本記事では、教員採用試験の面接で落ちる(評価が悪くなる)理由と受かるためのポイントを徹底解説します。
教員採用試験の面接で落ちてしまう人には、いくつかの理由があります。落ちる人の特徴を知らないで、試験に臨んでも結果は変わりません。
少なくとも、この記事で取り上げる項目に該当しないように注意し、対策をはじめましょう。
【教員採用試験】面接試験で落ちる理由は?
教員採用試験の面接試験では、ちょっとしたことが不合格の要因になることがあります。
これから紹介する6項目は、評価に直結しやすいためとくに注意が必要です。
面接試験で落ちる理由|目を見て話さない
前提として、面接中は面接官と目線を合わせるのが基本です。うつむきがちで話していたり、どこを見ているんだろうという所を見つめて話したりする人が多くいます。
ときどき目線を外すくないなら問題ありませんが、目を合わせないまま延々と話し続けるのはNG。
面接は人と人とのコミュニケーションですから、きちんと目を見て話せないと大きな減点対象となります。
面接官が複数人いる場合は誰をみて話せばいいの?
面接官が複数いる場合は、全員に万遍なく目線を送ることが大切です。
アピールをする際には、全員に話しかけるように目線を動かし、面接官が話しているときは、その人に集中して目線を合わせるといいでしょう。
面接試験で落ちる理由|質問に沈黙する
面接試験で絶対にやってはいけないのが「沈黙」です。
面接官に「都合が悪くなると黙る人」という印象を与えてしまい、教員に相応しくないと判断されてしまうからです。
また、受験者の中には、話す前に「え、えーっと」や「あーあのー」などを繰り替えす人もいますが、話すたびにこれらの言葉を文頭に置くと、どうしても気になってしまいます。
言葉に自信がないようにも聞こえてしまうので、「そうですね」や「はい」などに置き換えるなどで対処しましょう。
どんな質問が来ても、すぐに回答できるように模範回答を練って準備することが大切です。
すぐに回答できない場合は、「申し訳ありません。勉強不足でした」と詫びるようにしましょう。連発はNGです。
面接試験で落ちる理由|丸暗記した内容をそのまま話す
面接試験の過去問を使って回答を準備することは良いことですが、その回答を丸暗記して話すことはNGです。
面接官は、あなた自身の考え方や人柄を知りたがっているため、単に暗記した答えを返すだけではなく、自分自身の考えや経験、感情を交えながら話すことが求められます。
また、丸暗記した答えを返すことによって、面接官に「この人は本当に理解しているのか?」という疑問を持たれる可能性も…。事前に用意した答えをある程度の枠組みとして持っていくことは構わないですが、実際に面接の場でその答えを適切にアレンジし、自分の言葉で表現することが重要です。
たいていの場合、丸暗記した回答は棒読み口調になることが多く、聞いていて違和感しかありません。面接官から「ロボットのような人だな・・・」と思われてしまいかねないので注意しましょう。
模擬面接を重ねて、自分の言葉で自然に話せるまで繰り返し練習しましょう!
面接試験で落ちる理由|話が長い
普段のおしゃべりと同じように、一方的に話し続ける人は好かれません。
長くダラダラ話しても、「結局、何が言いたいんだろう?」と相手を疲れさせてしまいます。
要点を押さえずに話が長くなると、面接官にとっては聞きづらいものとなります。ですので、適切なトーンとペースで要点をまとめ、明確かつ簡潔に意思を表現することが大事。
簡潔に話すコツは、結論を先に言うこと。たとえば、「理由は3つあります」と言ってから話始めれば、面接官は「何だろう?」と興味をもって聞いてくれますよ!
面接試験で落ちる理由|無表情で面接を受ける
聞かれたことに回答するだけが面接ではありません。面接では、自分自身をアピールするために表情やしぐさも含めたコミュニケーションが重要になります。
無表情であれば、相手にアピールすることができず、印象も悪くなってしまう可能性があります。また、面接官との良好なコミュニケーションを取るためにも、表情やしぐさを意識して話すことが大切です。
面接官もあなたに質問を通してコミュニケーションを図ろうとしているので、面接官が話しているときは適度に頷くことが重要です。
まったく難しいことではありません。友人や家族との会話で心掛けておきましょう!
