青森県10110.0
岩手県
宮城県1326.5
┗仙台市24212.0
秋田県
山形県
福島県
茨城県4659.2
栃木県
群馬県
埼玉県64610.7
┗さいたま市39313.0
千葉県41220.5
東京都
神奈川県70514.0
┗横浜市
┗川崎市
┗相模原市1735.7
新潟県
┗新潟市11111.0
富山県10110.0
石川県13113.0
福井県818.0
山梨県818.0
長野県37312.3
岐阜県25125.0
静岡県38138.0
┗静岡市
┗浜松市
愛知県86108.6
┗名古屋市32132.0
三重県24212.0
滋賀県17117.0
京都府31131.0
┗京都市2947.3
大阪府78107.8
┗大阪市61134.7
┗堺市10110.0
┗豊能地区723.5
兵庫県69513.8
┗神戸市2839.3
奈良県2045.0
和歌山県1152.2
鳥取県21210.5
島根県28128.0
岡山県
┗岡山市23123.0
広島県39139.0
山口県
徳島県11111.0
香川県20120.0
愛媛県2345.8
高知県2036.7
福岡県57228.5
┗福岡市61415.3
┗北九州市
佐賀県
長崎県20120.0
熊本県2137.0
┗熊本市1744.3
大分県1628.0
宮崎県15115.0
鹿児島県39313.0
沖縄県
教員採用試験 栄養教諭の倍率一覧(令和8年度)

栄養教諭の倍率が高い自治体 TOP5

採用枠「1名」という自治体も多く、20倍を超える競争は当たり前という、まさに超激戦区です。

  • 1位 広島県 (39.0倍):39人が受験し、合格者はわずか1名。全国で最も狭き門となりました。たった一つの席を巡って、熾烈な争いが繰り広げられたことが分かります。
  • 2位 静岡県 (38.0倍):こちらも合格者1名に対し38人が受験。東海地方で最も厳しい結果となりました。
  • 3位 名古屋市 (32.0倍):愛知県全体の倍率(8.6倍)をはるかに上回る32.0倍。人気の政令指定都市に受験者が集中し、極めて高い競争率となっています。
  • 4位 京都府 (31.0倍):31人の受験者に対して合格者は1名。京都市(7.3倍)と比較しても非常に高く、府全体での採用の難しさが際立ちます。
  • 5位 福岡県 (28.5倍):57人が受験し、合格者は2名。福岡市(15.3倍)よりも倍率が高く、県全体での採用を希望する受験者にとって厳しい試験でした。

栄養教諭の倍率が低い自治体 TOP5

「低い」といっても、その多くは5倍前後であり、決して油断はできません。それでも、全国平均から見れば、比較的合格のチャンスが広がる自治体と言えるでしょう。

  • 1位 和歌山県 (2.2倍):受験者11人に対し、合格者が5人。全国で唯一2倍台という、突出して低い倍率でした。栄養教諭を目指す受験生にとって、最大の「ねらい目」であったと言えます。
  • 2位 豊能地区(大阪府) (3.5倍):大阪府内の他自治体と比較すると、落ち着いた倍率です。小学校教諭では全国トップの倍率でしたが、校種によって全く異なる様相を呈しています。
  • 3位 熊本市 (4.3倍):熊本県全体(7.0倍)よりも倍率が低く、比較的門戸が広い結果となりました。
  • 4位 大阪市 (4.7倍):61名の受験に対し13名が合格。採用予定数が全国的に見ても多いことが、倍率を押し下げる要因となっています。
  • 5位 奈良県 (5.0倍):20人が受験し、4人が合格。関西圏の中では比較的緩やかな競争率でした。

  • このデータは夏実施の採用試験結果に基づいています。秋・冬の特別選考や「大学3年生前倒し特別選考」は含まれていません。

【過去】栄養教諭の倍率推移

栄養教諭は、食育の中核を担う専門職として重要な役割を持ちますが、その採用枠は非常に少ないのが現状です。

倍率1倍代が当たり前になっている小学校教諭とは対照的に、各自治体の採用人数が数名、あるいは1名というケースも珍しくなく、結果的に倍率は常に高い水準で推移しています。

