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【2026年受験対策】栃木県教採の試験内容と傾向を徹底解説!

栃木県教員採用試験の内容

本記事では、栃木県教員採用試験(通称:栃木県教採)の内容を徹底解説します。

今回は、栃木県の公立学校で先生になりたい方に向けて「受験ガイド」を作る気持ちで書きました。

最後まで読めば、栃木県教員採用試験の概要から合格に向けた準備まで網羅的に理解できますよ

敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。本記事を参考に栃木県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めていきましょう。

福永

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目次

栃木県教員採用試験の概要

これから栃木県教員採用試験の合格に向けて準備を始めるわけですが、何から手をつければいいか迷うかもしれません。

まずは敵(=試験の仕組み)を知ることから始めましょう。

ここでは、現時点で最新の「令和8年度採用(2025年実施)」の募集要項をもとに、栃木県教員採用試験の概要を分かりやすく解説していきます。

求める教師像

栃木県では、下記のような多岐にわたる資質を持つ、人間性あふれる人材を求めています。

~自信と誇りをもって子どもたちと向き合える教師~
  • 人間性豊かで信頼される教師
  • 幅広い視野と確かな指導力をもった教師
  • 教育的愛情と使命感をもった教師

「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージなので、必ず理解しておきましょう。

年齢制限(受験資格)

受験資格には年齢制限があり、60歳未満の方が対象です。

具体的には、昭和41年4月2日以降に生まれた方が対象となります。

募集教科と採用予定人数

全体で530名程度の採用を予定しています。

小学校から高等学校まで幅広い校種・教科で募集がありますが、年度によっては募集がない教科もあるため注意が必要です。

具体的な募集教科と採用予定数は以下のとおりです。

選考区分教科採用数
小学校405
中学校国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語
高等学校国語、地理、歴史、公民、数学、物理、化学、生物、音楽、書道、保健体育、家庭、福祉、英語、
情報、農業、電気、機械、建築、商業
若干
特別支援40
養護教諭15

自分が希望する校種や教科の募集があるか、必ず栃木県教育委員会の公式発表で最新の情報を確認するようにしましょう。

試験日程(選考スケジュール)

採用試験は、春の申し込みから夏の2次試験まで、約4ヶ月にわたるスケジュールで進められます。

主なスケジュールは以下の通りです。

申込受付期間令和7年4月4日(金) ~ 5月7日(水)
1次試験令和7年7月6日(日)
1次試験
結果発表
令和7年8月5日(火)
2次試験1日目:令和7年8月21日(木)〜23日(土)人物試験
2日目:令和7年8月24日(日)実技試験
最終結果発表令和7年9月26日(金)

各日程をしっかりカレンダーに書き込み、計画的に準備を進めることが、合格への大切な一歩になります。


▼なお、併願等を考えている方は以下の記事も参考にしてください。全自治体の試験日程を一覧でまとめています。

試験科目(種目)

試験では、筆記試験だけでなく面接や実技もあり、教員としての総合的な資質が問われます。

主な試験科目は次のようになっています。

第1次試験

  1. 筆記試験
    • 一般教養
    • 専門科目

第2次試験

  1. 個人面接:全校種共通
  2. 論作文:高等学校、特別支援学校、養護教諭(高校)
  3. 実技試験
    • 中学校(音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語)
    • 高等学校(音楽、書道、保健体育、家庭、英語、情報、電気、機械、建築)

筆記試験の対策はもちろん大切です。

しかし、面接や実技試験の準備も早めに始めることで、他の受験者と差をつけることができるでしょう。

【栃木県教採】第1次試験の内容

栃木県教員採用試験の第1次試験では、主に筆記試験によって受験者の基礎的な知識と専門性を評価します。

それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。

一般教養

教員としての基礎知識と、これまでの一般教養を測るための試験ですね。

一般教養の概要

まずは基本情報をしっかり押さえましょう。

試験時間50分
問題数50問
出題形式択一式(該当番号に〇する)
配点100点(1問2点×50問)

上記の表からわかるように、問題数50問に対して、試験時間は50分しかありません。

このため、1問に1分以上かけてしまうと、すべての問題を解き終えることができない可能性がでてきます。

各問題にかける時間をしっかりと確認し、迅速な判断が求められます。問題演習を重ね、時間内に全部解き終われるように準備しましょう。

一般・教職教養の傾向

まず、ご提示のデータを分析して見えてくる最大の特徴は、「一般教養」の比重が極めて高いことです。

直近3年間の出題内訳を見ると、その傾向は一目瞭然です。

2025年度の試験では、全50問のうち教職教養が15問であるのに対し、一般教養は35問と、全体の7割を一般教養が占めています。

詳しい内訳を分野ごとに見てみましょう。

▼教職教養科目(計15問)

