石川県公立学校の教員を目指して、採用試験の対策を始めようとしているあなたへ。
- 「試験の内容って具体的に何があるんだろう?」
- 「筆記だけじゃなく、面接もあるみたいだけど、どう対策すれば…?」
そんな疑問や不安で、何から手をつければいいか迷っていませんか?
大丈夫です。
この記事を読めば、石川県教員採用試験の全体像から、試験ごとの具体的な内容、そして対策方法まで合格に必要な情報がすべてわかります。
試験の全体像をしっかり掴むことが、合格への第一歩です。さあ、一緒に合格への最短ルートを走り出しましょう!
【令和8年度】石川県教員採用試験の概要
これから石川県教員採用試験の合格に向けて準備を始めるわけですが、何から手をつければいいか迷うかもしれません。
まずは敵(=試験の仕組み)を知ることから始めましょう。
ここでは、現時点で最新の「令和8年度採用(2025年実施)」の募集要項をもとに、石川県教員採用試験の全体像を分かりやすく解説していきます。
受験資格
あなた「そもそも自分は受験できるのかな?」
最初に確認すべき大切なポイントですね。
石川県教員採用試験では、主に以下の3つの要件を満たす必要があります。
- ①欠格事項に該当しないこと
-
地方公務員法第16条や学校教育法第9条で定められている、教員になれない条件に当てはまらないことが大前提です。
- ②年齢要件
-
「昭和41年4月2日以降に出生していること」、と定められていますね。
幅広い年齢層の方がチャレンジできるのが特徴です。
- ③免許状の要件
-
受験する校種・教科の普通免許状を持っているか、令和8年(2026年)3月31日までに取得する見込みがあることが必要です。
「取得見込み」で受験する学生さんがほとんどだと思いますので、安心してくださいね。



上記は一般選考の主な要件です。特別選考や、一部の教科では追加の要件があるため、詳細は必ず公式の募集要項で確認しましょう。
募集教科と採用人数



「石川県がどのような先生をどれくらい求めているの」
そもそも、あなたの希望する校種・教科が募集されていないことには受験できませんよね。具体的な数字で見ていきましょう。
| 校種 | 教科 | 採用数 |
|---|---|---|
| 小学校 | ー | 140 |
| 中学校 高等学校 | 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語、農業、工業、商業、看護、福祉、情報 | 135 |
| 特別支援 | 小学部、中高部(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語、農業、工業、商業、福祉) | 35 |
| 養護教諭 | ー | 5 |
| 栄養教諭 | ー | 若干 |
教科ごとの採用があるかどうかは、年度によって変動します。



採用見込数の詳細は、例年4月頃に石川県教育委員会のウェブサイトで発表される「募集要項」で必ず確認してください。
試験日程(スケジュール)



「石川県の試験はいつやっているの?合格発表日は?」
試験対策は、スケジュール管理(把握)が大事です。
採用試験の大きな流れを把握し、いつまでに何をすべきか計画を立てましょう。
| スケジュール | 日程 |
|---|---|
| 出願受付期間 | 2025年5月1日(木)~5月30日(金)午後11時まで |
| 筆記試験 | 2025年7月19日(土) |
| 実技試験 | 2025年7月20日(日) |
| 面接試験 | 2025年8月2日(土) 又は8月3日(日) |
| 最終結果発表 | 2025年9月26日(金) |
| 配置校の連絡 | 2026年3月上旬〜中旬 |
この流れを見ると、石川県には一次試験や二次試験という括りがなく、全員が筆記と面接を受験する選考方法を採用しています。
▼なお、併願等を考えている方は以下の記事も参考にしてください。全自治体の試験日程を一覧でまとめています。
試験科目(種目)



