本記事では、愛媛県教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。
愛媛県教員採用試験の一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。
本記事を参考に愛媛県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。
前期試験(2024年実施試験)を対象としています!
愛媛県教員採用試験の一次試験内容
愛媛県教員採用試験の一次試験は、「教職教養」と「教科専門」、「実技試験」で構成されています。
それぞれの内容と対策のポイントを詳しく解説します。
教職教養
愛媛県教員採用試験の教職教養は、教育の基本的な理論や規則を問う筆記試験です。
試験時間 | 20分 |
---|---|
問題数 | 35問 |
出題形式 | 穴埋め問題 |
解答方法 | 記述式 |
配点 | 100点満点 |
教職教養の出題範囲(科目)
教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」のみで、高校までの基礎学力を測る「一般教養科目(人文・社会・自然科学)」からは出題されません。
- 教育原理
- 教育法規
- 教育史
教職教養の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。
まずは、過去問を分析し、頻出分野に沿ってインプットしていきましょう。
教職教養の対策方法
配点の高い科目から勉強することが重要です。
配点の高い科目=出題数の多い科目のことで、教育原理を指します。
採用年度 | 2023 | 2024 | 2025 |
---|---|---|---|
教育原理 | 20 | 20 | 25 |
教育法規 | 10 | 10 | 5 |
教育史 | 5 | 5 | 5 |
- 各数字は科目ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。
主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。
教職教養の勉強方法は、下記記事も参考にしてください。
より詳しい教科専門
教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。
試験時間 | 50分 ※高校は70分 |
---|---|
問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 択一式と記述式 |
配点 | 400点満点 |
問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。
教科専門の出題範囲
受験する教科や科目によって異なります。
たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。
また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。
各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。
教科専門の対策方法
教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。
たとえば小学校の算数を勉強する場合、複雑な割合や比の問題をすらすらと解ける人もいれば、基本的な四則計算や図形の問題でつまずく人もいます。
このようなレベル差があるのに、同じ教材で学習しても、自分の実力に合っていなければ、学習効果は期待できません。
まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。
過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。
教科専門では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。
基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。
教科専門の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。
集団面接
集団面接は、複数の受験者が一つのグループとなり、同時に面接を受ける形式です。1グループの人数は3人~4人で、全体を通して10分で行われます。
試験時間 | 10分 |
---|---|
受験者 | 3人程度 |
形式 | 集団形式 |
配点 | 300点満点 |
集団面接の過去問
- これまでに努力したことは何ですか。
- 子供たちに身につけさせたいことは何ですか。
- あなたのセールスポイントはどこですか。
- コミュニケーションをとるときに注意していることはありますか。
- 現時点で、教師への適性はどのくらいだと思いますか。
- 希望勤務地はありますか。
- 優しい教師と厳しい教師ならどちらになりたいですか。理由も教えてください。
- あなたを採用するメリットは何ですか。
- 失敗から学んだことはありますか。
- 集団活動をするうえで気をつけていることはありますか。
- 最近の子どもの課題は何だと思いますか。
- なぜ志望校種・教科を選んだのですか。
- 社会人として大切なことは何だと思いますか。
面接官の質問に回答するときは、他の受験者のことも考えて端的に行うことが求められます。アピールしたいからといって、長々と話さないようにしましょう。
また、自分の発言だけに全集中するのではなく、他の受験者の意見を聞くことや自分の意見が他の受験者にどのように受け止められたのかなど、周りの状況にも注視することが大切です。
愛媛県教員採用試験の二次試験内容
愛媛県教員採用試験の二次試験は、「小論文」、「個人面接」、「実技試験」で構成されています。
それぞれの内容と対策のポイントを詳しく解説します。
小論文
愛媛県教員採用試験の小論文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
試験時間 | 60分 |
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文字数 | 1000~1200字 |
問題数 | 1題 |
配点 | 20点満点 |
まずは出題テーマを分析し、論文を書くために必要な知識を把握しましょう。
次に、過去問を使って具体的なテーマの傾向を把握することが大事です。過去問を通じて傾向を知れば、どのような切り口で論じるべきかが見えてきます。
傾向を掴んだら、過去問を使って答案を作成し、繰り返し添削を受けることが重要です。
論文で落ちる人ほど、書いた後にそれを放置してしまうことが多いので注意しましょう。
過去問やより詳しい対策方法は、下記の記事も参考にしてください。
個人面接
愛媛県教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
試験時間 | 20分 |
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面接官 | 4人 |
形式 | 個人面接+場面指導 |
配点 | 40~60点満点 |
質問例 | ・志望動機を言ってください。 ・愛媛県を志望する理由は何ですか。 ・勤務地の希望はありますか。 ・併願状況を教えてください ・1年生の男性Aが保健室に来室しました。見るからに体調が悪そうなので、しっかり寝ているか確認したら、毎日、夜10:30 に寝ていると言われました。どのような対応をしますか。 |
頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。
たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。
こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。
他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。
詳しくは下記記事も参考にしてください。
実技試験
愛媛県教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。
中学校、高校のうち、以下の教科および養護教諭が対象となります。
- 理科
- 音楽
- 美術
- 書道
- 保健体育
- 技術
- 家庭
- 英語
実技試験の過去問
2024(令和6)年度
理科 | ①身の回りの物質についての実験 ②鉱物の観察 |
---|---|
音楽 | ①ピアノ演奏(任意の曲) ②声楽(任意の曲) ③初見演奏(ピアノ伴奏しながら歌う) |
美術 | 水彩画による人物画製作 |
書道 | 仮名交じり書の製作と臨書 |
保健体育 | ①陸上競技(短距離走・リレー、長距離走又はハードル走) ②球技2種目(ゴール型、ネット型、ベースボール型) ③武道(剣道又は柔道) |
技術 | ①コンピュータによる情報処理 ②木材加工 |
家庭 | 手提げ袋の製作 |
英語 | ①グループスピーチ ②グループトーキング |
養護教諭 | 包帯法 |
2023(令和5)年度
理科 | ①水溶液の実験 ②植物観察 |
---|---|
音楽 | ①ピアノ演奏(任意の曲) ②声楽(任意の曲) ③初見演奏(ピアノ伴奏しながら歌う) |
美術 | 水彩画による人物画製作 |
書道 | 仮名交じり書の製作と臨書 |
保健体育 | ①陸上競技(短距離走・リレー、長距離走又はハードル走) ②球技2種目 ③武道(剣道又は柔道) |
技術 | ①コンピュータによる情報処理 ②木材加工 |
家庭 | トートバックの製作 |
英語 | ①グループスピーチ ②グループトーキング |
養護教諭 | ①体位保持法 ②包帯法 |
栄養教諭 | 簡単な調理 |
実技試験の対策方法
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。
愛媛県教員採用試験に関するFAQ
愛媛県教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。
試験概要
試験日程
試験対策
まとめ|愛媛県教員採用試験は難しいのか?
この記事では、愛媛県教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験・二次試験に分けて詳しく解説しました。
再度、試験内容をまとめます。
- 一次試験
-
教職教養、教科専門、集団面接
- 二次試験
-
小論文、個人面接、実技試験
愛媛県教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。
あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!
愛媛県以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。
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