本記事では、兵庫県教員採用試験の内容を徹底解説します。
今回は、兵庫県の公立学校で先生になりたい方に向けて「受験ガイド」を作る気持ちで書きました。
最後まで読めば、兵庫県教員採用試験の概要から合格に向けた準備まで網羅的に理解できますよ!
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。
本記事を参考に兵庫県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めていきましょう。
兵庫県教員採用試験の内容は?
兵庫県教員採用試験の内容は、一次試験に「一般教養」と「教科専門」、「集団面接」が、二次試験に「個人面接」と「模擬授業」、「実技試験」がそれぞれ行われます。
- 試験内容(青文字)をタップすると該当部分までジャンプします。
一次試験 | 一般教養 | 教職員として必要な基礎学力や一般教養に関する筆記試験。(択一式:50問 / 60分) |
---|---|---|
教科専門 | 指導教科に関する専門知識や教育方法論を問う筆記試験。(択一式:60分) | |
集団面接 | 複数人の受験者が1つのグループになり、与えられたテーマにそって討論する(話し合う)人物試験(15分程度) | |
二次試験 | 個人面接 | 教育現場での対応力や人柄、コミュニケーション能力などに関する面接試験。過去の経験や指導教科について質問されます。(1人25分) |
模擬授業 | 教師としての指導技術や専門性を評価する人物試験。(1人15分) | |
実技試験 | 音楽や美術、体育など特定の教科の指導能力を見るための人物試験。 |
ここでは、試験内容ごとに概要や対策方法(ポイント)を解説します。
兵庫県教員採用試験の内容|一般教養
教員採用試験の一般教養は、教師として必要な基礎知識と幅広い教養がどれくらい備わっているかを測る筆記試験です。
ここでは、一般教養の概要や出題科目、対策するときのポイントを解説します。
一般教養の概要
試験時間 | 60分 |
---|---|
問題数 | 50問(必答) |
出題形式 | 正誤問題、穴埋め問題 |
解答方法 | 択一式(マークシート) |
配点 | 100点満点 |
校種や教科に関係なく、全員が同じ問題に解答します。
一般教養の出題科目(範囲)
一般教養の出題科目(範囲)は、教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目」から出題されます。
教 職 科 目 | 教育原理 | 教育の基本的な理念や目的、教育時事などさまざまな教育理論を問う科目 |
---|---|---|
教育法規 | 教育に関連する法律や規則の理解力を測る科目 | |
教育心理 | 学習理論、生徒の発達段階、動機づけや認知のプロセスに関する科目 | |
教育史 | 日本や世界の教育の変遷、重要な教育改革や教育思想の流れに関する科目 | |
一 般 科 目 | 人文科学 | 国語や英語の基礎学力を測る科目 |
社会科学 | 地理歴史・公民の基礎学力を測る科目 | |
自然科学 | 数学や理科の基礎学力を測る科目 |
教員(社会人)として必要な知識・基礎学力を評価するため、幅広い範囲を網羅しなければなりません。
一般教養の対策方法(ポイント)
一般教養対策では、次の2つを意識することがポイントです。
- 出題数の多い科目から勉強する
- 頻出度の高い分野から覚える
Point①:出題数の多い科目から勉強する
たとえば、科目ごとの出題数は以下のようになっています。
採用年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 6 | 3 |
教育法規 | 3 | – | 1 |
教育心理 | 1 | 1 | – |
教育史 | – | – | – |
国語 | 5 | 8 | 8 |
英語 | 8 | 8 | 8 |
音楽 | 1 | 1 | 1 |
保健体育 | 1 | 1 | 1 |
美術 | 1 | 1 | 1 |
世界史 | 1 | – | 1 |
日本史 | 2 | 3 | 2 |
地理 | 4 | 2 | 3 |
政治 | – | 1 | 1 |
経済 | 1 | 1 | – |
環境 | 1 | – | 1 |
数学 | 5 | 5 | 4 |
物理 | 1 | 1 | – |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 | 1 |
情報 | 5 | 6 | 8 |
その他 | 2 | 2 | 4 |
- 各数字は科目ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
まずは出題数が多く、理解に時間を要する教育原理や数学から勉強を始めるのがポイントです。
出題数が多い科目から勉強を始めれば、短期間で点数を伸ばせます。また、重要な科目でしっかり点数を取れば、全体の合格ラインを底上げできます。
主要科目(出題数の多い科目)の勉強にある程度メドをつけ、その後に他の科目の勉強を本格化させるのが必勝パターンといえるでしょう。
Point②:頻出度の高い分野から覚える
たとえば、社会科学(世界史)の出題範囲は次のようになっています。
- 各数字は分野ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
このように、出題頻度の低い中世や近世の勉強に時間を割く必要はありません。
まずは、出題頻度の高い近代以降から重点的に学習するのが効果的です。頻出度の高い分野を優先的に覚えることで、時間を効率よく使えます。
頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。
科目・範囲が膨大だからこそ、どの科目から手をつけるのか、どの分野は捨てていいのかなど、出題傾向を理解し、効率よく勉強しましょう。
より詳しい出題傾向はこちらで解説しています。
兵庫県教員採用試験の内容|教科専門
教員採用試験の教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。
ここでは、教科専門の概要や出題科目、対策するときのポイントを解説します。
