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【2026年受験対策】東京都教員採用試験の内容と傾向を徹底解説!

東京都教員採用試験の対策ロードマップ

「東京都で先生になりたい!」という夢に向かって、一歩踏み出そうとしているあなたへ。

この記事では、令和9年度(2026年実施)東京都教員採用試験の合格を目指す方に向けて、最新の試験内容から日程、気になる倍率、そして具体的な対策方法まで、必要な情報を一挙にまとめました。

まだ令和9年度の正式な実施要項は発表されていませんが、最新の令和8年度(2025年実施)採用試験の情報を徹底分析し、どこよりも詳しく解説しています。

早めに傾向を掴み、ライバルより一足先に、万全の準備をスタートさせましょう!

目次

東京都教員採用試験の概要

はじめに、東京都教員採用試験の全体像を掴むために、「受験資格」「試験日程」「採用人数と倍率」「求める教師像」といった基本情報を確認していきましょう。

1. 受験資格

まず、受験資格を満たしているかを確認しましょう。

一般選考の主な受験資格は以下の通りですが、年度や募集する校種・教科によって詳細が異なる場合があります。必ず公式発表の実施要綱で最終確認してくださいね。

年齢制限昭和40年4月2日以降に出生した者
免許状要件受験する校種・教科の普通免許状を所有している、または取得見込みであること。
その他地方公務員法第16条及び学校教育法第9条の欠格条項に該当しないこと。
※令和8年度(2025年実施)の実施要綱を参考に作成

2. 試験日程の詳細

対策を立てる上で、試験本番までのスケジュール感を知ることが第一歩です。

以下は令和8年度(2025年実施)の日程です。例年同様の時期に実施される可能性が高いため、しっかりとイメージしておきましょう。

要綱公表2025年3月21日(金)
出願期間2025年4月1日(火)~5月8日(木)
1次試験2025年7月6日(日)
1次試験
合格発表
2025年8月5日(火)
2次試験面接:2025年8月16日(土)、17日(日)、18日(月)のいずれか1日
実技:2025年8月24日(日)
最終
合格発表
2025年9月30日(火)
※令和8年度(2025年実施)の実施要綱を参考に作成

願書の受付期間は約1ヶ月と意外と短いですね。

最新の情報を逃さないよう、3月頃から東京都教育委員会のホームページをこまめにチェックする習慣をつけておくと安心です。

3. 採用予定人数の推移

校種ごとの採用予定人数も気になるところですよね。

まずは受験する校種の採用の「枠」がどれくらいあるのか、過去3年間の採用予定人数の推移を見てみましょう。

募集校種R8年度R7年度R6年度
小学校1400人1740人1440人
中学校30人30人30人
中高共通1140人980人1020人
小中共通100人150人150人
小中高共通260人290人250人
高等学校60人90人50人
特別支援420人580人360人
養護教諭90人80人90人
合計3500人3940人3390人
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都公立学校教員採用候補者選考(令和9年度採用)の実施について」等を基に作成

年度によって変動はありますが、ご自身の志望する校種の採用規模を把握しておくことが大切ですね。

4. 最終合格倍率の推移

次に、試験の全体的な難易度を示す「最終合格倍率」を見ていきましょう。

採用年度R7年度R6年度R5年度
受験者数8,5707,9487,911
合格者数4,9994,9263,841
受験倍率1.7倍1.6倍2.1倍
出典:東京都教育委員会公表の報道発表資料を基に作成

上の表は、全校種を合計した全体の倍率です。最新の3年間を見ると、令和6年度(2023年実施)に大きくさがりましたが、直近の令和7年度(2024年実施)は少し倍率が戻っている状況ですね。

ただし、これはあくまで全体の数字です。

あなたが本当に知りたいのは、ご自身が受験する校種・教科の倍率ですよね。より具体的な対策を立てるために、必ずそちらを確認しておきましょう。

▼校種・教科ごとの詳しい倍率の推移や考察は、下記の記事で徹底解説しています。

5.東京都が求める教師像

対策を進める上で最も重要なのが、「東京都はどんな先生を求めているのか?」を理解することです。小論文や面接試験では、この「求める教師像」に合致しているかが評価の大きなポイントになります。