科目 / 年度R7R6R5
教育原理654
教育法規444
教育心理544
教育史22
教職合計151514

▼一般教養科目(計35問)

科目 / 年度R7R6R5
国語999
英語555
数学777
世界史111
日本史222
地理222
政治111
経済111
物理221
化学122
生物222
地学212
その他1
一般合計353536

このデータから、合格を掴むための「明確なクセ」が読み取れますね。

注目すべきポイントは以下の3点です。

①一般教養は「国語・数学・英語」が超重要!

一般教養35問のうち、国語(9問)、数学(7問)、英語(5問)の3科目だけで21問(全体の42%)を占めます。

この3科目の出来が、合否を直接的に左右すると断言できます。

②理科・社会は「広く浅く」が鉄則!

理科(物理・化学・生物・地学)と社会(日本史・世界史・地理・政経)は、それぞれ合計7問ずつの出題です。

しかし、各科目の出題数は1〜2問と少数です。

特定の科目を深掘りするよりも、全範囲の基礎を広く押さえる学習が求められます。

③教職教養は3分野をバランス良く

教職教養(15問)では、「教育原理」「教育法規」「教育心理」の3分野から4〜6問ずつ、ほぼ均等に出題されています。

特に教育原理と教育心理は増加傾向にあり、注意が必要です。

どの分野も手を抜かず、バランスの取れた対策が不可欠です。

一般・教職教養の対策方法

出題傾向がこれほど明確であるため、対策は非常に立てやすいです。分析結果に基づき、合格をぐっと引き寄せる効率的な5つのステップで学習を進めましょう。

STEP
学習の主戦場は「一般教養」と心得る

まず、学習時間の大半を一般教養に充てると覚悟を決めましょう。

全体の7割を占めるため、ここでの得点が合格の絶対条件です。

特に、これまで教職教養を中心に勉強してきた方は、意識を大きく切り替える必要があります。

STEP
最優先で主要3科目(国語・数学・英語)を固める

学習のスタートは、最重要の「国語」「数学」「英語」です。

この3科目で安定して高得点を取れるようになれば、精神的にも非常に楽になります。

国語の漢字・読解、数学・英語の基礎問題など、高校までの標準的な問題を確実に解けるレベルまで徹底的に復習しましょう。

STEP
教職教養は3分野を並行して進める

一般教養の基礎固めと並行して、教職教養の対策も進めましょう。

「教育原理」「教育法規」「教育心理」は出題数がほぼ同じなため、特定の分野に偏らず、毎日少しずつでも3分野に触れるのが効果的です。

国の教育答申や重要法規のキーワードは、正確に暗記することが重要です。

STEP
理科・社会は「深追い禁物」で効率よく

理科と社会は、1つの科目に時間をかけすぎないことが最大のポイントです。

市販の教員採用試験用の参考書や問題集を使い、頻出の要点のみをスピーディーに確認していきましょう。

「満点」ではなく「合格点」を目指す意識で、苦手な分野は思い切って後回しにする勇気も必要です。

STEP
過去問演習で時間配分をマスターする

仕上げに、必ず「時間を測って」過去問や模試を解く練習を繰り返しましょう。

知識があっても、試験時間内に解ききれなければ意味がありません。

「1問あたり何分かけるか」「難しい問題は飛ばす」といった実戦的な判断力を養うことが、本番での得点力を最大化します。

▼より具体的な教職・一般教養の勉強法や、オススメの参考書については、こちらの記事で詳しく解説しています。


