相模原市教員採用試験、二次試験の対策は順調に進んでいますか?
「面接試験はどんな質問がされるんだろう…」
「面接の配点が高いって聞くけど、一体何を見られているんだろう…」
「場面指導や模擬授業って、具体的にどう対策すればいいの?」
そんな不安や疑問を抱えながら、情報収集をしている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。
この記事では、相模原市が公式に発表している「評価の観点」を基に、個人面接の過去問から場面指導・模擬授業の具体的な対策まで、あなたが合格を掴むために必要な情報を網羅的に解説します。
読み終える頃には、あなたの不安は「やるべきこと」への自信に変わっているはずです。一緒に、万全の準備を整えましょう!
面接対策の前に、まずは相模原市教員採用試験の全体像(筆記・論文・倍率など)を把握したい方は、こちらの記事からご覧ください。
【概要】相模原市教員採用試験の面接試験
相模原市の教員採用試験、二次試験の中でも特に重要となるのが「個人面接」ですね。
配点は400点満点と非常に高く、ここでの評価が合否を大きく左右するといっても過言ではありません。
まずは、試験の基本的な情報をしっかりと押さえておきましょう。
| 試験項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 30分 |
| 面接官 | 4人 |
| 配点 | 400点 |
| 形式 | 口頭試問+場面指導 |
試験は、一般的な質問に答える「口頭試問」と、教育現場の具体的な状況を想定した「場面指導」の2つの形式で行われます。
さらに、これとは別に「模擬授業」も課されており、総合的な指導力や人間性を見られる、非常に多角的な内容となっています。
では、面接官はこれらの試験を通して、あなたのどこを評価しているのでしょうか?
次のセクションで、合否を分ける「評価の観点」を詳しく見ていきましょう。
面接試験の評価基準
面接対策を始める前に、まず最も大切なことをお伝えします。
それは、「面接官が何を知りたくて、何を基準に評価しているか」を正確に理解することです。
どんなに素晴らしい経歴や熱意があっても、評価のポイントがずれていては面接官に響きません。
幸い、相模原市は「評価の観点」を公表しています。これは、市が求める教師像そのものです。
しっかりと読み解き、あなたのアピールがこの観点に沿ったものになるように準備しましょう。
個人面接の評価ポイント
個人面接では、主にあなたの教員としての資質や人間性が見られています。
| 姿勢・態度 | 「児童生徒に愛情をもって対応しようとしているか」などを評価 |
|---|---|
| 社会性 協調性 コミュ力 | 「同僚、仲間、家庭、地域と連携、協力して取り組もうとしているか」などを評価 |
| 向上心 使命感 | 「教科指導について、研究心、探求心をもっているか」「前向きで積極性があり、困難な状況の中でも柔軟に粘り強く対応しようとしているか」などを評価 |
| 知識 | 「教科に関する基礎的な知識をもっているか」などを評価 |
模擬授業の評価ポイント
模擬授業では、あなたの指導者としての実践的なスキルが評価されます。
| 姿勢・態度 | 「児童生徒が安心できるような表情で授業をしているか」などを評価 |
|---|---|
| 社会性 協調性 コミュ力 | 「児童生徒の視点に立った授業をしようとしているか」などを評価 |
| 知識・技術 | 「各学年の発達段階に応じた指導内容となっているか」などを評価 |
これらの観点を常に意識することで、あなたの回答や振る舞い一つひとつが、説得力のある自己アピールに繋がっていきますよ。
面接試験の過去問
ここからは、実際に過去の試験で出された質問を分析していきましょう。
ただ質問に答えるだけでなく、先ほど確認した「評価の観点」と結びつけながら、あなたという人物の魅力を最大限に伝えることが重要です。
質問は、大きく分けて「あなた自身のこと」「教員としての専門性」「相模原市への理解度」を問うものに分類できます。
自己PR・教職観に関する質問
ここでは、あなたの人間性や教職に対する熱意が問われます。これまでの経験を具体的に語れるように準備しておきましょう。
<質問例>
- 教員を目指した理由は何ですか。
- どのような教師になりたいですか。また、その理想に近づくために頑張っていることは何ですか。
- 学生時代の部活動は何をやっていましたか。
- ボランティア活動歴を教えてください。
- 長所は何ですか。その長所が生かされた経験はありますか。
自治体理解・教育時事に関する質問
教員として働く上で、その地域の教育方針や現代的な教育課題への理解は不可欠です。付け焼き刃の知識ではない、自分なりの考えを述べられるかが試されます。
<質問例>
- 地域の人々とのつながりをどのようにして実現していきますか。
- 教師の働き方改革についてどう考えていますか。
- 相模原市の教育方針を3つ言ってください。
- 相模原市の教員になったら一番やってみたいことは何ですか。
模擬授業の振り返りに関する質問
面接試験の前に行う模擬授業について深掘りする質問がされます。
客観的な自己評価と、改善への意欲を示すチャンスです。
<質問例>
- 模擬授業はよくできましたか。
- 模擬授業は誰に指導してもらいましたか。
- 模擬授業で工夫した点はどこですか。
- 授業内容でつまづいてしまう子どもにはどう対応しますか。
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場面指導の対策と流れ
場面指導は、「構想30秒、実演1分」という非常に短い時間で、あなたの対応力や児童生徒への向き合い方が試される試験です。
突然のお題に驚いてしまうかもしれませんが、大丈夫です。ここでも大切なのは、これまで確認してきた「評価の観点」です。
特に「児童生徒に愛情をもって対応しようとしているか」という姿勢を忘れないようにしましょう。
実演後には「今の対応について、どのようなことに気をつけましたか?」といった、あなたの指導の意図を問う質問がされることがほとんどです。
行動の根拠をしっかり言語化できるよう、意識しながら練習しましょう。
過去のテーマと対策ポイント
ここでは、過去のテーマを元に、具体的な対応例とポイントを「良い例」「悪い例」を対比させながら見ていきましょう。
居眠りをしていた生徒への声かけ
あなたは2年生の担任です。授業中に居眠りをしていたAさんを放課後に呼びだして話をしました。どのような声掛けをしますか。(面接官をAさんとして対応)
福永高圧的・威圧的な態度はNGです。生徒を追い詰めるだけで、信頼関係を損ないます。まずは生徒の状況を理解しようとする姿勢が求められます!
保護者と連絡が取れない状況
近年片親の子どもが増えています。ある子が睡眠不足で、親と連絡が取れない場合、どのようにすればいいですか。実際に電話をかけてみてください。



報告・相談をせずに一人で突っ走るのは危険です。組織として対応する意識の欠如と見なされます。必ず「報連相」のプロセスを口にしましょう!
SNSトラブルの相談
「SNSに悪口を書かれた」とBさんが相談してきました。面接官をBさんだと思って対応してください。



生徒の悩みを軽視するのは絶対にいけません。生徒が勇気を出して相談してきた重みをしっかり受け止め、受容・共感の姿勢を示すことが信頼関係の第一歩です!
模擬授業の対策と注意点
個人面接と並行して行われる「模擬授業」は、あなたの指導力や授業スキルを直接アピールできる最大のチャンスです。
時間は7分と短いですが、準備を万全にすることで、あなたの魅力を最大限に伝えることができますよ。
ここでは、当日に慌てないための準備と、見落としがちな注意点をしっかり確認していきましょう。
模擬授業の形式と当日の流れ
| 試験時間 | 7分間(導入から展開にかけて) |
|---|---|
| 準備等 | それぞれ1分以内(7分の授業時間には含みません) |
| 提出物 | 指導案(指定様式)を試験当日に提出します。 |
授業内容
| 小学校 | 外国語(英語)を含む教科の授業 |
|---|---|
| 中学校 | 受験する教科の授業 |
| 養護教諭 | 保健教育に関する授業 |
| 栄養教諭 | 食に関する授業 |
7分間で授業の全てを見せることは不可能です。
大切なのは「導入で子どもたちをどう惹きつけ、展開でどのように思考を深めさせようとしているか」という授業設計の意図を明確に伝えることです。
持ち物と機材利用の注意点
ここが最も注意が必要なポイントです。忘れ物をしたり、ルールを勘違いしたりすると、本来の実力を発揮できなくなってしまいます。
事務局が用意してくれるもの
- チョーク(白・赤・黄)
- 大型テレビ
- HDMIケーブル
自分で用意する必要があるもの
- 上記以外の全ての物品(指示棒、ワークシート、掲示物など)
- ノートPC、タブレット等の情報端末
- 重要:今年度からノートPCの貸出はありません!
- インターネット接続は不可。オフラインで使える状態にしておきましょう。
- HDMIケーブル以外でテレビに接続したい場合、変換アダプタ等も自分で用意する必要があります。
特に注意したい時間とルールの制約
- 準備・片付けは厳密に各1分です。PCの起動、資料の配布、掲示物の貼り付けなども全てこの時間に含まれます。時間を超過すると別の方法で授業をするよう指示される可能性も。必ず事前にリハーサルをしましょう。
- 配布したプリントは、面接官(生徒役)には渡せますが、評価者席の面接官には配布できません。授業終了後、必ず回収します。
- 黒板以外への資料掲示は可能ですが、こちらも授業終了後に必ず自分で回収します。



「勤務校の備品は使えない」というルールもありますので、必ず個人の私物を用意することを忘れないでくださいね。
「もっと多くの質問パターンを知りたい」
「自分の回答で本当に良いのか、プロに見てほしい」
「一人での対策に限界を感じている…」
そんな方のために、より具体的な個人面接の質問項目リストや、無料のチャット相談・回答添削がセットになった面接対策noteをご用意しました。
あなたの強みを最大限に引き出すお手伝いをします。一人で悩まず、ぜひご活用ください。
まとめ:相模原市の面接で合格を掴むために
今回は、相模原市の教員採用試験における面接対策について、評価の観点から過去問、場面指導、模擬授業のポイントまでを詳しく解説してきました。
配点400点という大きな比重を占める面接を乗り越えるために、最後に、これだけは押さえておきたい重要ポイントを4つにまとめます。
- 「評価の観点」を道しるべにする 何よりもまず、市が求める教師像(=評価の観点)を深く理解しましょう。「子どもへの愛情」「協調性」「向上心」といったキーワードを、自分の言葉や経験と結びつけて語れるかが合格の鍵です。
- 自己分析と経験の棚卸しを徹底する 「なぜ教員になりたいのか」「なぜ相模原市なのか」。この問いに、あなただけのエピソードを交えて答えられるように、これまでの経験を一つひとつ丁寧に振り返っておきましょう。
- 相模原市の「教育」を研究する 市の教育大綱やホームページを読み込み、力を入れている施策や理念を自分の言葉で語れるレベルまで理解を深めてください。それが「ここで働きたい」という熱意の証明になります。
- 頭だけでなく体で覚える(実践練習) 面接、場面指導、模擬授業、いずれも実践練習が不可欠です。一人で考え込むだけでなく、大学のキャリアセンターや信頼できる先生、仲間と一緒に練習を重ね、客観的なフィードバックをもらいましょう。
教員採用試験は長く、不安になることも多い道のりだと思います。ですが、あなたがこれまで積み重ねてきた努力や経験は、決して無駄にはなりません。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、自信を持って本番に臨むための一助となれば幸いです。

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