「石川県の試験科目は?何を対策すればいいのかな?」
| 試験科目 | 内容 |
|---|---|
| 総合教養 | ・マークシート形式の筆記試験 ・小論文(記述)を含む |
| 教科専門 | ・マークシートで実施。一部記述式を含む。 ・小学校教諭等、特別支援学校教諭等(小学部)の受験者は、国語、社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育、英語(リスニングを含む) ・中学校教諭等及び高等学校教諭等、特別支援学校教諭等(中学部・高等部)の受験者は、受験する教科の専門。 *ただし、社会、理科、工業を受験する場合は各分野にわたる共通問題のほかに、社会にあっては、公民、歴史、地理の3分野のうちから1分野を、理科にあっては、物理、化学、生物、地学の4分野のうちから1分野を、工業にあっては、電気・機械、土木・建築、工業化学・繊維の3分野のうちから1分野をそれぞれ選択して受験。(選択する分野を出願時に選択する。受験の際に変更はできない。)また、農業にあっては、農産物の生産・加工、バイオテクノロジー、造園、農業土木に関する分野。 ・養護教諭の受験者は、養護に関する専門分野 ・栄養教諭の受験者は、栄養に関する専門分野 |
| 実技試験 | 対象教科:小学校、中高(理科、音楽、技術、保健体育、技術、家庭、英語、農業、工業、商業) |
| 面接試験 | ・模擬授業 ・口頭試問 |



総合評価なので、筆記と面接をバランスよく対策することが大事です!
主な変更点



「石川県の試験で昨年度との変更はあるの?」
最後に、今回の令和8年度試験から適用される、特に重要な変更点を押さえておきましょう。
○実技試験を行う教科等を一部変更します。
- 受験区分「小学校教諭等」、「特別支援学校教諭等(小学部)」の体育実技を廃止し、理科実技のみとします。
- 受験区分「中学校教諭等及び高等学校教諭等」の福祉及び看護における実技試験を廃止します。
○「大学3年生を対象とした選考」の対象受験区分を拡大します。
- これまでの対象受験区分「小学校教諭等」、「特別支援学校教諭等(小学部)」に、「中学校教諭等及び高等学校教諭等」、「特別支援学校教諭等(中学部・高等部)」を加えます。
- 対象受験区分では、大学3年次で筆記試験、実技試験、適性検査の受験を可能とし、基準に到達した方の次年度実施の採用試験は、面接試験(模擬授業・個人面接)のみとします。
古い情報や昨年度までの感覚で対策を進めていると、スタートラインで損をしてしまう可能性があります。ライバルに差をつけるためにも、ここでしっかりと最新情報にアップデートしておきましょ
石川県教員採用試験の内容
総合教養
まずは、試験の基本的な情報を整理して、全体像を掴むことが大切です。
総合教養の概要
| 試験時間 | 90分間 |
|---|---|
| 出題数 | 大問6題(解答数40個) |
| 出題形式 | 択一式と記述式 |
| 配点 | 100点満点 |
90分で40問を解くので、1問あたりにかけられる時間は2.5分です。時間配分を意識して過去問演習に取り組むことが、本番での得点力アップに繋がります。
総合教養の傾向
総合教養は、大きく分けて、
- 「教師としての専門知識を問う『教職に関する科目』」
- 「高校までの基礎学力を問う『一般教養に関する科目』」
- 「思考力や時事力を問う『一般知能、社会時事に関する科目』」
- 「人間性や論理的思考力を問う『小論文』」
の4分野から出題されます。とくに、小論文が出てくるのが大きな特徴です。



