MENU
>noteでも有益情報を配信中!

三重県教員採用試験|論述試験の傾向と過去のテーマ・模範解答

【小論文の勉強法】|三重県教員採用試験

三重県教員採用試験の2次試験では、試験時間60分で3テーマを書く論述試験(論文)が実施されます。

試験時間や文字数、評価基準を知らずに対策を始めてしまうと、的外れな準備になる恐れがあります。

この記事では、論述試験(論文)対策を始める前に押さえておきたい以下の情報をまとめました。

  • 試験時間・文字数
  • 配点・評価基準
  • 過去の出題テーマ

試験の全体像を正しく理解し、合格に向けた方向性を整理するための資料としてご活用ください。

福永

福永です。Xnoteもやってます!【無料相談自己紹介】はこちら。

目次

三重県教員採用試験の論述試験

三重県教員採用試験の論述試験(小論文)は、第二次選考で行われます。

筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

試験時間・文字数

論述試験は1題250字〜300字で執筆します。

三重県教員採用試験 論述試験の傾向(2025年度)
試験時間60分
文字数250〜300字
問題数3題
評価基準・専門的知識
・誤字・脱字
・教育観・教職観
配点50点満点

全部で3題あるため、時間配分を意識して書き進めることが大切です。

論述試験の評価基準・配点

論述試験は以下の観点に沿って評価します。

  • 専門的知識
  • 誤字
  • 脱字
  • 教育観
  • 教職観

最終的に50点満点で評価しますが、著しく点数が低いと即不合格です。

評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ないだったりすることが挙げられます。

また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。

論述試験の過去問(テーマ)

論述試験の過去問(テーマ)を3年分紹介します。

2025年実施(令和8年度採用)

問題1「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」(令和6年12月 文部科学省)では,児童生徒の資質・能力の育成に向けた生成AIの利活用について,「AI時代を生きる子供たちが生成AIをはじめとするテクノロジーをツールとして使いこなし,一人一人が才能を開花できるようになることは重要であり,生成AIの学校における利活用は,そのための助けになり得るものである。」と示されています。このことをふまえたうえで,あなたが生成AIを利活用して取り組みたい教育活動とその教育的効果を具体的に述べなさい。
問題2「三重県教育ビジョン」(令和6年3月 三重県・三重県教育委員会)では,基本施策5「誰もが安心して学べる教育の推進」の一つとして「(1)不登校の状況にある児童生徒への支援」を掲げ,そのめざす姿を以下のように示しています。このめざす姿を実現するために,あなたが取り組みたい教育活動を1つ挙げ,そのねらいとともに具体的に述べなさい。

【めざす姿】
不登校の状況にある児童生徒の意思が尊重され,個々の状況に応じた支援が適切に進み,誰もが安心して学べる環境が整えられることによって,子どもたち一人ひとりが社会性や自立心を身につけています。
問題3「人権教育ガイドライン」(令和7年3月 三重県教育委員会)では,「3.個別的な人権問題に対する取組」「部落問題」「(1)現状」において,「学校においても,部落問題の解決に必要な知識や人権感覚が身についていなかったり,部落問題と自分との関わりが見いだせていなかったりすること等に起因する差別事象が発生しています。」と述べられています。このことをふまえて,あなたが部落問題の解決のために取り組みたい学校における教育活動について,行いたい理由とともに具体的に述べなさい。
全校種共通

2024年実施(令和7年度採用)

問題1「第4期教育振興基本計画」(令和5年6月 文部科学省)では、コンセプトとして「持続可能な社会の創り手の育成」及び「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げています。その中で、ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものとしています。

 あなたが教員として大切にしたいことを以下のウェルビーイングの要素から1つ選び、選んだ理由と教育活動を通してどのように子どものウェルビーイングを向上させていくかを具体的に述べ、300字以内でまとめなさい。

日本社会に根差したウェルビーイングの要素としては、 「幸福感」、「学校や地域でのつながり」、「協働性」、「利他性」、「多様性への理解」、「サポートを受けられる環境」、「社会貢献意識」、「自己肯定感」、「自己実現」、「心身の健康」、「安全・安心な環境」などが挙げられます。文部科学省はこれらを、教育を通じて向上させていくことが重要であるとしています。
問題2三重県教育ビジョン(令和6年3月 三重県・三重県教育委員会)では、基本施策2「未来を創造し社会の担い手となる力の育成」の一つとして「(2)グローカル教育の推進」を掲げ、そのめざす姿を以下のように示しています。