全国の倍率推移

この5年間、受験者数は1,500人〜1,600人台で安定していますが、合格者数は年度によって変動が大きく、特に令和8年度は141人と減少しました。

そのため、倍率は再び上昇傾向に転じています。

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度1,516人141人10.8倍
令和7年度1,612人169人9.5倍
令和6年度1,582人174人9.1倍
令和5年度1,666人209人8.0倍
令和4年度1,583人174人9.1倍
全国の栄養教諭採用試験 倍率推移(過去5年間)

この表から、栄養教諭の採用試験が常に8倍を超える厳しい競争であることが明確にわかります。

直近の令和8年度では10倍を超えており、受験者にとっては非常に狭き門であり続けています。

合格を勝ち取るためには、専門性の高い筆記対策と、他の受験者との差別化を図る人物試験対策が不可欠です。

都道府県別の倍率推移

多くの自治体で倍率は5倍以上です。地方では10倍超えのケースもあります。

自治体R8R7R6R5R4
北海道24.04.14.11.98.9
札幌市12.09.76.09.0
青森県10.013.018.09.512.0
岩手県
宮城県6.51.019.011.04.0
仙台市12.013.57.020.07.0
秋田県12.0
山形県16.09.010.013.0
福島県
茨城県9.29.311.811.65.7
栃木県
群馬県
埼玉県10.712.48.06.27.7
さいたま市13.08.24.34.76.0
千葉県20.58.313.529.09.5
東京都
神奈川県14.0
横浜市
川崎市
相模原市5.712.511.5
新潟県6.53.8
新潟市11.02.413.0
富山県10.07.04.710.05.3
石川県13.04.37.57.06.0
福井県8.014.014.09.512.0
山梨県8.012.04.516.0
長野県12.313.04.85.56.8
岐阜県25.028.018.56.44.4
静岡県38.016.011.04.810.5
静岡市13.07.06.09.0
浜松市
愛知県8.69.611.59.611.1
名古屋市32.012.336.06.89.6
三重県12.06.89.86.710.0
滋賀県17.015.011.05.33.8
京都府31.016.514.54.38.3
京都市7.39.09.012.510.0
大阪府7.810.96.89.810.6
大阪市4.74.15.44.616.7
堺市10.03.312.04.013.0
豊能地区3.518.012.0
兵庫県13.813.416.416.813.6
神戸市9.317.05.45.832.0
奈良県5.05.86.09.36.7
和歌山県2.28.015.0
鳥取県10.512.018.0
島根県28.023.020.020.016.0
岡山県15.0
岡山市23.031.025.022.022.0
広島県39.022.019.011.09.9
山口県29.0
徳島県11.018.017.09.015.0
香川県20.020.012.023.0
愛媛県5.836.036.0
高知県6.714.312.714.013.0
福岡県28.522.012.010.06.2
福岡市15.38.816.524.024.0
北九州市22.011.712.7
佐賀県11.011.0
長崎県20.020.0
熊本県7.06.39.313.06.0
熊本市4.33.85.78.511.0
大分県8.014.025.06.24.4
宮崎県15.09.516.018.029.0
鹿児島県13.016.311.031.55.9
沖縄県
教員採用試験 栄養教諭の倍率推移(都道府県別)

表を参考にしながら、志望地域の現状を理解して準備を進めましょう。


  • データは夏実施の採用試験(教育委員会発表資料)に基づいています。
  • 秋・冬の特別選考や「大学3年生前倒し特別選考」は含まれていません。
  • 自治体名をクリックすると、それぞれの自治体に特化したデータ記事を読むことができます。

栄養教諭に合格するために、今すぐやるべき3つの対策

「栄養教諭の倍率はどこも高い…」

「合格者1名の枠に何十人も集まるなんて、合格は無理だ」

そう感じている方も多いです。 栄養教諭の教員採用試験は、その専門性の高さと採用枠の少なさから、極めて厳しい競争になります。

しかし、どれだけ高倍率であっても、最終的に合格を掴む人は必ずいます。 教員採用試験は単なる競争試験ではなく、教育現場に立つ資質・能力を見極める資格試験の側面も持っています。

