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【2025年受験ガイド】大阪府教員採用試験の内容と対策ポイント

大阪府教員採用試験の試験内容

本記事では、大阪府教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。

大阪府教員採用試験の一次・二次試験の内容から合格に向けた具体的な対策方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。

敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。本記事を参考に大阪府教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めていきましょう。

福永

一般選考区分を対象としています!

目次

大阪府教員採用試験の一次試験内容

大阪府教員採用試験の一次試験の内容と対策ポイントを解説します。

教職教養(一般教養)

大阪府教員採用試験の教職教養(一般教養)は、教職教養および思考力・判断力に関する筆記試験です。

校種や教科に関係なく、全員が同じ問題に解答します。

大阪府教員採用試験 教職教養の概要(2025年度)
試験時間90分
問題数30問(必答)
出題形式正誤問題、穴埋め問題
解答方法択一式(マークシート)
配点150点満点

教職教養(一般教養)の出題科目

教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」と、計算力や読解力を測る「思考力・判断力を問う科目」から出題されます。

大阪府教員採用試験の出題範囲(教職教養)
教職教養教育原理、教育法規、教育心理、教育史
思考力
判断力
数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解
福永

平成30年度から従来の一般教養(人文・社会・自然科学)を廃止し、計算力や読解力を測る「思考力・判断力を問う科目」に変わっています。

教職教養の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。

まずは、過去問をしっかり分析し、出題頻度の高い単元からインプットしていくと効果的です。

過去10年間の出題範囲を分析したデータを、こちらの「【2025年版】大阪府教員採用試験の教養試験攻略ガイドブック【過去問付】」で公開しています。

教職教養(一般教養)の対策方法

教職教養を効率よく勉強するには、次の2つを意識しましょう。

Point①:配点の高い科目から勉強する

配点の高い科目=出題数の多い科目のことで、教育原理や教育法規、数的推理などを指します。

大阪府教員採用試験 教職教養の科目別出題数一覧
採用年度202320242025
教育原理101010
教育法規323
教育心理121
教育史111
判断推理441
数的推理325
資料解釈333
文章理解566
  • 各数字は科目ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。

主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。

Point②:頻出度の高い分野から覚える

たとえば、教育史の出題範囲は次のようになっています。

大阪府教員採用試験の出題範囲
大阪府教員採用試験の出題範囲
  • 各数字は分野ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

西洋教育史と日本教育史が交互に出題されていることがわかりますね。なので、2026年度(2025年実施)に受験する方は、教育史は西洋教育史(近代・現代)を集中して勉強すればOKです。

頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができますよ。

より詳しい教職教養の勉強方法は下記記事を参考にしてください。

大阪府教員採用試験の二次試験内容

大阪府教員採用試験の二次試験の内容と対策ポイントを解説します。

専門教養

大阪府教員採用試験の専門教養は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。

大阪府教員採用試験 専門教養の概要(2025年度)
試験時間90分
問題数教科・科目による
出題形式択一式・記述式
配点(*)400点満点
  • 実技試験のある教科は200点

問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。

専門教養の出題範囲

専門教養の出題科目(範囲)は教科・科目によって異なります。

たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語などが出題されます。社会科なら日本史、世界史、地理、政治、経済、倫理が出題範囲という具合です。

また、教科・科目に関する知識以外にも、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることもあります。

専門教養の対策方法

専門教養は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいので、自分の学力に合った方法での対策が必須です。

たとえば、英語教員を目指す人の中には英検1級レベルの人から3級すら危うい人までおり、同じテキストで勉強しても意味がありません。

まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。

過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。

  • 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
  • 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
  • 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。

専門教養では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。

基礎学力がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。

専門教養の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。

個人面接

2025(令和7)年度から二次試験でのみ行われます。

大阪府教員採用試験の面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。

大阪府教員採用試験 個人面接の概要(2024年度)
試験時間15分
面接官2人
配点420点満点
(模擬授業含む)
評価基準・教育を取り巻く状況や課題を理解しているか。
・教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか。
・教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか。

頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。

たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。

こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。

面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。

他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。

過去の質問や対策は下記記事で解説しています。

模擬授業

大阪府教員採用試験の模擬授業は、教員として必要な専門的知識、指導技術、人間性などを評価する人物試験です。

志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。

大阪府教員採用試験 模擬授業の概要(2024年度)
試験時間4分30秒
面接官3人
配点420点満点
(個別面接内に含む)
評価基準・指導力 表現力教育を取り巻く状況や課題を理解しているか。
・教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか。
・教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか。

模擬授業の流れ

STEP
テーマの発表

あらかじめ模擬授業のテーマが発表されます。

STEP
説明

試験日当日に下記の説明があります。

  • テーマと関係ない導入は不要である。
  • 持ち込みはA4サイズのメモ1枚と貴重品のみ。
  • 入室後は受験番号、氏名、校種、教科、科目を言って始めること。
  • 模擬授業中、面接官は何も反応しないこと。
  • 終了後、ホワイトボードを消すこと。
STEP
模擬授業