一般知能は、公務員試験の「数的処理」や「判断推理」に近い対策が必要になるので、ここも押さえておきたいポイントです!
では、それぞれの分野でどんな科目から何問くらい出題されているのか、過去のデータ(令和6年度)を見てみましょう。
▼教職に関する科目(計9問)
- 教育原理:1問
- 教育法規:6問
- 教育心理:1問
- 教育史 :1問
▼一般教養に関する科目(計15問)
- 国語:7問
- 英語:8問
▼一般知能・社会時事に関する科目(計15問)
- 数的推理:3問
- 判断推理:5問
- 社会時事:7問
▼小論文(計1問)
このデータを見ると、学習の優先順位が明確になりますね。
- 「教育法規」と「数的推理」「判断推理」の3科目だけで、毎年14問前後(全体の約3割)を占めています。
- 一方で、「教育心理」や「教育史」は毎年1問と少ないです。
つまり、出題範囲の広い総合教養を効率的に攻略するには、まず「教育法規」と「数的推理・判断推理」を得点源にすることが何よりも重要だということです。
ここから優先的に学習を始めるのが、合格への最短ルートになります。
総合教養の対策方法
試験の範囲は膨大ですが、心配はいりません。 やみくもに手をつけるのではなく、正しい手順で効率よく勉強を進めれば、合格に必要な力は必ず身につきます。
ここでは、多くの合格者が実践してきた王道の4ステップ勉強法をご紹介しますね。
STEP1:まずは過去問で「現在地」を知る
何事も、まずは計画からですが、その前にやるべきことがあります。それは、まず1年分の過去問を時間を計って解いてみることです。
本格的な勉強を始める前に一度解いてみることで、「今の自分の実力(現在地)」と「合格までの距離」が明確になり、学習計画が格段に立てやすくなります。
点数が低くても全く気にする必要はありません。目的は、敵を知り、己を知ることです。



過去問の入手方法は後述しています!
STEP2:出題数の多い科目から始める
学習を始めるにあたって、最も優先すべきは出題数の多い科目から手をつけること。
具体的には、前のセクションで紹介した「教育原理」と「数的・判断」の3つです。この3科目だけで全体の約3割を占めるため、ここを得点源にできるかどうかが合否を大きく左右します。
とくに、「数的推理」に苦手意識がある方は、早めに着手することをオススメします。解法のパターンを理解するのに時間がかかる科目なので、後回しにすると焦りの原因になるからです。
STEP3:アウトプット→インプットを繰り返す
多くの受験生が「まずは参考書をじっくり読んでから…」と考えがちですが、それは合格への遠回りです。
最短ルートは、まず「問題(アウトプット)」から始めること。この方法こそ、試験で点が取れる知識だけを効率的に吸収する最強の戦略です。
具体的な手順は、次の3つです。
最初に、いきなり問題集を開いて解いてみましょう。もちろん、最初は解けない問題ばかりで構いません。
ここでの目的は、点数を取ることではなく、「何が、どのような形で問われるのか」という出題パターンを知ることです。敵の姿を知ることで、何を覚えれば点数になるのかが明確になります。
次に、問題集で間違えた箇所や、理解が曖昧だった部分だけを調べるために参考書を開きます。参考書を通読するのではなく、「調べるための辞書」として使うのです。
この方法なら、分厚い参考書の中から試験に出るポイントだけをピンポイントで学ぶことができ、学習時間を大幅に短縮できます。
問題集と参考書の往復で知識が整理できたら、総仕上げとして全国の過去問に挑戦します。
過去問は、本番の出題形式やレベルに最も近い最高の実践演習です。ここで時間配分の感覚も養い、合格を盤石なものにしましょう。
▼全国の過去問は以下の記事でまとめています。
STEP4:小論文対策も同時に行う
筆記試験と並行して対策が必要で、多くの受験生が頭を悩ませるのが「小論文」です。600字程度の文章を読んで、自分の考えを300字程度で書かないといけません。


