本記事では、新潟県教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。
新潟県教員採用試験の一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。
本記事を参考に新潟県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。
主に一般選考を対象としています!
新潟県教員採用試験の一次試験内容
新潟県教員採用試験の一次試験は、「教職・一般教養」と「専門教科」、「実技試験」の3科目で構成されています。
それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。
教職・一般教養
教職・一般教養は、教師として必要な基礎知識と幅広い教養がどれくらい備わっているかを測る筆記試験です。
ここでは、教職・一般教養の概要と出題範囲、対策方法をまとめています。
教職・一般教養の概要
試験時間 | 55分 |
---|---|
問題数 | 30問 |
出題形式 | 択一式 |
配点 | 60点満点 |
問題数30問に対して、試験時間はたったの55分しかありません。
1問2分程度のペースで解かないと時間に間に合わないので、各問題にかける時間をしっかりと配分することが重要です。
教職・一般教養の出題範囲
教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目」から出題されます。
教 職 科 目 | 教育原理 | 教育の基本的な理念や目的、さまざまな教育理論を問う科目 |
---|---|---|
教育法規 | 教育に関連する法律や規則の理解力を測る科目 | |
教育心理 | 学習理論、生徒の発達段階、動機づけや認知のプロセスに関する科目 | |
教育史 | 日本や世界の教育の変遷、重要な教育改革や教育思想の流れに関する科目 | |
一 般 科 目 | 人文科学 | 国語や英語、音楽、美術などの基礎学力を測る科目 |
社会科学 | 国内外の歴史や政治経済の基礎学力を測る科目 | |
自然科学 | 数学や理科、情報などの基礎学力を測る科目 | |
他 | ローカル | 新潟県の教育施策や制度、取り組みに関する科目 |
一般常識 | 社会人として知っておくべき一般常識や時事に関する科目 |
【2024年版】新潟県教員採用試験の出題傾向【過去問10年分のデータ】」で公開しています。
過去10年間の出題範囲を分析したデータを、こちらの「この記事では、教職・一般教養の出題範囲を科目別・分野別にまとめているので、どこから勉強すればいいのか一目でわかりますよ!
教職・一般教養の対策方法
教職・一般教養を効率よく勉強するには、次の2つを意識しましょう。
出題数の多い科目から勉強する
Point①:たとえば、科目ごとの出題数は以下のようになっています。
採用年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 6 | 7 |
教育法規 | 3 | 1 | 2 |
教育史 | 1 | 1 | 1 |
国語 | 3 | 3 | 2 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | 1 | – | 1 |
美術 | 1 | – | – |
世界史 | – | 1 | – |
日本史 | 2 | 1 | 2 |
地理 | 1 | – | 1 |
政治 | 1 | – | 1 |
経済 | – | 1 | – |
国際関係 | – | – | 1 |
環境 | 1 | – | – |
数学 | 4 | 5 | 4 |
物理 | – | 1 | – |
化学 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 2 | – | 1 |
情報 | – | 1 | 1 |
その他 | 2 | 6 | 3 |
- 各数字は科目ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
まずは、出題数が多く、理解に時間がかかる教育原理や教育法規、数学から勉強を始めることが重要です。
出題数の多い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。
主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。
頻出度の高い分野から覚える
Point②:たとえば、教育史の出題範囲は次のようになっています。
- 各数字は分野ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
まずは、出題頻度の高い「西洋教育史」から重点的に覚えるのが効果的です。出題頻度の低い分野の勉強に時間を割く必要はありません。
頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。
教職・一般教養の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。
専門教科
専門教科は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。
ここでは、専門教科の概要と出題範囲、対策方法をまとめています。
専門教科の概要
試験時間 | 60分〜90分 |
---|---|
問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 択一式 |
配点 | 200点満点 ※実技のある教科は100点 |
専門教科の出題範囲
専門教科の出題範囲は、受験する教科や科目によって異なります。
たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。
また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。
各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。
専門教科の対策方法
専門教科は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。
たとえば、国語教員を目指す人の中には難関大学の入試問題を解ける人もいれば、高校の基礎問題に苦戦する人もいます。同じテキストで勉強しても、自分の実力に合っていなければ効果が薄いです。
まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。
過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。
専門教科では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。
基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。
まずは基本を徹底し、そこから応用力を磨いていきましょう。
専門教科の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。
実技試験
新潟県教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。
ここでは、実技試験の概要やテーマ、対策方法を解説します。
実技試験の概要
中学校、高校のうち以下の教科が対象です。
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術
- 家庭
- 英語
実技試験のテーマ
音楽 | ピアノ演奏(赤とんぼ、花の街、夏の思い出、浜辺の歌、荒城の月、花、早春賊の中から当日指定する1曲) |
---|---|
美術 | 問題:水彩 透明なプラスチックカップに水を半分ほど入れ、コップの中にストロー刺し、色紙1枚を透明なプラスチックカップの下に敷いて、自由に構成し、水彩で表現。 |
保健体育 | バスケットボール、マット運動、ダンス |
技術 | 本立ての製作 |
家庭 | 「持ち手のある袋」を手縫いで製作 |
英語 | 英語によるプレゼンテーション |
実技試験のポイント
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象。そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。
新潟県教員採用試験の二次試験内容
新潟県教員採用試験の二次試験は、個人面接が1人2回行われます。
個人面接Ⅰ•Ⅱ
新潟県教員採用試験の面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
自己PRや志望動機などの一般的な内容から、専門的な知識まで幅広く聞かれています。
個人面接Ⅰ•Ⅱの概要
試験時間 | 個人面接Ⅰ:20分 個人面接Ⅱ:20分 |
---|---|
面接官 | 2人 |
配点 | 個人面接Ⅰ:50点 個人面接Ⅱ:70点 |
頻出の質問に対する回答をある程度準備した後は、予備校等を利用して面接練習を行い、姿勢や話し方などを最適化していきましょう。
1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。
たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。
こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。
他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。
面接の過去問や対策は、下記の記事で解説しています。
新潟県教員採用試験に関するFAQ
新潟県教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。
試験概要
試験日程
試験対策
まとめ|新潟県教員採用試験は難しいのか?
この記事では、新潟県教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験・二次試験に分けて詳しく解説しました。
再度、試験内容をまとめます。
新潟県教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。
あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!
新潟県以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。
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