【令和8年度】岡山市教員採用試験の倍率を教科別に徹底解説

岡山市教員採用試験の合格を目指す上で、自分が受験する試験の正確な「倍率」を把握することは大事です。

全体の難易度はもちろん、自分が受ける校種・教科の立ち位置を知ることで、より効果的な学習戦略を立てることができますよね。

この記事では、岡山市教員採用試験の倍率について、最新の令和8年度（2025年実施）の結果から過去の推移まで、校種・教科ごとに徹底分析します。

あなたの受験する校種・教科が、例年どれくらいの難易度なのか。その大きな流れを知ることで、今後の対策がぐっと立てやすくなりますよ。

【最新】令和8年度岡山市教員採用試験の倍率は3.7倍！

まずは、最新の令和8年度（2025年実施）試験の最終結果から見ていきましょう。

結論から言うと、全体の最終倍率は3.7倍という結果でした。

校種・教科ごとの最終倍率は以下のとおりです。

教科	受験者数	合格者数	倍率
小学校	350	140	2.5
国語	47	12	3.9
社会	44	5	8.8
数学	53	8	6.6
理科	39	10	3.9
音楽	17	2	8.5
美術	6	1	6.0
保健体育	56	7	8.0
技術	3	1	3.0
家庭	11	2	5.5
英語	31	7	4.4
養護教諭	64	4	16.0
栄養教諭	23	1	23.0
計	744	200	3.7

全体の倍率が3.7倍と前年度の3.4倍から上昇し、再び難化した年であったと言えます。

特に注目すべきは、中学校の主要教科（社会8.8倍、数学6.6倍、保健体育8.0倍）と、養護教諭（16.0倍）、栄養教諭（23.0倍）の依然として続く高倍率です。

これらの校種・教科では、筆記試験で高得点を取ることはもちろん、面接や模擬授業で他の受験者との明確な差別化を図ることができなければ、合格は極めて難しいという厳しい現実が浮き彫りになりました。

一方で、小学校は2.5倍と比較的安定した倍率を維持しており、こちらは人物重視の傾向がより強いと言えるでしょう。

総じて、「楽な試験ではない」という緊張感が全体に広がった年度でした。

【過去】岡山市教員採用試験の倍率推移

最新（令和8年度）の結果を把握したところで、次に過去の倍率がどのように推移してきたのかを見ていきましょう。

長期的な視点と短期的な視点の両方から、難易度の傾向を掴んでいきます。

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	744	200	3.7
令和7年度	691	203	3.4
令和6年度	641	189	3.4
令和5年度	592	178	3.3
令和4年度	613	165	3.7
令和3年度	673	161	4.2
令和2年度	556	160	3.5
平成31年度	582	160	3.6
平成30年度	639	161	4.0
平成29年度	635	161	3.9

過去数年の推移を見ると、岡山市教員採用試験全体の倍率は、令和3年度の4.2倍を頂点に一度は落ち着きを見せましたが、近年は3倍台半ばで下げ止まり、再び上昇傾向にあります。

また、校種・教科による「難易度の二極化」は変わらぬ大きな特徴です。小学校は採用数の多さから倍率が2倍台で安定しているのに対し、中学校の一部教科や養護・栄養教諭は、採用枠の少なさから常に激しい競争が繰り広げられています。

長期的に見ても、岡山市が求める質の高い教員を厳選する姿勢は一貫しています。全体の倍率という数字以上に、あなたが受験する校種・教科の厳しい現実を直視し、盤石の対策を立てる必要があると言えるでしょう。

【校種・教科別】過去7年間の倍率推移

ここからは、あなたが最も気になるであろう「校種」と「教科」ごとの倍率を紹介します。

受験する区分が、過去どのような倍率で推移してきたのかを把握し、対策の参考にしてください。

小学校教諭

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	350	140	2.5
令和7年度	323	139	2.3
令和6年度	325	128	2.5
令和5年度	280	110	2.5
令和4年度	314	102	3.1
令和3年度	330	100	3.3
令和2年度	279	100	2.8