▼「独学では不安だ」「最短ルートで合格したい」という方には、オンライン塾の活用もオススメです。質の高いサポート体制と合格ノウハウで、効率的に学習を進められます。

専門科目

専門科目は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。

小学校・中学校・高校・特別支援学校・養護教諭など、受験する校種や教科によって出題範囲が異なります

教科科目の概要

まずは基本情報をしっかり押さえましょう。

試験時間80分
*実技のある教科は50分
問題数教科・科目による
出題形式記述式
配点100点満点

専門科目の傾向

栃木県の教科専門は、基礎・基本を重視する傾向にあります。

学習指導要領の範囲から、標準的な難易度の問題が多く出題されます。すべて選択式のため、いかに正確な知識を蓄えているかが勝負です。

過去問を分析すると、自分の教科で「どこが重点的に問われるか」が見えてきます。

まずは過去問を解き、出題のクセを掴むことが大切です。

専門科目の対策方法

専門科目の対策は、「過去問分析」と「基礎知識の徹底」がポイントです。

STEP
過去問を解く

まずは直近3〜5年分の過去問に挑戦しましょう。出題範囲、形式、難易度を肌で感じることがスタートです。

STEP
基礎を固める

過去問で間違えた分野や、頻出分野を徹底的に復習します。

教科書や大学の専門書、学習指導要領解説などを使い、知識を確実に定着させます。

STEP
選択肢の吟味

選択式の対策として、正解以外の選択肢が「なぜ違うのか」を説明できるようにすることも有効です。


▼専門科目の具体的な勉強方法や、おすすめ教材、学習スケジュールについては、下記の記事も参考にしてください。

【栃木県教採】第2次試験の内容

栃木県教員採用試験の二次試験は、「個人面接」、「週論文」「実技試験」が行われます。

それぞれの特徴や対策のポイントを解説します。

個人面接

個人面接は、第2次試験で最も重視される選考項目です。

筆記試験では測れない「教員としての適性」や「人柄」を見極めるために実施されます。

個人面接の概要

まずは試験の基本情報を確認しましょう。

回数一人2回
試験時間各20分程度
面接官3人
配点A~Eの5段階評価

個人面接の傾向

栃木県の個人面接では、「教員としての意識の高さ」と「県の教育方針への理解」が問われます。

志望動機や自己PRといった定番質問に加え、次のような特色が見られます。

  • 教育現場での判断力を問う場面指導型の質問
  • 子ども理解、協働性、柔軟性を評価する対話
  • 栃木県の教育施策(ICT、チーム学校など)への意識

「どんな教員になりたいか」「栃木県で働く意味」を、自分の体験や価値観と結びつけて語れることが重要です。

個人面接の対策方法

①過去の質問項目を把握する(過去問分析)

まずは、過去に問われた質問項目を把握することが重要です。

教員採用試験では大きく質問項目が変わることはなく、同じような質問を皮切りにして行われます。

そのため、これまでの面接で聞かれている定番の質問項目を把握し、それに対する回答を準備しておく必要があるのです。

②質問に対する回答を練る(自己分析)

次に、質問項目に対する回答を考えていきましょう。

想定問答集を用意し、教育観・場面対応・人間関係に関する質問に「自分の言葉」で答えられるよう訓練が必要です。

これまでの経験や体験が重要になるので、時間をかけて思い返しながら具体的に内容を考えてください。

③練習と修正を繰り返す(実践)

