- 「倍率4.1倍なら沖縄県教員採用試験は簡単だろう」
- 「いや、倍率が下がっても人物重視だから難しいのでは…」
情報が錯綜して、結局どちらなのか不安に感じている方も多いでしょう。
結論から言うと、沖縄県教員採用試験は数字上の競争率(倍率)は過去最低水準ですが、合格のハードルは決して低くありません。
本記事では、最新データをもとに難易度と教科別の倍率を徹底解説します。さらに筆記試験から面接まで、合格ラインを確実に超えるための具体的な対策手順もまとめました。
この記事を読むことで、受験する教科の難易度が正確に分かり、合格に向けて「いつ、何をすればいいか」が明確になります。
合格への第一歩を踏み出すためのガイドとして、ぜひお役立てください。
【結論】沖縄県教員採用試験は難しい
倍率が下がっているとはいえ、沖縄県の教員採用試験は依然として難しいのが現実です。
数字上のライバルが減っても、クリアすべき基準が高いままだからです。
具体的に、難しいと言える理由は以下の3点です。
1. 倍率が低くても「基準」に届かなければ落ちる
「倍率2倍台なら、だいたい受かるだろう」
そう考える方も多いかもしれません。しかし、油断は禁物です。
令和8年度の全体倍率は4.1倍(詳細なデータはこちら)と低い水準ですが、選考において一定の基準点(足切りライン)が存在します。
つまり、たとえ定員割れに近い状態や低倍率の教科であっても、実力が基準に達していなければ不合格になるのです。
2. 試験科目が多く、対策の負担が大きい
シンプルに「対策すべきことが多い」点も理由の一つです。
沖縄県の選考を突破するには、以下の要素をクリアしなくてはなりません。
- 教職・一般教養(教育原理・法規・一般知識など)
- 専門教養(大学入試レベルの教科知識)
- 面接(個人面接・模擬授業等)
- 実技(中高の保体・音楽・美術・英語など)
働きながら、あるいは大学の授業と並行して、これら全ての対策を進める必要があります。
3. 人物重視のため、筆記の努力だけでは決まらない
もっとも対策が難しいのが「人物評価」の比重が高いことです。
筆記試験で高得点を取っても、面接で「教員としての適性なし」と判断されれば合格できません。
勉強量が得点に直結する筆記と違い、面接は努力が成果に見えにくく、合否が読めないという難しさがあります。
【最新】沖縄県教員採用試験の実施状況(結果)
沖縄県教員採用試験の難しい理由を踏まえつつ、最新データから全体像を確認していきましょう。
- 最終倍率を掲載:沖縄県教育委員会が発表している「受験者数÷最終合格者数」で算出しています。
- 夏試験のみ対象:「特別選考」「秋季選考」などのデータは除外してます。
【令和8年度】全体の倍率は4.1倍
結論、令和8年度(2025年実施)の全体倍率は4.1倍でした。
昨年度(4.8倍)から下降し、過去10年で最も低い水準となりました。
【令和8年度(2025年実施)】全体の倍率
- 受験者数:2,248人
- 合格者数:548人
- 最終倍率:4.1倍
ここで注意したいのは、「全体倍率4.1倍」という数字だけを見て簡単だと思わないことです。
合格者が増えているのは事実ですが、それはあくまで基準をクリアした人が増えた結果に過ぎません。
沖縄県の教員採用試験では、筆記・面接すべての科目で一定のレベルを超える必要があります。受験者が減少傾向にあっても、準備不足の人は確実に不合格になります。
要するに、「倍率が低い=受かりやすい」ではありますが、「倍率が低い=誰でも合格できる」ではないことを覚えておきましょう。
▼沖縄県の倍率を全国と比較したい方は、こちらの記事を参考にしてください。


【過去10年間】倍率の推移
長期的に見ると、沖縄県の倍率はかつての超高倍率から劇的な減少傾向にあります。
| 採用年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 2,248 | 548 | 4.1 |
| 令和7年度 | 2,392 | 496 | 4.8 |
| 令和6年度 | 2,798 | 578 | 4.8 |
| 令和5年度 | 2,659 | 464 | 5.7 |
| 令和4年度 | 3,022 | 388 | 7.8 |
| 令和3年度 | 3,375 | 380 | 8.9 |
| 令和2年度 | 3,390 | 430 | 7.9 |
| 平成31年度 | 3,694 | 420 | 8.8 |
| 平成30年度 | 3,845 | 427 | 9.0 |
| 平成29年度 | 4,200 | 433 | 9.7 |
