最終合格をより確実にするには、筆記試験だけでなく面接試験の準備も早めに取り掛かることが重要です。
本記事では、札幌市教員採用試験の面接試験(個人面接)に関する試験情報を網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
札幌市教員採用試験の面接試験内容
札幌市教員採用試験の面接試験は二次試験で実施されており、試験内容は個人面接です。
個人面接
札幌市教員採用試験の個人面接は1人2回行われます。より人物面を評価するという方針なのできちんと面接対策をすることが大事です。
試験時間 | 20分間/回 |
---|---|
面接官 | 2名 |
評価観点 | ・態度 ・誠実さ ・倫理性 ・表現力 ・判断力 ・意欲、情熱 ・指導力 これらの観点をもとに面接官それぞれが評価し、最終的に5段階(A~E)で判定。なお、D以下で不合格となります(足切り)。 |
質問項目 (過去問) | ・札幌市での勤務を希望する理由は。 ・長所と短所は何ですか。 ・教職員のわいせつ行為によってどのような被害が出ると思いますか。 ・授業をする際に大切にしたいことは何ですか。 ・部活動は何をやっていましたか。また、何の部活動ならメインで指導できますか。 ・「楽しい授業」とはどのような授業ですか。 ・「命を大切にする指導」で何を大切にしたいですか。 ・教員になる上で不安に思うことはありますか。 ・保護者対応はどのように行いますか。 ・生徒指導で気をつけることはありますか。 面接Ⅱ(2回目) ・健康状態は良好ですか。 ・保護者対応で不安なことはありますか。 ・これまでに苦労したこととそれを乗り越えた経験を教えてください。 ・ストレス発散方法はなんですか。 ・札幌市を志望した理由は何ですか。 ・教員を志望する理由は何ですか。 ・ICTをどのように活用して授業を行いますか。 ・課題探求的な学びを実現するためにはどうすればいいですか。 ・豊かな心の育成をするにはどうすればいいですか。 ※2回目では「学校教育の重点」からも質問がありますので読み込んでおきましょう! | 面接Ⅰ(1回目)
その他の質問項目や対策方法を下記の記事でまとめています。参考にしてください!
札幌市教員採用試験の面接試験対策ポイント
教員採用試験の面接試験対策はできるだけ早く始めることが重要です。
面接試験対策を始めるときのポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析に時間をかける
- エントリーシート(面接カード)を作りこむ
- 模擬面接で練習を繰り返す
求める教師像を把握する
札幌市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(札幌市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
札幌市が求める教師像は以下のとおりです。
- 教育者として、強い使命感・倫理観と、子どもへの深い教育的愛情を、常にもち続けている教員
- 教育の専門家として、実践的指導力や専門性の向上に、主体的に取り組む教員
- 園・学校づくりを担う一員として、地域等とも連携・協働しながら、課題解決に取り組む教員
「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
自己分析に時間をかける
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。
自己分析が不十分だと、面接官を納得させられる語りができないからです。
自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。そうすれば、自分の芯と札幌市が求める人物像とがマッチングしてくるので、あなたの語りに厚みが出てきますよ。
自己PRや志望動機の作成に困っている方は下記の記事を参考にしてください。チャットでの相談や添削サポートをしています!
願書(面接カード)を作りこむ
願書(面接カード)とは、面接試験で使われる資料のことです。
願書の内容は、「教員を志望する理由及び札幌市で勤務を希望する理由」や「教科指導等で努力していること」、「性格の長所・短所」など幅広いです。
実際の試験では、提出する願書(面接カード)に基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
ポイント2で解説したことを踏まえて願書を仕上げましょう!
自分では書けていると思っていても、第三者から見れば意味不明な文章って人は多いんですよね…。
詳しい書き方やポイントは下記記事を参考にしてください。
模擬面接で練習を繰り返す
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしているだけでは、気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できません。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
せっかく筆記試験を突破しても、面接で失敗してしまうのは非常に悔しいですよね。そうならないためにも、早めに面接対策を始めましょう。
より具体的な面接対策の方法については、以下の記事を参考にしてください。
札幌市教員採用試験の面接試験まとめ
札幌市教員採用試験に合格するには、面接試験の攻略が必要不可欠です。
対策となれば、筆記試験ばかりに気を取られがちですが、どれだけ筆記試験で点数を取れても、面接試験の評価が悪いと最終合格できません。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることが重要です。まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
コメント