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【令和8年度】神戸市教員採用試験の倍率を教科別に徹底解説

【令和8年度】神戸市教員採用試験の結果

神戸市教員採用試験の合格を目指す上で、自分が受験する試験の正確な「倍率」を把握することは大事です。

全体の難易度はもちろん、自分が受ける校種・教科の立ち位置を知ることで、より効果的な学習戦略を立てることができますよね。

この記事では、神戸市教員採用試験の倍率について、最新の令和8年度(2025年実施)の結果から過去の推移まで、校種・教科ごとに徹底分析します。

本記事に掲載している倍率について

本記事に掲載している倍率は、文部科学省が発表する採用倍率(採用者数ベース)とは異なり、神戸市教育委員会が発表する『受験者数÷合格者数』で算出した『受験倍率』を基に解説します。より受験者の実感に近い難易度を把握するための指標とお考えください。

また、掲載しているデータは、秋・冬の特別選考や「大学3年生前倒し特別選考」の結果を含まない主に夏に実施される正規の採用試験の結果に基づいています。最も受験者数の多い、一般的な試験の難易度を把握するための指標として参考にしてください。

あなたの受験する校種・教科が、例年どれくらいの難易度なのか。その大きな流れを知ることで、今後の対策がぐっと立てやすくなりますよ。

目次

【最新】令和8年度神戸市教員採用試験の倍率は3.5倍!

まずは、最新の令和8年度(2025年実施)試験の最終結果から見ていきましょう。

結論から言うと、全体の最終倍率は3.5倍という結果でした。

  • 受験者数:1,702人
  • 合格者数:483人
  • 最終倍率:3.5倍

校種・教科別の結果

校種・教科受験者数合格者数倍率
幼稚園3265.3
小学校小学校6501853.5
英語コース1234.0
中高共通国語83273.1
社会121294.2
数学67232.9
理科59232.6
音楽59153.9
美術25141.8
保体158246.6
技術1262.0
家庭2492.7
英語81253.2
高等学校工業2263.7
商業951.8
特別支援学校120621.9
養護教諭140187.8
栄養教諭2839.3
17024833.5

令和8年度の全体倍率は3.5倍と、昨年度と全く同じ数字に着地しました。これは、近年の採用数増加と受験者数減少の流れが一段落し、安定期に入ったことを示唆しています。

特に、数年前まで7倍を超えていた状況を考えると、現在の3倍台は受験生にとって大きなチャンスであることに変わりありません。

校種別に見ると、特別支援学校が1.9倍と突出して低く、強い採用ニーズがうかがえます。一方で、養護教諭(7.8倍)や栄養教諭(9.3倍)は依然として狭き門です。

自分の受験する校種・教科の立ち位置を正確に把握し、ライバルとの差別化を図る戦略的な対策が合格を左右するでしょう。

【過去】神戸市教員採用試験の倍率推移

最新(令和8年度)の結果を把握したところで、次に過去の倍率がどのように推移してきたのかを見ていきましょう。

長期的な視点と短期的な視点の両方から、難易度の傾向を掴んでいきます。

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度1,7024833.5
令和7年度1,6434633.5
令和6年度1,6434633.5
令和5年度1,6224513.6
令和4年度1,7462467.1
令和3年度1,8572477.5
令和2年度2,0292946.9
平成31年度2,1683755.8
平成30年度2,1053516.0
平成29年度1,8413175.8
平成28年度1,9002986.4
平成27年度2,0403685.5
平成26年度2,1253675.8
平成25年度2,1103835.5
平成24年度2,2643796.0

神戸市の倍率は、令和3・4年度の7倍超えという異常な高倍率期を経て、令和5年度に劇的に低下し、以降は3.5倍前後で安定しています。

このV字回復は、合格者数を例年並みに戻したことが最大の要因です。2,000人を超えていた受験者数が1,600〜1,700人台で推移していることから、受験者離れが下げ止まった感はありますが、それでもかつての高倍率時代に比べれば圧倒的に合格しやすい状況です。

この「3.5倍」という数値をどう捉えるか。一部の教科を除けば、決して無謀な挑戦ではありません。正しい努力を継続すれば、十分に合格を狙える「チャンスの時期」であると断言できます。