平成30年度頃までは9倍前後という全国でも屈指の難関県でしたが、令和8年度には4.1倍へと半減以下になっています。
これは教員不足への対応として採用数を拡大していることを示しており、かつてのような「狭き門」から変化しつつあります。
【校種別】難易度の差は大きい
全体倍率が4.1倍でも、校種・教科ごとの状況は大きく異なります。
小学校は2.1倍と非常に低い水準ですが、高等学校の保健体育は22.4倍、養護教諭は15.7倍と依然として超高倍率です。
| 校種 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 556 | 264 | 2.1 |
| 中学校 | 703 | 158 | 4.4 |
| 高等学校 | 700 | 88 | 8.0 |
| 特別支援 | 150 | 28 | 5.4 |
| 養護教諭 | 157 | 10 | 15.7 |
つまり、沖縄県教員採用試験の難易度を把握するには、全体倍率ではなく、自分が受験する校種・教科の倍率を確認することが極めて重要です。
次のセクションでは、教科ごとの詳細な倍率を詳しく解説します。
【教科別】沖縄県教員採用試験の倍率推移
最新(令和8年度)の結果を見てきましたが、単年のデータだけでは、試験が易化したのか偶然の結果なのか判断しづらいです。
そこで、過去の倍率がどう推移してきたのかもチェックし、長期的な難易度の傾向を確認していきましょう。
以下に全教科のデータをまとめました。
下のリンクから直接確認できます。
小学校教諭の倍率推移
令和2(2019)~8年度(2025年実施)小学校教諭の倍率をまとめました。
| 採用年度 (実施年) | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2025年) | 556 | 264 | 2.1 |
| 令和7年度 (2024年) | 642 | 247 | 2.6 |
| 令和6年度 (2023年) | 817 | 284 | 2.9 |
| 令和5年度 (2022年) | 777 | 239 | 3.3 |
| 令和4年度 (2021年) | 886 | 216 | 4.1 |
| 令和3年度 (2020年) | 1,008 | 214 | 4.7 |
| 令和2年度 (2019年) | 1,011 | 239 | 4.2 |
中学校教諭の倍率推移
令和2(2019)~8年度(2025年実施)中学校教諭の倍率を教科別にまとめました。
まずは、中学校全体の倍率を確認しましょう。
▼中学校全体の倍率推移
| 採用年度 (実施年) | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2025年) | 703 | 158 | 4.4 |
| 令和7年度 (2024年) | 751 | 164 | 4.6 |
| 令和6年度 (2023年) | 849 | 197 | 4.3 |
| 令和5年度 (2022年) | 859 | 128 | 6.7 |
| 令和4年度 (2021年) | 944 | 94 | 10.0 |
▼教科別の倍率推移
以下で教科別の詳細倍率を確認できます。
| 教科 | R8 | R7 | R6 | R5 | R4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 2.5 | 3.0 | 3.4 | 5.1 | 10.8 |
| 社会 | 5.0 | 6.3 | 4.9 | 6.7 | 8.4 |
| 数学 | 3.9 | 3.2 | 3.7 | 6.9 | 11.5 |
| 理科 | 1.2 | 1.3 | 2.1 | 3.2 | 3.5 |
| 音楽 | 2.4 | 2.6 | 3.2 | 5.1 | 6.6 |
| 美術 | 1.2 | 1.0 | 1.0 | 1.1 | 4.3 |
| 保体 | 13.6 | 24.0 | 9.7 | 24.3 | 24.6 |
| 技術 | 1.0 | 1.0 | 1.2 | 1.3 | 4.0 |
| 家庭 | 3.0 | 1.2 | 1.8 | 2.6 | 17.0 |
| 英語 | 5.0 | 4.9 | 5.2 | 10.1 | 12.6 |
- 区分をタップすると詳細を確認できます。
高校教諭の倍率推移
令和2(2019)~8年度(2025年実施)高校教諭の倍率を教科別にまとめました。
まずは、高等学校全体の倍率を確認しましょう。
▼高校全体の倍率推移
