徳島県の公立学校で教員を目指している方に向けて、教員採用選考審査の内容(第1次審査・第2次審査)をわかりやすく整理しました。
選考スケジュールや実施状況(結果)など、受験に必要な情報をガイドブックのような感覚でまとめています。これから本格的に準備を始める方の役に立つはずです。
出題傾向や選考方法を理解しないまま勉強を進めてしまうと、努力が成果に結びつきにくくなります。
まずは徳島県教員採用試験の試験制度を正しく把握することから始めていきましょう。
徳島県教員採用試験の内容
徳島県教員採用試験では、筆記試験だけでなく、論文審査や面接審査、実技審査など複数の試験が課されます。
審査は第1次審査と第2次審査の2段階で行われます。筆記審査・論文審査・面接審査等の成績を総合的に判定して採用候補者が決定されるのが大きな特徴です。
審査内容は、志願区分・選考区分により異なります。一般選考の審査内容は以下のとおりです。
| 選考方法 | 審査種目 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1次審査 | 教職教養 | 50点 |
| 専門審査 | 200〜450点(校種・教科による) | |
| 論文審査 | 100点 | |
| 実技審査(一部対象者) | 150〜300点(校種・教科による) | |
| 第2次審査 | 模擬授業・場面指導 | 450点(合計) |
| 個人面接 |
第1次審査
徳島県教員採用試験の第1次審査では、教職教養、専門審査、論文審査が実施されます。
志望教科の専門知識や、教育に関する基礎知識が問われます。
教職教養
教育公務員として必要な教職に関する教養が出題されます。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 100分(英語は80分) |
| 問題数 | 17問(必答)+専門科目 |
| 出題形式 | 選択式+記述式 |
| 出題範囲 | 教職教養のみ(人文・社会・自然科学の出題なし) |
徳島県では人文・社会・自然科学の出題はなく、教職教養のみが出題されます。
まずは出題範囲の中心となる「教育原理」と「教育法規」の2分野から着手しましょう。
教職教養の勉強方法は、こちらの「徳島県教員採用試験の教職教養対策」で解説しています。
専門審査
専門審査では、受験する校種・教科に関し、教員として必要な知識・技能・学習指導方法等の基礎が問われます。
出題形式は選択式と記述式が混在しており、教科によって問題数や出題範囲が異なります。
| 対象校種 | 全校種・教科 |
|---|---|
| 試験時間 | 100分(英語・情報は別日程) |
| 問題数 | 教科・科目による |
| 出題範囲 | ①志望校種・教科の知識・技能 ②学習指導方法等の基礎 |
| 解答方法 | 選択式+記述式 |
| 配点 | 200〜450点(校種・教科による) |
学習指導要領に関する問題も出題されるため、知識問題と並行して対策を進めることが重要です。
専門審査の勉強方法は、こちらの「教員採用試験の専門教養(科目)とは?試験内容や勉強方法を徹底解説」で解説しています。
論文審査
論文審査では、学校教育に関する課題への理解や、教師としての実践的指導力、論理的表現力が評価されます。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 実施日 | 第1次審査当日 |
| 試験時間 | 80分 |
| 文字数 | 800字 |
| 問題数 | 1題 |
| 配点 | 100点 |
80分・800字という条件は、素早く構成を組み立ててスピーディーに書き進める力が必要です。
徳島県が求める教師像や教育施策をしっかり把握したうえで、具体的な指導場面をイメージしながら論を展開していきましょう。
論文の過去問や書き方のポイントは、こちらの「【対策】徳島県教員採用試験の論文とは?傾向と過去の出題テーマ」で解説しています。
実技審査(一部対象者)
実技審査は、中学校・高等学校の一部教科で第1次審査として実施されます。
| 対象校種 | 中学校・高等学校(音楽・美術・保健体育・高等学校書道) |
|---|---|
| 実施日 | 音楽・美術・書道:7月18日(土) 保健体育:7月19日(日) |
| 配点 | 150〜300点(校種・教科による) |
実技審査では、技能の正確さだけでなく、落ち着いて課題に取り組む姿勢も見られます。
審査形式を事前に確認し、実際の審査を想定した練習を行っておくことが大切です。
第2次審査
徳島県教員採用試験の第2次審査では、模擬授業(または場面指導)と個人面接が実施されます。
第2次審査は最終合否を決定する重要な選考であり、配点450点と全体の中で大きな比重を占めます。
模擬授業・場面指導
模擬授業では、教科指導に必要な実践的指導力が評価されます。
養護教諭・特別支援学校教諭(医療的ケア担当)は場面指導を実施します。
| 対象校種 | 全志願区分(養護教諭・特別支援学校等は場面指導) |
|---|---|
| 実施日 | 8月16日(日)〜8月24日(月)のうち指定日 |
