最終合格をより確実にするには、筆記試験だけでなく、面接試験の準備も早めに取り掛かることが重要です。
本記事では、茨城県教員採用試験の面接対策に必要な過去問(質問例)を中心に、概要と対策方法を詳しく解説します。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。

【茨城県教員採用試験】面接試験の内容
茨城県教員採用試験では、第二次試験で個人面接と模擬授業が実施されます。
個人面接
試験時間 | 25分 |
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面接官 | 3人 |
配点 | 240点 |
試験の流れ | STEP①待機~移動 控室に集合後、自分の番になったら試験教室へ移動する。 STEP②入室~着席 面接官の合図が合ったらノックして入室、荷物を置いて着席します。その後、氏名と受験番号を伝えたら面接が始まります。 STEP③2分PR 最初に2分間の自己アピールがあります。事前に内容を考えておき、当日口頭で発表します。(メモを見ることはできません。) STEP④口頭試問 主に自己申告書に関する質疑応答 STEP⑤場面・模擬指導 面接の中盤で、一人2分間の場面・模擬指導があります。テーマが発表されるので、1分間で構想、2分間で実演。 STEP⑥口頭試問 主に場面・模擬指導に関する質疑応答 STEP⑦退室 終了後、荷物を持って退室(終了) |
評価基準 | ・使命感 ・堅実性 ・判断力 ・表現力 ・態度 ・内容 |
質問項目 (過去問) | ・2分程度で自己アピールをしてください。 ・ICTを使ってどんな授業をしたいですか。 ・大学生活で一番頑張ったことは何ですか。 ・茨城県を志望した理由は何ですか。 ・友人からどのような人物だと言われますか。 ・あなたのこれだけは他の教員に負けないと思う強みをいってください。 ・いじめの原因は何だと思いますか。 ・自己PRをしてください。 ・自己申告書の4段階評価で、なぜ2なのですか、理由を教えてください。 ・指導できる部活動はありますか。 ・志望する教科の魅力は何ですか。 ・志望する校種を選んだ理由は何ですか。 ・毎週行われている小テストでクラスの平均点が低いことが問題になっています。朝のHRで小さな努力の積み重ねが大切であることを伝えてください。 ・今日は,隣県の小学生とオンライン交流会を行い,活発に話し合いを行うことができました。このことを帰りの会で指導してください。 ・先輩教員から「あなたが顧問をしている生徒がよく掃除をしてくれるから助かっている」と褒められることがありました。部活動前にその生徒に対して声掛けをしてください。 |
個人面接の質問項目(過去問)は下記の記事でも公開しています。ぜひ参考にしてください。

模擬授業
模擬授業は、教師としての指導技術や専門性を評価する人物試験です。
指定されたテーマに沿って、導入から展開にかけての最初の10分間を模擬授業として行います。その後、模擬授業の内容に関する質疑応答あり。
試験時間 | 10分間 |
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面接官 | 3人 |
配点 | 240点 |
テーマ (過去問) | 主体的・対話的で深い学びの実現へ向けて、単元等の導入場面において、児童が学習の見通しを立てられるように工夫された授業 中学校 主体的・対話的で深い学びの実現へ向けて、単元等の導入場面において、生徒が学習の見通しを立てられるように工夫された授業 高等学校 主体的・対話的で深い学びの実現へ向けて、単元等の導入場面において、生徒が学習の見通しを立てられるように工夫された授業 養護教諭 心身ともに健康で安全な生活態度や習慣の形成に向けて、学級活動やホームルーム活動の導入場面において、児童生徒の健康・安全に関する興味・関心を高めるなど指導の効果を高めるために工夫された授業 栄養教諭 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成に向けて、学級活動の導入場面において、児童生徒の食に関する興味・関心を高めるなど指導の効果を高めるために工夫された授業 | 小学校
【茨城県教員採用試験】面接試験対策ポイント
教員採用試験の面接試験対策はできるだけ早く始めることが重要です。
面接試験対策を始めるときのポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析に時間をかける
- 自己申告書を作り上げる
- 模擬面接で練習を繰り返す
求める教師像を把握する
茨城県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(茨城県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
茨城県が求める教師像は以下のとおりです。
- 教育者としての資質能力に優れた、人間性豊かな教師
- 使命感に燃え、やる気と情熱をもって教育にあたることができる活力に満ちた教師
- 広い教養を身に付け、子どもとともに積極的に教育活動のできる指導力のある教師
- 子どもが好きで、子どもとともに考え、子どもの気持ちを理解できる教師
- 心身ともに健康で、明るく積極的な教師

このような人物が欲しい!という採用者側からのメッセージです!必ず理解しましょう。
自己分析に時間をかける
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。
自己分析が不十分だと、面接官を納得させられる語りができないからです。
自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。そうすれば、自分の芯と茨城県が求める人物像とがマッチングしてくるので、あなたの語りに厚みが出てきますよ。
自己PRや志望動機の作成に困っている方は下記の記事を参考にしてください。チャットでの相談や添削サポートをしています!


自己申告書を作り上げる
自己申告書とは、個人面接で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
- 評価項目ごとに4段階で自己評価してください。
- 教員としての使命感をもち、その役割と職務内容を理解している。
- 人権を尊重しながら、児童生徒とかかわることができる。
- 学校生活の決まりや勤務規制、法令順守などを意識して行動している。
- 自らのストレスと身体の健康を自己管理することができる。
- 言葉遣い、挨拶、礼儀、マナーなどの社会人としての常識を身につけている。
- 相手に合わせた効果的なコミュニケーションをとることができる。
- 自らの取り組みを振り返り、課題を見つけて改善しようとしている。
- 自らの専門性の向上を図ろうと努力している
- ICT活用能力について問う内容
- 授業に必要な資料、学級経営等に必要な文章や資料作成のために、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトが活用できる。
- 学習状況を把握するために児童生徒の作品・ワークシートなどをコンピュータなどを活用して記録・整理し、評価に活用できる。
- 児童生徒がグループで話し合って考えをまとめたり協働してレポート等を作成したりするなどの学習の際に、コンピュータやソフトウェアなどを効果的に活用することができる。
- プログラミング教育のねらいと内容を理解している。
- コンピュータやインターネットを安全に利用できるように指導するために、情報セキュリティの基本的な知識を身につけている。
- 次の不完全な文章を読み、最初に浮かんだあなたの考えをそのまま書き足して、文章を作ってください。
- 子どものころの私は( )
- 私は( )だけはだれにも負けない
- 家では( )
- 私が悩んでいることは( )
- 私はよく人から( )
- 今まで一番楽しかったのは( )
- 今まで一番努力したことは( )
- 私の夢は( )
- 学校は( )
- 教員は( )
面接試験では、提出する自己申告書に基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
ポイント2で解説したことを踏まえて面接資料を仕上げましょう!



自分では書けていると思っていても、第三者から見れば意味不明な文章って人は多いんですよね…
詳しい書き方やポイントは下記記事を参考にしてください。


模擬面接で練習を繰り返す
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしているだけでは、気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できません。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。



練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
せっかく筆記試験を突破しても、面接で失敗してしまうのは非常に悔しいですよね。そうならないためにも、早めに面接対策を始めましょう。
より具体的な面接対策の方法については、以下の記事を参考にしてください。


【茨城県教員採用試験】面接試験まとめ
茨城県教員採用試験に合格するには、面接試験の攻略が必要不可欠です。
対策となれば、筆記試験ばかりに気を取られがちですが、どれだけ筆記試験で点数を取れても、面接試験の評価が悪いと最終合格できません。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることが重要です。まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。




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