北海道教員採用試験は選考区分が多く、受検する校種やこれまでの経験によって、必要な試験内容や対策が変わります。
この記事では、2027年実施(令和10年度採用)を受験する方向けに、日程、募集区分、受験資格、試験内容を一つに整理しました。
最後まで読むと、自分が利用できる選考、受ける検査、今から優先する対策がわかります。実施要領の公表前に、準備できることから始めましょう。
この記事の日程、採用予定数、受験資格、試験内容は、2026年実施の北海道採用希望者向け実施要領を参考にしています。2027年実施の内容は、実施要領の公表後に更新します。
この記事でわかること
- 北海道教員採用試験の実施日程
- 募集校種・教科と採用予定数
- 受験資格と主な選考区分
- 第1次・第2次検査の内容
- 過去問の入手方法と対策の進め方
まず読んでおきたい北海道の試験情報
試験の全体像を確認したら、自分に必要な記事へ進みましょう。倍率、過去問、面接は別の記事で詳しく解説しています。
北海道教員採用試験の日程
参考として、2026年実施では4月に出願し、第1次検査を6月14日、第2次検査を7月31日から8月2日に行いました。
前年参考2026年実施の日程
Webエントリーと書類郵送の両方を行います。
登録したメールアドレスへ送付されます。
教養検査と専門検査を実施します。
北海道教育委員会の公式サイトで公表されます。
指定された日程で、原則2日間受検します。
採用候補者名簿の登録者が公表されます。
2026年実施では、第1次検査の合格発表から第2次検査まで約2週間でした。筆記試験の終了後に面接対策を始める予定では、準備時間が限られます。
北海道教員採用試験の募集校種・教科
2026年実施では、小学校400人程度、中学校330人程度、高等学校316人程度を募集しました。
以下は、北海道採用希望者の一般選考における採用予定数です。札幌市採用希望者の募集内容ではありません。
2026年実施・北海道採用希望者の参考値
特別支援学校は、小学部40人程度、中学部40人程度、高等部40人程度、自立活動(肢体不自由)2人程度の合計です。幼稚部は小学部の登録者から採用します。
地域枠
2026年実施では、日高、留萌、宗谷、オホーツク、根室の5管内を対象に地域枠を設けました。
対象は小学校と中学校の国語・社会・数学・理科・英語です。採用1年目から、出願時に希望した管内で勤務する制度でした。
出願時に地域教育への意欲や志望動機をまとめたレポートを提出すると、第1次検査の教養検査が免除されました。
採用予定数は、小学校15人程度、中学校は対象教科ごとに2〜3人程度でした。人数は一般選考の採用予定数に含まれます。
北海道教員採用試験の受験資格
2026年実施の一般選考では、年齢、欠格事項、教員免許状などの条件を満たす必要がありました。
1965年4月2日以降に生まれた人
受検区分・教科に対応する普通免許状
2027年3月31日までの取得見込みを含む
地方公務員法・学校教育法の欠格事項に該当しない
特定性犯罪事実該当者ではない
上記の生年月日と免許状取得期限は、2026年実施の条件です。2027年実施では基準日が変わる可能性があるため、そのまま当てはめないでください。
受検区分ごとに必要な免許状
社会人、アスリート、ALTなどの特別選考は、教員免許状がなくても受検できる場合があります。合格後に特別免許状の取得などが必要です。
北海道教員採用試験の選考区分
北海道は、勤務経験や資格を生かせる選考区分が多い自治体です。一般選考だけで決めず、免除される検査まで確認しましょう。
一般選考
共通の受験資格を満たす人が対象です。第1次の教養検査・専門検査、第2次の適性検査・教科等指導法検査・面接検査などで選考します。
主な特別選考
学校での経験を生かす
- 現職教員道外などで正規教員として勤務
- 期限付教員北海道内の公立学校で勤務
- キャリア・リターン北海道の正規教員を退職
- 教職大学院修了者修了者・修了予定者
専門分野の経験を生かす
- 社会人博士号や対象分野の実務経験
- セカンドキャリア民間企業などでの勤務経験
- ALT北海道内でのALT勤務経験
- アスリート・スポーツ・芸術全国・国際規模での実績
新しい校種へ進む
- 小学校教諭特別選考中高または幼稚園免許を所有
- 免許状非取得者向け区分合格後に免許状などを取得
障がい者特別選考
対象となる手帳等を持つ人が対象です。申出により、受検上の配慮や一部検査の免除を受けられる場合があります。
このほか、過去の登録辞退者等を対象とした区分もあります。対象者、必要年数、免除内容は区分ごとに異なります。
大学3年生等を対象とした選考
2026年実施では、大学・大学院・短大・専門学校の最終年次の1年前にいる人を対象に、教養検査を行いました。
一定の基準を満たした人は、2027年実施の第1次検査で教養検査が免除されます。専門検査を受けるための出願手続は、改めて必要です。
2026年にこの選考を受けていない人や、不合格だった人も、受験資格を満たせば2027年実施の本選考に出願できます。
北海道教員採用試験の試験内容
2026年実施では、第1次検査で筆記、第2次検査で人物面と指導力を確認しました。一般選考の基本的な構成は次のとおりです。
第1次検査
知識を確認する筆記検査
第2次検査
人物面と指導力を確認
選考区分によって、検査の免除や論文検査への変更があります。上の表は一般選考の基本形として確認してください。
第1次検査
教養検査(一般・教職)
