本記事は、教員採用試験の専門教養「養護教諭」について試験内容(科目)と勉強方法を解説しています。
養護教諭(保健室の先生)を志望している方、教員採用試験の勉強法が知りたい方は参考にしてください。
【教員採用試験】養護教諭の試験内容
養護教諭の試験内容は、養護教諭としての職務内容から専門的な内容まで幅広いです。
勉強が必要な領域は、おおむね次の10分野になります。
- 学校保健
- 学校安全
- 保健室の運営
- 保健教育
- 健康診断
- 健康相談・観察
- 疾病と予防
- 応急処置
- 学校環境衛生
- 法令・答申
概要や問題例を紹介するので、確認してみてください。
学校保健
学校保健の定義や構造に関する分野です。
学校保健安全法を中心として、関連するマニュアルなどから出題があります。
学校保健の問題例
学校安全
学校内外における安全管理や安全教育に関する分野です。
あらゆる危機管理に関する対応マニュアルからの出題が多いです。
学校安全の問題例
保健室の運営
養護教諭の職務内容や保健室経営に関する分野です。
具体的事例問題もでることがあるので、しっかり流れなどを確認しておくことが大切。
保健室の運営の問題例
保健教育
性教育や薬物・食育などの健康に関する分野です。
学習指導要領や文科省のマニュアルからも出題があるため、しっかり理解しておきましょう。
保健教育の問題例
健康診断
健康診断に関する基本的な事項から、子どもの健康状態等についての出題があります。
細かい数値が狙われやすいので、正確に覚えることが大切です。
健康診断の問題例
健康相談・健康観察
日々、児童生徒の健康状態をチェックするのも養護教諭の職務の一つです。
試験では健康相談・観察の基本的な考え方について問われています。最近は「教職員のための子供の健康相談及び保健 指導の手引」は頻出。
健康相談・健康観察の問題例
疾病と予防
養護教諭は、その専門性を活かした疾病や予防に関する知識が求められます。
そのため、教員採用試験では最重要分野です。
専門用語が多く難しいですが、時間をかけて覚えていきましょう。
疾病と予防の問題例
応急(救急)処置
学校現場で発生した事故について、真っ先に対処にあたるのが養護教諭の職務です。
基本的な応急処置について覚えるとともに、対処方法も理解することが重要。
応急(救急)処置の問題例
学校環境衛生
教室の換気や保湿、プール等における環境衛生に関する分野です。
検査時期や回数など、細かい部分が問われやすいので間違えずに覚えましょう。
学校環境衛生の問題例
法令・答申
学校教育法や教育基本法といった教育の根幹に関する法令からも出題があります。
また、近年多いのが文部科学省の答申や資料に関する問題。参考書だけでは対応できないので、最新の過去問(全自治体)を使いながら覚えることがポイントです。
法令・答申の問題例
より具体的な過去問は下記記事でまとめています。あわせて確認してみてください。
【教員採用試験】養護教諭の勉強方法
教員採用試験の養護教諭は、次の手順で勉強するといいでしょう。
出題傾向の把握
最初にやることは、出題傾向の把握です。
養護教諭の試験内容は幅広いですが、全範囲から均等に出ていません。
志望自治体の過去問を分析すると、一定の出題傾向がわかるので、早めに取りかかりましょう。
過去問は5年分みるといいでしょう!
頻出分野の攻略
過去問分析で出題傾向を理解したら、その傾向に沿って勉強しましょう。出題頻度が低い(出ていない)分野まで勉強するのは非効率です。
よく出ている(出ると予想できる)分野に時間をかけて覚えてください。
過去問で総復習
最後は、志望先以外の過去問をたくさん解きましょう。
出題傾向は自治体によって異なりますが、必要な知識はどこも同じだからです。
過去問を使えば、どのような知識が、どのようなキーワードが狙われるのかを、実践形式で覚えることができ効率的です。
出題頻度の低い分野もここで覚えれば、最終的に全部の勉強ができるので、高得点が期待できますよ。
【教員採用試験】養護教諭は高得点が必要です
教員採用試験における養護教諭は、もっとも難度の高い教科の一つです。そのため、合格するには高得点が求められます。
自治体にもよりますが、最低7割、目標は8割以上。
小学校や中学校の一部教科であれば5〜6割でも十分に合格できますが、養護教諭はそれだと合格は難しいです。
早めに出題傾向を理解し、1問でも多くの問題を解いて勉強していきましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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