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【面接対策】新潟市教員採用試験 個人面接の概要と過去問

新潟市教員採用試験の面接対策

新潟市教員採用試験の1次試験を乗り越え、いよいよ人物評価が中心となる2次試験ですね。

なかでも「個人面接」を前にして、

「どんな質問が飛んでくるんだろう?」

「場面指導って、どう対策すればいいの?」

「そもそも、新潟市はどんな先生を求めているんだろう?」

といった不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。
この記事では、そんなあなたの悩みを解消するために、公式資料や過去の受験者のリアルな声を徹底分析しました。

  • 試験の正確な情報(形式・配点・流れ)
  • 実際に聞かれた過去の質問例と、回答のヒント
  • 合否を分ける「場面指導」の具体的なテーマと対策法
  • すべての回答の軸となる「新潟市が求める教師像」の解説

など、合格を掴むために必要な情報を余すところなく詰め込んでいます。

この記事を最後まで読めば、個人面接に対する漠然とした不安は自信に変わり、「今、何をすべきか」が明確になるはずです。

さあ、一緒に万全の準備を整え、合格への大きな一歩を踏み出しましょう!

この記事は、令和8年度(2025年実施)試験の合格を目指す方向けの内容です。最新の「選考方針」に加え、昨年度までの試験データを基に分析・解説しています。


そもそも新潟市教員採用試験の全体像を把握したい!という方は、まずはこちらのまとめ記事からご覧いただくのもおすすめです。

目次

新潟市教員採用試験 個人面接の概要

新潟市教員採用試験、2次試験の大きな関門が個人面接ですね。

「どんなことを聞かれるんだろう」「時間はどのくらい?」など、気になることが多いと思います。

まずは、個人面接がどのような形式で行われるのか、基本的な情報をしっかり押さえて、漠然とした不安を解消しましょう。

面接の形式・時間・配点

新潟市教員採用試験の2次試験は「個人面接」と「集団面接」で構成されています 。  

個人面接は、自己PRや志望動機などを答える一般的な質疑応答に加えて、「場面指導」が含まれるのが大きな特徴です 。  

試験官は3名で、時間は個人面接が約10分、場面指導が約7分という報告があります 。  

配点は個人面接が60点、集団面接が60点の合計120点です 。  

重要なポイントは、第1次検査の点数は2次試験の合否判定には加味されないということです 。  

新潟市の判定基準(2026年度募集要項)
新潟市の判定基準(2026年度募集要項)

つまり、2次試験は全員が同じスタートラインに立つということ。面接対策がいかに重要か分かりますね。

面接全体の流れ(入室から退室まで)

当日の動きをイメージしておくと、心に余裕が生まれます。 過去の受験者の報告によると、当日の流れは以下のようになっています 。  

STEP
移動

面接時間の5分前になると、控室から会場へ移動するよう係員から指示があります。荷物はすべて持って移動します 。  

STEP
入室

会場のドア前で待機し、係員の指示でノックをして入室します。荷物は室内に設置された机に置きます 。  

STEP
面接開始

椅子の横に立ち、受験番号と氏名をはっきりと伝えたら、着席して面接が始まります 。  

STEP
面接実施

まずは一般的な質疑応答があり、その後、場面指導のテーマが渡されてロールプレイング形式で実施される流れです 。  

STEP
退室・移動

面接が終了したら、廊下にいる係員の指示に従い、集団面接の控室へと移動します 。  

一連の流れはとてもシンプルです。一つひとつの動作を丁寧に行うことを心がけましょう。

【過去問】個人面接で実際に聞かれた質問例と回答のポイント

個人面接は、あなたの教育への情熱や人柄をアピールする絶好のチャンスです。

事前に回答を丸暗記するのではなく、「自分ならどう考え、どう伝えるか」をシミュレーションしておくことが大切ですよ。

ここでは、実際に過去の面接で聞かれた質問を参考に、回答を考える上でのヒントを探っていきましょう。

① 自己PR・経験に関する質問

あなた自身について深く知るための質問です。教員としての資質やポテンシャルを示しましょう。

<質問例>

  • 「長所を踏まえて自己アピールしてください。」
  • 「これまでの経験で最もつらかったことは何ですか。どう乗り越えましたか。」
  • 「教員(または、その校種・教科)になったきっかけはなんですか。」  
  • 「(講師経験者へ)現在勤務している学校で大変だったことは何ですか。」  

