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受験ガイド2024|広島県教員採用試験の内容と対策のポイント

広島県教員採用試験の試験内容

本記事では、広島県教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。

一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。

敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。

本記事を参考に広島県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。

目次

広島県教員採用試験の一次試験内容

広島県教員採用試験の試験内容(一次試験)

広島県教員採用試験の一次試験は、「教職教養(教職に関する専門教育科目)」、「専門教養(教科・養護・栄養に関する専門教育科目)」の2科目で構成されています。

それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。

教職教養

教職教養は、教職員として必要な基礎能力や専門性がどれくらい備わっているかを測る筆記試験です。

ここでは、教職教養の概要と出題範囲、対策方法をまとめています。

教職教養の概要

2024年度広島県教員採用試験 教職教養の概要
試験時間35分
問題数16問
出題形式択一式
配点50点満点

問題数16問に対して、試験時間はたったの35分しかありません。

1問2分程度のペースで解かないと時間に間に合わないので、各問題にかける時間をしっかりと配分することが重要です。

配点は50点満点です。

得点目標としては、まず「30点以上」というのが第一目標です。合格者の多くがこの程度を取ってきます。

教職教養の1問に深入りするより、得点が4倍もある専門教養を極めることが大切。

くれぐれも科目間の重要性と勉強時間の配分を間違えないように注意しましょう。

教職教養の出題範囲

教育に関する基礎的な知識を問う教職科目で構成されており、一般教養科目(人文・社会・自然科学)の出題はありません。

広島県教員採用試験 教職教養の出題範囲



教育原理教育の基本的な理念や原則、教育の目的や目標、教育制度の基本構造についての知識を問う科目
教育法規教育に関する法律や規則、教育行政の仕組み、学校運営に関する法的知識を問う科目
福永

出題範囲は広いので、過去問の分析を徹底し、必要な科目とそうでない科目を見極め効率よく勉強しましょう。

過去10年間の出題範囲を分析したデータを、こちらの「【2024年版】広島県教員採用試験の教職教養攻略ガイドブック」で公開しています。

この記事では、教職教養の出題範囲を科目別・分野別にまとめているので、どこから勉強すればいいのか一目でわかりますよ!

教職教養の対策方法

教職教養を効率よく勉強するには、次の2つを意識しましょう。

Point①:出題数の多い科目から勉強する

たとえば、科目ごとの出題数は以下のようになっています。

試験科目202420232022
教育原理10問9問11問
教育法規6問7問3問
広島県教員採用試験 教職教養の試験科目と出題数内訳

まずは、出題数が多く、理解に時間がかかる教育原理から勉強を始めることが重要です。

出題数の多い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。

主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。

Point②:頻出度の高い分野から覚える

たとえば、教育法規の出題範囲は次のようになっています。

広島県教員採用試験 教職教養の出題範囲(教育法規)
広島県教員採用試験 教職教養の出題範囲(教育法規)
  • 2021年度は中止のため掲載なし

まずは、出題頻度の教育基本法から重点的に覚えるのが効果的です。出題頻度の低い分野の勉強に時間を割く必要はありません。

頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。

教職教養の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。

専門教養

専門教養は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。

ここでは、専門教養の概要と出題範囲、対策方法をまとめています。

専門教養の概要

2024年度広島県教員採用試験 専門教養の概要
試験時間120分
問題数教科・科目による
出題形式記述式と択一式
配点200点満点

専門教養の出題範囲

専門教養の出題範囲は、受験する教科や科目によって異なります。

たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。

また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。

福永

各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。

専門教養の対策方法

専門教養は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。

たとえば、数学教員を目指す人々の中には、高度な大学レベルの数学を自在に操ることができる人もいれば、基本的な中学校の算数の概念でつまずく人もいます。

全員が同じ教材で勉強しても、その教材が自分の学力レベルに合っていない場合、学習の効果は十分に得られません

まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。

過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。

  • 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
  • 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
  • 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。

専門教養では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。

専門教養がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。

福永

まずは基本を徹底し、そこから応用力を磨いていきましょう。

専門教養の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。

広島県教員採用試験の二次試験内容

広島県教員採用試験の試験内容(二次試験)

広島県教員採用試験の二次試験は、「教科等実技」、「模擬授業面接」、「個人面接」の3科目が行われます。

それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。

教科等実技

広島県教員採用試験の教科等実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。

ここでは、実技試験の概要やテーマ、対策方法を解説します。

教科等実技試験の概要

中学校、高校、特別支援学校のうち、以下の教科が対象です。

  • 音楽
  • 美術
  • 書道
  • 保健体育
  • 技術
  • 家庭
  • 英語
  • 情報
  • 農業
  • 工業
  • 商業
  • 看護
  • 上記は2025年度実施の教科です。