| 配点 | 個人面接と合わせて450点 |
小学校教諭の模擬授業は「算数」で実施されます。
授業の流れを事前に整理し、実際の児童・生徒をイメージした練習を重ねておきましょう。
個人面接
個人面接では、教員としての資質・教育観・専門性・児童生徒への対応力などが総合的に評価されます。
模擬授業に引き続き、個別で質疑応答が行われます。
| 対象校種 | 全志願区分 |
|---|---|
| 実施日 | 模擬授業に引き続き実施 |
| 形式 | 個人面接 |
| 配点 | 模擬授業と合わせて450点 |
面接では、強い使命感・豊かな社会性・専門職としての自覚・実践的な専門性などが評価の対象になります。
結論を先に述べ、その理由や具体例を続けるなど、わかりやすく簡潔に説明することを意識しましょう。
面接の質問例や対策は、こちらの「徳島県教員採用試験|個人面接の傾向と過去の質問」でまとめています。
徳島県教員採用試験の選考スケジュール
徳島県教員採用試験は、例年5月上旬から出願が始まり、第1次審査・第2次審査を経て最終合格者が決定されます。
主な選考スケジュールは以下のとおりです。
| 5月7日〜5月25日 | 受験申込み(インターネット/郵送) |
|---|---|
| 7月18日(土) | 第1次審査(教職教養・専門審査・論文審査・実技審査〔音楽・美術・書道〕) |
| 7月19日(日) | 第1次審査(実技審査〔保健体育〕) |
| 8月3日(月) | 第1次審査の合格発表 |
| 8月16日(日)〜8月24日(月) | 第2次審査(模擬授業・場面指導・個人面接) |
| 9月16日(水) | 最終合否発表 |
出願から最終合格発表まで長丁場の試験です。
スケジュール管理が重要なので、対策を始める前にカレンダーに書き込んでおきましょう。
より詳しい試験日程や出願期間については、「徳島県教員採用試験の試験日程・スケジュールで詳しく解説しています。
徳島県教員採用試験の実施結果(倍率)
徳島県教員採用試験の倍率は、採用予定数や受験者数の影響を受けて毎年変動します。
過去5年間の実施結果は次のとおりです。
- 2025年実施(R8採用):4.3倍
- 2024年実施(R7採用):4.3倍
- 2023年実施(R6採用):5.5倍
- 2022年実施(R5採用):5.8倍
- 2021年実施(R4採用):5.4倍
直近5年間を見ると、倍率は4.3倍〜5.8倍程度で推移しています。一定の倍率を維持しており、しっかりとした準備が必須です。
倍率だけで難易度を判断せず、審査内容や配点を踏まえて対策を進めることが大切です。
校種・教科ごとの詳しい倍率や推移については、「徳島県教員採用試験の倍率|教科別・過去5年の推移」の記事で詳しく解説しています。
徳島県教員採用試験に関するFAQ
徳島県教員採用試験の志望者が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
Q-1.受験資格(年齢制限)はありますか?
A-1 受験するには大きく分けて「年齢・免許・法律」の3つの条件があります。
- 年齢の条件
-
昭和40年(1965年)4月2日以降に生まれた方が対象です。(スポーツ特別選考③は昭和52年4月2日以降)
- 教員免許の条件
-
出願する校種等に相当する普通免許状を持っている(または令和9年3月31日までに取得見込みである)必要があります。
- 法律上の条件
-
地方公務員法第16条および学校教育法第9条で定められた「欠格条項」に該当しないことが必須です。
Q-2.過去問はどこで入手できますか?
A-2 徳島県教育委員会のホームページで例題が無料公開されています。
徳島県教育委員会教職員課のホームページにアクセスすることで、例題を無料で閲覧・確認できます。
こちらの「徳島県教員採用試験の過去問を活用して効率的に勉強しよう!」でも過去問情報をまとめています。
Q-3.令和9年度採用(令和8年度実施)の主な変更点はありますか?
A-3 最新の変更点については、徳島県教育委員会教職員課ホームページの要項で確認してください。
選考区分の新設・変更・廃止は年度ごとに見直されます。必ず公式の選考審査要項を確認し、最新情報をもとに出願準備を進めてください。
徳島県教員採用試験の合格に向けて
本記事では、徳島県教員採用試験の審査内容や配点、選考の流れを解説しました。
徳島県教員採用試験は、第1次審査と第2次審査の成績を総合して採用候補者を決定する方式が採用されています。
そのため、筆記から面接、論文、実技に至るまで、すべての審査種目でバランスよく得点することが合格のポイントになります。
対策は早く始めるほど有利になります。正しい方向で準備を進め、合格を目指しましょう。
徳島県の最終合格者はすべての成績を総合して決まりますが、第2次審査の配点は450点と非常に大きな比重を占めます。
筆記対策と並行して、模擬授業や面接対策の準備を進めましょう。
試験日程や過去問、倍率などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

