本記事では、新潟市教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。
新潟市教員採用試験の一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。
本記事を参考に新潟市教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。
主に一般選考(2024年実施試験)を対象としています!
新潟市教員採用試験の一次試験内容
新潟市教員採用試験の一次試験は、「教職・一般教養」、「教科専門」、「実技試験」で構成されています。
それぞれの内容と対策のポイントを詳しく解説します。
教職・一般教養
新潟市教員採用試験の教職・一般教養は、教育の基本的な理論や規則を問う筆記試験です。
試験時間 | 55分 |
---|---|
問題数 | 21問 |
出題形式 | 択一式と記述式 |
配点 | 60点満点 |
教職・一般教養の出題範囲(科目)
学習指導要領や教育に関する法律などの教師力を測る「教職科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目」から出題されます。
教職教養 | 教育原理、教育法規、教育史 | |
---|---|---|
一般教養 | 人文科学 | 国語、英語、音楽、美術 |
社会科学 | 日本史、地理、政治、経済 | |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学 | |
その他 | 一般常識、教育施策 |
教養試験の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。
まずは、過去問を分析し、頻出分野に沿ってインプットしていきましょう。
教職・一般教養の対策方法
配点の高い科目から勉強する!
配点の高い科目=出題数の多い科目のことで教育原理や教育法規、数学などを指します。
採用年度 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
教育原理 | 6 | 4 | 4 |
教育法規 | 2 | 2 | 2 |
教育史 | 1 | 1 | – |
国語 | 2 | 2 | 2 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | – | 1 | – |
美術 | 1 | 1 | – |
日本史 | 2 | 1 | 1 |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | – | – | 1 |
経済 | 2 | – | – |
環境 | – | 1 | – |
数学 | 3 | 2 | 5 |
物理 | 1 | – | 1 |
化学 | – | 1 | 1 |
生物 | 1 | – | – |
地学 | – | 1 | – |
情報 | 1 | – | 1 |
その他 | 1 | 1 | – |
- 本試験問題より作成
- 上記の科目別出題数は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。
主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。
教養試験の勉強方法は、下記記事も参考にしてください。
より詳しい教科専門
教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。
試験時間 | 60分〜90分 |
---|---|
問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 択一式 |
配点 | 200点満点 ※実技のある教科は100点 |
問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。
教科専門の出題範囲
受験する教科や科目によって異なります。
たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。
また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。
各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。
教科専門の対策方法
教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。
たとえば小学校の算数を勉強する場合、複雑な割合や比の問題をすらすらと解ける人もいれば、基本的な四則計算や図形の問題でつまずく人もいます。
このようなレベル差があるのに、同じ教材で学習しても、自分の実力に合っていなければ、学習効果は期待できません。
まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。
過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。
教科専門では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。
基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。
教科専門の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。
実技試験
実技試験とは、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。
中学校、高校のうち、以下の教科が対象となります。
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術
- 家庭
実技試験の内容
科目 | 内容 |
---|---|
音楽 | 令和5年度用文部科学省検定済教科書中学校音楽科用に掲載されている「赤とんぼ」「花の街」「夏の思い出」「浜辺の歌」「荒城の月」「花」「早春賦」の中から当日指定する1曲を、ピアノ伴奏をしながら歌唱します(楽譜は当日指定したものを使用)。 |
美術 | 水彩「ジャガイモ」 |
保健体育 | ①マット運動 ②ハードル走 ③バレーボール |
技術 | 小物入れの製作 |
家庭 | ループエンドを使い、まち付き巾着袋の製作 |
専門実技の対策方法
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。
新潟市教員採用試験の二次試験内容
新潟市教員採用試験の二次試験は、「個人面接」、「集団面接」で構成されています。
それぞれの内容と対策のポイントを詳しく解説します。
個人面接
新潟市教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
試験時間 | 15分 |
---|---|
面接官 | 2人 |
形式 | 口頭試問+場面指導 |
配点 | 60点満点 |
質問例 | ・志望動機は何ですか。 ・長所を踏まえて自己アピールしてください。 ・どのような教員になりたいですか。 ・どんな学級経営をしたいですか。 ・理想の教師像を教えてください。 |
頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。
たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。
こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。
他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。
詳しい内容は下記の記事も参考にしてください。
集団面接
集団面接は、テーマに沿って意見交換をしたり、発表したりする人物試験です。
集団行動を通し、教員としての資質・能力を持ち合わせているかどうかを評価します。
試験時間 | 40分 |
---|---|
人数 | 4人程度 |
配点 | 60点 |
試験形式 | 集団討論 |
集団面接の流れ
試験室に入室後、受験番号を述べてから着席します。
はじめに試験の説明があります。
ここでは、「発言は挙手性であること」と「意見を述べるときは1分以内を守ること」が説明されます。
その後、机上に置いてある紙を見てテーマを確認。
テーマをもとに自分の意見を1分程度でまとめ、テーマを発表していきます。
グループ全員が意見を述べたら、出た意見をもとに20分間話し合います。
討論が終わると、「今回の話し合いで最も参考になった意見とその理由をまとめよ」という指示が出ます。
それを1分程度でまとめ発表し、終了となります・
集団面接の過去問
あなたはクラス担任で、ある研修会に参加しています。今回の研修会のテーマは、「子どもたちが将来生きていく上で必要となること」についてです。このテーマに関するあなたの考えを具体的にまとめなさい。また、今回の研修会で学んだことをこれからの学校生活で実践できるようにグループ同士で話し合ってください。
集団面接の対策方法
集団面接では、説得力のある発言を心がけることが大切です。
具体的には、自分の意見を言うときは、「こう思う」というだけでなく、「こういう理由だから、こう思う」と自分の経験や事例を交えて話す練習をしてください。
根拠のない発言を繰り返しても、討論になりませんし、適当なことを言っていると評価を下げかねません。
また、他の人が何を言っているか聞くのも重要。前の人が言ったことをきちんと受け止めながら、自分の意見を話せるように準備しましょう。
新潟市教員採用試験に関するFAQ
新潟市教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。
試験概要
試験日程
試験対策
まとめ|新潟市教員採用試験は難しいのか?
この記事では、新潟市教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験・二次試験に分けて詳しく解説しました。
再度、試験内容をまとめます。
- 一次試験
-
教職・一般教養、教科専門、実技試験
- 二次試験
-
個人面接、集団面接
新潟市教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。
あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!
新潟市以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。
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