 めざす姿を実現するために、あなたが取り組みたい教育活動を1つ挙げ、そのねらいとともに具体的に述べ、250字以内でまとめなさい。

【めざす姿】
 子どもたちが、グローバルな視野と志を持ちながら、自ら定めた目標に向けて挑戦しようとする意欲を高め、地域にあっても、世界にあっても活躍できる力を身につけています。
問題3「三重県人権教育基本方針」6年3月改定 三重県教育委員会)では、人権教育は、総合的な教育であり、すべての教育の中で行われるものであるとの基本的認識のもと、「自分の人権を守り、他者の人権を守るための実践行動ができる力」を育み、自己実現に向けて未来を切り拓き、人権文化を構築する主体者づくりをめざしています。また、この目的を達成するために3点の目標を掲げています。

 以下に示す3点の目標のうち、人権教育を進める上であなたが特に取り組みたい目標を1つ挙げ、その目標を選んだ理由と目標を実現するための具体的な取組について述べ、250字以内でまとめなさい。

①自尊感情を高め、自他の価値を尊重する意識を育む。
一人ひとりが、自分に誇りをもち、自分らしく生きようとする態度を身につける。

②人権について理解と認識を深める。
一人ひとりが、人権の普遍的価値や自分自身が有する権利について理解するとともに、さまざまな人権問題の解決に必要な知識を十分に身につける。

③人権尊重の行動につながる意欲・態度や技能を育む。
一人ひとりが、日常生活の中で人権尊重の考え方に反するような出来事をおかしいと思う感性や人権を尊重する姿勢を養い、行動に現れるよう人権感覚を十分に身につける。
全校種共通

2023年実施(令和6年度採用)

小学校教諭
問題1「教育の情報化に関する手引追補版」(令和2年6月文部科学省)において、「教育の情報化」とは、情報通信技術の、時間的・空間的制約を超える、双方向性を有する、カスタマイズを容易にするといった特長を生かして、教育の質の向上を目指すものであり、具体的には以下の3つの側面から構成され、これらを通して教育の質の向上を図るものとされています。
 これらのことをふまえて、あなたが教育の情報化として取り組みたいものを1~3から1つ選び、選んだ理由を述べるとともに、教育の情報化に向けた取組とその効果について具体的に述べ、300字以内でまとめなさい。

1情報教育:子供たちの情報活用能力の育成
2教科指導におけるICT活用:ICTを効果的に活用した分かりやすく深まる授業の実現等
3校務の情報化:教職員がICTを活用した情報共有によりきめ細やかな指導を行うことや校務の負担軽減等
問題2 「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)(令和5年3月 文部科学省)において、不登校により学びにアクセスできない子どもたちをゼロにすることを目指し、具体的な取組として以下の3つが挙げられています。
 
これらの取組のうち、あなたが特に取り組みたいものを1~3から1つ選び、選んだ理由と取組につい
て具体的に述べ、250字以内でまとめなさい。

①不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる 環境を整える
②心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
③学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする
問題3 「人権教育ガイドライン」(2018(平成30)年3月 三重県教育委員会)では、一人ひとりが、人権問題の解決を自分の課題としてとらえ、状況を変えようとする具体的な行動に結びつく教育・学習の充実を図るため、以下の個別的な人権問題を解決するための教育を積極的に推進することとしています。

 このことをふまえたうえで、あなたが取り組みたい内容を1つ選び、選んだ理由と取り組みたい内容を推進するための教育活動について具体的に述べ、250字以内でまとめなさい。

【個別的な人権問題に対する取組】
・部落問題を解決するための教育
・障がい者の人権に係わる問題を解決するための教育
・外国人の人権に係わる問題を解決するための教育
・どもの人権に係わる問題を解決するための教育
・女性の人権に係わる問題を解決するための教育
・様々な人権に係わる問題を解決するための教育
その他校種
問題1三重県教育委員会では、「公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針」の改正(令和4年8月文部科学省告示)に伴い、「校長及び教員としての資質の向上に関する指標」(以下、「指標」を令和5年3月に改定しました。これは、養成・採用・研修を通した一体的な教員育成を推進するため、教員等が経験や職種に応じて身につけるべき資質・能力を各ライフステージで求められる指標として示したものです。

 「指標」に掲載されている「教育課題への対応力」における以下の4つの「資質・能力にかかる項目」について、あなたが特に大切だと考える項目を1つ選び、選んだ理由とその項目の教育活動について具体的に述べ、あわせて300字以内でまとめなさい。

【資質・能力にかかる項目】
①ICTや情報・教育データの利活用
②グローカル教育
③人権教育
④防災教育
問題2 みえ元気プラン(令和4年10月 三重県)では、「第3章 政策・施策」「第3節 施策の概要」の1つとして「14-2 未来を創造し社会の担い手となる力の育成」を掲げ、そのめざす姿を以下のように示しています。

 このことをふまえたうえで、あなたが児童生徒に身につけさせたいと考える「未来を創造し社会の担い手となる力」を1つ挙げるとともに、その力を身につけさせるために取り組む学校の教育活動について具体的に述べ、250字以内でまとめなさい。

