- 「神奈川県教員採用試験の対策は何からすればいいの…。」
- 「効率よく合格するための、対策の優先順位が知りたい…。」
- 「そもそも試験内容や傾向がわからない…。」
これから対策を始めるあなたは、やるべきことが多すぎて不安を感じているかもしれません。
神奈川県教員採用試験は科目も幅広く、計画なしに進めると時間を無駄にしてしまう可能性があります。
そこで本記事では、神奈川県教員採用試験に合格するための正しい手順を徹底解説します。
詳しい試験内容や傾向もまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼教員採用試験の内容は以下の記事でもまとめています。


【対策の前に】神奈川県教員採用試験の内容を確認しよう!
神奈川県教員採用試験は、科目や試験形式が幅広く、計画なしに対策を進めると効率的に学習できません。
ここでは、合格するためにまず押さえておくべき情報を整理します。
- 参考元:神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験について(神奈川県教育委員会)
神奈川県が求める教師像3つ
神奈川県は「求める教師像」として以下の3つを掲げています。
- 人格的資質・情熱
-
豊かな人間性と社会性を持ち、子どもへの教育的愛情と使命感を持っていること。
- 課題解決力
-
いじめや不登校など、子どもや社会の変化による課題を敏感に察知し、解決できること。
- 授業力
-
子どもが「わかった!」と思えるような、わかりやすく主体的な授業を実践できること。
「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージなので、必ず理解しておきましょう。
試験日程・選考スケジュールを確認
試験は長期間にわたります。
特に出願期間が4月〜5月と早いため、うっかり見逃さないように注意が必要です 。
詳細は次のとおりです。
| 出願期間 | 令和7年4月16日(水)~5月8日(木) |
|---|---|
| 一次試験 | 令和7年7月6日(日) |
| 一次試験 合格発表 | 令和7年7月24日(木) |
| 二次試験 | 令和7年8月4日(月)~15日(金) |
| 最終合格 | 令和7年9月18日(木) |
日程を把握することで、科目ごとの勉強時間配分や模擬試験のタイミングを効率的に決められます。
実質倍率は3倍程度
近年の神奈川県教員採用試験の倍率は、おおむね3.0倍〜3.2倍で推移しています。
かつての「狭き門」と比べると数字は落ち着いていますが、それでも3人に1人しか合格できない現状です。
なお、小学校、中高の各教科(国語・社会など)、養護教諭など、校種・教科によって倍率は大きく異なります。
自分の志望区分の詳細な倍率については、以下の記事で詳しく解説しています。


第1次試験の内容は筆記試験!
第1次試験は、知識を問う「筆記試験」のみで構成されています。
詳細は次のとおりです。
| 試験科目 | 内容・特徴 |
|---|---|
| 一般教養 教職専門 | 教育の基礎知識 + 一般教養(5教科など)。範囲がとにかく広い。 |
| 教科専門 | 志望する教科の専門知識。得意な受験者が多く、ごまかしが効かない。 |
| 小論文 | 教師としての資質を問う記述式。採点は2次試験扱い。 |
第2次試験の内容は人物試験!
第2次試験は、あなたの人柄や指導力を多角的に見る「人物試験」です。
詳細は次のとおりです。
| 試験科目 | 内容・特徴 |
|---|---|
| 個人面接 | コンピテンシー評価型(深掘り面接)。最大の山場。 |
| 模擬授業 | 集団討論形式で行う授業実演。 |
| 小論文 | 執筆自体は「第1次試験日」に行われますが、採点は第2次試験として扱われます(1次不合格の場合は採点されません) 。 |
| 実技試験 | 音楽・保体・英・美など一部の教科のみ。 |
ご覧の通り、やることは山積みです。
これを頭から順番にこなそうとすれば、試験日までに時間が足りなくなるのは明白ですよね。
合格する人は、「重要度」と「完成にかかる時間」を天秤にかけて効率よく対策しています。
ここからは、その具体的な優先順位(対策ステップ)を解説します。
神奈川県教員採用試験の対策は何から?
結論から言うと、「教科専門」から対策(勉強)しましょう。
配点は一般教養・教職専門と同じ100点ですが、優先度は段違いです。理由は次の2点。
- 時間がかかる:範囲が広く、一夜漬けが通用しない
- 周りのレベルが高い:得意な受験者が多く、高得点勝負になる
ここでは、優先順位の高い順に、具体的な対策ポイントを解説します。
教科専門から対策を始める!
対策の最優先事項です。
一般教養や面接対策よりも先に、まずはここを固めてください。
理由はシンプル。教養科目は暗記で短期間に点数を伸ばせますが、専門科目は積み重ねが必要で、直前期の詰め込みが通用しないからです。
教科専門の概要は次のとおりです。
| 試験時間 | 60分 |
|---|---|
| 問題数 | 教科・科目によって異なる |
| 出題形式 | 択一式 |
| 配点 | 100点満点 |
問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。
まずは直近3〜5年分の過去問に挑戦しましょう。出題範囲、形式、難易度を肌で感じることがスタートです。
- どんなテーマが頻繁に出題されているか
- どの程度の知識レベルが求められているか
この段階では、完璧に解けなくても全く問題ありません。
過去問分析で見つかった「頻出分野」や「自分の苦手分野」を徹底的に復習し、基礎知識をここでしっかりと作り上げていくことが重要です。
なお、詳しい勉強法や、レベル別の対策については以下の記事で深掘りしています。
▼具体的な勉強の進め方はこちら!