教科専門の概要
試験時間 | 60分 |
---|---|
問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 択一式と記述式 |
配点 | 200点満点 |
教科専門の配点は一般教養の2倍なので、専門教科で高得点を取ることが重要です。
教科専門の出題科目(範囲)
教科専門の出題科目(範囲)は教科・科目によって異なります。
たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語などが出題されます。
社会科なら日本史、世界史、地理、政治、経済、倫理が出題範囲という具合です。
また、教科・科目に関する知識以外にも、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることもあります。
教科専門の対策方法(ポイント)
教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいので、自分の学力に合った方法での対策が必須です。
たとえば、英語教員を目指す人の中には英検1級レベルの人から3級すら危うい人までおり、同じテキストで勉強しても意味がありません。
まずは過去問を自力で解き、現在の実力に合わせて、次のような勉強計画を考えてみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服
教科専門を得意とする受験者は多いので、ライバルたちに差をつけられないように、手厚く勉強することが大事です。
詳しい出題傾向はこちらで解説しています。
兵庫県教員採用試験の内容|集団面接
兵庫県教員採用試験の集団面接は、複数人の受験者が1つのグループになり、与えられたテーマにそって討論する(話し合う)試験です。
ここでは、集団面接の概要や流れ、過去問(テーマ)、対策方法を解説します。
集団面接の概要
試験時間 | 15分 |
---|---|
人数 | 5人程度 |
配点 | 100点満点 |
評価基準 | ・健康性 ・積極性 ・共感性 ・社会性 |
集団面接の流れ
集団面接(討論)のテーマは試験の10日前ごろに、兵庫県教委HP上で公開されます。
試験会場に入ると、集団面接についての説明が行われます。
説明後、教室へ移動します。
教室に移動後、事前告知されていたテーマから1つ発表され試験がスタート。
討論がスタート。
発言は挙手制で、結論を出す必要はありません。しかし、時間内に終われるようにしないと途中で打ち切られます。
時間は15分。
試験では、自分の意見を言い、他の受験者の意見を受け入れ、それらを組み合わせて最適な解決策を出さないといけません。
集団面接の過去問(テーマ)
2025年度 | 1 あなたにとっての理想の教員像 2 学校における子どもたちの安心・安全の確保 3 体験活動の必要性 |
---|---|
2024年度 | 1 これからの時代に求められる教員 2 児童生徒の主体的な学びを促す授業づくり 3 児童生徒の成長を促す生徒指導 |
2023年度 | 1 教員としての資質向上 2 情報モラル教育の必要性 3 児童生徒の可能性を引き出す指導 |
2022年度 | 1 ICTの導入により学校はどう変わるか 2 児童生徒が安心して学べる学校にするために 3 これからの教員の使命 |
2021年度 | 1 未来への道を切り拓く力の育成 2 感動体験を味わわせる取組 3 魅力ある学校づくりに必要な取組 |
テーマは事前にホームページで複数公開されます。当日、その中から1つが指定されて実施します。
集団面接の対策方法(ポイント)
集団面接の対策は次の手順で進めることがポイントです。
- 指導力・知識を鍛える
- 友人同士で意見交換を行う
- 実践形式で練習する
これを詳しく深掘りしていきます。
「教育時事や教育論」がテーマになりやすいです。
そのため、教職の知識や自分なりの教育観を考えおくことが重要。
どれだけコミュニケーション能力が高くても、話すネタや教育感が定まっていないと話し合いになりません。
普段から教育時事などの知識をインプットできるようにしておきましょう。
その際、兵庫県の方向性や文科省の資料などにも目を通しておけると良いです。
日頃から友人同士で教育問題などについて意見交換を行いましょう。
討論では他者とのコミュニケーションが何よりも大切なので、意見を聞くこと、まとめることも重要な要素になるからです。
このときは自分の意見に説得力を持たせるため「こういうことだから、こう思う」と、根拠を盛り込んで論理的に話すことがポイント。
必ず1回、できれば2回は実戦形式の練習を受けましょう。
どんなに知識を持っていても、それをきちんと伝えることができるとは限らないからです。
また、緊張感のある場で実力が発揮できるかを確かめる意味もあります。
大学などでも対策してくれると思いますが試験は年齢や身分が不特定の人と一緒になるため、予備校などを使うと効果的です。
兵庫県教員採用試験の内容|個人面接試験
兵庫県教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
ここでは、面接試験の概要や形式、対策方法を解説します。
面接試験の概要
試験時間 | 25分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | 180点満点 |
評価基準 | ・態度、表現力 ・意欲、積極性 ・判断力 ・専門性 ・将来性 |
ここ近年の教員採用試験では面接試験が重視されているので、早い時期から面接対策を見据えていきたいところです。
面接試験の形式
兵庫県では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。
この形式により、受験者がどのようにして目標を達成したのか、その過程でどのようなスキルや能力を発揮したのかを明らかにします。
たとえば、「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、面接官は具体的な状況や挑戦、解決策について詳しく質問します。
「どのような生徒を教えていましたか?」や「生徒が理解に困難を感じたとき、どのようにしてその問題を解決しましたか?」などですね!