全国の倍率と比較したい方はこちら

全都道府県の教員採用試験の倍率を以下の記事でまとめています。他自治体の動向もチェックして、より広い視点で試験に臨みましょう。

【校種・教科別】過去6年間の倍率推移

ここからは、あなたが最も気になるであろう「校種」と「教科」ごとの倍率を紹介します。

受験する区分が、過去どのような倍率で推移してきたのかを把握し、対策の参考にしてください。

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小学校教諭

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小学校:一般

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度6501853.5
令和7年度6572352.8
令和6年度6582073.2
令和5年度6372182.9
令和4年度6961146.1
令和3年度7491057.1

小学校:英語コース

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度1234.0
令和7年度1262.0
令和6年度1672.3
令和5年度1753.4
令和4年度1535.0
令和3年度2273.1

中学校・中高共通

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中高共通:国語

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度83273.1
令和7年度65232.8
令和6年度62203.1
令和5年度62292.1
令和4年度67144.8
令和3年度61193.2

中高共通:社会

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度121294.2
令和7年度107176.3
令和6年度104166.5
令和5年度94615.7
令和4年度94910.4
令和3年度1011010.1

中高共通:数学

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度67232.9
令和7年度64173.8
令和6年度68223.1
令和5年度69233.0
令和4年度66116.0
令和3年度77117.0

中高共通:理科

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度59232.6
令和7年度38182.1
令和6年度51262.0
令和5年度46222.1
令和4年度56115.1
令和3年度64106.4

中高共通:音楽

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度59153.9
令和7年度53134.1
令和6年度52173.1
令和5年度59153.9
令和4年度81613.5
令和3年度7298.0

中高共通:美術

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度25141.8
令和7年度1081.3
令和6年度12101.2
令和5年度1271.7
令和4年度2392.6
令和3年度3766.2

中高共通:保健体育

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度158246.6
令和7年度148226.7
令和6年度1681115.3
令和5年度1621016.2
令和4年度166918.4
令和3年度155917.2

中学校:技術

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度1262.0
令和7年度641.5
令和6年度751.4
令和5年度1481.8
令和4年度1133.7
令和3年度1334.3

中高共通:家庭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度2492.7
令和7年度2273.1
令和6年度2363.8
令和5年度1963.2
令和4年度2045.0
令和3年度1844.5

中高共通:英語

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度81253.2
令和7年度85214.0
令和6年度82243.4
令和5年度90283.2
令和4年度98147.0
令和3年度102137.8

高等学校

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高等学校:工業

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度2263.7
令和7年度2063.3
令和6年度1735.7
令和5年度23211.5
令和4年度20210.0
令和3年度15115.0

高等学校:商業

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度951.8
令和7年度1133.7
令和6年度832.7
令和5年度1326.5
令和4年度824.0
令和3年度1025.0

特別支援学校

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度120621.9
令和7年度137642.1
令和6年度137492.8
令和5年度144373.9
令和4年度152285.4
令和3年度154305.1

養護教諭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度140187.8
令和7年度114157.6
令和6年度104215.0
令和5年度92194.8
令和4年度88517.6
令和3年度92518.4

栄養教諭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度2839.3
令和7年度34217.0
令和6年度3875.4
令和5年度2955.8
令和4年度32132.0
令和3年度27213.5

幼稚園

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度3265.3
令和7年度3465.7
令和6年度3694.0
令和5年度4094.4
令和4年度53153.0
令和3年度88188.0

まとめ:神戸市の教員になるために、今すべきこと

神戸市の教員採用試験は、数年間の高倍率時代を乗り越え、現在は「安定期」に入っています。これは、無謀な挑戦ではなく、着実な努力が正当に評価される試験になったことを意味します。

しかし、安定とは決して「楽」ということではありません。特に、中学校の社会や保健体育、そして養護教諭といった職種は、依然として全国的に見ても厳しい競争が続いています。

これらの教科を志望する者は、筆記試験での高得点はもちろんのこと、面接や模擬授業で「なぜ神戸市でなければならないのか」「自分に何ができるのか」を論理的かつ情熱的に語る力が不可欠です。

倍率という数字は、あくまでスタートラインの確認に過ぎません。大切なのは、そこからゴール(=合格)に向けて、どのような戦略を描き、実行するかです。

神戸という魅力的な都市で、未来を担う子どもたちのために働きたいというあなたの熱い思いを、試験の隅々までぶつけてきてください。万全の準備をすれば、道は必ず開かれます。

▼神戸市教員採用試験の内容や対策については、以下の記事でまとめています。あわせて確認してみましょう!

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