新潟市教員採用試験の面接試験は、二次試験に「個人面接」と「集団面接」が実施されます。
つまり、面接の攻略がすべてというわけです。
とはいえ、試験時間や配点、評価基準を知らずに対策を始めてしまうと、的外れな準備になる恐れがあります。
この記事では、面接対策を始める前に押さえておきたい以下の情報をまとめました。
- 試験時間
- 評価基準・判定
- 過去の質問
試験の全体像を正しく理解して、合格への戦略を立てるための資料として活用してください。
個人面接の内容と過去問
個人面接は、自己PRや志望動機などを答える一般的な質疑応答に加えて、「場面指導」が含まれるのが大きな特徴です 。
面接の形式・時間・配点
試験官は3名で、時間は個人面接が約10分、場面指導が約7分という報告があります 。
| 試験時間 | 17分 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 60点満点 |
個人面接の流れ
当日の動きをイメージしておくと、心に余裕が生まれます。
過去の受験者の報告によると、当日の流れは以下のようになっています 。
面接時間の5分前になると、控室から会場へ移動するよう係員から指示があります。荷物はすべて持って移動します 。
会場のドア前で待機し、係員の指示でノックをして入室します。荷物は室内に設置された机に置きます 。
椅子の横に立ち、受験番号と氏名をはっきりと伝えたら、着席して面接が始まります 。
まずは一般的な質疑応答があり、その後、場面指導のテーマが渡されてロールプレイング形式で実施される流れです 。
面接が終了したら、廊下にいる係員の指示に従い、集団面接の控室へと移動します 。
一連の流れはとてもシンプルです。一つひとつの動作を丁寧に行うことを心がけましょう。
過去の質問項目
個人面接は、あなたの教育への情熱や人柄をアピールする絶好のチャンスです。
事前に回答を丸暗記するのではなく、「自分ならどう考え、どう伝えるか」をシミュレーションしておくことが大切ですよ。
ここでは、実際に過去の面接で聞かれた質問を参考に、回答を考える上でのヒントを探っていきましょう。
① 自己PR・経験に関する質問
あなた自身について深く知るための質問です。教員としての資質やポテンシャルを示しましょう。
<質問例>
- 「長所を踏まえて自己アピールしてください。」
- 「これまでの経験で最もつらかったことは何ですか。どう乗り越えましたか。」
- 「教員(または、その校種・教科)になったきっかけはなんですか。」
- 「(講師経験者へ)現在勤務している学校で大変だったことは何ですか。」
<回答のポイント>
結論から先に述べ、その後に具体的なエピソードを話す「PREP法」を意識すると、短い時間でも伝わりやすくなります。
単に「頑張りました」で終わらせず、その経験から何を学び、その学びを新潟市の教員としてどう活かしていくのか、今後に繋げて語ることが重要です。
② 教師観・指導観に関する質問
あなたの教育に対する考え方や姿勢が問われます。新潟市の教育方針との一致を示すことが鍵となります。
<質問例>
- 「どのような教員になりたいですか。」
- 「どんな学級経営をしたいですか。」
- 「教員の不祥事はなぜ起こると思いますか。あなたならどう防ぎますか。」
- 「ICTは得意ですか。授業にどうやって取り入れますか。」
<回答のポイント>
これらの質問に答える際は、ぜひ新潟市の教育の羅針盤である「教育振興基本計画」を意識してください。
たとえば、「誰一人取り残さない、一人一人の可能性を引き出す教育の推進」や、「教育DXの推進とICT環境の整備・充実」といったキーワードを自分の言葉に落とし込み、「私はICTを活用して、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させたいです」のように、具体的なビジョンを語れると良いでしょう。
③ 新潟市への志望動機に関する質問
「なぜ他の自治体ではなく、新潟市なのか」を明確に伝える必要があります。
<質問例>
- 「新潟市の教員を志望した理由は何ですか。」
- 「新潟市採用になったら頑張りたいことを1つ挙げてください。」
- 「新潟市の好きなところはどこですか。」
<回答のポイント>
ここでも「教育振興基本計画」が役立ちます。
たとえば、「『地域との絆を深め、郷土に誇りと愛着をもって社会に貢献する人づくり』という方針に強く共感しました 」といった形で、市の教育施策への理解と共感を示しましょう。
その上で、「私の〇〇という強みを活かして、新潟市の△△という教育活動に貢献したい」と、自分のやりたいことと市の方向性を結びつけてアピールできると、説得力が格段に増します。
④ 思考力・人間性を問う変化球な質問
時々、あなたの柔軟な思考力や人柄を見るための、少し変わった質問がされることがあります。
<質問例>
- 「鬼退治に行く場合、猿、犬、雉以外で何を連れて行きますか。」
- 「1年後の自分はどうなっていると思いますか。」
<回答のポイント>
こうした質問に、唯一の正解はありません。面接官が見ているのは、予期せぬ問いに対して、いかに冷静に、自分なりの考えを論理立てて説明できるかという点です。
