長崎県教員採用試験は、一次試験で一般教養を廃止して専門性を問う一方、二次試験では模擬授業や場面指導など「人物評価(面接)」を徹底して行うのが大きな特徴です。
一次試験が5月実施と早いため、筆記対策に追われがちですが、最終合格のためには二次試験の面接対策をいかに早期から組み込めるかが勝負の分かれ目となります。
この記事では、試験内容と合格に向けた効率的な対策ロードマップを分かりやすく整理しています。
試験の全体像を把握し、無駄のない対策を進めていきましょう。
長崎県教員採用試験の内容
長崎県教員採用試験では、筆記試験に加え、二次試験で課題面接や模擬授業など実践的な人物試験が課されます。
選考は一次試験と二次試験の2段階で行われ、総合的な判定で最終合格者を決定します。
ここでは一次試験・二次試験の内容をそれぞれ解説します。
一次試験
長崎県教員採用試験の一次試験は、全校種で教職教養試験と専門教養試験が課されます。一般教養試験は実施されません。
一次試験の内容は次のとおりです。
- 教職教養試験
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教育原理・教育心理・教育法規などの知識を問う筆記試験
(40分/35問/択一式/35点満点)
※全校種共通で実施 - 専門教養試験
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志望校種・教科の知識を問う筆記試験
(80分/100点満点 [音・美・体は50点]) - 実技・その他
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実技試験:中高の音楽・美術・保体
英会話力テスト:小(英専)・中高の英語
一次試験では、教職教養(35点)と専門教養(100点)の合計で合否が決まります。
配点の高い専門教養で確実に得点できるかが、一次突破の分かれ目です。
二次試験
長崎県教員採用試験の二次試験は、個人面接(課題面接・模擬授業含む)と適性検査が課されます。
二次試験の内容は次のとおりです。
- 個人面接
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小学校・中学校:教科に関する「課題面接」を含む
高等学校・特別支援:教科等に関する「模擬授業」を含む*養護教諭は児童生徒対応等の課題面接、栄養教諭は食指導等の課題面接を含みます。
- 実技試験
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教科指導に必要な技能を問う試験
(中学校の技術・家庭、高等学校の家庭のみ)
二次試験は個人面接の中に、校種に応じて「課題面接」や「模擬授業」が組み込まれています。
実践的な指導力が問われるため、単なる質疑応答の練習だけでは対応できません。
最終合格は総合判定ですが、人物評価のウェイトは非常に高いといえます。
合格するための対策ロードマップ
長崎県教員採用試験の内容や配点を踏まえ、合格に直結しやすい勉強手順を5つのステップで整理しました。
出題傾向を把握する
勉強を始める前に、必ずやってほしいのが出題傾向の把握です。
長崎県の一次試験は教職教養と専門教養のみですが、二次試験の面接形態が多様です。
- 出る科目(教職教養・専門教養)
- 課題面接のテーマ
- 面接の形式(模擬授業の有無)
これらを最初に知っておくことが重要です。
例えば、長崎県教員採用試験の教職教養は、教育原理・教育心理・教育法規から幅広く出題されます。
- 教職教養は全35問
- 一般教養試験はなし
- 面接は「課題面接」「模擬授業」がある
- 長崎県の教育施策(「長崎県教育振興基本計画」など)
まずは過去問を入手し、実際の問題を見てみましょう。
主要科目から勉強する
主要科目から勉強してください。
長崎県教員採用試験で、特に時間と労力がかかるのは次の3つです。
- 専門教養(配点が100点と高い)
- 教育法規(教職教養の頻出分野)
- 教育原理(教職教養の頻出分野)
理解に時間がかかり、暗記量も多いため、直前の追い込みでは間に合いません。
最も重要な専門教科の勉強方法は、こちらの記事で解説しています。
学習サイクルを確立する
ここで意識してほしいのが、勉強のやり方です。
本番で求められるのは、「試験時間内に、正解を選び切る力」です。アウトプット中心の学習が不可欠です。
- 要点だけを押さえられる薄い参考書で全体像を確認
- 過去問集を解く
- 間違えた部分だけ参考書に戻る
「解く → 間違える → 戻る」を繰り返すことで、知識が使える形に変わっていきます。
オススメの参考書・問題集はこちらの記事で紹介しています。
人物対策は早期に着手する
長崎県では、二次試験で課題面接や模擬授業が課されます。これらは一朝一夕で身につくものではありません。
そのため、人物対策は筆記と並行して早めに始めるのが基本です。
- 教育時事のインプット
- 長崎県教育振興基本計画
- 「長崎県が求める教師像」の理解
- 地域社会との連携姿勢
これらは面接だけでなく、小論文のネタにもなります。
- 実践的指導力のアウトプット
- 課題面接(場面指導的な質問)の練習
- 模擬授業(中高・特支)の構成案作成
- 志望動機・自己PRの言語化
頭の中で考えるだけでは不十分です。必ず声に出して練習してください。
面接対策に不安な方は、こちらのnoteも活用してください。
過去問でリハーサルを行う
直前期は、長崎県の過去問を使って本番のシミュレーションを行います。時間配分と解き方を身体に覚えさせることが目的です。
- 専門教養(80分)の時間配分を確認する
- 教職教養(40分)のスピードに慣れる
この準備があるだけで、本番の心理的余裕は大きく変わります。
過去問は「実力チェック」ではなく、当日の作戦づくりの道具として使い切ってください。
こちらの長崎県教員採用試験の日程を確認して、学習計画を考えてみましょう。
よくある質問(FAQ)
過去問はどこで入手できますか?
倍率はどれくらい?
近年は2倍を割っており、とても厳しい状況が続いています。
過去5年間の倍率推移は以下のとおりです。
- 令和8年度:1.8倍
- 令和7年度:1.8倍
- 令和6年度:1.9倍
- 令和5年度:2.0倍
- 令和4年度:2.3倍
校種・教科別の倍率はこちらの記事でまとめています。
対策(勉強)はいつから始めるべきですか?
一般的には、試験の約1年前から始める方が多いです。
大学2~3年生であれば、春から夏休みにかけて。社会人や既卒の方でじっくり時間をかけたい場合は、1年半前からスタートすると、より余裕を持った計画が立てられます。
もちろん、スタート時期が全てではありません。大切なのは、合格までの学習計画を立て、それを着実に実行することです。
教員採用試験の勉強スケジュールはこちらの記事で解説しています。
まとめ
長崎県の試験で押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
- 選考は一次・二次の2段階で、人物評価の比重が高い
- 一次試験は教職教養(共通)と専門教養が課される
- 二次試験では個人面接に加え、課題面接や模擬授業も行う
長崎県教員採用試験は、筆記対策だけでは不十分で、「何から、どの順番で対策するか」が合否を大きく左右します。