一般教養は自然科学・社会科学・人文科学、教職教養は教育法規・教育原理・教育心理・道徳教育などから出題されます。
2026年実施では60分、40点満点のマークシート式でした。出題範囲が広いため、過去問で頻出分野を確認してから勉強を始めましょう。
専門検査Ⅰ・Ⅱ
専門検査Ⅰでは、受検する校種・教科の専門知識と学習指導要領への理解が問われます。2026年実施は60分、100点満点でした。
特別支援学校教諭は、40分・100点の専門検査Ⅱも受けます。特別支援教育全般の基礎知識が出題範囲です。
一般選考の第1次は、教養40点に対して専門Ⅰが100点です。特別支援学校は専門Ⅱも100点あるため、専門分野の準備が結果に大きく影響します。
第2次検査
適性検査
質問紙による性格検査です。2026年実施では30分で行われました。
教科等指導法検査
受検する校種・教科に応じた指導法の理解を確認する記述式検査です。2026年実施では60分でした。
面接検査Ⅰ・Ⅱ
面接検査は2回あり、教員としての使命感や倫理観などが確認されます。質問内容や評価のポイントは、面接対策の記事で詳しく確認できます。
実技検査
第1次検査の加点
2026年実施では、対象資格を出願時に申請すると、第1次検査の総合点に最大10点が加算されました。
- 英語資格
- 理科・数学・保健体育の免許状
- 海外での勤務・留学経験
- 青年海外協力隊の派遣実績
- ICTに関する資格
- 英語以外の外国語
- 日本語教育の資格
- 一部の複数免許
- 司書教諭資格
- 社会教育士等
複数免許は条件により10点または5点。加点の合計上限は10点です。
加点は自動ではなく、申請と証明書類の提出が必要です。資格を持っている方は、出願前に証明書を準備しておきましょう。
北海道教員採用試験の出願方法と会場
2026年実施は、Webエントリーと出願書類の郵送を両方行う方式でした。どちらか一方だけでは出願が完了しません。
必要事項を入力して送信します。
必要書類を簡易書留で送ります。
登録メールに届く受検票を確認します。
第1次検査は、札幌、岩見沢、函館、旭川、釧路、東京、大阪に会場が設けられました。受検区分や選考区分によって選べる会場が異なります。
第2次検査の会場は北海道内です。道外から受験する方は、交通と宿泊の手配も早めに考えておきましょう。
北海道教員採用試験の倍率
倍率は、校種や教科によって差があります。全体倍率だけで難しさを判断せず、必ず自分が受験する区分を確認してください。
過去5年間の受験者数、合格者数、倍率は、校種・教科別の記事にまとめています。
北海道教員採用試験の過去問
参考書を選ぶ前に、一度過去問を確認してください。問題形式と出題範囲がわかれば、勉強する順番を決めやすくなります。
2026年実施要領では、北海道行政情報センターで第1次・第2次検査の問題を公開すると案内しています。
- 場所
- 札幌市中央区北3条西7丁目
道庁別館3階 - 利用時間
- 平日8時45分〜17時
- 閲覧
- 無料
- 写し
- 白黒1枚10円
2027年実施に向けた対策の進め方
実施要領が出るまで待つ必要はありません。変更の可能性を考えながら、今できる準備を進めましょう。
必要な免許状と募集実績を確認します。
特別選考、検査免除、加点の対象か調べます。
教養・専門・教科等指導法の形式を確認します。
配点の高い専門分野を早めに固めます。
志望動機、経験、北海道で取り組みたい教育を整理します。
北海道は第1次の専門検査だけでなく、第2次の教科等指導法と面接も準備が必要です。筆記だけに時間を使い切らず、週に一度は面接で話す内容も整理しておきましょう。
北海道教員採用試験のよくある質問
Q2027年実施の日程は決まっていますか?
まだ実施要領が公表されていないため、正式な日程は未定です。この記事では2026年実施の日程を参考として掲載しています。
Q北海道と札幌市の両方に出願できますか?
2026年実施では、北海道採用希望と札幌市採用希望を重ねて出願できませんでした。2027年実施も、最新の実施要領で確認してください。
Q教員免許状は取得見込みでも受験できますか?
2026年実施では、採用前の2027年3月31日までに取得見込みであれば受験できました。2027年実施の取得期限は、実施要領の公表後に確認が必要です。
Q大学3年生等を対象とした選考の合格者はどうなりますか?
2026年実施の合格者は、2027年実施の第1次検査で教養検査が免除されます。専門検査を受けるには、改めて出願が必要です。
Q第1次検査は道外でも受けられますか?
2026年実施では、東京会場と大阪会場が設けられました。受検区分などの条件があるため、2027年実施の会場案内を確認してください。
Q過去問はどこで確認できますか?
北海道行政情報センターで閲覧できます。教採ギルドの過去問記事では、入手方法と使い方もまとめています。
最新の実施要領を必ず確認しよう
正式な内容は、北海道教育委員会の実施要領が公表され次第、この記事で更新します。
北海道は第1次で教養・専門、第2次で適性・教科等指導法・面接などを行いました。実施要領の公表前でも、過去問の確認、専門検査、面接準備は始められます。
教採ギルド代表
福永 真 Makoto Fukunaga
あ、どうも、サイト代表の「福永 真」です。
「教採ギルド(教員採用試験の情報・対策サイト)」では、公立学校の先生になりたい方に向けて、教員採用試験に関する情報を発信しています。
孤独になりがちな教採対策の伴走者として、気軽に活用してください☺️