一般教養・教職専門を効率よく攻略する
教科専門と並行して進めますが、一般教養・教職専門のポイントは「満点を目指さない(効率重視)」です。
試験概要は次のとおりです。
| 試験時間 | 60分 |
|---|---|
| 問題数 | 39問 |
| 出題形式 | 択一式(マークシート) |
| 試験範囲 | ①教職科目 ②一般教養科目(人文・社会・自然科学) |
| 配点 | 100点満点 |
試験時間60分で39問を解くため、スピードも要求されます。
出題範囲は膨大ですが、すべてを勉強する必要はありません。なぜなら、神奈川県は出題傾向が驚くほどハッキリしているからです。
まずは過去3年間の出題データをご覧ください。
| 試験科目 | R5 | R6 | R7 |
|---|---|---|---|
| 教育原理 | 8 | 6 | 5 |
| 教育法規 | 4 | 4 | 5 |
| 教育心理 | 3 | 5 | 5 |
| 教育史 | 0 | 0 | 0 |
| 国語 | 4 | 4 | 4 |
| 英語 | 2 | 2 | 2 |
| 音楽 | 1 | 1 | 1 |
| 保健体育 | 0 | 0 | 0 |
| 美術 | 1 | 1 | 1 |
| 世界史 | 0 | 0 | 1 |
| 日本史 | 2 | 2 | 2 |
| 地理 | 2 | 1 | 2 |
| 政治 | 3 | 4 | 2 |
| 経済 | 0 | 0 | 1 |
| 国際関係 | 1 | 0 | 0 |
| 環境 | 0 | 0 | 0 |
| 数学 | 4 | 4 | 4 |
| 物理 | 1 | 1 | 1 |
| 化学 | 1 | 1 | 1 |
| 生物 | 1 | 1 | 1 |
| 地学 | 1 | 1 | 1 |
| 情報 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 0 | 1 | 0 |
この表から、「やるべき科目」と「やらなくていい科目」が明確に見えてきます。
- ① 教職専門(教育原理・法規・心理)は最優先!
-
この3科目だけで毎年15問前後が出題されています。一方で、参考書でよく見る「教育史」は3年連続で出題ゼロです。
教育史の年号暗記に時間を使うのは、ハッキリ言って無駄です。
- ② 一般教養は「国・数」が得点源!
-
国語と数学は毎年4問ずつ安定して出題されています。逆に、理科系(物理・化学・生物・地学)は各1問ずつしか出ません。
苦手な理系科目に時間を割くより、配点の高い国語や数学で確実に点を稼ぐのが賢い戦略です。
このように、一般教養・教職専門は出題範囲が広いので、手を広げすぎないようにしてください。
より詳しい傾向分析や、科目ごとの勉強優先順位は、以下の記事で徹底解説しています。
▼科目ごとの出題範囲データはこちら!


▼具体的な勉強の進め方はこちら!


