鳥取県の公立学校で教員を目指している方に向けて、公立学校教員採用候補者選考試験の内容をわかりやすく整理しました。
選考スケジュールや実施状況など、受験に必要な情報をまとめています。
これから本格的に準備を始める方の役に立つ内容です。
出題傾向や選考方法を理解しないまま勉強を進めると、努力が成果に結びつきにくくなります。
まずは鳥取県教員採用試験の試験制度を正しく把握することから始めていきましょう。
鳥取県教員採用試験の内容
鳥取県教員採用試験では、筆記試験だけでなく、面接試験や技能・実技試験など複数の試験が課されます。
試験は第一次選考と第二次選考の2段階で行われます。各試験項目の結果により、総合的に合否が判定されるのが特徴です。
試験内容は、試験区分や教科等により異なります。一般選考の試験内容は以下のとおりです。
| 選考方法 | 試験種目 | 配点 |
|---|---|---|
| 第一次選考 | 一般教養 | 100点 |
| 専門試験(筆記試験) | 180点又は200点 | |
| 適性検査(Web受検) | ー | |
| 第二次選考 | 面接試験(集団・個人) | 各225点 |
| 技能・実技試験 | 30点又は100点等 |
第一次選考
鳥取県教員採用試験の第一次選考では、一般教養、専門試験(筆記試験)、適性検査が実施されます。
基礎的な知的能力や、各教科の専門知識、教員としての適性が問われます。
一般教養
一般教養では、基礎的な知的能力及び学力を総合的に測定する問題が出題されます。
| 対象校種 | 全試験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分間 |
| 解答形式 | 択一式(マークシート) |
| 出題範囲 | 基礎的な知的能力及び学力 |
| 配点 | 100点 |
幅広い分野から出題されるため、苦手分野を作らずにバランスよく勉強することが重要です。
まずは過去問を活用し、出題傾向を把握してから着手しましょう。
一般教養の勉強方法は、こちらの「【教員採用試験】教職教養・一般教養の勉強法と出題傾向(全国一覧)」で解説しています。
専門試験(筆記試験)
専門試験では、受験する教科に関する専門的な知識や指導力が問われます。
解答形式はマークシート方式となっており、特別支援教育や教職教養に関する内容も出題されます。
| 対象校種 | 全試験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分又は75分 |
| 出題範囲 | ①各教科(科目等)の専門知識 ②特別支援教育 ③教職教養 |
| 解答方法 | 記述式・択一式 |
| 配点 | 180点又は200点 |
専門分野だけでなく、特別支援教育や教職教養に関する問題も出題されます。
知識問題と並行して、教育に関する基礎理論の対策を進めることが重要です。
専門教養の勉強方法は、こちらの「教員採用試験の専門教養(科目)とは?試験内容や勉強方法を徹底解説」で解説しています。
適性検査
適性検査では、教員としての職務適性等が測定されます。
| 対象校種 | 全試験区分 |
|---|---|
| 実施期間 | 第一次選考結果公表後の指定期間内(約1週間) |
| 実施方法 | Web受検 |
| 配点 | ー |
適性検査は、第一次選考結果の公表以降、指定された期間内にWeb上で受検する必要があります。
受検しなかった場合、いかなる理由があっても以降の試験は受験できません。
案内が届いたら、必ず早めに受検を済ませましょう。
第二次選考
鳥取県教員採用試験の第二次選考では、集団面接、個人面接、技能・実技試験が実施されます。
第二次選考は最終合否を決定する重要な選考であり、すべての試験項目の結果により総合的に評価が行われます。
集団面接
集団面接では、グループワークを通じて協調性や対人関係構築力などが評価されます。
| 対象校種 | 全試験区分 |
|---|---|
| 形式 | グループワークを含む集団面接 |
| 配点 | 225点満点 |
集団面接では、幅広い知識や現代的な課題認識、多様な価値観を尊重する姿勢が問われます。
自らの役割を自覚し、周囲と協力しながら課題に取り組むことが重要です。
個人面接
個人面接では、教員としての資質や教育観、児童生徒への対応力などが総合的に評価されます。
場面指導を含む形式で行われ、具体的な指導場面を想定した対応が求められます。
| 対象校種 | 全試験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 30分 |
| 面接官 | 3人 |
| 形式 | 個人面接(口頭試問)+場面指導 |
| 配点 | 225点満点 |
場面指導では、3分間で構想を練る時間が与えられますが、メモは禁止されているため記憶に頼る必要があります。
面接官は子ども役にはならず反応も基本的にしないため、演技ではなく対応を淡々と述べることが求められます。
面接の質問項目などは、こちらの「鳥取県教員採用試験|個人面接の傾向と過去の質問一覧」でまとめています。
技能・実技試験
技能・実技試験は、すべての受験者を対象としたICT活用と、一部の教科を対象とした専門実技があります。
ICT活用では、基本的なアプリケーションの操作技能が問われます。
| 対象校種 | 全試験区分(ICT活用)、中学校・高等学校の一部教科 | |
|---|---|---|
| 試験内容 | ICT活用 (全試験区分) | ・「Google Workspace for Education」のアプリを用いた基本的な操作 |