「栄養教諭としてふさわしい」と評価されれば、高倍率を乗り越えることは可能です。 厳しい戦いを勝ち抜くため、今すぐ以下の3つの対策を始めましょう。

1. 専門教養で差をつける!筆記試験対策

高倍率の試験では、まず筆記試験で確実に高得点を取ることが大前提です。

特に専門教養は、他の受験者と差がつく最も重要な科目です。

  • ■ 関連法規・資料の読み込み: 「食育基本法」「学校給食法」はもちろん、「食に関する指導の手引」や最新の「日本人の食事摂取基準」は隅々まで読み込み、内容を完全に理解しましょう。
  • ■ 専門知識のアップデート: 食物アレルギー対応、HACCP、食品ロス問題など、学校現場で直面する現代的な課題に関する知識は必須です。関連ニュースや文部科学省の通知には常にアンテナを張ることが大切です。
  • ■ 過去問演習: 志望自治体だけでなく、全国の過去問を解き、出題傾向を掴むことが重要です。教職教養・一般教養も、自治体が設定する基準点を確実に超える対策が欠かせません。

▼栄養教諭の過去問を以下の記事でまとめています。

2. 「なぜ、栄養教諭か」を語るための徹底した自己分析と自治体研究

採用枠が少ないからこそ、面接官は「なぜ、他の職種ではなく栄養教諭なのか」「本当にうちの自治体で貢献してくれる人材か」を極めて慎重に見極めます。

  • ■ 自己分析: 「食を通して、どんな子どもを育てたいか」「栄養教諭として、自分の強みをどう活かせるか」を深く掘り下げ、あなたの教育に対する「軸」を確立させましょう。
  • ■ 自治体研究: その自治体の教育大綱や、給食センターの取り組み、地産地消への力の入れ具合などを調べます。「アレルギー対応」「食文化の継承」といった重点施策を具体的に把握することが重要です。
  • ■ 志望動機との接続: 自己分析で見えた自分の「軸」と、自治体の食育方針を結びつけ、「この自治体で栄養教諭として貢献したい理由」を情熱と論理を持って説明できるように準備します。

▼栄養教諭の面接試験で問われた質問項目をまとめています。

3. 人物評価の要「面接・場面指導」対策

筆記試験で高得点を取っても、最終的な合否は人物評価で決まります。

栄養教諭としての資質や対応力を示すための対策は、どれだけやってもやり過ぎることはありません。

  • ■ 声に出して練習: 想定される質問(例:「偏食の多い児童にどう対応しますか?」)への回答を、頭で考えるだけでなく、必ず声に出して話す練習をしましょう。専門用語を使いつつも、分かりやすく話す技術が求められます。
  • ■ 第三者からのフィードバック: 大学のキャリアセンターや予備校の講師に模擬面接をしてもらい、専門的な視点から客観的なアドバイスをもらうべきです。
  • ■ 場面指導の準備: 「給食の時間、食物アレルギーを持つ児童が、他の児童の給食を誤って口にしそうになっている」といった具体的な場面を想定し、対応の流れを複数パターン準備しておきましょう。

【教員採用試験】栄養教諭の倍率まとめ

今回は、令和8年度の栄養教諭採用試験の倍率と、それを突破するための対策を解説しました。

広島県(39.0倍)や静岡県(38.0倍)のような40倍近い超激戦区がある一方、和歌山県(2.2倍)のように比較的緩やかな自治体も存在し、自治体による差は大きいです。

しかし、全体としては「常に高倍率で、極めて厳しい競争である」という事実は変わりません。

受験生の皆さんに最もお伝えしたいのは、「倍率という数字に惑わされず、自分自身の対策に集中すること」です。

どれだけ倍率が高くとも、合格基準をクリアし、栄養教諭としての高い専門性と熱意を示した人が、最終的に合格を掴み取ります。 逆に、たとえ倍率が比較的低い自治体であっても、準備不足が見えれば容赦なく不合格となります。

最終的にあなたの合否を決めるのは、以下の3点です。

  • 「なぜ栄養教諭になりたいのか」という揺るぎない情熱
  • 「なぜこの自治体でなければならないのか」という明確な志望動機
  • それらを裏付ける徹底した専門教養と人物試験対策

これらを実行できたかどうかです。

この記事を参考に、ご自身のキャリアプランと照らし合わせながら、最適な受験戦略を立ててください。

そして、残された時間で自分にできる最大限の準備を進めましょう。

皆さんが来年の春、希望の学校で、子どもたちの健やかな成長を食で支えていることを心から願っています。

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