最終合格をより確実にするには、筆記試験だけでなく、面接試験の準備も早めに取り掛かることが重要です。
本記事では、兵庫県教員採用試験の面接対策に必要な過去問(質問例)を中心に、概要と対策方法を詳しく解説します。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
【兵庫県教員採用試験】面接試験の内容
兵庫県教員採用試験では、第1次試験に集団面接、第2次試験で個人面接と模擬授業が実施されます。
集団面接
試験時間 | 15分 |
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人数 | 5人程度 |
配点 | 100点満点 |
評価基準 | ・健康性 ・積極性 ・共感性 ・社会性 |
試験の流れ | STEP①テーマの告知 集団面接(討論)のテーマは試験の10日前ごろに、兵庫県教委HP上で公開されます。 STEP②説明 試験会場に入ると、集団面接についての説明が行われます。説明後、教室へ移動します。 STEP③テーマの発表 教室に移動後、事前告知されていたテーマから1つ発表され試験がスタート。 STEP④討論 討論がスタート。 |
討論テーマ (過去問) | ・あなたにとっての理想の教員像 ・学校における子どもたちの安心・安全の確保 ・体験活動の必要性 ・これからの時代に求められる教員 ・児童生徒の主体的な学びを促す授業づくり ・児童生徒の成長を促す生徒指導 |
個人面接
試験時間 | 25分 |
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面接官 | 3人 |
配点 | 180点満点 |
評価基準 | ・態度、表現力 ・意欲、積極性 ・判断力 ・専門性 ・将来性 |
質問項目 (過去問) | ・長所を活かして、どんな指導ができますか。 ・今、努力していることはありますか。 ・あなたの、どこが教員に向いていると思いますか。 ・1分間で自己PRをしてください。 ・教員を志望する理由は何ですか。 ・教員を目指したきっかけは何ですか。 ・兵庫県の教員を志望する理由は何ですか。 ・志望する校種の理由は何ですか。 ・担任を持ちたいと思いますか。また、何年生がいいですか。 ・部活動経験から生徒に教えたいことは何ですか。 ・教員の義務を言ってください。 ・兵庫県のいじめの定義を知っていますか。 ・持っている資格を教えてください。 ・最近気になるニュースはありますか。 ・休日はどのように過ごしていますか。 ・PC操作はどのくらいできますか。 ・「靴を隠されたと子どもが言っている」と保護者から電話がありました。担任としてどのように対応をしますか。 ・授業中に騒ぎ出す児童生徒にはどのように対応しますか。 ・2学期が始まりました。最初の学級での挨拶は何を話しますか。 ・帰宅しようとしたらコンビニから「学校の生徒が万引きをした」と連絡がありました。どうしますか。 ・部活動の日数を増やして(減らして)ほしいと保護者から連絡がありました。どのように対応しますか。 ・保護者から新型コロナウイルス感染予防対策に関してクレームがありました。どのように対応しますか。 |
過去の質問項目は下記の記事でも公開しています。ぜひ参考にしてください!
模擬授業
試験時間 | 15分 |
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面接官 | 3人 |
配点 | 120点満点 |
評価基準 | 知識・理解 構成力 声・表情・所作 | 教材内容に関する
試験の流れ | STEP①テーマの告知 一次試験の終了後に、模擬授業の課題(複数)が兵庫県教委HP上に公開されます。 STEP②テーマの発表 模擬授業が始まる前に事前告知されていた課題から1つが指定されます(教科書のコピーを受け取る)。その後、試験室まで移動。 STEP③構想 模擬授業がはじまる5分前になると合図(課題を見る)があるので、そこから授業の構想を5分間で行います。 STEP④模擬授業 最初に本時の狙いと内容を1分間で説明して模擬授業を行います。試験時間は12分。 ※時間は途中でも打ち切られるので配分に注意が必要です。 STEP⑤口頭試問~個人面接へ 最後に、模擬授業やその他について質問されます(口頭試問)。 |
授業課題 (過去問) | ・2025(令和7)年度 ・2024(令和6)年度 |
【兵庫県教員採用試験】面接試験対策ポイント
教員採用試験の面接試験対策はできるだけ早く始めることが重要です。
面接試験対策を始めるときのポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析に時間をかける
- 模擬面接で練習を繰り返す
求める教師像を把握する
兵庫県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(兵庫県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
兵庫県が求める教師像は以下のとおりです。
- 教育に対する情熱・使命感をもち、児童生徒に愛情をもって接することができる
- 教養、社会性、コミュニケーション力、想像力等の総合的な人間性を備えている
- 高い倫理観と規範意識をもち、自らの人権感覚を高めることができる
- 児童生徒、保護者や地域の方々と公正・公平な立場で対応することができる
- 常に学び続ける姿勢をもち、新たな課題へ挑戦することができる
このような人物が欲しい!という採用者側からのメッセージです!必ず理解しましょう。
自己分析に時間をかける
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。
自己分析が不十分だと、面接官を納得させられる語りができないからです。
自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。そうすれば、自分の芯と兵庫県が求める人物像とがマッチングしてくるので、あなたの語りに厚みが出てきますよ。
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模擬面接で練習を繰り返す
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしているだけでは、気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できません。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
せっかく筆記試験を突破しても、面接で失敗してしまうのは非常に悔しいですよね。そうならないためにも、早めに面接対策を始めましょう。
より具体的な面接対策の方法については、以下の記事を参考にしてください。
【兵庫県教員採用試験】面接試験まとめ
兵庫県教員採用試験に合格するには、面接試験の攻略が必要不可欠です。
対策となれば、筆記試験ばかりに気を取られがちですが、どれだけ筆記試験で点数を取れても、面接試験の評価が悪いと最終合格できません。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることが重要です。まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
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