東京都教育委員会は、「求める教師像」として、次の4つの側面から具体的な能力を挙げています。

教育に対する熱意と使命感を持つ教師
  • 子供に対する深い愛情
  • 教育者としての責任感と誇り
  • 高い倫理観と多様性に配慮した人権意識
豊かな人間性と思いやりのある教師
  • 温かい心、柔軟な発想や思考、創造性
  • 幅広いコミュニケーション能力
子供のよさや可能性を引き出し伸ばすことができる教師
  • 常に学び続ける意欲
  • 一人一人のよさや可能性を見抜く力
  • 教科等に関する高い指導力
組織人として積極的に協働し互いに高め合う教師
  • 経営参画への意欲、協働性
  • 高い志とチャレンジ精神
  • 自他の安全を守る危機管理力

少し難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば「人間的な魅力にあふれ、子どもたちや東京の未来のために情熱を持って行動できる先生」ということですね。

特に、近年の教育現場では、GIGAスクール構想の推進や多様な背景を持つ子どもたちへの対応など、新しい課題が次々と生まれています。

そのため、「組織人として積極的に協働し互いに高め合う教師」は、これまで以上に重視されていると言えるでしょう。

ご自身の経験や強みを振り返り、この「求める教師像」とどう結びつけられるかを考えておくことが、合格へのポイントとなります。

【第一次選考】試験内容と傾向・対策

東京都教員採用試験の第一次選考は、教員として必要な基礎的・専門的な知識が問われる、いわば関門となる試験です。

ここでは科目ごとの傾向を掴み、効率的に対策を進めていきましょう。

教職教養

教職教養は、幅広い分野から出題されるため、多くの受験者が対策に苦労する科目です。

しかし、出題傾向を掴み、頻出分野に的を絞って学習すれば、安定した得点源にすることができます。

まずは、教職教養の概要を確認しましょう。

試験時間60分
問題数25問(必答)
出題形式正誤問題、穴埋め問題
解答方法択一式(マークシート)
配点100点満点(1問4点)
令和8年度実施データより作成

出題分野の傾向と対策

科目ごとの出題数を知ることは、学習の優先順位を決める上で非常に重要です。

近年の出題数内訳は以下のようになっています。

採用年度R8年度R7年度R6年度
教育原理978
教育法規989
教育心理564
教育史122
ローカル122

(注:表の数値は、東京都教育委員会が公表している「令和6年度~令和8年度採用」の過去の試験問題を、筆者が独自に分析・集計したものです。)

この表から分かるとおり、「教育原理」と「教育法規」の2分野で全体の7割近くを占めています。この2大分野を最優先で学習し、得意分野にすることが合格への最短ルートです。

特に、学習指導要領や最新の教育時事、教職員の法規といった頻出テーマは、参考書や過去問を繰り返し解き、知識を完璧に定着させましょう。

また、東京都独自の施策に関する問題(表内の「ローカル」)も出題されます。「東京都教育ビジョン」には必ず目を通しておくことをオススメします。

教職教養を攻略する学習ステップ

出題範囲と科目ごとの重要度が見えてきましたね。

ここからは、その広大な範囲を効率的に攻略するための具体的な学習ステップを解説します。

▼STEP1:まず、勉強の「やり方」を確立する

やみくもに参考書を開く前に、まずは「正しい勉強法」を知ることが合格への最短ルートです。

インプットとアウトプットの最適なバランスや、記憶に定着させるための反復方法など、学習の「型」を身につけるだけで、あなたの努力は面白いほど成果に結びつきます。

▼教職教養の具体的な勉強法については、下記の記事で詳しく解説していますので、まずはこちらをご覧ください。


▼STEP2:次に、勉強の「的」を絞り込む

さて、正しい勉強法がわかったら、次はいよいよ「何を」「どこまで」勉強するかを具体的に決めるステップです。ここでライバルに決定的な差をつけましょう。

しかし、少しだけ立ち止まって考えてみてください。 あなたが使っているその参考書の「重要度ランク」、本当に信じて大丈夫でしょうか?

その勉強法が”間違い”かも?

