「堺市の教育で知っていることを2つ挙げてください。」
「「チーム学校」とは何か知っていますか。」
「明日は始業式です。2年生の担任としてクラスで自己紹介をしてください。」
堺市教員採用試験の個人面接では、このような質問やシチュエーションがよく出題されています。
堺市の面接試験は、第1次試験と第2次試験の両方で実施され、第2次試験では具体的な状況に対応する「場面指導」が課されるなど、実践的な対応力が問われるのが特徴です。
本記事では、試験概要と評価の観点、試験の流れや過去問(質問例)をくわしく紹介します。
事前にデータを把握しておけば、面接当日に何が問われ、どう評価されるかが明確になります。準備の方向性が定まり、自信を持って面接に臨めるようになります。
面接対策の進め方は以下の記事でまとめています。あわせてご覧ください。
堺市教員採用試験|個人面接の概要
堺市教員採用試験では、第1次試験と第2次試験の両方で個人面接が実施されます。
第1次試験では教育にかける情熱や基礎的資質が、第2次試験では実践的な指導力や対応力(場面指導含む)が問われます。
試験の実施形式は次のとおりです。
| 試験 | 試験時間 | 面接官 | 実施形式 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1次試験 | 20〜25分 | 3人 | 個人面接(口頭試問) | 150点 |
| 第2次試験 | 約30分 | 3人 | 個人面接(口頭試問) +場面指導 | 450点 |
面接以外の堺市教員採用試験の内容については以下の記事をご覧ください。
堺市が求める教師像
堺市教育委員会では、「主体的な学び」「チーム力」「豊かな人権感覚」の3つの視点から、求める教師像を掲げています。
面接では、単に内容を暗記するのではなく、自身の経験や教育観と結び付けて説明できることが重要です。
こどもの主体的な学びを創造する人【主体的な学び】
堺市は、教師が一方的に教えるのではなく、子どもが自ら考え、仲間と対話しながら学びを深める授業づくりを重視しています。また、子どもの興味・関心を引き出し、課題解決につながる学習を展開できる教師を求めています。
面接では、「主体的・対話的で深い学び」をどのように実践したいかや、子どもの意欲を高めるために工夫した経験などを説明できるようにしておきましょう。
学校のチーム力を向上させる人【チーム力】
学校は教員一人で成り立つ組織ではありません。堺市は、同僚や管理職、保護者、地域と連携しながら課題解決に取り組める教師を求めています。
部活動やアルバイト、教育実習などで周囲と協力して目標を達成した経験や、自ら働きかけて組織に貢献した経験を整理しておくとよいでしょう。
豊かな人権感覚をもち、自覚と責任のもとに行動する人【豊かな人権感覚】
堺市は人権教育を重視しており、多様な価値観を尊重しながら、すべての子どもを大切にできる教師を求めています。また、公務員・教育公務員として高い倫理観と責任感をもって行動できることも重視されています。
児童生徒理解で大切にしたいことや、多様な背景をもつ子どもへの関わり方、人権尊重のために意識していることなどを問われる可能性があります。
これらの教員像を踏まえ、堺市ではどのような観点で評価が行われるのかを次で確認していきましょう。
堺市教員採用試験|個人面接の評価観点
堺市教員採用試験の面接では、教育委員会が掲げる「求める人物像」に基づき、多角的な視点で評価されます。
「ひとづくり・まなび・ゆめ」という教育理念のもと、以下の観点で受験者の資質が見られます。
| 評価項目 | 主な評価内容 |
|---|---|
| 資質 |
|
| 表現力 |
|
| 社会性 |
|
| その他 |
|
とくに「社会性」や「表現力」は、第2次試験の場面指導を通じても重点的に確認されます。
単なる知識の暗記ではなく、実際の教育現場で起こり得る課題に対して、どのように考え、行動するかが厳しくチェックされます。
堺市教員採用試験|面接シート
堺市教員採用試験では、個人面接で使用する資料として面接シートの提出が求められます。
事前にダウンロードして作成し、第1次試験日に提出する必要があります。
面接シートの内容
面接シートには、「志望動機」や「自己PR」、「教育実践でのエピソード」などを記入します。


面接では、このシートに書かれた内容をもとに深掘りされるため、記載内容と実際の回答に一貫性を持たせることが重要です。
面接官がさらに聞きたくなるような、具体的なエピソードを交えて丁寧に作成しましょう。
