静岡県教員採用試験は5月上旬に一次試験が実施されます。
そのため他県と同じ感覚で勉強を始めると、準備が間に合わなくなるケースが少なくありません。
合格した人に共通しているのは、早い段階で全体像を把握し、月単位で学習計画を立てているという点です。一方で不合格になる人の多くは、試験が近づいてから焦り始め、どの科目も中途半端なまま本番を迎えてしまいます。
この記事では静岡県教員採用試験の日程と、そこから逆算した1年間の学習スケジュールを整理しています。
令和9年度(2026年実施)試験日程
令和9年度(2026年実施)静岡県教員採用試験の日程は以下のとおりです。
| 出願期間 | 2026年1月14日〜3月3日 |
|---|---|
| 一次試験 | 2026年5月9日 |
| 一次発表 | 2026年6月8日 |
| 二次試験 | 2026年6月27日〜28日 |
| 最終発表 | 2026年8月7日 |
募集要項の公布・出願期間
出願手続きは年明けの1月から始まり、期間が比較的長めに設定されています。
申請は原則としてインターネットを使った電子申請で行うルールです。
具体的な受付期間などを確認しましょう。
| 受付期間 | 2026年1月14日午前8時〜3月3日午後5時 |
|---|---|
| 方法 | 「ふじのくに電子申請サービス」から申し込み |
| 書類提出 | 自己推薦用紙などは3月10日(火)までに郵送(消印有効) |
電子申請をした後に「整理番号」や「パスワード」が表示されるので、忘れずにメモを取る必要があります。
一次試験日と合格発表
一次試験はゴールデンウィークが明けてすぐの週末に実施される予定です。
試験当日の日程や合格発表のタイミングについて詳しく見ていきます。
| 試験日 | 2026年5月9日(土)、10日(日) |
|---|---|
| 予備日 | 2026年5月10日(日) |
| 合格発表 | 2026年6月8日(月)正午以降 |
正直なところ5月上旬に本番があるというのは、僕の感覚では「かなり早いな」と少し焦るような気がしています。
二次試験と最終合格発表
一次試験を通過すると6月の下旬には二次試験が控えています。
また二次試験の前にWeb上で適性検査を受ける期間があるため注意が必要です。
具体的なスケジュールは以下のようになっています。
| 適性検査 | 2026年6月8日(月)〜6月15日(月)にWebで実施 |
|---|---|
| 試験日 | 2026年6月27日(土)〜28日(日)のうち指定された1日 |
| 最終合格発表 | 2026年8月7日(金)正午以降 |
二次試験では個人面接が行われ、ここでの評価が合否に大きく関わってきます。
試験日程が全体的に早まっているため、早めの準備が安心につながりますね。
試験対策は1年前から始める理由
静岡県教員採用試験は、日程だけを見ると「半年前から頑張ればなんとかなる試験」に見えるかもしれません。
しかし、実際に合格している受験生の多くは、試験日の約1年前から準備を始めています。
私がこれまで指導してきた合格者を見ても、余裕を持って合格している人ほど、早い段階から計画的に学習を進めていました。
ここでは、なぜ静岡県教員採用試験では「1年前スタート」が現実的な戦略になるのか、その理由を具体的に解説します。
理由①:試験内容(科目)が多いから
静岡県教員採用試験は、以下のように複数の試験科目で構成されています。
- 教職・一般教養
- 教科等専門
- 適性検査
- 個人面接
- 集団討議(高校・特支)
- 論文試験(高校)
- 実技試験
これだけの科目を並行して対策するには、まとまった時間と計画性が欠かせません。特に専門科目は配点も重要度も高く、短期間で仕上げることが難しい分野です。
つまり、直前期にすべてを仕上げる戦略そのものが、静岡県教員採用試験では通用しにくい試験設計になっているのです。
理由②:筆記試験の出題範囲が膨大だから
静岡県の専門科目は、これまで学んできた内容のほぼすべてが出題範囲になります。
特に数学・理科・英語などは、暗記だけで対応できる試験ではありません。理解と演習を積み重ねる必要があり、基礎固めだけでも3〜4か月程度は見ておく必要があります。
また、教養試験も「一般教養」と「教職教養」の両方が課されるため、対策範囲は自然と広がります。
「時間があるときにまとめてやろう」と後回しにすると、結果的にどの科目も中途半端になり、直前期に焦る受験生が少なくありません。
理由③:人物重視の選考だから
これが、1年前スタートを勧める最も重要な理由です。
静岡県教員採用試験は、面接や集団討議など、人物評価の比重が高い試験構成になっています。
一次試験の筆記で高得点を取れても、二次試験の人物試験で評価されなければ最終合格には届きません。実際、筆記は通過できても、二次試験で涙を飲む受験生は決して珍しくありません。
人物試験では、次のような内容が問われます。
- なぜ、静岡県の教師になりたい(志望する)のか
- どんな教師になりたいか
- 子どもとどう向き合うか
これらは一夜漬けで身につくものではありません。
教育現場のニュースや教育書を読み、自分の経験と結びつけながら、少しずつ「自分の言葉」で語れる状態を作っていく必要があります。