このような質問を通じて、面接官は受験者が実際にどのような行動を取ったのか、その行動の背景にある思考プロセスやスキルを評価するのです。
面接試験の対策方法(ポイント)
頻出の質問に対する回答をある程度準備した後は、予備校等を利用して面接練習を行い、姿勢や話し方などを最適化していきましょう。
1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。
たとえば、自分では自然だと思っている仕草が他人には落ち着きがないと映ることがあります。
また、話す速度が速すぎたり、声のトーンが単調すぎたりすることに気づかないことも多いです。
こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
なんとなく面接練習しているだけでは、自分のどこが良くてどこが悪いのかがわからないことが多いので注意してください。
詳しい傾向などは下記記事で解説します。
兵庫県教員採用試験の内容|模擬授業
模擬授業は、面接官を児童・生徒に見立てて自分のイメージで授業を披露する試験です。
ここでは、模擬授業の概要や流れ、過去問(課題)、対策方法を解説します。
模擬授業の概要
試験時間 | 15分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 (評価) | 120点満点 |
評価基準 | 知識・理解 構成力 声・表情・所作 | 教材内容に関する
模擬授業の流れ
一次試験の終了後に、模擬授業の課題(複数)が兵庫県教委HP上に公開されます。
模擬授業が始まる前に事前告知されていた課題から1つが指定されます(教科書のコピーを受け取る)。
その後、試験室まで移動。
模擬授業がはじまる5分前になると合図(課題を見る)があるので、そこから授業の構想を5分間で行います。
最初に本時の狙いと内容を1分間で説明して模擬授業を行います。
試験時間は12分。
時間は途中でも打ち切られるので配分に注意が必要です。
最後に、模擬授業やその他について質問されます(口頭試問)。
模擬授業の過去問(課題)
2024年度 | 模擬授業の課題(PDF) |
---|---|
2023年度 | 模擬授業の課題(PDF) |
2022年度 | 模擬授業の課題(PDF) |
模擬授業の課題は事前にホームページで複数公開されます。当日、その中から1つが指定されて実施します。
模擬授業の対策方法(ポイント)
模擬授業の対策で意識するポイントは次の3つです。
- 児童・生徒の視点を大切にする
- 愛想よく振る舞う
- 客観的な姿を見て練習
これを一つずつ深掘りします。
- 児童・生徒の視点を大切にする
-
模擬授業では、ただ授業ができればいいわけではなく、「どれだけ子どもたちの興味・関心を惹けるか」が重要です。
授業方法や専門知識の量、講師経験の有無など受験者によって違うので、模擬授業をするときには、「どんな先生が子どもたちに人気があるのか」を意識して演じる必要があります。
- 愛想よく振る舞う
-
専門知識や授業構成力などの内容も重要ですが、あくまでも試験なので「印象」が超大事です!