<回答のポイント>

結論から先に述べ、その後に具体的なエピソードを話す「PREP法」を意識すると、短い時間でも伝わりやすくなります。

単に「頑張りました」で終わらせず、その経験から何を学び、その学びを新潟市の教員としてどう活かしていくのか、今後に繋げて語ることが重要です。

② 教師観・指導観に関する質問

あなたの教育に対する考え方や姿勢が問われます。新潟市の教育方針との一致を示すことが鍵となります。

<質問例>

  • 「どのような教員になりたいですか。」
  • 「どんな学級経営をしたいですか。」
  • 「教員の不祥事はなぜ起こると思いますか。あなたならどう防ぎますか。」
  • 「ICTは得意ですか。授業にどうやって取り入れますか。」

<回答のポイント>

これらの質問に答える際は、ぜひ新潟市の教育の羅針盤である「教育振興基本計画」を意識してください。

たとえば、「誰一人取り残さない、一人一人の可能性を引き出す教育の推進」や、「教育DXの推進とICT環境の整備・充実」といったキーワードを自分の言葉に落とし込み、「私はICTを活用して、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させたいです」のように、具体的なビジョンを語れると良いでしょう。  

③ 新潟市への志望動機に関する質問

「なぜ他の自治体ではなく、新潟市なのか」を明確に伝える必要があります。

<質問例>

  • 「新潟市の教員を志望した理由は何ですか。」
  • 「新潟市採用になったら頑張りたいことを1つ挙げてください。」  
  • 「新潟市の好きなところはどこですか。」

<回答のポイント>

ここでも「教育振興基本計画」が役立ちます。

たとえば、「『地域との絆を深め、郷土に誇りと愛着をもって社会に貢献する人づくり』という方針に強く共感しました  」といった形で、市の教育施策への理解と共感を示しましょう。

その上で、「私の〇〇という強みを活かして、新潟市の△△という教育活動に貢献したい」と、自分のやりたいことと市の方向性を結びつけてアピールできると、説得力が格段に増します。

④ 思考力・人間性を問う変化球な質問

時々、あなたの柔軟な思考力や人柄を見るための、少し変わった質問がされることがあります。

<質問例>

  • 「鬼退治に行く場合、猿、犬、雉以外で何を連れて行きますか。」
  • 「1年後の自分はどうなっていると思いますか。」

<回答のポイント>

こうした質問に、唯一の正解はありません。面接官が見ているのは、予期せぬ問いに対して、いかに冷静に、自分なりの考えを論理立てて説明できるかという点です。

たとえば「鬼退治」の質問なら、単に好きな動物を挙げるのではなく、「多様な意見を取り入れるため、あえて鬼の視点も理解できそうな〇〇を連れて行きます」のように、教育的な観点に結びつけると、あなたの人柄や教育観をアピールするチャンスに変わります。

焦らず、楽しみながら自分らしさを表現しましょう。


これらの質問に対して、あなたならどう答えるか、少しずつイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

ですが、同時にこんな不安も感じていませんか?

  • 「紹介された質問以外に、何を聞かれるかわからない…」
  • 「自分なりに回答を作ってみたけど、これで本当に通用するんだろう…」
  • 「どうやって回答を組み立てれば、説得力が出るんだろう?」

これらの不安を解消するため、この記事では紹介しきれなかった具体的な攻略法を一つのnoteに凝縮しました。

より多くの質問パターンと具体的な攻略法を知りたい方は、ぜひ下記から確認してみてください。

合否を分ける「場面指導」の傾向と対策

個人面接の後半に行われる「場面指導」。

これは、与えられた場面設定に基づき、試験官を児童生徒役などに見立てて、あなたが教員としてどう対応するかを実践するロールプレイング形式の試験です。

単なる演技力テストではありません。あなたの対応を通して、子どもへの接し方、課題解決能力、そして教員としての資質全体が見られています。

ここでしっかり対応できるかどうかが、合否の大きな分かれ道になると言っても過言ではないでしょう。

過去の出題テーマ例

まずは、どのようなテーマが出題されるのか、過去の実例を見てみましょう。

あなたは、小学校の養護教諭です。夏休み明けから、6年生男子のAさんは度々遅刻をするようになりました。学級担任からは、Aさんが最近、授業中は無気力で寝ていたり、宿題の提出が遅れていたりする様子が見られると相談もありました。そのAさんが「最近だるいし、めまいがする。」と保健室に来ま した。あなたはAさんに対し、養護教諭として、どのように対応しますか。試験官をAさんだと思って話してください。  