たとえば「鬼退治」の質問なら、単に好きな動物を挙げるのではなく、「多様な意見を取り入れるため、あえて鬼の視点も理解できそうな〇〇を連れて行きます」のように、教育的な観点に結びつけると、あなたの人柄や教育観をアピールするチャンスに変わります。
焦らず、楽しみながら自分らしさを表現しましょう。
他にも質問項目を知りたい方は、こちらの記事も確認してみてください。
合否を分ける「場面指導」
個人面接の後半に行われる「場面指導」。
これは、与えられた場面設定に基づき、試験官を児童生徒役などに見立てて、あなたが教員としてどう対応するかを実践するロールプレイング形式の試験です。
単なる演技力テストではありません。あなたの対応を通して、子どもへの接し方、課題解決能力、そして教員としての資質全体が見られています。
ここでしっかり対応できるかどうかが、合否の大きな分かれ道になると言っても過言ではないでしょう。
過去の出題テーマ例
まずは、どのようなテーマが出題されるのか、過去の実例を見てみましょう。
あなたは、小学校の養護教諭です。夏休み明けから、6年生男子のAさんは度々遅刻をするようになりました。学級担任からは、Aさんが最近、授業中は無気力で寝ていたり、宿題の提出が遅れていたりする様子が見られると相談もありました。そのAさんが「最近だるいし、めまいがする。」と保健室に来ま した。あなたはAさんに対し、養護教諭として、どのように対応しますか。試験官をAさんだと思って話してください。
このテーマから、新潟市教員採用試験の場面指導には以下のような傾向があることが分かります。
- 課題が複合的: 「遅刻」「無気力」「体調不良」など、複数の問題が絡み合っている。
- 連携が前提: 学級担任から既に相談があるなど、チームとしての対応が求められている。
- 背景を推察する必要がある: 表面的な事象の裏に、家庭環境や友人関係などの課題が隠れている可能性を考える必要がある。
- 非常にリアル: 実際の教育現場で日常的に起こりうる、切実なケースが設定されている。
場面指導で見られる3つのポイント
では、面接官はあなたの対応のどこを見ているのでしょうか。
ポイントは3つです。
- 児童生徒への共感的な姿勢と状況把握
- 具体的な対応力と見立て
- 保護者や関係機関との連携意識
まずは「教育振興基本計画」に目を通し、対応の「軸」を作りましょう。キーワードは「誰一人取り残さない」「連携・協働」「自己肯定感」です。
今回の例のほか、「生徒間のトラブル」「保護者からの相談」「いじめの疑い」など、様々なケースを想定し、「自分ならどう動くか」を普段から考えておきましょう。
頭で考えるだけでなく、必ず声に出して練習してください。大学の先生や友人に生徒役をお願いし、フィードバックをもらうのが最も効果的です。
実際の試験時間を計り、「笑顔と大きな声」「簡潔に話す」 といったアドバイスも意識して練習を重ねましょう。
「こんな内容でいいんだろうか・・・」と不安に思う方は、以下のnoteも活用してください。無制限の個別サポートを行っています。
集団面接の内容と過去問
集団面接は、テーマに沿って意見交換をしたり、発表したりする人物試験です。
試験時間・形式・配点
集団行動を通し、教員としての資質・能力を持ち合わせているかどうかを評価します。
| 試験時間 | 40分 |
|---|---|
| 人数 | 4人程度 |
| 配点 | 60点 |
| 試験形式 | 集団討論 |
集団面接の流れ
試験室に入室後、受験番号を述べてから着席します。
はじめに試験の説明があります。
ここでは、「発言は挙手性であること」と「意見を述べるときは1分以内を守ること」が説明されます。
その後、机上に置いてある紙を見てテーマを確認。
テーマをもとに自分の意見を1分程度でまとめ、テーマを発表していきます。
グループ全員が意見を述べたら、出た意見をもとに20分間話し合います。
討論が終わると、「今回の話し合いで最も参考になった意見とその理由をまとめよ」という指示が出ます。
それを1分程度でまとめ発表し、終了となります・
集団面接の過去問
あなたはクラス担任で、ある研修会に参加しています。今回の研修会のテーマは、「子どもたちが将来生きていく上で必要となること」についてです。このテーマに関するあなたの考えを具体的にまとめなさい。また、今回の研修会で学んだことをこれからの学校生活で実践できるようにグループ同士で話し合ってください。
集団面接では、説得力のある発言を心がけることが大切です。
具体的には、自分の意見を言うときは、「こう思う」というだけでなく、「こういう理由だから、こう思う」と自分の経験や事例を交えて話す練習をしてください。
根拠のない発言を繰り返しても、討論になりませんし、適当なことを言っていると評価を下げかねません。
また、他の人が何を言っているか聞くのも重要。前の人が言ったことをきちんと受け止めながら、自分の意見を話せるように準備しましょう。
面接試験まとめ
新潟市の面接試験は、個人面接(場面指導含む)にくわえて、集団面接が実施されます。
筆記試験の結果は最終合否に関係ない(リセット方式の)ため、面接にすべてがかかっているといっても過言ではありません。
過去問を繰り返し確認し、自分の言葉で誠実に答えられる状態をつくっておきましょう。
で、ここからどうするか。
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