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受験ガイド2024|相模原市教員採用試験の内容と対策のポイント

相模原市教員採用試験の内容

本記事では、相模原市教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。

相模原市教員採用試験の一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。

敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。

本記事を参考に相模原市教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。

福永

主に一般選考を対象としています!

目次

相模原市教員採用試験の一次試験内

相模原市教員採用試験の内容(一次試験)

相模原市教員採用試験の一次試験は、「一般教養・教職専門」と「教科専門」で構成されています。

それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。

一般教養・教職専門

相模原市教員採用試験の一般教養・教職専門は、教育原理や教育法規、一般教養(人文・社会・自然科学)で構成される筆記試験です。

相模原市教員採用試験 一般教養・教職専門の概要(2024年度)
試験時間60分
問題数39問
出題形式穴埋め問題、正誤問題
解答方法択一式(マークシート)
配点100点満点

上記の表からわかるように、問題数39問に対して、試験時間は60分しかありません。

このため、1問に2分以上かけてしまうと、すべての問題を解き終えることができない可能性がでてきます。効率的に問題を解くためには、各問題にかける時間をしっかりと確認し、迅速な判断が求められます。

問題演習を重ね、時間内に全部解き終われるように準備しましょう。

一般教養・教職専門の出題範囲

教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目(人文・社会・自然科学)」から出題されます。

相模原市教員採用試験 一般教養・教職専門の出題範囲
教職教養教育原理、教育法規、教育心理
人文科学国語、英語、音楽、美術
社会科学地理、歴史、政治経済、国際関係
自然科学数学、物理、化学、生物、地学
その他一般常識・時事

一般教養・教職専門の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。

まずは、過去問を分析し、頻出分野に沿ってインプットすることで、限られた時間内でも効率よく勉強できるでしょう。

過去10年間の出題範囲を分析したデータを、こちらの「【2024年版】相模原市教員採用試験の一般一般教養・教職専門攻略ガイドブック」で公開しています。

一般教養・教職専門の対策方法

一般教養・教職専門を効率よく勉強するには、次の2つを意識しましょう。

Point①:配点の高い科目から勉強する

配点の高い科目=出題数の多い科目のことで、教育原理や教育法規、数学などを指します。

相模原市教員採用試験 科目別出題数一覧
採用年度202420232022
教育原理865
教育法規445
教育心理355
国語444
英語222
音楽111
美術111
日本史222
地理212
政治341
経済001
国際関係101
数学444
物理111
化学111
生物111
地学111
その他011
  • 各数字は科目ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。

主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。

Point②:頻出度の高い分野から覚える

たとえば、教育心理の出題範囲は次のようになっています。

相模原市教員採用試験 一般教養の出題範囲
相模原市教員採用試験 一般教養の出題範囲
  • 各数字は分野ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

まずは、出題頻度の高い(10年連続出ている)「発達の心理」から重点的に覚えるのが効果的です。出題頻度の低い、「教育心理学の歴史」や「学級集団」の勉強に時間を割く必要はありません。

頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。

より詳しい一般教養・教職専門の勉強方法は、下記記事も参考にしてください。

教科専門

教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。

相模原市教員採用試験 教科専門の概要(2024年度)
試験時間60分
問題数教科・科目によって異なる
出題形式択一式
配点100点満点

問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。

教科専門の出題範囲

教科専門の出題範囲は、受験する教科や科目によって異なります。

たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。

また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。

福永

各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。

教科専門の対策方法

教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。

たとえば小学校の算数を勉強する場合、複雑な割合や比の問題をすらすらと解ける人もいれば、基本的な四則計算や図形の問題でつまずく人もいます。

このようなレベル差があるのに、同じ教材で学習しても、自分の実力に合っていなければ、学習効果は期待できません。

まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。

過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。

  • 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
  • 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
  • 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。

教科専門では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。

基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。

教科専門の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。

相模原市教員採用試験の二次試験内容

相模原市教員採用試験の内容(二次試験)