たとえば、多くの市販テキストで「重要度B」とされている『教育方法』という分野があります。これを見て、「Bランクなら後回しでいいか」と考えてしまうのが、実は大多数の受験生なのです。

では、東京都ではどうでしょうか?

以下は、過去10年間の東京都の教職教養を、私が独自に分析した出題データの一部です。

東京都教員採用試験 教育原理の出題範囲
当サイトが過去10年間の東京都の試験問題を独自に分析したデータです。

いかがでしょうか。多くの参考書で「重要度B」とされ、後回しにされがちな『教育方法』が、東京都では過去10年間で実に8回も出題されているのです。

もし、あなたが参考書のランクだけを信じてこの分野を軽視していたら…?本来、対策すれば確実に取れるはずだった貴重な1点を、毎年みすみす失っていたかもしれません。

そして、これは氷山の一角に過ぎません。あなたが今、必死に暗記しているその知識…もしかしたら、それは“東京都では”ほとんど出ない分野かも。

このような間違った努力をなくし、あなたの頑張りを100%得点に結びつけるために、過去10年分の東京都の試験を完全分析しました。

▼下記記事では、過去10年間の出題範囲を科目別・分野別にまとめたデータを公開しています。「この勉強でいいんだろうか・・・」と少しでも不安に思った方は、ぜひ参考にしてください。

専門教養

志望校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。出題科目(範囲)は教科・科目によって異なります。

試験時間60分
問題数教科・科目による
出題形式択一式(マークシート方式)
配点100点満点
2025年実施データより作成

要注意!合否を分ける「分野別最低基準点」という罠

専門教養で特に注意したいのが、分野別最低基準点の存在です。

これは、総合点が合格ラインに達していても、特定の分野の点数がこの基準点を下回っていると、それだけで不合格(いわゆる「足切り」)になってしまう制度です。


「苦手な分野は捨てて、得意な分野で点数をカバーしよう」

この一見すると効率的な戦略が、東京都の専門教養では命取りになりかねません。なぜなら、この「分野別最低基準点」が設定されている校種・教科では、たった一つの分野で基準点を下回るだけで、他の分野でどれだけ高得点を取っても不合格となってしまうからです。

たとえば、小学校全科を受験する方が「社会が苦手だから、算数と理科で満点を狙おう」と考えて対策したとします。 結果、総合点では合格ラインを大きく上回っていても、社会分野の点数が基準点に届かなければ、その時点で不合格が確定してしまうのです。

甘い見通しで対策を進めてしまわないよう、まずはご自身が受験する校種・教科が、この制度の対象になっているかどうかを下の表で必ず確認してください。

受験する校種・教科が、この基準点を設けているかどうか、必ず事前に確認しておきましょう。

東京都教員採用試験 分野別最低基準点の表
東京都教員採用試験 分野別最低基準点の表

いかがでしたでしょうか。もし、あなたの受験する教科が上の表に含まれている場合、「捨て科目」を作ることは絶対にできません。

すべての分野でまんべんなく得点できるよう、計画的に学習を進めていく必要があります。特に苦手分野については、少なくとも基準点を確実にクリアできるレベルまで、重点的に対策を行いましょう。

どの教科にも共通する専門教養の学習戦略

「自分の教科は、何から手をつければいいんだろう…」 専門教養の対策は、その出題範囲の広さから、多くの受験生が学習計画の段階でつまずいてしまいます。

しかし、どのような教科であっても、合格を掴むために共通する「王道の学習戦略」というものが存在します。ここでは、すべての受験生が実践すべき3つの戦略をご紹介します。

STEP
すべての土台となる「学習指導要領」を読み込む

まず、絶対に欠かせないのが「学習指導要領」です。

教員採用試験は、大学入試とは異なり、「教員としての資質」を問う試験です。そのため、専門知識そのものだけでなく、「その知識を、どのような目的で、どのように児童・生徒に教えるのか」という視点が非常に重視されます。

学習指導要領には、その「目的」や「目標」がすべて書かれています。ご自身の校種・教科の学習指導要領、そして、より詳しい「学習指導要領解説」には必ず目を通し、どのような授業づくりが求められているのかを理解しておきましょう。