面接試験で落ちる理由|感情的になる
最近は少なくなりましたが、意地悪な質問をしてくる面接官もいます。否定されるようなことがあっても、感情的になって回答することはNGです。
間違っても面接官を論破してやろう!などと思ってはいけませんよ。
感情が爆発しそうになったときは、試されていると思って冷静さをアピールできるように考えましょう。
【教員採用試験】面接試験で受かる人は?
教員採用試験の面接で受かるには、次のポイントを意識することが重要です。
面接試験で受かる人|第一印象が良い
面接試験では、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要であることが多いです。
たとえ素晴らしい経験や実績があっても、表情や身だしなみ、話し方などの印象が悪ければ評価は低くなってしまうんですよね。
アメリカにあるスタンフォード大学が実験したデータによると、プロの面接官が数時間かけて面接した人物の印象(好感度)と、一般人が同じ人物を15秒ほど面接したときの印象(好感度)はほとんど同じだったそうです。
つまり、第一印象が重要であることを示しています。
あなたが面接官だったら、素晴らしい内容なのに、うつむきながらボソボソ話したり、カンペ通りに棒読みした受験者を採用したいとは思いませんよね。それよりも、誇れるような経験はしていないけれど、一生懸命に明るく、自分の言葉で話している人を採用したいと思うでしょう。
全体的なバランスを考えた上で、印象を良くするために心がけることが大切です。具体的には、表情や身だしなみ、話し方などの印象を重視しつつ、自分自身のアピールポイントや強みをしっかり伝えることが求められます。
面接試験で受かる人|質問の意図を汲み取る
たとえば、面接官に「好きなスポーツを教えてください」と聞かれたとき。
「はい、好きなスポーツはバレーボールです。中学校1年生から続けています」
「私は、運動が苦手なので好きなスポーツはありません」
この違いがわかりますか?
面接官が聞きたいことは、「好きなスポーツ」です。「好きなスポーツはありません」だと、明確な回答になっていないんですよ。面接官も「あ・・・そうですか・・・。」となってしまいます。
聞かれたことに対してうまく返答できたはずなのに、なぜ評価が悪いの・・・
このように悩む人はよくいますが、うまく返答できていたとしても、聞かれたことに対して見当違いのことを話していれば評価はあがりません。
面接官の質問に対し、どのような回答を求められているのか理解してから回答しましょう。
面接試験で受かる人|回答パターンをたくさん持っている
どんなに印象やコミュニケーション能力が重要といっても、そもそも話すネタが準備できていないと意味がありません。
面接で評価の高い人は、大抵の質問に自信を持って回答できるまで準備をして面接に臨んでいます。
面接に苦手意識が強い人ほど「答えられなかったらどうしよう・・・」って悩んでいますからね。それを払拭するには、自分なりの回答を多く準備するしかありません。
面接で受かる人はこの準備を怠りません。なので、過去の質問集を使いながら回答を準備してください。
【教員採用試験】面接試験で高評価を狙おう!
教員採用試験の面接試験で「落ちる人」と「受かる人」の大きな違い、それはどれだけ事前準備に時間をかけているかどうかです。
ここでいう事前準備とは、「自己分析を行い自己PRや志望動機を練る」ことと、「自分の考えを正確に伝わるように訓練する」ことを指します。
どんなに話す内容が良くても、人間的魅力が弱ければ評価はあがりません。逆に人間性が良くても、スキルや経験、知識、志望動機が乏しければ高評価がつくことはないのです。
「高学歴だから」、「講師経験が豊富だから」合格できるわけではありません。確かにそれらも個人の努力の賜物といえる大切な要素ではありますが、絶対的条件ではありません。逆にいうと、それら全てを持ってる人の中で合格する人もいればしないひとも山ほどいるのです。
繰り返しになりますが、面接試験に受かるには、事前準備にどれだけ時間を割くかが重要。時間を見つけて早めに準備を始めましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント