この記事では、埼玉県教員採用試験の小論文の傾向や過去の出題テーマを紹介します。
「埼玉県教員採用試験の小論文ってどんな試験なんだろう…?」
「埼玉県教員採用試験の小論文はどんなテーマが出ているんだろう…。」
このような疑問を解消できる記事となっているので、ぜひ参考にしてくださいね。
小論文の傾向
埼玉県教員採用試験の小論文は第2次選考で行われます。
試験時間 | 60分 |
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文字数 | 800字程度 |
問題数 | 1題 |
評価基準 | ・論題の理解等 ・教育実践についての自分の考え等 ・教師としての教育実践について具体的に表現しているか。 |
配点 | 50点満点 |
筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
最低9割程度書きましょう。最大字数は800字なので700字程度です。
文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになるんですよね。
知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしておくといいでしょう。
小論文の過去問
埼玉県教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
2025(令和7)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
埼玉県では,「埼玉教育の振興に関する大綱 (令和5年9月改定)」において、施策の根本的な方針の一つに「確かな学力と自立する力の育成」を掲げています。あなたは、それぞれの力をどのように捉えますか。 あなたの考えを述べなさい。また、このことを踏まえ、あなたはどのような教育実践をしていきますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
将来の予測が困難な時代の中で、一人一人の豊かで幸せな人生と持続的に発展する社会の実現のためには、社会への主体的な関わりや多様な人々との交流を通じて新たな価値を創造し、人生や社会の未来を切り拓くことのできる力を持った人材を育てることが求められています。 このことについて、児童生徒一人一人に,具体的にどのような力を育むことが大切だと考えますか。あなたの考えを述べなさい。また、そのことを踏まえてあなたは一人の教員としてどのような教育活動に取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。
2024(令和6)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
埼玉県教育委員会が求める教師像の1つに「幅広い教養と専門的な知識・技能を備えた教師」があります。あなたは、このことをどのようにとらえていますか。あなたの考えを述べなさい。また、あなたは「幅広い教養と専門的な知識・技能を備えた教師」となるためにどのような努力をし、どのような教育実践につなげていきますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
社会の激しい変化に対応していくためには、どのような時代にあっても身に付けておくべき基礎的・基本的な力と、どのような変化にも柔軟かつ創造的に対応できる力の両方が求められます。このうち、「どのような変化にも柔軟かつ創造的に対応できる力」として、具体的にどのような力を育むことが大切だと考えますか。あなたの考えを述べなさい。また、そのことを踏まえてあなたは一人の教員としてどのように教育活動に取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。
2023(令和5)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
埼玉県では、「第3期教育振興基本計画」において、目標のひとつに「豊かな心の育成」を掲げています。なぜ今「豊かな心の育成」が必要であると考えますか。理由を述べなさい。また、あなたは教師として、子供たちの「豊かな心」を育むために、日々どのような研鑽を積み、どのような教育実践を重ねていきますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
障害のある子供や外国人児童生徒等の増加、家庭を取り巻く環境の変化等に伴い、教育をめぐるニーズが多様化していることを受け、埼玉県では誰一人取り残すことのない教育の実践を目指しています。あなたは、「誰一人取り残すことのない教育」をどのようにとらえますか。あなたの考えを述べなさい。また、これを踏まえ、あなたは一人の教員としてどのように教育活動に取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。
2022(令和4)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
埼玉県教育委員会が求める教師像3つの中の1つに「健康で、明るく、人間性豊かな教師」があります。あなたは、このことをどのように捉えますか。あなたの考えを述べなさい。また、あなたは「健康で、明るく、人間性豊かな教師」であるために、日々、どのような努力をし、どのような教育実践をしていきますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
埼玉県教育委員会では、令和3年2月に埼玉県教職員MOTTO(モットー)「未来を創る、こどもたち。 未来を育てる、わたしたち。 ~未来への責任~」を策定しました。あなたは、この埼玉県教職員MOTTO(モットー)をどのようにとらえますか。あなたの考えを述べなさい。また、そのことを踏まえ、あなたは教員としてどのように教育活動に取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。
2021(令和3)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
現在、グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により、社会は大きく、また急速に変化しており、予測が困難な時代を迎えています。あなたは、このような時代を生き抜いていく子供たちに育成すべき資質・能力とはどのようなものだと考えますか。一つ挙げて、理由もあわせて述べなさい。また、あなたは教員として、子供たちにその資質・能力を育成するために、学校教育の中でどのような実践をしますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
児童生徒の確かな学力や豊かな心、健やかな体を育成していくためには、学校教育の質の向上を図ることが不可欠であり、その担い手となる教員の資質・能力の向上を積極的に図っていくことが求められています。このような中で、新しい学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善が示されています。その実現のために、教員にはどのような「授業力」が求められているでしょうか。あなたの考えを述べなさい。また、あなたは教員としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。
2020(令和2)年度
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭
埼玉県では、「第3期埼玉県教育振興基本計画」において、目標のひとつに「質の高い学校教育のための環境の充実」を掲げ、教員の資質・能力の向上を図る取組を推進しています。あなたは、これからの時代を生き抜く子供たちを育成するために教員に求められる資質・能力とはどのようなものだと考えますか。理由もあわせて述べなさい。また、あなたは教員として自らの資質・能力を高めるために、どのような実践をしていきますか。具体的に述べなさい。
高等学校・特別支援学校
近年、核家族化や地域社会のコミュニティの希薄化、家庭・保護者を取り巻く環境が大きく変化し、子育てについて悩みや不安を抱え、孤立する家庭もみられます。このような状況の中で、学校では基本的生活習慣が身に付いていない児童生徒が増えていることが大きな課題となっています。この課題について、学校がどのような役割を果たすべきか、家庭や地域との連携を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。また、あなたは教員としてこの課題の解決に向けてどのように対応しますか。具体的に述べなさい。
過去問で答案を書いたら添削を受けよう!

小論文対策まとめ
今回は、埼玉県教員採用試験における小論文の傾向と過去のテーマをまとめていました。
小論文の対策は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
以上、埼玉県教員採用試験の小論文についてでした。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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