論文は「型」で攻略する
第1次試験で実施されますが、採点は第2次試験として扱われるのが特徴です。
まずは試験の概要を確認しましょう。
| 試験時間 | 60分 |
|---|---|
| 文字数 | 600〜825字 |
| 評価ポイント | ・論理的思考力 ・教師としての適性 ・文章構成力 |
対策のポイントは、「型」を身につけることです。
美しい文章を書く必要はありません。
「結論→理由→具体例→まとめ」の論理構成が守られているかが評価されます。
また、神奈川県の小論文は、課題文が非常に長く、条件が細かいのが最大の特徴です。実際の過去問(令和8年度)を見て、その長さを実感してください。
| 小学校 | 神奈川県では、児童生徒や学校等の実態に応じ、「地域とともにある学校づくり」「インクルーシブな学校づくり・授業づくり」「困難を抱える子どもへの支援」「『いのち』を大切にする心をはぐくむ教育」「キャリア教育」など様々な取組等を推進しています。このような教育を推進するために、あなたはどのような姿勢や意識をもつことが大切だと思いますか。また、そのことを踏まえ、どのような教育活動に取り組みますか。あなたの考えを600字以上825字以下で具体的に述べなさい。 |
|---|---|
| 中学校 | |
| 高等学校 | |
| 特別支援 | 神奈川県では、教育の総合的な指針となる「かながわ教育ビジョン」において、すべての人が「思いやる力」「たくましく生きる力」「社会とかかわる力」を身に付けることができるよう支援する取組を進めています。このような教育を推進するために、あなたはどのような姿勢や意識をもつことが大切だと思いますか。また、そのことを踏まえ、どのような教育活動に取り組みますか。あなたの考えを600字以上825字以下で具体的に述べなさい。 |
| 養護教諭 | 多様化・複雑化する児童・生徒等が抱える現代的な健康課題については、専門的な視点で対応が必要であり、養護教諭が専門性を生かしつつ中心的な役割を果たすことが期待されています。さらに、専門性に基づき、心身の健康に課題のある児童・生徒等に対して指導を行っており、従来から力を発揮していた健康面の指導だけでなく、生徒指導面でも大きな役割を担っています。そのことを踏まえ、養護教諭は児童・生徒等の心身の状態を捉えるために、どのような姿勢や意識をもつことが大切だと思いますか。また、健康課題を解決するために、組織的にどのように取り組みますか。あなたの考えを600字以上825字以下で具体的に述べなさい。 |
| 栄養教諭 | 神奈川県では、栄養教諭の職務において、「食に関する指導」と「学校給食の管理」の二つの視点を一体のものとして学校教育活動全体で食育を推進しています。このような教育を推進するために、あなたはどのような姿勢や意識をもつことが大切だと思いますか。また、二つの視点において、学校組織の一員として、どのように取り組みますか。あなたの考えを600字以上825字以下で具体的に述べなさい。 |
ご覧の通り、「〇〇について述べよ」といった単純な問題ではありません。
「どのような姿勢や意識を持つか(マインド)」と「どのような教育活動に取り組むか(アクション)」の2点を必ず盛り込む必要があります。
条件漏れは大幅な減点対象です。独学だと「書けたつもり」になりやすく、条件漏れに気づけません。必ず信頼できる第三者に添削してもらいましょう。
▼過去の詳しい出題テーマや書き方のコツは、以下の記事で解説しています。