教科等実技試験のテーマ

2024(令和6)年度
広島県教員採用試験 教科等実技テーマ(2024ねdの)
音楽①視唱「コンコーネ50番より10番」
②ピアノ弾き歌い(荒城の月、夏の思い出、花から1曲指定)
③箏による独奏「六段の詞」
美術ポスターの製作「テーマ:国際交流と理解」
保体①器械運動:マット運動(倒立前転、側方倒立回転、伸膝後転)
②水泳:平泳ぎ25m
③球技:バレーボール(オーバー・アンダーハンドパス)
④武道:剣道(上下振り)又は柔道(横受け身)
⑤ダンス:創作ダンス50秒間
技術①レターラックの製作
②電子回路の構築
家庭①食物:「豚汁」「だし巻き卵」
②被服:トートバックの製作
英語英語による面接
書道①漢字仮名交じりの書
②漢字の書
③仮名の書
情報①プログラム作成(HelloWorldを表示させる)
②プログラム作成(1〜6の整数をランダムで表示)
③プログラム作成(表計算)
④for文で作成したプログラムと同じ結果になるwhile文を作成
⑤2以上100未満の素数を全て表示するプログラムの作成
農業①コサージュの作成
②苗の誘引
③ベチュニアの種子を播種
④試薬の分注
⑤刈払機の操作
工業①断面図を書く
②ネジ穴の断面図を書く、大三角法で書いた製品の等角図を書く
商業①決算日の会計処理
②成長性分析
③損益計算
看護科目「基礎看護」において包帯法の校内実習
福祉情報なし
養護教諭①圧迫止血
②応急手当

教科等実技試験の対策方法

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。

模擬授業面接

広島県教員採用試験の模擬授業面接は、志望校種・教科の専門的な指導ができるかどうかを評価する人物試験です。

実際の授業のように、一定の時間内で指定されたテーマや教科について教えることが求められます。

ここでは、模擬授業面接の概要と流れ、対策方法をまとめています。

模擬授業面接の概要

2024年度広島県教員採用試験 模擬授業面接の概要
試験時間15分
面接官3人
評価項目・児童生徒の考えを引き出す発問ができ、専門的な知識・技能など十分な指導力を持っている。
・児童生徒を引きつける表情、動作ができるなど表現力が豊かである。
・児童生徒に共感的・受容的な対応ができる。

模擬授業面接の流れ

STEP
テーマの発表

控室にて、テーマが発表されます。

STEP
学習指導案の作成

30分間で学習指導案を作成する。

STEP
模擬授業

学習指導案をもとに、導入から15分間の模擬授業を行います。

※面接官が子ども役として参加(質問や問題行動を演じるので、対応する必要あり)。

STEP
個人面接

模擬授業の内容や工夫点などに関する個人面接を実施。

模擬授業面接の過去問

小学校算数(がい数と四捨五入)
国語新聞の投書を書く
社会戦国の世に現れた南蛮人
数学量の変化
理科光の進み方
音楽ふるさと
美術墨で描く楽しさ
保体交通事故の危険予測と回避
技術技術の歴史
家庭バランスよく計画的な金銭の管理
英語「どちらを」とたずねよう
2024年度広島県教員採用試験 模擬授業面接の過去問(小・中学校・特支)

2023年度以前の過去問は、下記の記事でまとめています。

模擬授業面接の対策方法

模擬授業の対策で意識するポイントは次の3つです。

  1. 児童・生徒の視点を大切にする
  2. 愛想よく振る舞う
  3. 客観的な姿を見て練習

これを一つずつ深掘りします。

児童・生徒の視点を大切にする

模擬授業では、ただ授業ができればいいわけではなく、「どれだけ子どもたちの興味・関心を惹けるか」が重要です。

授業方法や専門知識の量、講師経験の有無など受験者によって違うので、模擬授業をするときには、「どんな先生が子どもたちに人気があるのか」を意識して演じる必要があります。

愛想よく振る舞う

専門知識や授業構成力などの内容も重要ですが、あくまでも試験なので「印象」が超大事です!