このテーマから、新潟市教員採用試験の場面指導には以下のような傾向があることが分かります。

  • 課題が複合的: 「遅刻」「無気力」「体調不良」など、複数の問題が絡み合っている。
  • 連携が前提: 学級担任から既に相談があるなど、チームとしての対応が求められている。
  • 背景を推察する必要がある: 表面的な事象の裏に、家庭環境や友人関係などの課題が隠れている可能性を考える必要がある。
  • 非常にリアル: 実際の教育現場で日常的に起こりうる、切実なケースが設定されている。

場面指導で見られる3つの評価ポイント

では、面接官はあなたの対応のどこを見ているのでしょうか。

ポイントは3つです。

① 児童生徒への共感的な姿勢と状況把握

まず大切なのは、子どもの訴えを真正面から受け止め、心に寄り添う姿勢です。

先の例で言えば、「だるいし、めまいがする」というAさんの体調を気遣う言葉かけが第一歩 。その上で、質問攻めにならないように配慮しつつ、状況を正確に把握(アセスメント)しようとする姿勢が評価されます 。  

これは、新潟市が目指す「誰一人取り残さない、一人一人の可能性を引き出す教育」 の基本と言えるでしょう。

② 具体的な対応力と見立て

共感するだけでなく、教員として具体的にどう動くかが問われます。

体調不良への対応はもちろん、背景にある「遅刻」や「無気力」の原因を探るための働きかけが必要です。

ただし、いきなり原因を問いただすのはNG。「私はあなたのことを心配している」というI(アイ)メッセージで、安心感と信頼関係を築くことが有効です。  

③ 保護者や関係機関との連携意識

この場面指導の7分間ですべてを解決する必要はありません。むしろ、一人で抱え込まず、チームで対応する意識を示せるかが重要です。

「この後、学級担任の先生と今日の様子を共有しますね」「必要であれば、お家の人とも相談していきましょう」といったように、保護者や他の教職員、スクールカウンセラー等と連携する視点を持っていることを示しましょう。

新潟市の教育振興基本計画にも「地域、学校、民間企業、家庭の連携・協働の推進」 が掲げられており、連携・協働は非常に重視されるキーワードです。

対策の手順と練習方法

新潟市の教育方針をインプットする

まずは「教育振興基本計画」に目を通し、対応の「軸」を作りましょう。

キーワードは「誰一人取り残さない」「連携・協働」「自己肯定感」です。

様々なケースを想定する

今回の例のほか、「生徒間のトラブル」「保護者からの相談」「いじめの疑い」など、様々なケースを想定し、「自分ならどう動くか」を普段から考えておきましょう。

声に出してロールプレイング!

頭で考えるだけでなく、必ず声に出して練習してください。大学の先生や友人に生徒役をお願いし、フィードバックをもらうのが最も効果的です。

実際の試験時間を計り、「笑顔と大きな声」「簡潔に話す」 といったアドバイスも意識して練習を重ねましょう。


今回は個人面接の対策に絞ってお伝えしましたが、他の面接試験も含めた総合的な対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【参考】回答の軸!新潟市が求める教師像「しなやかに 世界と未来を創る人」とは