「300字も何を書けばいいんだろう…」「そもそも文章を書くのが苦手…」と感じる方も多いかもしれません。しかし、評価はA~Dの4段階(最大12点)なので、合計点に大きく響いてきます。
対策としては、小論文で最も重要なのは、オリジナリティよりも「論理的な構成」です。まずは、どんなテーマにも対応できる「序論→本論→結論」という合格の型を徹底的に身につけましょう。
▼小論文対策は以下の記事で詳しく解説しています。
STEP5:過去問演習で時間配分を体に染み込ませる
試験直前期になったら、本番と同じ「90分で40問」という条件で、時間を計って過去問を解くトレーニングを積みましょう。
この実践演習の目的は、以下の3つです。
- 時間配分の習得:1問あたり約2.5分というペースを体に染み込ませる。
- 本番のシミュレーション:試験の緊張感に慣れ、解く順番などを確立する。
- 弱点の最終確認:最後まで得点できない分野を洗い出し、最後の追い込みをかける。
特に、時間内に全ての問題を解ききることは困難です。
「少し考えても解法が思い浮かばない問題は、潔く飛ばして次に進む」という判断力も、この段階で養っておきましょう。
このように、総合教養はやり方さえ間違わなければ合格点は十分に取れる試験です。
教科専門
総合教養と並ぶ、もう一つの大きな柱が「教科専門」です。
あなたの志望する教科に関する深い知識と指導力が問われる、非常に重要な試験ですね。
教科専門の概要
| 試験時間 | 60〜90分 |
|---|---|
| 問題数 | 教科・科目による |
| 出題形式 | 択一式・記述式 |
| 配点 | 100点満点 |
教科専門は100点満点です。 そして、一番のポイントは表にもある通り、問題数や出題内容が、受験する校種・教科によって大きく異なるという点です。
例えば、中学校の英語を受験する方と、小学校全科を受験する方とでは、当然問われる内容も対策も変わってきます。
教科専門の出題レベルと学習の軸
出題レベル
その教科を指導する上で土台となる基礎的・基本的な知識が問われます。単なる暗記だけでなく、「なぜそうなるのか」という背景や理論まで含めた、指導者としての深い理解度が試される問題が多いのが特徴です。
学習の軸
対策の大きな軸となるのが「学習指導要領」です。出題範囲が広い教科はもちろん、専門的な教科においても、指導要領に示されている目標や内容を深く理解しておくことが不可欠です。
教科専門の対策方法
あなたの受験教科に合わせた対策はもちろん重要ですが、その土台となる合格へ近づくステップが3つあります。
▼STEP1:過去問を分析する
まずは過去問に目を通し、
- 「どのような形式で」
- 「どの分野が」
- 「どのくらいの難易度で」
出題されるのかを肌で感じましょう。
▼STEP2:基礎を固める
次に、出題範囲の基本的な知識を総復習します。
- 普通教科(国語・数学・英語など)の場合:高校時代の教科書や参考書が、知識を体系的に見直す上で最も役立ちます。
- 専門教科(保健体育・養護・栄養など)の場合:大学で使った専門書や、各専門分野の教本・ガイドラインなどを中心に、基礎となる理論や知識を固めましょう。
▼STEP3:問題演習を繰り返す
基礎が固まったら、問題集や過去問を使い、ひたすらアウトプットを繰り返して知識を定着させます。
この王道のステップを、ご自身の専門分野に合わせて実践していくことが合格への最短ルートです。
▼具体的な勉強法や、各教科ごとの出題傾向、おすすめの参考書については、こちらの記事で詳しく解説しています。ご自身の教科の部分を重点的に読み込み、学習計画を立ててみてください。
面接試験
石川県の教員採用試験において、面接試験は合否を分ける非常に重要な関門です。
筆記試験で一定の評価を得ることはもちろんですが、最終的に「石川県の教員としてふさわしいか」を判断するこの試験で、あなたの教育への情熱と資質を最大限にアピールする必要があります。
面接試験の概要
石川県の面接試験は、10分間の「模擬授業」と15分間の「個人面接」がセットになった、合計25分間の形式で実施されます。
事前に模擬授業のテーマが与えられ、25分間の構想時間を経て、面接官の前で授業を行い、その後すぐに個人面接(口頭試問)に移ります。
| 試験時間 | 25分間 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 200点満点 |
| 評価項目 | 指導方法、指導態度、応答内容、応答態度 |
評価は「模擬授業」と「個人面接」でそれぞれ100点ずつ、合計200点満点となります。授業実践力と人物の両面から総合的に評価される、非常に実践的な試験です。
面接試験の傾向
石川県の面接試験には以下の3つの大きな傾向が見られます。
- ① 模擬授業と個人面接の連動
-
個人面接では、「模擬授業の反省点」や「授業で工夫した点」など、直前に行った模擬授業に関する振り返りが必ず問われます。
行き当たりばったりの授業では、その後の質疑応答で論理的な説明ができず、評価を大きく落とすことになります。
- ② 即戦力としての指導力・課題解決能力の重視
-
「ICTの活用」「不登校の子どもへの接し方」「保護者対応」など、現代の教育現場が直面する具体的な課題について、あなたならどう対応するかを問う質問が頻出です。
理想論だけでなく、現場で即戦力として活躍できるかという視点で見られています。
- ③ 石川県の教育への理解度
-
「なぜ石川県の教員なのか」「石川県の求める専門知識を身に付けるために何をすべきか」など、石川県の教育施策や教育課題への理解を前提とした質問がなされます。
他の自治体でも通用するような一般的な志望動機では、熱意が伝わりません。
面接試験の対策方法
上記の傾向を踏まえ、石川県の面接試験を突破するためには、以下の4ステップで対策を進めるのが効果的です。
▼STEP1:「志願書」を面接の設計図として作成する
まず、面接の土台となる「志願書」を戦略的に作成します。
面接官からの質問は、この志願書の内容を深掘りする形で進むため、あなたのアピールしたい強みや経験が面接官の目に留まるように、具体的なエピソードを交えて丁寧に記述しましょう。
▼STEP2:「模擬授業」の引き出しを複数準備する
自身の専門教科について、指導要領を読み込み、複数の単元で10分間の模擬授業ができるように準備しておきます。
導入での声かけ、板書計画、児童生徒への発問、時間配分など、具体的な授業の流れを体に染み込ませておくことが重要です。
▼STEP3:頻出質問への回答を言語化する
過去問を参考に、「志望動機」「自己PR」といった基本的な質問から、「教育課題への対応」や「石川県の教育」に関する専門的な質問まで、自分なりの回答を準備します。
その際、必ず具体的なエピソードや根拠をセットで語れるようにしておきましょう。
▼STEP4:模擬面接で実践練習を繰り返す
最後の仕上げとして、模擬授業と個人面接をセットにした実践練習を繰り返します。
大学のキャリアセンターや予備校などを活用し、第三者から客観的なフィードバックをもらいましょう。
話し方の癖や表情、時間感覚などは、一人ではなかなか改善できません。
▼過去の質問例や詳しい対策方法を以下の記事でまとめています。あわせて確認してください。
実技試験
最後は、特定の教科・科目を受験する方が対象となる「実技試験」です。
これは、筆記試験や面接だけでは測れない、教師として不可欠な技能や表現力を評価するための試験です。
実技試験の概要
実技試験では、それぞれの専門分野における基礎的な技能が問われます。


