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【対策ガイド2025】富山県教員採用試験の内容と傾向

富山県教員採用試験の内容

本記事は、富山県内の公立学校で先生になりたい方に向けて「受験ガイド」を作る気持ちで書きました。

最後まで読めば、富山県教員採用試験の内容から対策のヒントまで網羅的に理解できます

敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。富山県教員採用試験の合格に向けて、着実に対策を始めていきましょう。

目次

富山県教員採用試験の内容

富山県教員採用試験は第1次試験と第2次試験の二段階選抜方式で行われます。

第1次試験

富山県教員採用試験の一次試験は、「教養試験」、「教科専門」、「専門実技」、「集団面接」で構成されています。

教養試験

富山県教員採用試験の教養試験は、教育の基本的な理論や規則を問う筆記試験です。

教養試験の内容(富山県教員採用試験)
試験時間60分
問題数60問
出題形式記述式
配点60点満点

学習指導要領や教育に関する法律などの教師力を測る「教職科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目」から出題されます。

富山県教員採用試験 教養1の出題科目



教育原理教育の基本的な理念や目的、さまざまな教育理論を問う科目
教育法規教育に関連する法律や規則の理解力を測る科目
教育心理学習理論、生徒の発達段階、動機づけや認知のプロセスに関する科目
教育史日本や世界の教育の変遷、重要な教育改革や教育思想の流れに関する科目



人文科学国語や英語の基礎学力を測る科目
社会科学地理歴史・公民の基礎学力を測る科目
自然科学数学や理科の基礎学力を測る科目

教養試験の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。

まずは、過去問を分析し、頻出分野に沿ってインプットしていきましょう。

教養試験の対策方法

配点の高い科目から勉強する

配点の高い科目=出題数の多い科目のことで教育法規や数学などを指します。

富山県教員採用試験 教養1の科目別出題数内訳
教育原理1
教育法規9
教育心理3
教育史1
国語9
英語9
日本史1
世界史1
地理2
政治2
経済1
倫理1
国際関係2
数学9
物理1
化学4
生物2
地学2
  • 本試験問題より作成
  • 上記の科目別出題数は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。

主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。

より詳しい教養試験の勉強方法は、下記記事も参考にしてください。

教科専門

教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。

専門教科の内容(富山県教員採用試験)
試験時間80分
問題数教科・科目による
出題形式記述式
配点100点満点

問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。

出題科目受験する教科や科目によって異なります。

たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。

また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。

福永

各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。

教科専門の対策方法

教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。

たとえば小学校の算数を勉強する場合、複雑な割合や比の問題をすらすらと解ける人もいれば、基本的な四則計算や図形の問題でつまずく人もいます。

このようなレベル差があるのに、同じ教材で学習しても、自分の実力に合っていなければ、学習効果は期待できません。

まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。

過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。

  • 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
  • 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
  • 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。

教科専門では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。

基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。

教科専門の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。

専門実技

富山県教員採用試験の専門実技は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。

中学校、高校のうち、以下の教科が対象となります。

  • 音楽
  • 美術
  • 書道
  • 保健体育
専門実技の内容
専門実技の内容(富山県教員採用試験)
音楽①課題曲:第1次検査受検者心得で指定された曲をピアノで伴奏しながら歌う
②自由曲:自分の得意とする声楽曲、または器楽曲1曲を演奏する。声楽曲の場合は、伴奏なしの独唱とする
美術制作(当日指定)
書道制作(当日指定)
保健体育①マット運動
②バスケットボール
③バレーボール
④ハードル走

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。

集団面接

集団面接は、テーマに沿って意見交換をしたり、発表したりする人物試験です。

集団行動を通し、教員としての資質・能力を持ち合わせているかどうかを評価します。

集団面接の試験内容(富山県教員採用試験)
試験時間30分
人数6~7人程度
配点90点
試験形式討論
評価基準・話し合いに対する貢献度
・社会性
・論理性
・態度
集団面接の流れ
STEP
テーマの発表

教室内で話し合うテーマが発表されます。

STEP
発表

最初に一人1分で自分の考えを発表します。

STEP
討論

テーマに沿って、グループ内で15分程度の話合いを行い終了。

集団面接の過去問
2024(令和6)年度

お題:通知表等の廃止

 あなたの希望する校種において、「通知表等の廃止」には賛成か反対か。あなたの考えを述べた上で、児童・生徒の主体的に学ぶ姿勢を育む学習評価のあり方について話し合ってください。