| 音楽 (中学校) | ・弾き歌い及び独奏に関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 美術 (中・高) | ・表現(高校は表現及び鑑賞)に関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 保健体育 (中・高) | ・体つくり運動、器械運動(マット)、球技、ダンスに関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 技術 (中学校) | ・材料と加工の技術及びエネルギー変換の技術に関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 家庭 (中・高) | ・衣生活(高校は被服)に関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 英語 (中・高) | ・英語を用いたコミュニケーションに関する技能・実技試験 ・指導のポイントに関する説明 | |
| 配点 | ICT活用:30点、専門実技:30点または100点 | |
ICT活用試験では、実際に端末を使用して基本的な操作を行うため、日頃から慣れておくことが重要です。
専門試験(技能・実技試験)では、正確さだけでなく、落ち着いて課題に取り組む姿勢も評価されます。
各教科で指導のポイントに関する説明も求められるため、実際の授業を想定した練習を行っておきましょう。
鳥取県教員採用試験の選考スケジュール
鳥取県教員採用試験は、例年3月下旬から電子申請による出願が始まり、第一次選考と第二次選考を経て最終合格者が決定されます。
主な選考スケジュールは以下のとおりです。
| 3月下旬〜4月下旬 | 電子申請による受験申込み |
|---|---|
| 6月上旬 | 第一次選考試験(一般教養・専門試験) |
| 7月上旬 | 第一次選考結果の公表 |
| 適性検査(Web受検) | |
| 7月下旬〜8月上旬 | 第二次選考試験 |
| 9月上旬 | 名簿登載者の公表(最終結果) |
出願から最終合格発表まで長期間にわたる試験です。
スケジュール管理が重要ですので、対策を始める前に日程を確認しておきましょう。
より詳しい試験日程や出願期間については、鳥取県教員採用試験の試験日程・スケジュールで詳しく解説しています。
鳥取県教員採用試験の実施結果(倍率)
鳥取県教員採用試験の倍率は、採用予定数や受験者数の影響を受けて毎年変動します。
過去5年間の実施結果は次のとおりです。
- 2025年実施(R8採用):3.3倍
- 2024年実施(R7採用):3.4倍
- 2023年実施(R6採用):3.6倍
- 2022年実施(R5採用):3.0倍
- 2021年実施(R4採用):3.3倍
直近5年間を見ると、倍率は3.0倍〜3.6倍程度で推移しています。一定の倍率を維持しており、しっかりとした準備が必須です。
倍率だけで難易度を判断せず、試験内容や配点を踏まえて対策を進めることが大切です。
校種・教科ごとの詳しい倍率や推移については、鳥取県教員採用試験の倍率|教科別・過去5年の推移の記事で詳しく解説しています。
鳥取県教員採用試験に関するFAQ
鳥取県教員採用試験の志望者が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
Q-1.受験資格(年齢制限)はありますか?
A-1 受験するには大きく分けて「年齢・免許・法律」の3つの条件があります。
- 年齢の条件
-
一般選考の場合、昭和42年(1967年)4月2日以降に出生した方が対象です。
- 教員免許の条件
-
志願する区分や教科の有効な普通免許状を有している、または令和9年3月31日までに取得見込みである必要があります。
- 法律上の条件
-
学校教育法第9条および地方公務員法第16条の欠格条項に該当しないことなどが必須です。
Q-2.過去問はどこで入手できますか?
A-2 県の「県政情報コーナー」で閲覧・コピーできます。
一般教養の問題は非公開ですが、専門試験の問題を見ることが可能です。
また、市販の過去問題集を活用して対策を進めましょう。
Q-3.令和9年度採用(2026年実施)の変更点はありますか?
A-3 特別選考における連続受験回数の上限などに変更があります。
- 受験資格の上限回数
-
県内公立学校の講師等を対象とした選考で初めて受験する者の連続受験回数は3回を上限とします。
- 一般選考における加点制度(複数免許所持)
-
高等学校教諭において「農業」、「工業」の教員免許状所有者を追加します。
鳥取県教員採用試験の合格に向けて
本記事では、鳥取県教員採用試験の試験内容や配点、選考の流れを解説しました。
鳥取県教員採用試験は、各試験区分の試験項目の結果により総合的に判定される方式が採用されています。
そのため、筆記試験から面接試験、技能・実技試験に至るまで、すべての試験種目でバランスよく得点することが対策のポイントになります。
対策は早く始めるほど有利になります。試験内容を正しく把握し、計画的に準備を進めて合格を目指しましょう。
鳥取県の最終合格者はすべての成績を総合して決まりますが、面接試験の配点が高く重要です。筆記対策と並行して面接対策の準備を進めましょう。
試験日程や倍率などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