たとえば「教科書の7ページを開いてください」という動作。「声に出すだけ」なのと「体全体を使って表現」するのとでは、まったく印象は違いますよね。
とくに小学生の低学年を対象にするのであれば、動作を大きくして授業したほうが子どもたちからすれば楽しいはず。
もちろん、本当の授業ではする必要はありませんが、あくまでも試験なのでそれくらいしたほうが評価はよくなります。
- 客観的な姿を見て練習
-
模擬授業は自己満足では意味がありません。
声の大きさや表情、板書のわかりやすさなどは第三者の意見がすべてだからです。
一番は勤務先の先生や大学の教職課に見てもらうことが一番ですが、一人でも授業を録画するなどして対策はできます。
大切なのは印象ですから繰り返し練習することが大切です。
志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。
塾や予備校のようなやや強引な展開で授業を進める人もいますが、学校での授業では、子供とのやり取り・掛け合いが非常に重要。
発問や質問を重ねて、クラス全体で授業を「つくっていく」ことを意識して準備しましょう。
兵庫県教員採用試験の内容|実技試験
兵庫県教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。
ここでは、実技試験の概要やテーマ、対策方法を解説します。
実技試験の概要
中学校、高校のうち、以下の教科および小学校、養護教諭の受験者が対象です。
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術
- 家庭
- 英語
- 書道
専門知識の有無だけでなく、児童生徒に知識を伝えるための教育的なアプローチや方法論も重要視されます。
実技試験のテーマ
小学校 | 【音楽】 ・歌唱「冬げしき」 ・器楽「まきばの朝」(キーボード、鍵盤ハーモニカ、ソプラノリコーダーのいずれかを選択して演奏) 【体育】 ・機械運動(マット運動) ・ボール運動(バスケットボール) | |
---|---|---|
中高 | 音楽 | ・新曲視奏(アルトリコーダー) ・弾き語り ・和楽器演奏(任意の楽器・曲) |
家庭 | 被服、食物に関する基本的な技術 | |
理科 | 実験、観察 | |
保健体育 | ・機械運動 ・陸上競技 ・水泳 ・球技(バスケットボールまたはバレーボール) ・武道(柔道または剣道)またはダンス | |
英語 | 英語によるコミュニケーション能力テスト | |
美術 | ・鉛筆デッサン ・基礎デザイン(色彩構成) | |
技術 | ・ものづくりに関する基礎的技術 ・コンピュータの活用に関する基礎的技術 | |
高校 | 工業 | ・機械:機械に関する基礎的技術 ・電気:電気電子に関する基礎的技術 ・建築:建築・土木に関する基礎的技術 ・デザイン:デザインに関する基礎的技術 |
書道 | ・毛筆 ・硬筆 | |
商業 | コンピュータの活用技術 | |
情報 | 情報に関する基礎的技術 | |
養護教諭 | 養護教諭の職務に関する基礎的技術 |
実技試験の対策方法(ポイント)
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。
そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。
兵庫県教員採用試験はいつ実施される?
兵庫県教員採用試験は6月〜7月にかけて実施されます。
2025年度(2024年実施)兵庫県教員採用試験の流れは次のとおり。
- 一般選考の流れを掲載しています。特別選考は区分によって異なるのでご注意ください。
2025年度兵庫県教員採用試験の日程
募集要項の公示
例年、4月上旬に募集要項が発表されます。
2025(令和7)年度の募集要項は、2024年4月1日(月)に公示されました。
試験内容や実施状況などをはじめとする詳細な情報が掲載されています。
出願申込みの受付
<受付期間>
2024年4月8日(月)〜5月13日(月)
まずは、兵庫県の教職員人事課ホームページにアクセスします。試験申込画面から必要事項を入力し、データを送信すれば完了です。
受験票および自己アピールシートのダウンロード
一次試験日の約10日前に、ホームページにて受験票の通知が行われます。
出願時に作成したマイページにログインし、第一次試験日までにダウンロード・印刷してください。
受験票には受験番号や試験会場などの情報が記載されているため、ダウンロードしたらすぐに確認してください。
希望した受験会場とは異なる受験会場が指定されている可能性もあるため、注意が必要です。
第一次試験
第一次試験の合格発表
試験日からおおむね2週間後の2024年8月5日(月)に、兵庫県教育委員会のホームページおよびマイページで結果が知らされます。
結果通知には、二次試験の案内(試験日や持ち物等)が記載されているため、すぐに確認しましょう。
第二次試験
第二次試験の合格発表
試験日からおおむ1ヵ月後の2024年9月中旬に、兵庫県教育委員会のホームページおよびマイページで結果が知らされます。
最終合格
第二次試験に合格すると、採用候補者名簿に登録されます。
その後、意向聴取、受験資格の確認等を行い、学校現場の欠員状況等を考慮した上で採用者を内定。
原則として2025年4月1日付けで採用されます。
他自治体の日程は下記記事をご覧ください。
兵庫県教員採用試験の倍率は?