これは、後の面接や模擬授業対策にも直結する重要なステップです。

STEP
「敵」を知るための過去問分析を徹底する

学習指導要領を理解したら、次は「実際の試験問題(=敵)」を徹底的に分析します。最低でも過去5年分、できれば10年分の過去問に目を通しましょう。

ただ解くだけでなく、以下の観点で分析することが重要です。

  • 頻出分野の特定: どの単元・分野が、繰り返し出題されているか?
  • 出題形式の把握: 択一式か、用語記述か、論述か?
  • 難易度の確認: 高校レベルの基礎知識か、大学レベルの専門知識か?
  • 学習指導要領との関連: どの問題が、指導要領のどの目標と結びついているか?

この分析を行うことで、膨大な試験範囲の中から「どこを重点的に勉強すべきか」という学習の的を正確に絞り込むことができます。

STEP
「高校レベルの基礎固め」から始める

過去問の分析を終えると、意外と基礎的な知識を問う問題が多いことに気づくはずです。

特に、大学を卒業してから時間が経っている方は、いきなり専門書を読み始めるのではなく、まず高校レベルの教科書や参考書で基礎を完璧に固めることから始めましょう。

盤石な基礎知識があれば、応用問題にも対応できますし、何より学習の効率が格段に上がります。まずは足元をしっかりと固めることが、合格への一番の近道です。

ここまで、どの教科にも共通する専門教養の学習戦略について解説してきました。より踏み込んだ対策については、下記の記事で徹底的に解説しています。

ぜひ、あなたの専門教科の学習を深めるために、あわせてご覧ください。

小論文

自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。

筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

試験時間70分
文字数910字~1050字
問題数1題
評価基準〇課題把握力
〇教師としての実践的指導力
〇論理的表現力
〇文章構成力
〇国語力
配点100点満点

東京都の小論文は「紙の面接」である

上記の評価基準を見て、何か気づくことはありませんか?特に注目すべきは「教師としての実践的指導力」です。

これは、東京都の小論文が単なる文章力を測る試験ではなく、「あなたがどんな教育理念を持ち、どんな教師になりたいのか」という人柄や資質そのものを見る、いわば「紙の面接」であることを意味しています。

机上の空論やきれいごとを並べるだけでは評価されません。

教育現場が抱えるリアルな課題に対し、あなたが教師としてどう向き合い、児童・生徒とどう関わっていくのか。その具体的なビジョンを、文章を通して面接官に伝える必要があるのです。

過去のテーマから出題傾向を掴む

では、具体的にどのようなテーマが出題されるのでしょうか。ここ数年の出題テーマ(要旨)を見てみましょう。

実施年度出題テーマの要旨  
2025年実施児童・生徒が互いのよさを見付け、多様な考えを尊重し合うこと  
2024年実施児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てること  
2023年実施児童・生徒一人一人のよい点や可能性を引き出し伸ばす教育  

お気づきでしょうか。
ここ数年のテーマは一貫して、「児童・生徒の内面や他者との関係性を、教師としてどう育んでいくか」という、非常に現代的な内容が問われています。

単なる学習指導法ではなく、子どもたちの心に寄り添うあなたの教育観そのものが評価されているのです。


「テーマの傾向はわかったけど、どうやって900字以上の文章にまとめればいいの?」

「評価される文章構成や、具体的な表現方法が知りたい…」

過去の出題テーマから、合格レベルの答案を70分で作成するための具体的な書き方のコツ、さらにはすぐに使える表現のストックまで、小論文対策のすべてを以下の記事で徹底的に解説しています。

【第二次選考】試験内容と傾向・対策

第一次選考を突破すると、いよいよ第二次選考です。

ここでは、面接官との対話や実技を通して、あなたの個性や教師としてのポテンシャルが総合的に評価されます。まさに、合否を分ける山場と言えるでしょう。

面接試験(個人面接)

個人面接は、あなたの教育への情熱や人柄、教師としての資質を総合的に評価する、合否を左右する重要な試験です。

試験時間30分
面接官3人
面接カードあり(二次試験日に面接票を提出)
評価基準〇教職への理解
〇教科等の指導力
〇対応力
〇将来性
〇心身の健康と人間的な魅力
2024年実施データより作成