2023(令和5)年度

お題「就職活動開始時期の早期化」

 就職活動の開始は年々早期化しており、今年度の採用面接が解禁される6月1日時点で、来春卒業を予定している大学生の就職内定率が70%を超えたという調査報告があります。一方で、限られた学生に内定が集中しているというデータもあり、内定辞退が増える可能性も指摘されています。この調査結果を踏まえて、現行の「3月1日以降に広報活動(会社説明会受付など)開始、6月1日以降に採用選考活動(面接など)開始」というルールの是非について話し合いなさい。

集団面接では、説得力のある発言を心がけることが大切です。

具体的には、自分の意見を言うときは、「こう思う」というだけでなく、「こういう理由だから、こう思う」と自分の経験や事例を交えて話す練習をしてください。

根拠のない発言を繰り返しても、討論になりませんし、適当なことを言っていると評価を下げかねません。

また、他の人が何を言っているか聞くのも重要。前の人が言ったことをきちんと受け止めながら、自分の意見を話せるように準備しましょう。

第2次試験

富山県教員採用試験の二次試験は、「教養(論述)」、「個人面接」で構成されています。

教養Ⅱ(論述)

富山県教員採用試験の教養Ⅱは、「職務内容に係る児童・生徒への指導場面等」に関する論述(論文)試験です。

筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

教養Ⅱの試験内容(富山県教員採用試験)
試験時間50分
文字数800字
配点90点満点

教養Ⅱは、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります

毎年、評価がもらえずに不合格となる受験者は多いので早めに準備をしてください。

詳しいテーマや傾向は、下記の記事をご覧ください。

個人面接

富山県教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。

個人面接の試験内容(富山県教員採用試験)
試験時間20分
面接官3人
評価基準・教職適性
・人柄
・態度
配点180点
質問例・1分程度で自己アピールをしてください。
・志望科目の魅力は何ですか。
・志望科目が好きになったきっかけはありますか。
・自分で考えることが難しい子供にはどう対応しますか。
・長所は何ですか。

頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。

たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。

こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。

面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。

他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。

下記の記事でも詳しくまとめています。

富山県教員採用試験に関するFAQ

富山県教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。

試験概要

富山県の求める教師像(人物像)は?

富山県では、こんな人を求めています。

  • 子どもに共感し、寄り添うことができる人
  • 自立心を備え、率先してものごとに取り組む人
  • 広い視野を持ち、多様性を尊重する人
  • コミュニケーション能力を大切にし、他者と協働できる人
  • 謙虚な姿勢を忘れず、自らを磨き、学び続ける人

富山県教員採用試験の受験資格(年齢制限)は?

富山県教員採用試験の受験資格には年齢制限が設けられており、昭和41年(1966年)4月2日以降に生まれた方が対象となります。

  • 2025年度採用(一般選考)の場合。

富山県教員採用試験の採用人数は?

2025年度富山県教員採用試験では、340人程度の採用を予定しています。

富山県教員採用試験 採用予定人数
校種20252024
小学校
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭
栄養教諭
合計340300

富山県教員採用試験の倍率は?

富山県教員採用試験の倍率は、以下のように推移しています。

富山県教員採用試験の実施状況
採用年度受験者数合格者数倍率
20246813002.3
20237013382.1
20227173352.1
20217773432.3
20207823252.4

教科別の倍率は、下記の記事を参考にしてください。

試験日程

富山県教員採用試験の募集要項はいつ発表される?

例年、募集要項は4月中旬に発表されます。

2026(令和8)年度の募集要項は2025年4月21日(月)に公示されました。

募集要項には、試験内容や実施状況などの詳細な情報が掲載されていますので、必ず確認してください。

富山県教員採用試験の試験日や合格発表日はいつ?

富山県教員採用試験は7月〜8月にかけて実施されます。

富山県教員採用試験の日程
出願期間2024年4月24日(水)〜6月7日(金)
一次試験1日目:2025年7月12日(土)
2日目:2025年7月13日(日)
二次試験1日目:2025年8月23日(土)
2日目:2025年8月24日(日)
  • 合格発表日は8月上旬(一次試験)と9月下旬(二次試験)を予定。

富山県教員採用試験の日程は、下記の記事も参考にしてください。

試験対策

富山県教員採用試験の過去問はどこで入手できる?

富山県教員採用試験の過去問は、『県民センター』で閲覧及びコピーできます。

過去の問題と解答を入手できるため、出題内容や形式、問題レベルを把握するのに活用しましょう。

過去問を活用することで、試験対策が効果的に進められますよ。

富山県教員採用試験の問題集や参考書でおすすめは?

富山県教員採用試験の問題集や参考書でオススメなのは「教員採用試験「過去問」シリーズ(協同出版)」です。

過去問・参考書があるので、傾向に沿った無駄のない勉強ができて効果的です。

おすすめの問題集・参考書は、下記の記事も参考にしてください。

福永

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