中学校教諭

中学校：国語

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	47	12	3.9
令和7年度	48	11	4.4
令和6年度	32	10	3.2
令和5年度	29	9	3.2
令和4年度	22	7	3.1
令和3年度	25	7	3.6
令和2年度	32	8	4.0

中学校：社会

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	44	5	8.8
令和7年度	41	7	5.9
令和6年度	40	9	4.4
令和5年度	23	8	2.9
令和4年度	26	8	3.3
令和3年度	31	9	3.4
令和2年度	34	8	4.3

中学校：数学

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	53	8	6.6
令和7年度	40	8	5.0
令和6年度	45	6	7.5
令和5年度	49	11	4.5
令和4年度	44	10	4.4
令和3年度	64	10	6.4
令和2年度	46	12	3.8

中学校：理科

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	39	10	3.9
令和7年度	31	7	4.4
令和6年度	33	10	3.3
令和5年度	35	9	3.9
令和4年度	35	8	4.4
令和3年度	46	11	4.2
令和2年度	41	11	3.7

中学校：音楽

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	17	2	8.5
令和7年度	13	2	6.5
令和6年度	10	3	3.3
令和5年度	13	3	4.3
令和4年度	8	2	4.0
令和3年度	12	1	12.0
令和2年度	14	2	7.0

中学校：美術

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	6	1	6.0
令和7年度	7	2	3.5
令和6年度	5	1	5.0
令和5年度	4	1	4.0
令和4年度	5	2	2.5
令和3年度	6	1	6.0
令和2年度	3	1	3.0

中学校：保健体育

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	56	7	8.0
令和7年度	46	6	7.7
令和6年度	42	5	8.4
令和5年度	45	8	5.6
令和4年度	50	7	7.1
令和3年度	45	4	11.3
令和2年度	39	4	9.8

中学校：技術

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	3	1	3.0
令和7年度	2	2	1.0
令和6年度	3	2	1.5
令和5年度	9	2	4.5
令和4年度	5	2	2.5
令和3年度	5	1	5.0
令和2年度	2	1	2.0

中学校：家庭

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	11	2	5.5
令和7年度	9	2	4.5
令和6年度	4	1	4.0
令和5年度	4	1	4.0
令和4年度	3	1	3.0
令和3年度	7	1	7.0
令和2年度	5	1	5.0

中学校：英語

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	31	7	4.4
令和7年度	40	12	3.3
令和6年度	29	8	3.6
令和5年度	33	10	3.3
令和4年度	33	10	3.3
令和3年度	32	10	3.2
令和2年度	23	7	3.3

養護教諭

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	64	4	16.0
令和7年度	60	4	15.0
令和6年度	48	5	9.6
令和5年度	46	5	9.2
令和4年度	46	5	9.2
令和3年度	55	5	11.0
令和2年度	38	5	7.6

栄養教諭

採用年度	受験者数	合格者数	倍率
令和8年度	23	1	23.0
令和7年度	31	1	31.0
令和6年度	25	1	25.0
令和5年度	22	1	22.0
令和4年度	22	1	22.0
令和3年度	15	1	15.0
令和2年度	–	–	–

まとめ：岡山市の教員になるために、今すべきこと

この記事では、岡山市教員採用試験の倍率について、最新の令和8年度の結果から過去の推移までを詳しく解説しました。

全体の倍率は、令和3年度の4.2倍をピークに低下傾向にありましたが、最新の令和8年度試験では3.7倍と、令和4年度と同水準まで上昇しました。依然として、計画的な対策が求められる状況です。

校種別に見ると、小学校は2.5倍と比較的落ち着いている一方、栄養教諭は23.0倍、養護教諭は16.0倍と極めて高い倍率になっています。また、中学校でも社会（8.8倍）や音楽（8.5倍）、保健体育（8.0倍）などが高倍率です。

まずは本記事で自分の受験する校種・教科の倍率をしっかりと確認し、どの程度の競争になるのかを把握することが大切です。その上で、数字に一喜一憂することなく、筆記試験や面接対策に全力を注ぎましょう。