実技試験の対策ポイント
これらの試験で最も重要な対策は、「求められる課題を、制限時間内に、正確に実演する練習」に尽きます。
ただ得意なだけでなく、初見の課題にも対応できる応用力や、時間内に完成させる手際の良さが評価のポイントになります。学生時代の経験だけに頼らず、必ず試験を想定した練習を繰り返しましょう。
大学の先生や部活動の顧問の先生など、専門家に見てもらい、客観的なフィードバックをもらうことも極めて有効です。万全の準備で、自信を持ってあなたの技能をアピールしてくださいね。
石川県教員採用試験に関するFAQ
ここでは、受験生からよく寄せられる質問にお答えしていきます。
Q1. 合格最低点は公表されていますか?
しかし、過去の合格者の得点状況から、合格の目安となる目標点を想定することは可能です。一般的に、総合教養で5割、教科専門で6〜7割程度が合格ラインの一つの目安とされています。
ただし、競争試験であるため、その年の受験者のレベルや校種・教科によって合格ラインは毎年変動する点に注意が必要です。
▼詳しい合格最低点は以下の記事でまとめています。
Q2. オススメの参考書や問題集はありますか?
例えば、教職教養では「オープンセサミシリーズ(東京アカデミー)」や「要点整理シリーズ(時事通信社)」、専門教科では「専門教養Build Upシリーズ(時事通信社)」などが多くの受験生に利用されています。
参考書選びは学習効率を大きく左右する重要なポイントです。
どの参考書・問題集を使うかによって学習効率を大きく変わるので、じっくり見て選んでください。
▼自分に合った一冊を見つけるための詳しい選び方や、科目ごとのおすすめ参考書は、こちらの記事で徹底比較しています。
Q3. 過去問はどこで手に入りますか?
過去の問題と解答を入手できるため、出題内容や形式、問題レベルを把握するのに活用しましょう。
過去問を活用することで、試験対策が効果的に進められますよ。
▼詳しい入手方法や例題を以下の記事でまとめています。参考にしてください。
Q4.競争倍率はどれくらいですか?
令和7年度(2024年実施)は、全体で2.7倍という結果でした。
詳細は以下のとおりです。
| 校種 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 289 | 140 | 2.1 |
| 中学校 | 437 | 144 | 3.0 |
| 特別支援 | 43 | 26 | 1.7 |
| 養護教諭 | 76 | 5 | 15.2 |
| 栄養教諭 | 13 | 3 | 4.3 |
| 計 | 858 | 318 | 2.7 |
▼教科別の倍率や過去の推移を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Q5.合格するにはどうすればいいですか?
石川県では、「第3期 石川の教育振興基本計画」を策定し、“未来を拓く心豊かな人づくり”を基本理念として、
- ふるさとに誇りを持ち、広い視野に立って社会に貢献する人間
- 生涯学び続ける意欲に満ち、確かな学力を身に付け、個性や創造性に富む人間
- 責任とモラルを重んじ、人を思いやる心豊かな人間
- 健康や体力の増進に努める、活力ある人間
の育成を目指した教育を積極的に展開しており、その実現のために、次のような教師を求めています。
求める教師像を理解する
- 児童生徒に対する教育的愛情を有する人
- 責任感と使命感を有する人
- 豊かな教養と専門的知識を有する人
- 広く豊かな体験を持ち、指導力・実践力を有する人
- 向上心を持ち、明るさ、積極性に富む人
まずは、この意味不明な内容を自分の言葉でしっかり語れるように準備することが大切です。また、選考基準)を理解して対策を始めることも重要。
選考基準を把握して対策を始める
選考に当たっては、「石川県が求める教師像」にある、教師としての資質をバランスよく備えている者を採用するため、必ずしも知識の量のみにとらわれず、教育者としての使命感、豊かな体験に裏打ちされた指導力などの人物評価を重視し、総合的な視点に立って判定を行う。
令和8年度教員採用候補者選考基準