たとえば「教科書の7ページを開いてください」という動作。「声に出すだけ」なのと「体全体を使って表現」するのとでは、まったく印象は違いますよね。

とくに小学生の低学年を対象にするのであれば、動作を大きくして授業したほうが子どもたちからすれば楽しいはず。

もちろん、本当の授業ではする必要はありませんが、あくまでも試験なのでそれくらいしたほうが評価はよくなります。

客観的な姿を見て練習

模擬授業は自己満足では意味がありません。

声の大きさや表情、板書のわかりやすさなどは第三者の意見がすべてだからです。

一番は勤務先の先生や大学の教職課に見てもらうことが一番ですが、一人でも授業を録画するなどして対策はできます。

大切なのは印象ですから繰り返し練習することが大切です。

志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。

塾や予備校のようなやや強引な展開で授業を進める人もいますが、学校での授業では、子供とのやり取り・掛け合いが非常に重要。

発問や質問を重ねて、クラス全体で授業を「つくっていく」ことを意識して準備しましょう。

個人面接

広島県教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。

ここでは、個人面接の概要と対策方法をまとめています。

個人面接の概要

広島県教員採用試験 個人面接の概要(2024年度)
試験時間25分
面接官2人
福永

ここ近年の教員採用試験では面接試験が重視されているので、早い時期から面接対策を見据えていきたいところです。

個人面接の対策方法

頻出の質問に対する回答をある程度準備した後は、予備校等を利用して面接練習を行い、姿勢や話し方などを最適化していきましょう。

1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。

たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。

こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。

面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。

他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。

面接の過去問や対策方法は、下記の記事を参考にしてください。

広島県教員採用試験に関するFAQ

広島県教員採用試験のFAQ

広島県教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。

試験概要

広島県の求める教師像(人物像)は?

広島県では、こんな人を求めています。

  • 問題に直面した時点で集められる情報や知識を入手し、自ら深く考え、それを統合して新しい答えを創り出す力
  • アイデア・情報・知識の交換や共有、アイデアの深化や答えの再吟味のために他者と協働・協調できる力
  • 協調的・創造的な問題解決のために、どのような分野においても学び続ける力

広島県教員採用試験の受験資格(年齢制限)は?

広島県教員採用試験の受験資格には年齢制限が設けられており、昭和40年(1965年)4月2日以降に生まれた方が対象となります。

  • 2025年度採用(一般選考)の場合。

広島県教員採用試験の採用人数は?

2025年度広島県教員採用試験では、755人程度の採用を予定しています。

広島県教員採用試験 採用予定人数
校種202520242023
小学校330290315
中学校155290145
高等学校160150149
特別支援8510081
養護教諭252525
栄養教諭若干若干5
合計755855720

広島市教員採用試験の採用人数は?

2025年度広島県教員採用試験では、755人程度の採用を予定しています。

広島市教員採用試験 採用予定人数
校種202520242023
小学校130120110
中学校606080
高等学校251414
特別支援131528
養護教諭666
栄養教諭若干2
合計234215240

広島県教員採用試験の倍率は?

広島県教員採用試験の倍率は、以下のように推移しています。

広島県教員採用試験の実施状況
採用年度受験者数合格者数倍率
20242,7499063.0
20232,9159343.1
20222,6439722.7
20212,7861,0462.7
20202,7631,0942.5

教科別の倍率は、下記の記事を参考にしてください。

試験日程

広島県教員採用試験の募集要項はいつ発表される?

例年、募集要項は4月中旬に発表されます。

2025(令和7)年度の募集要項は2024年4月8日(月)に公示されました。

募集要項には、試験内容や実施状況などの詳細な情報が掲載されていますので、必ず確認してください。

広島県教員採用試験の試験日や合格発表日はいつ?

広島県教員採用試験は7月〜8月にかけて実施されます。

広島県教員採用試験の日程(2025年度)
出願期間2024年4月8日(月)~5月8日(水)
一次試験2024年7月13日(土)
二次試験2024年8月17日(土)~19日(月)
  • 合格発表日は8月2日(一次試験)と9月26日(二次試験)を予定。

広島県教員採用試験の日程は、下記の記事も参考にしてください。

試験対策

広島県教員採用試験の過去問はどこで入手できる?

広島県教員採用試験の過去問は、広島県教育委員会の公式ウェブサイトからダウンロードできます

Web上で過去の問題と解答を入手できるため、出題内容や形式、問題レベルを把握するのに活用しましょう。

過去問を活用することで、試験対策が効果的に進められますよ。詳しくは下記の記事をご覧ください。

広島県教員採用試験の問題集や参考書でおすすめは?

広島県教員採用試験の問題集や参考書でオススメなのは「広島県の教員採用試験「過去問」シリーズ(協同出版)」です。

過去問・参考書があるので、傾向に沿った無駄のない勉強ができて効果的です。

おすすめの問題集・参考書は、下記の記事も参考にしてください。

まとめ|広島県教員採用試験は難しいのか?

広島県教員採用試験の難易度

この記事では、広島県教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験二次試験に分けて詳しく解説しました。

再度、試験内容をまとめます。

広島県教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。

あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!

広島県以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。

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