これまで個人面接の質問例や場面指導の対策について見てきましたが、一貫して大切になる「考え方の軸」があることにお気づきでしょうか。

それは、新潟市教育委員会が公式に示している「新潟市の教育が目指す人間像」です。

これを深く理解し、あなたの言葉や経験と結びつけることが、面接官の心に響く回答をするための最大の秘訣になります。

出典は「新潟市教育振興基本計画」

その求める教師像は、新潟市教育委員会が策定した「新潟市教育振興基本計画~にいがた学びのコンパス~」に明記されています 。  

この計画は、これからの新潟市の教育がどこへ向かうのか、その方向性を示した羅針盤(コンパス)のようなものです 。  

この計画を読み解くことで、面接官がどのような視点であなたのことを見ているのかが、はっきりと見えてきますよ。

求められる3つの資質:「柔軟性・粘り強さ」「協働性」「郷土愛」

計画の中で、新潟市が目指す人間像として掲げられているのが「しなやかに 世界と未来を創る人」です 。  

この言葉から、教員に求められる具体的な資質を3つ読み解いてみましょう。

① 変化に対応する柔軟性と困難に立ち向かう粘り強さ

「しなやか」という言葉には、「柔軟性」や「弾力性」だけでなく、「粘り強さ」「たくましさ」といった意味も込められています 。  

グローバル化やデジタル化など、社会が大きく変化する中で 、多様な教育課題に対して、固定観念にとらわれず柔軟に対応し、困難な状況でも粘り強く子どもと向き合える教員が求められています。  

あなたの自己PRや経験談の中に、この「しなやかさ」を示すエピソードを盛り込みましょう。

② 多様な人々と協働し新たな価値を創造する力

今の学校現場は、教員一人の力だけでは解決できない課題で溢れています。

だからこそ、計画では「豊かな人間性と高い志をもち、協働しながら新たな価値を創造する人づくり」が基本方針の一つに挙げられています 。  

保護者や地域住民、そして専門機関など、多様な人々と手を取り合って子どもを育てる「地域、学校、民間企業、家庭の連携・協働」の視点は、あらゆる回答の根底に持つべき重要な要素です。

③ 郷土に誇りと愛着を持ち、地域と共に歩む姿勢  

「なぜ新潟県ではなく、新潟市なのですか?」という問いに、自信を持って答えるための鍵がここにあります。

計画の基本方針には「地域との絆を深め、郷土に誇りと愛着をもって社会に貢献する人づくり」と、はっきりと示されています 。  

新潟市の歴史や文化、自然、農業のすばらしさなどを理解し、それを教育活動に活かして子どもたちの郷土愛を育みたい、という熱意を伝えることができれば、あなたの志望動機は唯一無二のものになるでしょう 。

まとめ:自信を持って本番に臨むための最終チェックリスト

ここまで、新潟市教員採用試験における個人面接について、形式や過去問、評価のポイントまで詳しく見てきました。

準備すべきことが多くて大変だと感じたかもしれませんが、一つひとつ丁寧に対策すれば、必ず自信に繋がります。

最後に、あなたの努力が本番で最大限に発揮されるための最終チェックリストをご用意しました。 面接直前に、ぜひ確認してみてください。

  • □ 新潟市の教育方針を自分の言葉で語れますか?
    「新潟市教育振興基本計画」に目を通し、市の目指す人間像「しなやかに 世界と未来を創る人」を自分なりに解釈できていますか。 すべての回答の軸となる大切な視点です。  
  • □ 自己分析は十分ですか?
    「なぜ教員になりたいのか」「なぜ新潟市で働きたいのか」「自分の強みは何か」といった根幹となる問いに、迷いなく答えられますか。あなたの教育への情熱の源泉を再確認しましょう。
  • □ 頻出質問への回答は準備できていますか?
    この記事で紹介した過去の質問例に対して、自分ならどう答えるか、話の骨子を組み立てられていますか。丸暗記ではなく、自分の経験に基づいた具体的なエピソードを交えて語る準備が大切です。
  • □ 場面指導の練習をしましたか?
    さまざまなケースを想定し、時間を計りながら声に出して練習を重ねましたか。「笑顔と大きな声」、そして「簡潔に話す」ことを意識して、実践的な練習を積みましょう。  
  • □ 教員としてふさわしい身だしなみ・態度は万全ですか?
    清潔感のある服装や髪型はもちろん、明るい表情やハキハキとした話し方も重要な評価ポイントです。自信のある態度は、あなたの言葉に説得力をもたらします。

面接は、あなたを評価するだけの場ではありません。 あなたの教育への想いを、未来の同僚となるかもしれない面接官に直接伝えることができる「対話の場」です。

完璧な回答を目指すあまり、自分らしさを失ってしまうのが一番もったいないことです。 誠実に、あなた自身の言葉で、子どもたちへの想いを伝えれば、その熱意はきっと届きます。


もし、「もっと多くの過去問や回答例を見てみたい」「自分の回答を添削してほしい」と感じたら、一歩踏み込んだ対策を取り入れるのも非常に有効です。


これまでの努力を信じて、自信を持って本番に臨んでください。 あなたの挑戦を心から応援しています!

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