上記①と②で面接対策の70%は終了したことになりますが、まだまだ終わりではありません。

どれだけ素晴らしい回答を練ったとしても、それが面接官に伝わらなければ意味がないのです。

したがって、過去の質問項目で傾向を把握し、回答を作成したら模擬面接を多く重ねることが重要。

面接では内容だけでなく、あなたの印象(表情や態度、話し方など)も評価対象です。

  • 自分の言いたいことが正確に伝わっているか。
  • 年齢や経験に応じた話ができているか。
  • 笑顔でハキハキ喋れているか。

このような部分は一人では判断できないため、第三者に評価・判断してもらう作業が必要となります。

この点はあらかじめ理解しておいてくださいね。


▼過去の質問項目や評価基準などをまとめた詳細記事を公開しています。

小論文

小論文は、与えられたテーマについて、あなたの考えを文章で論理的に説明する試験です。

知識だけでなく、物事を多角的に捉える力や、自分の考えを分かりやすく伝える表現力が見られます。

面接とはまた違った形で、あなたの教育への思いをアピールする場になります。

小論文の概要

まずは試験の基本情報を確認しましょう。

対象校種高等学校、特別支援、養護教諭(高・特)
試験時間50分
文字数600字~1000字
配点A~Cの三段階評価

小論文対策のポイント

小論文で高得点を取るための方法は、文章の「型」を身につけて、何度も書く練習をすることです。

なぜなら、50分という短い時間で、最低600字以上の論理的な文章をその場でいきなり書くのは、とても難しいからです。

あらかじめ文章の骨組み(型)を知っておくだけで、落ち着いて書き進めることができます。

具体的な対策のポイントは、大きく分けて3つです。

STEP
教育ニュースに関心を持つ

まずは、話の引き出しを増やすことから始めましょう。

日頃から教育関連のニュースに目を通し、「自分ならどう考えるかな?」と考えるクセをつけることが、あなた自身の意見を作る土台になります。

STEP
文章の「型」を使って書く練習をする

小論文には、基本的な「型」(構成)があります。

この型に沿って、過去問や予想テーマで実際に書く練習を繰り返しましょう。

STEP
誰かに読んでもらい、添削してもらう

書き上げた文章は、必ず他の人に読んでもらいましょう。

大学の先生や友人にお願いして、「言いたいことが伝わるか」「分かりにくい部分はないか」をチェックしてもらうことが、上達への一番の近道です。

上達するまでに時間が必要です。

一次試験の結果を待たずに、早めに準備を始めましょう。


▼詳しい書き方のコツや、過去問の分析については、下記の特化記事で詳しく解説しています。

実技試験

栃木県教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。

専門知識の有無だけでなく、児童生徒に知識を伝えるための教育的なアプローチや方法論も重要視されます。

実技試験の概要

実技試験のある校種・教科は次のとおりです。

  • 中学校:音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語
  • 高等学校:音楽、書道、保健体育、家庭、英語、情報、電気、機械、建築

実技試験の内容(令和8年度)

教 科内   容
音楽① 聴音・視唱・ピアノ実技・弾き歌い・専門実技
② 合計 100 点満点
美術① 平面作品・立体作品制作
② 合計 100 点満点
書道① 古典の臨書作品・創作作品制作
② 合計 100 点満点
保体① [必修]器械運動、陸上競技、ダンス
  [選択1]球技から1種目
  [選択2]武道から1種目
② 合計 100 点満点
技術① パソコンに関する実技・木工製品の製作
② 合計 100 点満点
家庭① 調理・裁縫
② 合計 100 点満点
英語① 英語によるインタビュー
② 100 点満点
情報① プログラミング (Python)
② 100 点満点
電気① 回路の作成
② 100 点満点
機械① 製図
② 100 点満点
建築① 製図
② 100 点満点

実技試験の対策方法

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。

毎年大きく内容が変わることは少ないため、直近の出題例と形式を把握し、試験本番で戸惑わないようにしておきましょう。

栃木県教員採用試験に関するFAQ

ここでは、栃木県教員採用試験について、受験生からよく寄せられる質問にお答えします。

Q. 過去問はどこで手に入りますか?

A.栃木県教員採用試験の過去問は、『県民プラザ(栃木県庁舎本館2階)』で閲覧及びコピーできます。

オンライン上では公開されていませんが、過去3年分の試験問題を入手することができます。出題内容や形式、問題レベルを把握するのに活用しましょう。

過去問を活用することで、試験対策が効果的に進められますよ。

Q. 最新の倍率はどれくらいですか?

A.令和8年度栃木県教員採用試験の倍率は2.9倍でした。

詳細は次のとおりです。

  • 出願者数:1757人
  • 受験者数:1706人
  • 合格者数:593人

昨年度の3.7倍から0.8ポイント低下しており、過去7年間で最も低い倍率となりました。


栃木県教員採用試験の倍率は以下の記事で詳しく解説しています。

福永

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まとめ|栃木県教員採用試験は難しいのか?

栃木県教員採用試験は、しっかりと対策をすれば決して突破が不可能な試験ではありません

ただし、合否は筆記試験の得点だけで決まるわけではありません。面接で問われる人間性や指導観も大きく評価されるため、努力の方向性を誤らないことが重要です。

実際、筆記試験を通過しても、二次試験でなかなか合格できない受験者も一定数存在します。

「どうせ無理かも…」と感じる瞬間があっても大丈夫。正しい努力は、必ず報われます。この記事が、あなたの“合格までの道しるべ”になれば幸いです。

本記事はここまでです。

本サイトでは、栃木県教員採用試験の合格に必要な情報を多く配信しています。

これから本格的に対策を始めたい方は、ぜひ他の記事も参考にして、自分に合った準備を進めていきましょう。


もし一人での対策に困ったり、不安を感じたりしたときは、遠慮なく僕を頼ってください。あなたが合格できるよう、全力でサポートします!

個別コーチングは以下の記事をご覧ください。


▼栃木県以外の試験内容が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。


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