その他、石川県教員採用試験に関する質問はこちらからどうぞ!
まとめ:石川県教員採用試験は難しいのか
結論を言うと、「正しい戦略を知らない人にとっては難しく、知っている人にとっては着実に合格が目指せる試験」です。
なぜなら、石川県教員採用試験は単なる暗記力だけでなく、出題傾向を分析する情報収集力、そして面接や模擬授業で自分を表現する力が総合的に求められるからです。
しかし、それは裏を返せば、ポイントを押さえて正しく対策すれば、誰にでも合格のチャンスがあるということ。
この記事で解説した、合格へのロードマップの重要ポイントをもう一度振り返りましょう。
まずはこの記事で試験の全体像(ロードマップ)を掴むことから始めます。
「問題集→参考書→過去問」のアウトプット先行型学習で、出題頻度の高い「教育原理」と「文章理解」を最優先で攻略します。
専門教科の勉強に時間をかけつつも人物試験対策も早めにやっておくことが大切です。
模擬授業では「生徒との対話」を意識し、一方的な知識伝達ではない双方向の指導を目指します。個人面接では、自己分析を深め、自身の経験と求める教師像を結びつけて語れるように準備します。
すべての範囲を完璧にするのではなく、過去の傾向から「出るところ」に的を絞って学習時間を投下します。
試験の全体像と、これからあなたがやるべきことが明確になったのではないでしょうか。
あなたの合格への輝かしい第一歩は、まず最新の試験要項を石川県教育委員会の公式サイトで再確認し、そして過去問を1年分解いて「現在地」を知ることです。
この記事が、あなたの挑戦を後押しする羅針盤となれば、これほど嬉しいことはありません。心から応援しています!

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