「人物重視」の試験であることを理解し、早めに準備を始めることが、最終的に合格へとつながります。
合格までの学習ロードマップ(スケジュール)
このセクションでは試験本番から逆算した年間の学習スケジュールを提示します。
目標はすべてを完璧にすることではなく、頻出分野を確実に得点源にして全体で6〜7割を安定して取れる状態を作ることです。
5月〜7月|情報整理・学習設計フェーズ
- 試験科目、配点、出題形式を正確に把握する
- 過去問を入手し、出題傾向と頻出分野を整理する
- 1年間の学習計画を月単位・週単位で作成する
この期間はやみくもに勉強を始める段階ではありません。
まず募集要項と試験要項を確認し、どの科目が何点分あるのか、どの形式で出るのかを一覧にします。
次に過去問を入手してざっと目を通し、「毎年出ている分野」「ほとんど出ていない分野」を仕分けします。
この作業をするだけで学習量を大幅に減らすことができます。



旅行と同じです!目的地までのルートを事前に知っておけば迷わずに辿り着けますよね!
▼過去問の入手方法は以下の記事で確認できます。


8月〜10月|基礎インプットフェーズ
- 教科等専門を1通り勉強する
- 教職教養の主要分野(教育原理・教育法規・教育心理)を勉強する
この時期は知識の基礎を作る期間です。
テキストを読みながら同時に対応する問題を解き、インプットとアウトプットをセットで進めます。
優先度は配点や出題範囲の広さから、①教科等専門>②教職教養>③一般教養とするのがおすすめです。
▼教科等専門の勉強方法は以下の記事で解説しています。


11月〜12月|定着・得点化フェーズ
- 教科等専門の継続
- 教職教養の主要分野の継続
- 一般教養のA群(数学、英語、体育)を勉強する
- (高校)小論文の傾向把握、月に1〜2枚書いてみる
基本的にはこれまでにやっていたことを繰り返し覚えていきます。
余裕があれば一般教養で出題頻度が高い数学や英語、保健体育の勉強を始めてください。
また高校志望者は小論文の対策にも着手しましょう。
▼小論文の傾向などは以下の記事で確認してください。


1月〜3月|過去問演習フェーズ
- 過去問を5年分以上解く
- 間違えた問題を繰り返し解き直す
- 時間配分を確認し、本番を想定した演習を行う
- 出願の準備を始める
ここからは実践形式での演習が中心になります。
過去問を解いて時間配分を確認し、弱点を洗い出して重点的に復習します。
僕の感覚では過去問を解くのは1月からでも遅くないと思います。
それまでは基礎固めに集中して、この時期から本格的に実践演習に入るのがいいですね。
4月〜試験直前|最終調整フェーズ
- 頻出分野の最終確認
- 苦手分野の最小限の補強
- 時事問題や静岡県のご当地問題の確認
試験直前は新しいことに手を出さず、これまでやってきたことの確認に徹します。
特に学習指導要領や生徒指導提要など、頻出分野の最終チェックが重要です。
また時事問題やご当地問題は試験の1週間前に新聞や県の広報サイトを確認するだけで十分対応できます。
1年間の計画を立てると長く感じるかもしれませんが、やることを絞れば意外と時間は足ります。
大切なのは全部やろうとしないことですね。
試験日程に関するFAQ
静岡県教員採用試験の日程に関する質問をまとめました。
静岡市や浜松市と併願できますか?
静岡県、静岡市、浜松市は併願できません。試験日が同じだからです。
試験内容や採用後の勤務地も異なるため、どこを第一志望にするか早めに決めるようにしましょう。
▼教員採用試験の日程一覧を以下の記事でまとめています。
二次試験(面接)対策は一次合格してからでも間に合いますか?
多くの受験生が「一次に受かってから二次対策を始めよう」と考えていますが、これは非常に危険です。
約19日間で以下のすべてを仕上げる必要があります。
- 面接の想定質問への回答準備
- 集団討議の練習(高校・特支)
- 実技試験の対策(該当教科)
これを働きながら、あるいは大学の授業と並行してやるのは、正直かなり厳しいと思います。
▼面接が不安・苦手という方は以下の記事も活用してください。
試験日程と勉強スケジュールまとめ
静岡県教員採用試験は、計画的に準備することで合格の可能性を高められる試験です。
特に静岡県は実施時期が早いため、「いつか始めよう」では間に合いません。試験日程を見て、今の自分に何が足りないかを把握し、逆算して動き出すことが大切です。
僕自身、「まだ時間がある」と油断して、結局ギリギリになって焦った受験生を何百人も見てきました。早めに始めておけば、心にも余裕が生まれるはずです。
あなたがどのタイミングで準備を始めるかは自由ですが、少なくとも「いつ・何をやるか」の見通しは今日のうちに立てておくことをおすすめします。