兵庫県教員採用試験の倍率は、5.8倍(2020年度)→4.0倍(2024年度)で推移しています。
過去5年間の実施状況(受験者数・合格者数・倍率)は次のとおり。
兵庫県教員採用試験の実施状況
採用年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2024 | 4,243 | 1,056 | 4.0 |
2023 | 4,532 | 989 | 4.6 |
2022 | 4,740 | 1,029 | 4.6 |
2021 | 5,241 | 971 | 5.4 |
2020 | 5,237 | 906 | 5.8 |
教科別の実施状況(倍率)は次の記事で確認できます。
兵庫県教員採用試験に関するFAQ
最後に、兵庫県教員採用試験に関するFAQ(よくある質問)をまとめています。
兵庫県の求める教師像(人物像)は?
兵庫県の求める教師像(人物像)は、「教育に対する情熱」や「高い倫理観と規範意識」など、以下5つを掲げています。
- 教育に対する情熱・使命感をもち、児童生徒に愛情をもって接することができる
- 教養、社会性、コミュニケーション力、想像力等の総合的な人間性を備えている
- 高い倫理観と規範意識をもち、自らの人権感覚を高めることができる
- 児童生徒、保護者や地域の方々と公正・公平な立場で対応することができる
- 常に学び続ける姿勢をもち、新たな課題へ挑戦することができる
兵庫県教員採用試験の受験資格(年齢制限)は?
昭和40年4月2日以降に生まれた人が対象です。
- 2025年度採用(一般選考)の場合。
兵庫県教員採用試験の過去問はどこで入手できますか?
兵庫県教員採用試験の過去問は、教育委員会のホームページからダウンロード可能です。
過去の問題と解答が入手できるので、出題内容や形式、問題レベルを測るのに活用できます。
下記記事で詳しくまとめています。
2025年度兵庫県教員採用試験の採用予定人数は?
2025年度兵庫県教員採用試験では、1.065人の採用を予定しています。2024年度に比べて70人増える見込みです。
タップして表示する。
校種・教科 | 2025 | 2024 | 2023 | |
---|---|---|---|---|
小学校 | 一般 | 400 | 350 | 330 |
特別支援 | 15 | 15 | 20 | |
中学校 | 国語 | 40 | 40 | 43 |
社会 | 30 | 40 | 28 | |
数学 | 40 | 40 | 42 | |
理科 | 40 | 40 | 30 | |
音楽 | 10 | 10 | 13 | |
美術 | 15 | 10 | 20 | |
保健体育 | 20 | 25 | 22 | |
技術 | 15 | 10 | 12 | |
家庭 | 15 | 10 | 13 | |
英語 | 45 | 45 | 47 | |
特別支援 | 15 | 15 | 20 | |
高校 | 国語 | 35 | 34 | 30 |
地歴公民 | 31 | 32 | 31 | |
数学 | 35 | 31 | 32 | |
理科 | 27 | 23 | 16 | |
保健体育 | 23 | 32 | 25 | |
音楽 | 1 | 3 | 2 | |
美術 | 2 | 1 | 5 | |
書道 | 2 | 1 | 2 | |
英語 | 50 | 36 | 45 | |
家庭 | 6 | 4 | 8 | |
情報 | 3 | 7 | 7 | |
農業 | 1 | 2 | 2 | |
工業 | 12 | 20 | 15 | |
商業 | 6 | 10 | 12 | |
水産 | – | – | 1 | |
看護 | 3 | 2 | 3 | |
福祉 | 3 | 2 | 4 | |
特別支援 | 90 | 80 | 60 | |
養護教諭 | 30 | 20 | 35 | |
栄養教諭 | 5 | 5 | 5 |
兵庫県教員採用試験の合格ラインは?
兵庫県教員採用試験の合格ラインは公開されていません。
しかし過去のデータから、教職・一般教養7割、教科専門6〜7割に集団面接の評価次第が一つの目安となります。
なお、校種や教科によって差はあるうえ、競争試験なので、年度によって変動する点は注意が必要です。
下記記事でも詳しく解説しています。
兵庫県教員採用試験は難しいのか?
兵庫県教員採用試験に合格することはそんなに難しくはありません。試験問題は高校までに学習した内容ですし、筆記試験の点数もそこまで高くないからです。
しかし、単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接試験による人間性も重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。
一次試験は突破できても、二次試験で落ち続けている人は一定数いますからね…。
解説したとおり、兵庫県教員採用試験の内容は幅広いため、適当に勉強を進めるのではなく、傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。
本サイトでは、兵庫県教員採用試験の合格に必要な情報を多く配信しています。
ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。
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