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【令和8年度】北九州市教員採用試験の倍率を教科別に徹底解説

【令和8年度】北九州市教員採用試験の結果

北九州市教員採用試験の合格を目指す上で、自分が受験する試験の正確な「倍率」を把握することは大事です。

全体の難易度はもちろん、自分が受ける校種・教科の立ち位置を知ることで、より効果的な学習戦略を立てることができますよね。

この記事では、北九州市教員採用試験の倍率について、最新の令和8年度(2025年実施)の結果から過去の推移まで、校種・教科ごとに徹底分析します。

本記事に掲載している倍率について

本記事に掲載している倍率は、文部科学省が発表する採用倍率(採用者数ベース)とは異なり、北九州市教育委員会が発表する『受験者数÷合格者数』で算出した『受験倍率』を基に解説します(令和8年度は志望倍率)。より受験者の実感に近い難易度を把握するための指標とお考えください。

あなたの受験する校種・教科が、例年どれくらいの難易度なのか。その大きな流れを知ることで、今後の対策がぐっと立てやすくなりますよ。

目次

【最新】令和8年度北九州市教員採用試験の倍率は3.1倍!

まずは、最新の令和8年度(2025年実施)試験の最終結果から見ていきましょう。

結論から言うと、全体の最終倍率は3.1倍という結果でした。

  • 志望者数:754人
  • 合格者数:243人
  • 最終倍率:3.1倍

校種・教科別の結果

教科志望者数合格者数倍率
小学校3081252.5
小中一貫1644.0
国語4094.4
社会55124.6
数学26112.4
理科1863.0
音楽1234.0
美術824.0
保健体育89108.9
技術111.0
家庭623.0
英語2573.6
小学部37191.9
中学部35271.3
養護教諭78515.6
7542433.1

令和8年度の全体倍率は3.1倍と、昨年度の2.5倍から上昇に転じました。特に、養護教諭が15.6倍、中学校保健体育が8.9倍と、特定の職種・教科で非常に高い倍率となっており、激戦であったことがうかがえます。

一方で、小学校(2.5倍)や特別支援学校(1.6倍)は比較的落ち着いた倍率を維持しており、校種・教科による難易度の差がより鮮明になった試験と言えるでしょう。

北九州市は全国の政令指定都市の中でも特に手厚いサポート体制で知られており、志願者が多く集まる傾向にあります。

倍率が低いからと油断せず、また高いからと諦めることなく、自分自身の強みを最大限にアピールする準備が合格の鍵となります。

【過去】北九州市教員採用試験の倍率推移

最新(令和8年度)の結果を把握したところで、次に過去の倍率がどのように推移してきたのかを見ていきましょう。

長期的な視点と短期的な視点の両方から、難易度の傾向を掴んでいきます。

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度7542433.1
令和7年度8483342.5
令和6年度8762893.0
令和5年度8743412.6
令和4年度7092602.7
令和3年度1,1283773.0
令和2年度6823122.2
平成31年度8553612.4
平成30年度7732303.4
平成29年度7621834.2
平成28年度8181914.3
平成27年度8292223.7
平成26年度8742333.8
平成25年度8572213.9
平成24年度8562193.9
平成23年度8631745.0

10年以上前は5.0倍を超えていた北九州市の倍率ですが、ここ数年は2倍台から3倍台前半で安定して推移しています。全国的な教員不足の流れとは少し異なり、急激な低倍率化には至っていないのが大きな特徴です。

これは、政令指定都市としての魅力や手厚い研修・福利厚生などが、安定した志願者数につながっているからでしょう。倍率が乱高下しないため、受験生にとっては対策が立てやすい状況と言えます。

「例年通りの難易度」を想定し、基礎基本を固め、北九州市が求める「人間力豊かな教員」像を面接でアピールすることが、合格への最短ルートです。

全国の倍率と比較したい方はこちら

全都道府県の教員採用試験の倍率を以下の記事でまとめています。他自治体の動向もチェックして、より広い視点で試験に臨みましょう。

【校種・教科別】過去6年間の倍率推移

ここからは、あなたが最も気になるであろう「校種」と「教科」ごとの倍率を紹介します。

受験する区分が、過去どのような倍率で推移してきたのかを把握し、対策の参考にしてください。

青文字をタップすると該当箇所までジャンプします!