模擬授業は双方向を意識する
第2次試験で実施される重要種目です。
一般的な模擬授業とは異なり、5〜6人のグループで行い、受験者がお互いに児童・生徒役を務めるスタイルです。
| 試験時間 | 10分(準備、片付けを含む) |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 60点満点 |
| 指導案 | 事前作成(A4サイズの紙片面1枚) |
| 評価基準 | ・指導力 表現力 ・姿勢 態度 |
神奈川県の模擬授業には、独自の細かいルールがあります。対策前に必ず確認しておきましょう。
当日のルールと注意点
- ホワイトボードを使用
黒板(チョーク)ではありません。書き味や見え方が違うので慣れておく必要があります。 - 「導入〜展開」を行う
1単位時間の指導案を作成しますが、実演するのは最初の10分間のみです。 - 児童・生徒役の制限
授業者からの発問に答えることはできますが、児童役から質問したり意見を言ったりすることはできません。
特に重要なのは、「児童役は自発的に質問できない」という点です。
つまり、授業者(あなた)が適切な発問を投げかけない限り、教室はシーンと静まり返ってしまいます。「活発な話し合い」を演出するためには、誘導や問いかけの技術が問われます。
試験より前にテーマが県のHPで発表されるので、徹底的に練り上げておく必要があります。
過去の出題テーマ(3年分)
| 小学校 | 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、児童一人ひとりの確かな学力の育成をめざした授業 |
|---|---|
| 中学校 | 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、生徒一人ひとりの確かな学力の育成をめざした授業 |
| 高等学校 | 「言語活動の充実」の視点に立ち、課題を発見・解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成できるよう工夫された授業 |
| 特別支援 | 一人ひとりの発達段階等をふまえ、各教科等の特質に応じた学習のねらいを明確にし、キャリア発達の視点を取り入れた児童・生徒等の主体的な取り組みを引き出す授業 |
| 養護教諭 | 児童・生徒等の現状と課題を養護教諭の視点でとらえ、「主体的・対話的で深い学び」の実現を通して、豊かな心の育成や心身の健康の保持増進をめざした授業 |
| 栄養教諭 | 児童・生徒等の現状と課題を栄養教諭の視点でとらえ、児童・生徒等に望ましい食習慣を身に付けさせることをめざした、給食の時間における食に関する授業 |
志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。
塾や予備校のようなやや強引な展開で授業を進める人もいますが、学校での授業では、子供とのやり取り・掛け合いが非常に重要。
発問や質問を重ねて、クラス全体で授業を「つくっていく」ことを意識して準備しましょう。
個人面接は自己分析を早めに始める
最終的な合否を決める最大の山場です。
対策のポイントは、「徹底的な自己分析」です。
なぜなら、神奈川県の面接は「コンピテンシー評価型(行動特性を見る面接)」だからです。
まずは概要を確認しましょう。
| 試験時間 | 20分 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 200点満点 |
| 評価基準 | ・姿勢 態度 ・判断力 表現力 ・堅実性 信頼感 ・協調性 社会性 ・専門性 多様性 ・適応性 使命感 |
コンピテンシー型面接では、一つの回答に対して「なぜ?」「具体的には?」と何度も深掘りされます。
たとえば、「長所」を聞かれた場合のやり取りを見てみましょう。
- 長所は何ですか?
→「粘り強さです」 - その粘り強さが発揮された具体的なエピソードはありますか?
→「部活動での指導経験です」 - その時、一番困難だったことは何ですか?
- その困難を乗り越えるために、あなたはどう考え、どう行動しましたか?
- その経験を、神奈川県の教師としてどう活かしますか?
このように、表面的な回答を用意してもすぐに見破られてしまいます。
過去の質問例を見て、自分の言葉で「根拠」を語れるように準備しておきましょう。
- 本日行った模擬授業の自己評価を教えてください。
→なぜ、その評価なのですか。 - 志望動機は何ですか。
→なぜ、地元ではなく神奈川県なのですか。
→なぜ、志望校種(教科)の教員を目指したのですか。 - ボランティア経験はありますか。
→なぜ、そのボランティアを始めたのですか。
→そこで得た学びを教育にどう活かしますか。 - ストレスをどんなときに感じますか。
→どうやって発散していますか。 - 教員の不祥事で知っていることはありますか。
→なぜ不祥事が起こると思いますか。
→不祥事に対してどう対応しますか。 - インクルーシブ教育を学校で推進することをどう思いますか。
過去の面接データを分析し、「どんな深掘り質問が来るか」を予測して準備することがポイントです。
これまでの経験や体験が重要になるので、時間をかけて思い返しながら具体的に内容を考えていきましょう。
▼面接官の視点や回答のコツについては、以下の記事で徹底解説しています。