テーマに沿って模擬授業を行ないます。

試験時間は4分30秒。終了後、すぐに個人面接が始まります。

模擬授業対策のポイント

模擬授業では、正確な知識を与える授業を行うことは重要ですが、それよりもどのように子供の興味・関心を高めることができるか、という部分が大事です。

塾や予備校のようなやや強引な展開で授業を進める人もいますが、学校での授業では、子供とのやり取り・掛け合いが非常に重要です。

発問や質問を重ねて、クラス全体で授業を「つくっていく」ことを意識して準備しましょう。

実技試験

大阪府教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。

中学校、高校、特別支援学校のうち、以下の教科の受験者が対象です。

  • 音楽
  • 美術
  • 保健体育
  • 英語
  • 韓国・朝鮮語

実技試験のテーマ

2024(令和6)年度

大阪府教員採用試験 実技試験のテーマ(2024年度)
音楽実技試験のテーマ
美術実技試験のテーマ
書道実技試験のテーマ
保健体育実技試験のテーマ
英語実技試験のテーマ

2023(令和5)年度

大阪府教員採用試験 実技試験のテーマ(2024年度)
音楽実技試験のテーマ
美術実技試験のテーマ
保健体育実技試験のテーマ
英語実技試験のテーマ

実技試験の対策方法

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。

そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。

大阪府教員採用試験に関するFAQ

大阪府教員採用試験に関するFAQ(よくある質問)をまとめています。

試験概要

大阪府の求める教師像(人物像)は?

大阪府の求める教師像(人物像)は、「豊かな人間性」、「実践的な専門性」、「開かれた社会性」を備えた人です。

豊かな人間性

何より子どもが好きで、子どもと共感でき、子どもに積極的に心を開いていくことができる人

実践的な専門性

幅広い識見や主体的・自律的に教育活動に当たる姿勢など、専門的知識・技能に裏打ちされた指導力を備えた人

開かれた社会性

保護者や地域の人々と相互連携を深めながら、信頼関係を築き、学校教育を通して家庭や地域に働きかけ、その思いを受け入れていく人

大阪府教員採用試験の受験資格(年齢制限)は?

昭和54年4月2日以降に生まれた人が対象です。

  • 2025年度採用(一般選考)の場合。
  • 特別支援学校を志望する場合は「昭和49年4月2日以降に生まれた人」が対象。

大阪府教員採用試験の採用予定人数は?

2025年度大阪府教員採用試験では、1230人の採用を予定しています。2024年度に比べて220人増える見込みです。

大阪府教員採用試験 採用予定人数の推移
202520242023
小学校450300460
中学校300250400
高等学校230210200
特別支援200200200
養護教諭404025
栄養教諭101010
123010101295

大阪府教員採用試験の倍率は?

大阪府教員採用試験の倍率は4.1倍〜5.7倍で推移しています。

大阪府教員採用試験の実施状況(2020〜2024年度)
採用年度受験者数合格者数倍率
20245,3341,1634.6
20235,6881,2274.5
20226,0081,4674.1
20216,3721,2695.0
20206,7411,1895.7

教科別の倍率は、下記の記事でまとめています。

試験日程

大阪府教員採用試験の募集要項はいつ発表されますか?

例年、3月上旬に募集要項が発表されます。

2025(令和7)年度の募集要項は、2024年3月8日(金)に公示されました。

試験内容や実施状況などをはじめとする詳細な情報が掲載されています。

大阪府教員採用試験の日程や合格発表日は?

大阪府教員採用試験は6月〜9月にかけて実施されます。

2025(令和7)年度の試験日は次のとおりです。

大阪府教員採用試験の日程(2025年度)
出願期間2024年3月8日(金)〜4月19日(金)
一次試験2024年6月15日(土)
一次試験
合格発表
2024年6月28日(金)
二次試験1日目:2024年8月10日(土)
2日目:2024年7月上旬〜9月上旬
二次試験
合格発表
2024年9月27日(金)

教員採用試験の日程は、下記の記事も参考にしてください。

試験対策

大阪府教員採用試験の過去問はどこで入手できますか?

大阪府教員採用試験の過去問は、大阪府公立学校教員採用選考テストのホームページからダウンロードできます。

過去の問題と解答が入手できるので、出題内容や形式、問題レベルを測るのに活用できます。

下記記事でも詳しくまとめています。

大阪府教員採用試験の問題集や参考書でおすすめは?

大阪府教員採用試験の問題集や参考書でオススメなのは「教員採用試験「過去問」シリーズ(協同出版)」です。

過去問・参考書があるので、傾向に沿った無駄のない勉強ができて効果的です。

おすすめの問題集・参考書は、下記の記事も参考にしてください。

大阪府教員採用試験の合格ラインは?

大阪府教員採用試験の合格ライン(筆記試験)は、過去のデータから教職教養5割、教科専門6〜7割が目安となります。

なお、校種や教科によって差はあるうえ、競争試験なので、年度によって変動する点は注意が必要です。

詳細は下記記事でまとめています。

大阪府教員採用試験の内容まとめ

今回は、大阪府教員採用試験の一次試験と二次試験の内容を詳しく紹介しました。

再度、試験内容を把握し、対策に向けて準備を始めましょう。

一次試験の内容

教職教養(一般教養)

二次試験の内容

専門教養、個人面接・模擬授業、実技試験

大阪府教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。

あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!

大阪府以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。

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