| 採用年度 (実施年) | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2025年) | 700 | 88 | 8.0 |
| 令和7年度 (2024年) | 706 | 59 | 12.0 |
| 令和6年度 (2023年) | 801 | 63 | 12.7 |
| 令和5年度 (2022年) | 711 | 59 | 12.1 |
| 令和4年度 (2021年) | 832 | 48 | 17.3 |
以下で教科別の詳細倍率を確認できます。
▼教科別の倍率推移
| 教科 | R8 | R7 | R6 | R5 | R4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 4.1 | 7.3 | 9.3 | 9.1 | 11.1 |
| 地歴 | 12.8 | 17.8 | 24.3 | 14.0 | 18.3 |
| 公民 | 10.2 | 27.5 | 21.3 | 18.7 | 28.0 |
| 数学 | 12.6 | 15.7 | 18.8 | 17.7 | 23.6 |
| 物理 | 7.5 | 16.0 | 17.0 | 9.0 | 13.5 |
| 化学 | 7.7 | 21.0 | 13.0 | 10.5 | 35.0 |
| 生物 | 9.0 | 29.0 | 11.7 | 9.3 | 20.5 |
| 地学 | 8.0 | 11.0 | 9.0 | 7.0 | – |
| 保体 | 22.4 | 34.0 | 40.3 | 25.0 | 62.5 |
| 英語 | 5.2 | 8.3 | 9.4 | 12.5 | 20.5 |
| 家庭 | 7.0 | 18.5 | 17.0 | 9.8 | 20.5 |
| 音楽 | 8.5 | 8.5 | 6.0 | 6.0 | 12.5 |
| 美術 | 16.0 | 9.0 | 9.5 | 10.0 | 7.0 |
| 商業 | 9.3 | 11.5 | 15.0 | 12.5 | 30.0 |
| 情報 | 6.0 | 5.7 | 23.0 | 10.0 | 9.0 |
| 農業 | 3.2 | 5.7 | 7.7 | 11.0 | 11.5 |
| 機械 | 2.5 | 6.0 | 9.0 | 12.0 | 16.0 |
| 電気 | 4.5 | 9.0 | 5.0 | 8.0 | 4.0 |
| 建築 | 5.0 | 3.0 | 3.7 | 3.0 | 2.0 |
| 土木 | – | 1.0 | 3.0 | 4.0 | 6.0 |
| 水産 | – | 2.0 | 1.0 | 1.0 | – |
| 福祉 | 3.0 | 6.0 | – | – | – |
- 区分をタップすると詳細を確認できます。
特別支援学校の実質倍率推移
令和2(2019)~8年度(2025年実施)特別支援学校の倍率を校種・教科別にまとめました。
まずは、特別支援学校全体の倍率を確認しましょう。
▼特別支援学校全体の倍率推移
| 採用年度 (実施年) | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2025年) | 150 | 28 | 5.4 |
| 令和7年度 (2024年) | 151 | 21 | 7.2 |
| 令和6年度 (2023年) | 166 | 20 | 8.3 |
| 令和5年度 (2022年) | 155 | 23 | 6.7 |
| 令和4年度 (2021年) | 178 | 19 | 9.4 |
以下で校種・教科別の詳細倍率を確認できます。
▼校種・教科別の倍率推移
養護教諭の実質倍率推移
令和2(2019)~8年度(2025年実施)養護教諭の倍率をまとめました。
| 採用年度 (実施年) | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 倍率 (倍) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2025年) | 157 | 10 | 15.7 |
| 令和7年度 (2024年) | 159 | 5 | 31.8 |
| 令和6年度 (2023年) | 164 | 14 | 11.7 |
| 令和5年度 (2022年) | 157 | 15 | 10.5 |
| 令和4年度 (2021年) | 182 | 11 | 16.5 |
| 令和3年度 (2020年) | 178 | 13 | 13.7 |
| 令和2年度 (2019年) | 173 | 12 | 14.4 |
沖縄県教員採用試験に合格するには?
結論から言うと、倍率は無視して「合格基準を超えること」だけに集中してください。
倍率が何倍であろうと、やるべき準備は変わらないからです。
自治体が求めているのは「定員を埋める人」ではなく「質の高い教員」です。そのため、低倍率でも基準に達しなければ不合格になります。
逆に言えば、高倍率でも求める人物像に合致すれば合格できるのです。
ここからは、沖縄県試験で合格基準を超えるための「科目別攻略法」を解説します。
教職・一般教養は「スピード」と「広範囲の対策」がカギ
沖縄県の教職・一般教養は、試験時間の短さと出題範囲の広さが特徴です。
50分で45問を解く必要があるため、1問あたり1分程度しかかけられません。
悩んでいる暇はないため、基礎知識を即座に引き出す瞬発力が求められます。
教職・一般教養の概要
まずは、試験時間や問題数などの概要をサッと確認しましょう。
| 試験日 | 第1次試験 |
|---|---|
| 対象校種 | 全校種共通 |
| 試験時間 | 50分 |
| 問題数 | 45問(必答) |
| 出題形式 | 択一式(マークシート) |
| 配点 | 90点満点 |
出題科目と対策のポイント
沖縄県の試験内容は大きく2つに分類されます。
- 教職科目:教育原理、教育法規、教育心理、教育史
- 一般教養科目:人文科学、社会科学、自然科学(高校までに習った基礎内容)
イメージとしては、「科目の多い大学入学共通テスト(旧センター試験)」のようなものです。
内容は大学の教職課程や高校までに学んだものが中心で、一度は目にしたことがあるはずです。
しかし、範囲が膨大なため、闇雲に勉強するのは危険です。「どの分野が頻出か」「自分の苦手はどこか」を過去問で把握してから学習に取り組みましょう。
また、一般常識や教育時事(ニュース)も出題されます。文部科学省のHPをチェックしたり、新聞を読んだりして、日頃から情報収集しておくことが大切です。
▼教職・一般教養の具体的な勉強方法は以下の記事で解説しています。


専門教科は「現在の実力」に合わせて対策を変える
専門教科は配点が180点と高く、合格を左右する最重要科目です。
問題レベルは基礎から応用まで幅広く、学習指導要領や高度な専門知識も問われます。
専門教科の概要
まずは、試験時間や配点などの概要を把握しましょう。
| 試験日 | 第1次試験 |
|---|---|
| 対象校種 | 全校種・教科 |
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 40問~60問 ※教科による |
| 出題範囲 | ①志望校種・教科の専門知識 ②学習指導要領 |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 配点 | 180点満点 |
レベル別の対策法
小学校算数であれば四則演算から応用問題まで、中高であれば大学入試レベルまで出題されます。
まずは志望する校種・教科の過去問を解いてみて、「現在の実力」を確認してください。得点率によって、以下のように対策を変えるのが効率的です。
- 5割以下:基礎がない状態。中学受験レベルや基礎参考書から勉強しなおす。
- 7割以下:高校~大学受験レベルの問題集で力をつける。
- 7割以上:全国の過去問や応用問題を解いて知識の定着・弱点克服を図る。
学習指導要領に関する問題も出題されるため、知識の暗記だけでなく、指導上の留意点なども押さえておきましょう。
▼専門教科の具体的勉強法や参考書は以下の記事で解説しています。


個人面接は「模擬授業」を含めた総合対策が必要
沖縄県の二次試験では、個人面接の中に「模擬授業」が組み込まれているのが特徴です。
筆記試験では判断できない人間性や、教員としての資質・指導力が厳しくチェックされます。
個人面接(+模擬授業)の概要
試験時間や面接官の人数などを把握しておきましょう。
| 試験日 | 第2次試験 |
|---|---|
| 対象校種 | 全校種共通 |
| 試験時間 | 40分 |
| 面接官 | 3人 |
| 内容 | 個人面接+模擬授業 |
| 評価 | A~Eの5段階 |
よく聞かれる質問内容
面接は練習量に比例して上達します。以下の過去問を参考に、自分の言葉で回答できるよう準備を進めてください。
- 教員を目指したきっかけは何ですか。また、教員に向いているところはどこですか。
- 沖縄県を志望する理由は何ですか。
- 沖縄県の教育施策について何か知っていることはありますか。
- 保護者の苦情への対応など大変なことがあるが、嫌にならないですか。
- 不登校の生徒が久しぶりに登校してきたら、どのように関わりますか。
- 一人一人の良さを活かすためにできることは何ですか。
- 地方公務員法で知っているものは何ですか。
- 体調は大丈夫ですか。ストレスを抱えたらどうしますか。
- 生徒理解のために必要なことはなんですか。
面接練習をすることで、「なぜ教員になりたいのか」「沖縄県で何がしたいのか」といった核となる部分を再確認できます。
苦手意識を持つ人は多いですが、合格には避けて通れません。
自分と向き合う良い機会だと捉え、時間をかけてじっくり取り組みましょう。
▼より詳しい面接対策や回答のポイントは、以下の記事でまとめています。


【日程】沖縄県教員採用試験の対策はいつから始める?
沖縄県教員採用試験に合格するには、本試験日から逆算して学習計画を立てることが重要です。
結論から言うと、対策を始める時期は試験の約1年前(夏~秋くらい)が理想です。
教職・一般教養の範囲が広く、専門教科も難易度が高いため、余裕を持って確実に合格ラインを超えるには、以下のスケジュール感を意識してください。
合格への対策ロードマップ
まずは過去問を解き、出題傾向を知ることから始めます。
勉強時間の多くは「専門教科」の基礎学習に使いましょう。配点が高く、知識の定着に時間がかかるからです。
年明けから教職・一般教養の暗記科目を本格化させます。
同時に、自己分析(なぜ教師になりたいか、なぜ沖縄か)の言語化を進めておくと、願書作成や面接対策がスムーズになります。
願書(申込書)を提出します。
学習面では時間を計って過去問を解き、得点力を磨きます。特に教職教養の教育法規や時事など、暗記要素の強い科目を詰め込む時期です。
一次試験を受験します。
一次試験が終わったら、すぐに模擬授業や面接の練習へ切り替えます。結果発表を待たずにスタートダッシュを切ることが重要です。
例年の試験日程
沖縄県の試験日程は、近年早期化の傾向にあります。
最新の要項を必ずご確認ください。以下は例年の流れです。
| 実施要項 公表 | 令和7年3月頃 |
|---|---|
| 出願期間 | 令和7年3月3日(月)〜3月31日(月) |
| 1次試験 | 令和7年6月15日(日) |
| 2次試験 | 令和7年8月9日(土)、10日(日) |
| 最終 合格発表 | 令和7年9月12日(金) |
沖縄県教員採用試験のよくある質問(FAQ)
ここまで解説した項目のほかに、志望者から寄せられる質問をまとめています。
過去問はどこで入手できますか?
県庁の沖縄県行政情報センターなどで閲覧・コピーができるほか、協同出版などの「過去問シリーズ(赤本)」を購入するのが一般的です。
沖縄県教育委員会のホームページでも、一部の問題や解答例が公開されている場合がありますので確認してみましょう。
▼以下の記事でもまとめています。
試験当日の服装は?
沖縄県は「かりゆしウェア」が正装として定着しているため、試験官も受験者も「かりゆしウェア」または「クールビズ(ノージャケット・ノーネクタイ)」で参加する場合が多いです。
もちろん通常のスーツでも問題ありませんが、暑さ対策は万全にしておきましょう。



要項に服装の指示がある場合は、それに従ってください!
他の自治体との併願は可能ですか?
はい、可能です。
沖縄県の一次試験日と重ならない自治体であれば併願できます。
近年は試験日程を分散させる自治体も増えているため、チャンスを広げたい方は全国の日程を確認してみてください。
教員採用試験の日程一覧を以下の記事でまとめています。
まとめ|沖縄県教員採用試験の合格へのポイント
本記事の結論として、沖縄県教員採用試験は決して簡単な試験ではありません。
「倍率が低い=誰でも受かる」と勘違いして対策を怠ると、容赦なく不合格になるからです。しかし逆に言えば、合格者は例外なく、正しい方向の努力を継続しています。
最後に、記事内で解説した「合格者が実践している3つの鉄則」をおさらいしましょう。
- 教職・一般教養:50分で45問を解くスピードと、教育原理・法規の正確な知識を身につける。
- 専門教科:まずは過去問で実力を測り、5割・7割の基準で対策レベルを決める。
- 面接・模擬授業:沖縄県の教育施策や求める教師像を理解し、実際に声に出して練習する。
倍率が低くても、準備不足なら不合格です。しかし、正しい手順を踏めば倍率に関係なく合格できる試験でもあります。
「いつかやろう」ではなく、今日から行動を始めましょう。
▼次に読むべき記事



不安のある分野からで構いません。
クリックした先が、合格への次の一歩です。