実技試験はできて当たり前
対象となる教科(音楽・美術・保体・技術・家庭・英語)の受験者のみ実施されます。
事前に課題曲や種目が公表されるので、早めの準備が必要です。
教科別の内容と対策
要項で指定された課題は非常に具体的です。
一夜漬けは通用しないため、試験日から逆算して練習計画を立てましょう 。
| 教科 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 音楽 | ・歌唱(指定曲) ・ピアノ演奏(ソナタ等を暗譜) ・リコーダー独奏(暗譜) ・弾き歌い | ピアノとリコーダーは暗譜(楽譜を見ない演奏)が必須です。早めに選曲して指に覚え込ませましょう。 |
| 保体 | 【必修】 柔道、マット運動、水泳(クロール・平泳ぎ) 【選択】バスケットボール または バレーボール | 必修3種目は回避できません。特に水泳や柔道にブランクがある場合は、夏までに体を仕上げる必要があります。 |
| 英語 | 英語コミュニケーション能力試験 (英語教育や英語教授法等についての意欲、知識、技能を含む) | 単なる英会話ではなく、「教える姿」も見られます。授業場面を想定したスピーキング練習が効果的です。 |
| 美術 | ・素描(鉛筆デッサン) ・デザイン(平面構成・立体構成) | 「与えられたテーマ」に対して時間内に完成させる力が求められます。過去問のテーマを確認し、時間を計って制作しましょう。 |
| 技術 | 基礎的実技 (材料と加工、エネルギー変換に関するもの) | 検定済教科書レベルの基礎技能が問われます。基本的な工具の使い方や回路の知識を復習し、実演できるようにしましょう。 |
| 家庭 | 基礎的実技 (衣生活に関するもの) | 被服(裁縫、ミシン扱い等)の基礎技能が問われます。正確さとスピードが求められるため、実習練習が不可欠です。 |
評価のポイントと重要性
配点の詳細は公表されていませんが、実技は「教壇に立つための最低ライン(基礎技能)」をクリアしているかを見る試験です。
- 準備不足は致命的 「できて当たり前」の部分が見られるため、他の試験が優秀でも実技で失敗すると不合格になるリスクがあります。
- 条件を厳守する 音楽の「暗譜」や体育の「必修種目」など、要項に書かれたルールは絶対です。「知らなかった」では済まされないため、必ず実施要項の細部まで目を通してください 。
神奈川県教員採用試験に関するよくある質問(FAQ)
最後に、受験生からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 過去問はどこで入手できますか?
A.神奈川県教員採用試験の過去問は「「神奈川県庁の新庁舎2階県政情報センター行政資料コーナー」」で閲覧・コピー(有料)できます。
オンライン上では公開されていませんが、過去の試験問題を入手することができます。
効率よく学習するには、協同出版などの出版社から出ている「神奈川県の過去問シリーズ」を購入し、詳しい解説とともに学習することをオススメします。
▼詳しくは下記の記事でも解説しています。


Q. 筆記試験の合格ラインはどのくらいですか?
A.神奈川県教員採用試験の合格最低点は、過去のデータから6割程度が1つの目安となります。
ただし、神奈川県は第1次試験が「足きり」として機能するため、ギリギリでも合格さえすれば第2次試験でリセットされます。
満点を目指す必要はありませんが、苦手分野を作らず6〜7割を安定して取れる力をつけましょう。
▼詳しい合格ラインは以下の記事でまとめています。


Q. 他の自治体と併願はできますか?
A. 試験日程が重なっていなければ可能です。
過去の受験者を見ると、愛知県や名古屋市、茨城県あたりを併願する人が多い印象があります。
第2次試験の日程が重なるリスクもあるため、各自治体の要項をよく比較して計画を立てましょう。



横浜市や川崎市、相模原市は同日程のため併願はできません!
▼全国の試験日程を以下の記事でまとめています。


神奈川県教員採用試験に合格するために
ここまで、神奈川県教員採用試験の試験内容と対策の優先順位について解説してきました。
まずは、範囲の広い「専門科目」から着手し、第1次試験の合格ラインを確実にクリアすること。これが第一歩です。
ただ、記事でもお伝えした通り、最終合格を決めるのは第2次試験(面接)です。
どれだけ筆記試験で良い点数を取っても、面接であなたの魅力や「神奈川県が求める教師像」への適性が伝わらなければ、合格には届きません。
とはいえ、勉強を進める中で、
- 「自分の回答は、面接官にどう響くんだろう?」
- 「改善したいけど、具体的にどこを直せばいいか分からない」
といった不安を感じることもあるかもしれません。 面接対策は、自分一人ではどうしても客観的な判断が難しく、迷いが生じやすいものです。
そこで、私が個別に行っている面接指導のノウハウをnoteにまとめました。
面接での評価が安定して高くなり、どの質問にも落ち着いて答えられるようになる「再現性のある対策」を知りたい方は、noteを手にとってみてください。
このnoteには、購読者限定の「合格まで伴走LINE(個別指導)」が付いています。あなたが「自分の言葉」で自信を持って話せるようになるまで、僕が直接フィードバックをしてサポートします。
あなたの努力が、最高の結果に繋がることを応援しています。
まずは今日の第一歩、専門科目の過去問から始めていきましょう。