相模原市教員採用試験の二次試験は、「模擬授業」、「個人面接」、「実技試験」が行われます。

それぞれの特徴や対策のポイントを解説します。

模擬授業

相模原市教員採用試験の模擬授業は、教科等の1単位時間の授業計画を立て、導入から展開にかけて模擬授業を行います。

相模原市教員採用試験 模擬授業の概要(2024年度)
試験時間1人7分
受験人数4人
面接官4人
配点100点

試験は4人1グループで進行し、他の受験者が試験を行っている間は子供役として参加します。

模擬授業の流れ

STEP
指導案の提出

最初に事前作成しておいた指導案を提出します。

指導案は一次試験の合格発表時にHPからダウンロードします。

STEP
教室へ移動

4人1グループ(A~D)で教室まで移動します。

STEP
模擬授業

Aさんから順番に模擬授業を行います。

模擬授業は導入から展開にかけて最初の7分間を実施。

STEP
退出

グループ全員の模擬授業が終わったら、4人揃って退出となります。

模擬授業のテーマ

相模原市教員採用試験 模擬授業のテーマ(2025年度)
小学校小学校における教科の授業(外国語(英語)含む)。(特別の教科 道徳、特別活動、総合的な学習の時間及び外国語活動は除く。)
小学校
(英語)
小学校における外国語活動・外国語(英語)に関する授業
小学校
(特支)
小学校の知的障害又は自閉症・情緒障害の特別支援学級における教科の授業(特別の教科 道徳、特別活動、総合的な学習の時間、自立活動及び外国語活動は除く。)
中学校受験する教科の授業
中学校
(特支)
中学校の知的障害又は自閉症・情緒障害の特別支援学級における教科の授業(特別の教科 道徳、特別活動、総合的な学習の時間及び自立活動は除く。所有する中学校教諭免許状以外の教科も可とします。)
養護教諭児童・生徒への保健教育に関する授業

模擬授業の評価観点

相模原市教員採用試験 模擬授業の評価観点(2025年度)
姿勢・態度「児童生徒が安心できるような表情で授業をしているか」などを評価
社会性
協調性
コミュ力
「児童生徒の視点に立った授業をしようとしているか」などを評価
知識・技術「各学年の発達段階に応じた指導内容となっているか」などを評価

模擬授業の対策方法

模擬授業の対策で意識するポイントは次の3つです。

  1. 児童・生徒の視点を大切にする
  2. 愛想よく振る舞う
  3. 客観的な姿を見て練習

これを一つずつ深掘りします。

児童・生徒の視点を大切にする

模擬授業では、ただ授業ができればいいわけではなく、「どれだけ子どもたちの興味・関心を惹けるか」が重要です。

授業方法や専門知識の量、講師経験の有無など受験者によって違うので、模擬授業をするときには、「どんな先生が子どもたちに人気があるのか」を意識して演じる必要があります。

愛想よく振る舞う

専門知識や授業構成力などの内容も重要ですが、あくまでも試験なので「印象」が超大事です!

たとえば「教科書の7ページを開いてください」という動作。「声に出すだけ」なのと「体全体を使って表現」するのとでは、まったく印象は違いますよね。

とくに小学生の低学年を対象にするのであれば、動作を大きくして授業したほうが子どもたちからすれば楽しいはず。

もちろん、本当の授業ではする必要はありませんが、あくまでも試験なのでそれくらいしたほうが評価はよくなります。

客観的な姿を見て練習

模擬授業は自己満足では意味がありません。

声の大きさや表情、板書のわかりやすさなどは第三者の意見がすべてだからです。

一番は勤務先の先生や大学の教職課に見てもらうことが一番ですが、一人でも授業を録画するなどして対策はできます。

大切なのは印象ですから繰り返し練習することが大切です。

志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。

塾や予備校のようなやや強引な展開で授業を進める人もいますが、学校での授業では、子供とのやり取り・掛け合いが非常に重要。

発問や質問を重ねて、クラス全体で授業を「つくっていく」ことを意識して準備しましょう。

個人面接

相模原市教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。

相模原市教員採用試験 個人面接の概要(2024年度)
試験時間30分
面接官4人
配点400点満点
形式口頭試問+場面指導
評価基準・姿勢態度
・社会性・協調性・コミュ力
・向上心・使命感
・知識
質問例・模擬授業は誰に指導してもらいましたか。
・教員を目指した理由は何ですか。
・学生時代の部活動は何をやっていましたか。
・ボランティア活動歴を教えてください。
・相模原市の教育方針を3つ言ってください。

頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。

たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。

こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。

面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。

他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。

詳しくは下記の記事も参考にしてください。

実技試験

相模原市教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。

中学校、高校のうち、以下の教科が対象となります。

  • 音楽
  • 美術
  • 保健体育
  • 英語

実技試験の内容

相模原市教員採用試験 実技試験の内容(2025年度)
音楽①視唱及び伴奏付け(初見)
②ピアノによる弾き歌い(早春賊、赤とんぼ、花から1曲選択)
美術①素描
②立体の表現
保健体育①機械運動
②球技
英語英語コミュニケーション能力

実技試験の対策方法

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。

相模原市教員採用試験に関するFAQ

相模原市教員採用試験の内容(FAQ)

相模原市教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。

試験概要

相模原市の求める教師像(人物像)は?

相模原市では、こんな人を求めています。

信頼される教員

子どもの願いや悩みに真剣に向き合い、家庭・地域・仲間と共に、その実現・解決に努める教員

人間性豊かな教員

子どもと共に感動を分かち合い、情熱をもって夢を語れる教員

指導力向上に努める教員

子ども一人ひとりが「もっと学びたい」「もっと知りたい」と感じる授業を目指し、その実現のため自己研鑽に努める教員

相模原市教員採用試験の受験資格(年齢制限)は?

相模原市教員採用試験の受験資格には年齢制限が設けられており、昭和40年(1965年)4月2日以降に生まれた方が対象となります。

  • 2025年度採用(一般選考)の場合。

相模原市教員採用試験の採用人数は?

2025年度相模原市教員採用試験では、129人程度の採用を予定しています。

相模原市教員採用試験 採用予定人数
校種202520242023
小学校7090100
中高一括576050
養護教諭265
合計129156155

相模原市教員採用試験の倍率は?

相模原市教員採用試験の倍率は、以下のように推移しています。

相模原市教員採用試験の実施状況
採用年度受験者数合格者数倍率
20244821493.2
20234671513.1
20224811443.3
20214631333.5
20205071403.6

教科別の倍率は、下記の記事を参考にしてください。

試験日程

相模原市教員採用試験の募集要項はいつ発表される?

例年、募集要項は4月中旬に発表されます。

2025(令和7)年度の募集要項は2024年4月3日(水)に公示されました。

募集要項には、試験内容や実施状況などの詳細な情報が掲載されていますので、必ず確認してください。

相模原市教員採用試験の試験日や合格発表日はいつ?

相模原市教員採用試験は7月〜8月にかけて実施されます。

相模原市教員採用試験の日程(2025年度)
出願期間2024年4月3日(水)〜5月24日(金)
一次試験2024年7月7日(日)
二次試験2024年8月10日(土)〜8月16日(金)
  • 合格発表日は7月25日(一次試験)と9月19日(二次試験)を予定。

相模原市教員採用試験の日程は、下記の記事も参考にしてください。

試験対策

相模原市教員採用試験の過去問はどこで入手できる?

相模原市教員採用試験の過去問は、『相模原市役所1階の行政資料コーナー』で閲覧及びコピーできます。

過去の問題と解答を入手できるため、出題内容や形式、問題レベルを把握するのに活用しましょう。

過去問を活用することで、試験対策が効果的に進められますよ。

下記の記事でもまとめています。

相模原市教員採用試験の問題集や参考書でおすすめは?

相模原市教員採用試験の問題集や参考書でオススメなのは「教員採用試験「過去問」シリーズ(協同出版)」です。

過去問・参考書があるので、傾向に沿った無駄のない勉強ができて効果的です。

おすすめの問題集・参考書は、下記の記事も参考にしてください。

まとめ|相模原市教員採用試験は難しいのか?

相模原市教員採用試験の内容(難易度)

この記事では、相模原市教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験・二次試験に分けて詳しく解説しました。

再度、試験内容をまとめます。

一次試験

一般教養・教職専門、教科専門

二次試験

個人面接、模擬授業、実技試験

相模原市教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。

あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!

相模原市以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。

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