質問の「3つのタイプ」を知り、意図を理解する

個人面接では、様々な角度から質問がされますが、その内容は大きく3つのタイプに分類できます。それぞれの質問の意図を理解し、ポイントを押さえて回答を準備しましょう。

タイプ1:あなた自身に関する質問(自己分析系)

これは、あなたの経験や価値観、人間性を知るための、最も基本的な質問です。

志望動機や自己PRを通して、あなたが「なぜ教師なのか」「なぜ東京なのか」という教職への熱意や覚悟を見ています。

質問例(過去問)
  • 東京都の志望理由は何ですか?
  • 教育実習では何を学びましたか?
  • これまでに成し遂げた経験はありますか。また、それをどう活かしますか?

タイプ2:東京都の教育に関する質問(知識・理解度系)

東京都が目指す教育の方向性を正しく理解し、それに対して自分の考えを持っているかを問う質問です。

東京都の教育施策や、その背景にある課題をきちんと勉強しているかを確認しています。付け焼き刃の知識ではなく、自分ならどう貢献できるか、という当事者意識が求められます。

質問例(過去問)
  • 東京都の魅力は何ですか?
  • 東京都の教育施策「誰一人取り残さない」実現のためにはどうしますか?

タイプ3:具体的な場面指導に関する質問(実践力・対応力系)

近年、特に重視されているのが、教育現場で起こりうる様々な状況への対応力を問う質問です。

予期せぬトラブルに対して、冷静に、かつ教育的な視点を持って対応できるかを見ています。正解は一つではありませんが、児童・生徒の安全と心情を第一に考え、関係機関(他の教員や管理職、保護者など)と連携する姿勢を示すことが重要です。

質問例(過去問)
  • 授業中に騒ぐ生徒に指導したところ奇声を上げてしまいました。どう対応しますか?
  • 顔にあざのようなものができた生徒がいます。どのように対応しますか?
  • 生徒からLINEの交換をしてほしいと言われたらどう対応しますか?
  • 担当している部活動がうるさいと地域住民からクレームがあったらどう対応しますか?

質問のタイプと意図が理解できたでしょうか。次に考えるべきは、「自分なら、これらの質問にどう答えるか?」ですよね。

「志望動機がうまくまとまらない…」

「場面指導の質問で、評価される回答のポイントが知りたい」

「面接官に『この人と一緒に働きたい』と思わせるには、どうすればいい?」

こうした具体的な悩みや疑問に答えるため、面接票の書き方から、各質問タイプへの詳細な回答戦略、好印象を与える話し方まで、個人面接のすべてを以下の記事にまとめました。

万全の準備で、自信を持って本番に臨みましょう。

実技試験

一部の校種・教科では、専門的な知識・技能を評価するため、第二次選考で実技試験が課されます。

実技試験が課される校種・教科

「中・高共通」、「小・中共通」、「小・中・高共通」、「特別支援学校」のうち、以下の教科及び小学校全科(英語コース)の受験者。

  • 音楽
  • 美術
  • 保健体育
  • 英語

試験内容と評価の観点

試験内容は教科によって大きく異なります。ここでは、それぞれの試験内容の概要と、評価の観点をまとめました。

令和8年度(2025年実施)
東京都教員採用試験の実技試験内容(令和8年度)
東京都教員採用試験の実技試験内容(令和8年度)
令和7年度(2024年実施)
東京都教員採用試験 実技試験の内容(2025年度)
東京都教員採用試験の実技試験内容(令和7年度)
令和6年度(2023年実施)
東京都教員採用試験 実技試験のテーマ(2024年度)
東京都教員採用試験の実技試験内容(令和6年度)

全教科に共通する対策のポイント

試験内容は様々ですが、対策を進める上で意識すべきポイントは共通しています。

1. 「教える」ことを意識する

実技試験は、単なるスキルチェックではありません。

面接官が見ているのは、あなたの技能そのものよりも「その技能を使って、児童・生徒にどう教えることができるか」という点です。

例えば、体育であれば「安全への配慮」、音楽であれば「楽しそうに表現する表情」など、常に「未来の生徒」を意識した実演を心がけましょう。

2. 評価の観点を読み込む

上の表にもある「評価の観点」は、採点の基準そのものです。

ご自身の教科で何が求められているのか(正確さなのか、表現力なのか、安全性なのか)を正確に把握し、そのポイントを審査員にアピールできるよう練習を重ねることが合格への近道です。

