そんな疑問を抱えている方は少なくありません。受験指導の現場にいると、ライバルたちがどの段階から準備を進めているのか見えずに、焦りを感じている受験生によく相談されます。
結論をお伝えすると、試験の約1年前(前年の春〜夏頃)から対策をスタートさせるのが理想です。
「そんなに前から?」と驚かれるかもしれませんが、茨城県の試験は実施時期が全国でもトップクラスに早い(5月実施)ため、通常の感覚でいると手遅れになりかねません。また、専門教科のウェイトが高く、人物試験もしっかり課されるため、準備には時間がかかります。
この記事では、合格をつかんだ多くの受験生が実践している学習スケジュールと、茨城県ならではの日程の注意点について解説します。
【茨城県教採】試験日の1年前から対策を始める理由
「1年前」というと気が遠くなるかもしれませんが、現役合格を果たしている人の多くは、実際にこのくらいの期間を準備に充てています。
私が指導してきた合格者たちを振り返っても、余裕を持って内定を手にした人ほど、早期にスタートを切っていました。
まずは、なぜ1年前から対策を始めるべきなのか、その理由を掘り下げてみましょう。
理由①:対策が必要な試験項目が重いから
茨城県教員採用試験は、以下の内容で構成されています。
- 専門教科・科目(一次試験)
- 個人面接(二次試験)
- 模擬授業(二次試験)
- 実技試験(二次試験・対象教科のみ)
一見シンプルに見えますが、それぞれの負荷が大きいです。特に一次試験が専門教科一本勝負であることが多く、ここでの失敗は許されません。
理由②:専門教科の重要度が非常に高いから
茨城県の一次試験は、基本的に専門教科・科目のみで実施されます(※校種・区分による)。
これはつまり、専門教科の知識が不足していると、足切りどころか勝負の土俵にすら上がれないことを意味します。これまで学んできた内容全般が出題範囲となるため、基礎の確認から応用力の養成まで、かなりの時間を要します。
「教養試験がないから楽」なのではなく、「専門ができなければ即不合格」というプレッシャーがあるため、早めの基礎固めが不可欠なのです。
理由③:人物重視の選考だから
これも外せない理由です。
茨城県教員採用試験では、二次試験で個人面接と模擬授業が課されます。
一次試験を突破しても、授業力や教員としての資質を厳しく見られる二次試験で涙をのむ受験生は少なくありません。
特に模擬授業や面接では、以下のような点が問われます。
- 「児童生徒への指導力」
- 「教育に対する情熱や使命感」
- 「具体的な場面指導のスキル」
これらは参考書を読んだだけで身につくものではありません。教育実習やボランティア等の経験を振り返り、自分の言葉として話せるように準備する時間が必要です。



人物試験の対策は一朝一夕では完成しません。早期から意識しておくことが合格への鍵です。
【茨城県教採】令和8年度の試験日程
まずは令和8年度(2025年実施)の試験日程を確認しておきましょう。
| 募集要項の告示 | 令和7年2月25日(火) |
|---|---|
| 出願期間 | 令和7年2月25日(火)~3月24日(月) |
| 1次試験 | 令和7年5月11日(日) |
| 1次合格発表 | 令和7年6月13日 |
| 2次試験 | ①7月12日(土)、13日(日):小中高養栄 ②7月19日(土)、20日(日):特別支援 |
| 最終合格発表 | 令和7年8月8日 |
この日程で最も特徴的なのは、「一次試験が5月に行われる」という点です。全国的に見ても非常に早い時期の実施となります。
一次合格発表(6月中旬)から二次試験(7月中旬)までは約1ヶ月ありますが、ここで模擬授業や面接の準備をゼロから始めるのでは、精神的にも負担が大きすぎます。
【速報】令和9年度の試験日程が発表されました
令和9年度(2026年度実施)の試験日程もすでに発表されています。
試験日が5月上旬で確定している以上、「春になったら始めよう」では遅いということが分かるはずです。今から逆算して準備を始める必要があります。
【茨城県教採】試験日から逆算して勉強スケジュールを組む
では、5月の本番に向けて、いつ・何をすればいいのでしょうか。
合格者の多くが実践しているスケジュール例を紹介します。
8月〜12月:専門教科の基礎固め
最重要である専門教科の学習に取り掛かります。
茨城県の一次試験は専門教科で決まります。苦手分野をなくし、全範囲の基礎をこの時期に固めてしまいましょう。
1月〜2月:過去問演習・面接ネタ作り・出願
過去問演習に入ります。
また、2月下旬には出願が始まります。願書に書く内容は面接の基礎データになるため、この時期に「自分の教育観」や「志望動機」を言語化しておくことが重要です。
3月〜4月:実践演習(一次対策の総仕上げ)
試験直前期です。
時間を計って過去問を解き、専門教科の得点力を完成させます。模擬授業の構想も少しずつ練り始めましょう。
5月〜7月:一次試験本番・二次対策(集中期間)
5月中旬の一次試験を終えたら、すぐに二次対策へ全振ります。
模擬授業の練習、面接での受け答えの練習を徹底的に行います。一次発表から二次本番までは約1ヶ月。ここでの追い込みが合否を分けます。
このスケジュールを見て分かる通り、試験時期が早いため、全体的に前倒しで動く必要があります。
【茨城県教採】試験日程に関するFAQ
茨城県教員採用試験の日程に関するよくある質問をまとめました。
他県と併願できますか?
はい、併願しやすい日程です。
茨城県は全国で最も早い時期(5月)に一次試験を実施します。そのため、7月に実施される東京都や埼玉県、その他の自治体と日程が被ることが少なく、併願のチャンスが広がります。
練習として受ける人もいれば、チャンスを増やすために本命として受ける人も多いです。
▼教員採用試験の日程一覧を以下の記事でまとめています。
二次試験(面接・模擬授業)対策は一次が終わってからで間に合いますか?
一次試験終了後から二次試験までは約2ヶ月ありますが、一次合格発表後からだと約1ヶ月しかありません。
「一次に受かってから本気を出そう」と考えていると、以下の準備に追われてパンクする可能性があります。
- 模擬授業の指導案作成と実演練習
- 面接の回答内容の精査
- 実技試験の対策(該当教科)
特に模擬授業は慣れが必要です。教育実習などで経験を積んでいる場合でも、試験形式に合わせた練習は早めにしておくに越したことはありません。
▼面接が不安・苦手という方は以下の記事も活用してください。
【茨城県教採】試験日程まとめ
茨城県教員採用試験は、実施時期が早いため、早期のスタートダッシュが合格のポイントとなります。
「まだ先の話」と思っていると、あっという間に2月の出願時期がやってきます。試験日程を正しく把握し、逆算して計画を立てることが何より大切です。
私自身、準備不足で直前期に焦る受験生を数多く見てきました。早めに動き出せば、それだけ心に余裕を持って試験に臨めるはずです。
あなたがいつから本腰を入れるかは自由ですが、少なくとも「5月の試験に向けてどう動くか」の計画は今日のうちに立てておくことを強くおすすめします。