小学校教諭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度3241292.5
令和7年度3901992.0
令和6年度3141552.0
令和5年度3871962.0
令和4年度2541481.7
令和3年度3742031.8

中学校教諭

青文字をタップすると該当箇所までジャンプします!

中学校:国語

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度4094.4
令和7年度39103.9
令和6年度3093.3
令和5年度31112.8
令和4年度3593.9
令和3年度35113.2

中学校:社会

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度55124.6
令和7年度46153.1
令和6年度45114.1
令和5年度53143.8
令和4年度50105.0
令和3年度103119.4

中学校:数学

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度26112.4
令和7年度32112.9
令和6年度39142.8
令和5年度55124.6
令和4年度4258.4
令和3年度67144.8

中学校:理科

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度1863.0
令和7年度1644.0
令和6年度1281.5
令和5年度2392.6
令和4年度2773.9
令和3年度56173.3

中学校:音楽

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度1234.0
令和7年度842.0
令和6年度1234.0
令和5年度1125.5
令和4年度2145.3
令和3年度2664.3

中学校:美術

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度824.0
令和7年度522.5
令和6年度832.7
令和5年度331.0
令和4年度732.3
令和3年度942.3

中学校:保健体育

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度89108.9
令和7年度83145.9
令和6年度89108.9
令和5年度82516.4
令和4年度74514.8
令和3年度1371013.7

中学校:技術

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度111.0
令和7年度212.0
令和6年度331.0
令和5年度221.0
令和4年度221.0
令和3年度1234.0

中学校:家庭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度623.0
令和7年度616.0
令和6年度515.0
令和5年度431.3
令和4年度623.0
令和3年度1125.5

中学校:英語

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度2573.6
令和7年度3474.9
令和6年度2883.5
令和5年度25112.3
令和4年度3265.3
令和3年度50172.9

特別支援学校

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度72461.6
令和7年度104611.7
令和6年度104581.8
令和5年度72611.2
令和4年度66471.4
令和3年度126721.8

養護教諭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度78515.6
令和7年度83516.6
令和6年度90518.0
令和5年度90910.0
令和4年度5586.9
令和3年度75418.8

栄養教諭

採用年度受験者数合格者数実質倍率
令和8年度
令和7年度
令和6年度21121.0
令和5年度36312.0
令和4年度3849.5
令和3年度47315.7

まとめ:北九州市の教員になるために、今すべきこと

北九州市の教員採用試験は、全国の他の自治体と比較して、全体的に安定した倍率を保っているのが特徴です。これは、受験生にとって「来年の難易度が読めない」という不安が少なく、計画的に対策を進められるという大きなメリットがあります。

しかし、その内訳を見ると、養護教諭や保健体育のように10倍を超える激戦区もあれば、小学校や特別支援学校のように2倍前後の比較的門戸が広い校種も存在します。

あなたが目指す場所がどの位置にあるのかを正確に把握することが、合格戦略の第一歩です。倍率が高いからといって諦める必要は全くありません。

それは、それだけ多くのライバルが「平均的な対策」しかしてこないということの裏返しでもあります。筆記で満点を取り、面接では誰よりも熱く、論理的に「なぜ北九州市でなければならないのか」を語る。

その「一歩先を行く」準備が、あなたを合格へと導きます。この安定したチャンスを最大限に活かし、夢を掴み取ってください!

▼北九州市教員採用試験の内容や対策については、以下の記事でまとめています。あわせて確認してみましょう!

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