3. 第三者に見てもらう

練習がある程度進んだら、必ず大学の先生や友人など、第三者に自分の実技を見てもらいましょう。

自分では気づかない癖や、改善点を客観的に指摘してもらうことで、実力を大きく伸ばすことができます。

東京都教員採用試験に関するよくある質問(FAQ)

最後に、受験生からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. 東京都教員採用試験の過去問はどこで入手できますか?

A1. 過去2年分の試験問題は、東京都教育委員会の公式ウェブサイトで公開されています。

まずはそちらで最新の出題傾向を確認しましょう。

それ以前の過去問については、協同出版から発行されている「過去問」シリーズなどの市販の問題集で対策するのが一般的です。

▼下記の記事でも過去の問題・解答を掲載しているので、あわせて確認しましょう。

Q2. 合格点やボーダーラインは公表されていますか?

A2. いいえ、合格最低点や平均点、ボーダーラインなどは一切公表されていません。

そのため、何割取れば合格できる、という明確な基準はありません。

大切なのは、他の受験生よりも1点でも多く得点することです。過去問演習の際は、常に8割以上の得点を目指して学習を進めると良いでしょう。

Q3. 対策におすすめの参考書はありますか?

A3. 教職教養については、東京アカデミーの「オープンセサミ」シリーズが、多くの合格者に支持されており定番です。

専門教養は、ご自身の専門分野に合わせて、大学受験で使った参考書や、専門書店の教員採用試験コーナーで内容を比較検討して選ぶことをお勧めします。

小論文や面接は、本書のような対策本で型を学ぶのが効率的です。

▼下記の記事でも過去の問題・解答を掲載しているので、あわせて確認しましょう。

Q4. 他の自治体(県や市)との併願は可能ですか?

A4. はい、可能です。

多くの受験生が、居住地や出身地の自治体、あるいは他の政令指定都市などと併願しています。ただし、試験日が重なる自治体は併願できません。

東京都の一次試験日は例年7月の第1日曜日ですので、それと重ならない自治体を選ぶ必要があります。

▼各自治体の試験日程を下記の記事でまとめています。参考にしてください。

Q5. 社会人経験や講師経験は選考で有利になりますか?

A5. はい、有利に働く可能性は十分にあります。

特に、面接試験において、社会人として培った課題解決能力やコミュニケーション能力、あるいは講師として子どもたちと関わった具体的なエピソードは、他の受験生にはない強力なアピールポイントになります。

ご自身の経験を、東京都が求める教師像と結びつけて語れるよう、自己分析を深めておくことが大切です。

まとめ|東京都教員採用試験は難しいのか

結論から言えば、簡単な試験ではありません。非常に幅広い知識と能力が求められます。

しかし、本記事で解説したように、正しい情報を基に、戦略的に対策を進めれば、合格は決して夢ではありません。 最後に、この記事の重要ポイントを振り返りましょう。

  • 教職教演は、市販の参考書のランクを鵜呑みにせず、過去問分析で「東京都独自の傾向」を掴むことが最重要。
  • 専門教養は、合否を分ける「分野別最低基準点」に要注意。「捨て科目」を作らず、バランスの取れた学習計画を立てること。
  • 小論文・面接は、単なる知識ではなく、あなたの教育観や人間性を見る「人物評価」の場。具体的なエピソードを交え、あなた自身の言葉で語ること。
  • 試験全体を通して、東京都が求める教師像を常に意識し、それにどう貢献できるかをアピールすることが合格の鍵。

この記事で試験の全体像を掴んだら、次はいよいよ各科目の詳細対策です。

本文中のリンクから、あなたに必要な記事をじっくりと読み込み、合格に向けた具体的な一歩を今日から踏出しましょう。

あなたの挑戦を、心から応援しています!

▼東京都以外の試験内容も知りたいなら、下記の記事をご覧ください。全自治体の試験内容を集約しています。

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