本記事は、教員採用試験の「栄養教諭」について試験内容(科目)と勉強方法を解説しています。
栄養教諭を志望している方や目指している方は参考にしてください。
【教員採用試験】栄養教諭の試験内容
公立学校の栄養教諭になるには、教員採用試験に合格する必要があります。
教員採用試験の内容は志望する自治体によって大きく異なりますが、大きく分けて次の4科目があります。
- 教職・一般教養
- 専門教養
- 小論文
- 人物試験
教職・一般教養
教員採用試験の教職教養は、生徒指導や教育関連の法律など、教員として必要な「教育に関する知識や理解を問う」分野です。
一度は大学の教職課程で学んだ内容だったり、中学校から高校までに勉強した科目だったりするので簡単に思うかもしれません。
しかし、教職課程よりもさらに深く、広範囲な知識が問われるため、違う内容だと思って対策する必要があります。
あれもこれも手をつけるのではなく、出題傾向を理解し、必要な科目・単元に沿って勉強することがポイントです。
より詳しい内容や勉強方法は下記記事で解説しています。
専門教養
専門教養は、栄養教諭としての職務内容から専門的な内容まで幅広いです。
勉強が必要な領域は概ね次の5分野になります。
- 栄養教諭制度と食育
- 食に関する指導
- 学校給食を通した食の指導
- 学校給食の実施と管理
- 自治体の施策や制度
概要や問題例を紹介するので、確認してみてください。
栄養教諭制度と食育
主な出題内容:栄養教諭制度や栄養教諭の職務内容、食育基本法などに関する出題があります。
食に関する指導
主な出題内容:栄養教諭制度や栄養教諭の職務内容、食育基本法などに関する出題があります。
学校給食を通した食の指導
主な出題内容:給食指導や学校給食法、アレルギー対応などに関する出題があります。
学校給食の実施と管理
主な出題内容:学校給食摂取基準や学校給食衛生管理基準、食中毒に関する出題があります。
自治体の施策や制度
志望する自治体が独自に行なっている施策や制度に関する出題があります。
小論文
教員採用試験の小論文は、教育時事や自治体の取り組みに関するテーマに対し、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
60分の時間で、600〜800字程度の記述をさせる自治体が多いです。
ほかの筆記試験に比べて、勉強方法がわからずに、対策を後回しにする人は多いです。しかし、評価がもらえずに不合格となる受験者はそこそこ多いので軽視してはなりません。
小論文の対策方法は下記記事で解説しています。
人物試験
人物試験は、「個人・集団面接」、「集団討論・グループワーク」、「模擬授業」、「実技試験」という構成です。
ここ近年の教員採用試験では面接試験が重要視されているので、早い時期から面接対策を見据えていきたいところ。
適切な手順を踏み、やるべきことを、考えるべきことを理解し、練習を繰り返していきましょう。
より詳しい内容や対策方法は下記記事で解説しています。
【教員採用試験】栄養教諭の勉強方法
教員採用試験の専門教養「栄養教諭」は、次の手順で勉強するといいでしょう。
- 出題傾向の把握
- 頻出分野の攻略
- 過去問で総復習
出題傾向の把握
最初にやることは、出題傾向の把握です。
栄養教諭の試験内容は幅広いですが、全範囲から均等に出ていません。
志望自治体の過去問を分析すると、一定の出題傾向がわかるので、早めに取りかかりましょう。
過去問は5年分みるといいでしょう!
頻出分野の攻略
過去問分析で出題傾向を理解したら、その傾向に沿って勉強しましょう。
出題頻度が低い(出ていない)分野まで勉強するのは非効率です。
よく出ている(出ると予想できる)分野に時間をかけて覚えてください。
過去問で総復習
最後は、志望先以外の過去問をたくさん解きましょう。
出題傾向は自治体によって異なりますが、必要な知識はどこも同じだからです。
過去問を使えば、どのような知識が、どのようなキーワードが狙われるのかを、実践形式で覚えることができ効率的です。
出題頻度の低い分野もここで覚えれば、最終的に全部の勉強ができるので、高得点が期待できますよ。
栄養教諭の過去問は次の記事でまとめています。
【教員採用試験】栄養教諭は難しいです
教員採用試験における栄養教諭は、もっとも難度の高い教科の一つです。
そのため、合格するには高得点が求められます。
自治体にもよりますが、最低7割、目標は8割以上。
小学校や中学校の一部教科であれば5〜6割でも十分に合格できますが、栄養教諭はそれだと合格は難しいです。
早めに出題傾向を理解し、1問でも多くの問題を解いて勉強していきましょう。
今回は以上です。
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