「何を書けばいいかわからない」「この内容で伝わるのか不安」という方は、面接カードの添削や個別相談も行っています。提出前に一度チェックしておきたい方は、以下の記事も活用してみてください。
堺市教員採用試験|個人面接の流れ
試験当日の基本的な流れを確認しておきましょう。
集合・待機
所定の時間までに試験会場へ集合します。
受付後(1次試験では面接シートを提出)、控室で待機し、係員の指示に従って面接室前へ移動します。
入室・着席
順番が来たらドアをノックし、試験官の指示に従って入室します。
指定の場所に荷物を置き、受験番号と氏名をはっきりと伝えてから着席します。
個人面接(口頭試問)
提出した面接シートの内容を中心に、自己PRや志望動機、教育観についての質問が行われます。
第1次試験は約20〜25分間、第2次試験は約30分間の中で、じっくりと人物評価が行われます。
場面指導(※第2次試験のみ)
第2次試験の面接の中では、試験官から具体的なシチュエーションが提示され、その場で児童生徒へ対応する「場面指導」が求められます。
実演後には、その指導意図や対応に関する振り返りの質問が続きます。
堺市教員採用試験|個人面接の過去問(質問例)
堺市教員採用試験の面接試験で、過去の受験者から収集した質問項目を抜粋してまとめています。
ここに掲載しているのは、多くの受験者が聞かれている頻出質問です。面接シートの内容とズレが生じないよう、しっかりと回答を準備しておきましょう。
自己PR・人物に関する質問例
- あなたの良さはどこだと思いますか。
- 学生生活で努力したことと身につけたスキルを教えてください。
- あなたの強みは教育現場にどう活かせますか。
- これまでに苦労した出来事を2つ教えてください。
- それをどうやって克服しましたか。
対人関係・社会性に関する質問例
- 「チーム学校」とは何か知っていますか。
- 意思疎通を取ることは得意ですか。
- コミュニケーションが上手くいかずに失敗した経験はありますか。
- 集団の中で自身の役割をどう意識していますか。
教職・教育時事に関する質問例
- 教師の資質とは何だと思いますか。
- いじめについて、どう考えますか。
- 人権問題について、どのように考えますか。
- 指導した子供が、それでも言うことを聞かない場合どうしますか。
- 授業を行うときに気をつけることは何かありますか。
志望動機に関する質問例
- 志望動機は何ですか。
- 教師を目指した時期ときっかけは何ですか。
- 堺市の教育で知っていることを2つ挙げてください。
- 併願先の志望理由は何ですか。
- すべての試験に落ちたらどうしますか。
場面指導(第2次試験)の質問例
堺市の第2次試験では、具体的な状況設定に対する対応実演(場面指導)が求められます。
- あなたは、小学校6年生の担任です。卒業式に向けた歌の練習で少人数がふざけて練習に参加していません。あなたは担任としてどのように指導しますか。
- 明日は始業式です。あなたは2年生の担任になりました。クラスで自己紹介をしてください。
- 明日は卒業アルバムで使用するクラスの全体写真を撮る日です。帰りのホームルームで話をしてください。
- ある日、クラスの掲示物が荒らされていました。クラス全体に指導してください。
- あなたは中学校の養護教諭です。2年生の保健室の利用マナーがよくありません。学年集会で指導してください。
その他(導入質問、ストレス耐性など)
- どのくらい緊張していますか。
- ストレスはどのようなときに感じますか。また、発散方法を教えてください。
- 30秒程度で自己紹介してください。
- 最後に言いたいことはありませんか。
面接対策を進めるうえで、これらの質問項目について「自分ならどうするか」「どんな考えがあるか」を具体的なエピソードや教育観と結びつけて語る練習をしましょう。
ここに掲載している質問以外の準備や回答の作り方は以下の記事で解説しています。
堺市教員採用試験|個人面接まとめ
本記事では、堺市教員採用試験の個人面接について、試験内容や評価観点、過去問をまとめました。
- 個人面接は第1次試験と第2次試験の両方で実施される
- 第2次試験では実践的な対応力が問われる「場面指導」が課される
- 「ひとづくり・まなび・ゆめ」の教育理念のもと、情熱や表現力、社会性(チーム力)が評価される
- 第1次試験で提出する「面接シート」に基づいて深掘りされることが多い
- 過去問を活用し、実体験に基づいた具体的なエピソードを語れるよう準備しておくことが重要である
求める教師像や評価観点を理解したうえで、今までの経験や考えを自分の言葉で伝えられるよう準備を進めてみてください。
福永面接は準備で差がつきます。早めに対策を始めましょう。