【めざす姿】
子どもたちが、変化が激しく予測困難なこれからの社会において、変化をしなやかに前向きに受け止めて、失敗をおそれず挑戦する心や生涯をとおして学びに向かう姿勢、社会の一員としての自覚と責任を持ち、他者との協働を大切にしながら、豊かな未来を創っていく力を身につけています。
問題3 「生徒指導提要」(令和4年12月改訂 文部科学省)では、生徒指導の目的として、「生徒指導は、児童生徒一人一人の個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支えると同時に、自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現を支えることを目的とする。」こととされています。

 また、生徒指導の目的を達成するためには、児童生徒一人一人が自己指導能力を身に付けることが重要で生徒指導の実践上の視点として、以下の4つが示されています。

 このことをふまえたうえで、あなたが生徒指導の目的を達成するために、大切にしたい生徒指導の実践上の視点を1つ選び、選んだ理由について述べるとともに、その視点を生かした生徒指導の目的を達成するための取組を具体的に述べ、250字以内でまとめなさい。

【生徒指導の実践上の視点】
(1)自己存在感の感受
(2)共感的な人間関係の育成
(3)自己決定の場の提供
(4)安全・安心な風土の醸成

2023年度以前の問題と解答例は下記記事でまとめています。

まずは、これらのテーマを使い、時間を測って書いてみましょう。そして、添削を受けることで、現在の実力(文章構成が苦手、書けるけど知識不足など)がわかります。

あとは、その弱点を伸ばすようにすれば小論文の点数は安定してきますよ。

過去問の解説や模範解答例はこちらの記事でまとています。

論述試験の模範解答例

実際にどんな答案を作成すれば合格できるのか。

ここでは、最新(2025年実施)の模範解答例をまとめています。

問題1 初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン

問題1 「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」(令和6年12月 文部科学省)では,児童生徒の資質・能力の育成に向けた生成AIの利活用について,「AI時代を生きる子供たちが生成AIをはじめとするテクノロジーをツールとして使いこなし,一人一人が才能を開花できるようになることは重要であり,生成AIの学校における利活用は,そのための助けになり得るものである。」と示されています。このことをふまえたうえで,あなたが生成AIを利活用して取り組みたい教育活動とその教育的効果を具体的に述べなさい。

【解答例】私は、グループごとに設定した課題について児童生徒が話し合う活動において、生成AIを利活用して新たな視点や自分たちの意見に対する助言を得ることで、思考を深める学習活動を行いたいと考えます。アイディアを出す活動の途中段階で、一定のまとめを行ったうえで生成AIを利活用することで、見落としていた視点に気づき、議論をさらに深めることが可能となります。このことにより、児童生徒の思考力・判断力・表現力等を高めることが期待できます。指導する際には、生成AIのリスクに対して適切な対策を講じるとともに、生成AIに全てを委ねるのではなく、自らの判断や考えを重視する姿勢を児童生徒に身につけさせることに留意します。

問題2 三重県教育ビジョン

問題2 「三重県教育ビジョン」(令和6年3月 三重県・三重県教育委員会)では,基本施策5「誰もが安心して学べる教育の推進」の一つとして「(1)不登校の状況にある児童生徒への支援」を掲げ,そのめざす姿を以下のように示しています。このめざす姿を実現するために,あなたが取り組みたい教育活動を1つ挙げ,そのねらいとともに具体的に述べなさい。

【解答例】私は、日々の授業や学校行事において、子どもたちの自主的・自律的な活動をとおして「絆づくり」・「居場所づくり」を推進することで、子どもたちにとって安心して学べる「魅力ある学校づくり」を進めます。そのねらいは、全ての子どもたちが豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けることができるようにすることです。具体的には、子どもたちが達成感を味わい、やる気や自信にもつながる、「できた」、「分かった」という実感が得られる授業や、自分や他者のよさに気づくことにつながる仲間との交流や協働の機会などの充実を図ります。

問題3 人権教育ガイドライン

問題3 「人権教育ガイドライン」(令和7年3月 三重県教育委員会)では,「3.個別的な人権問題に対する取組」「部落問題」「(1)現状」において,「学校においても,部落問題の解決に必要な知識や人権感覚が身についていなかったり,部落問題と自分との関わりが見いだせていなかったりすること等に起因する差別事象が発生しています。」と述べられています。このことをふまえて,あなたが部落問題の解決のために取り組みたい学校における教育活動について,行いたい理由とともに具体的に述べなさい。

【解答例】私は、部落問題の解決への意欲と行動力を育む学習を展開したいと思います。その理由は、部落問題の解決を自分の課題ととらえ、不当な差別のない社会の実現に展望を見いだし、部落差別をなくすための実践行動をしようとする児童生徒を育てたいからです。具体的には、部落差別の解消に向けて活動する施設への訪問や外部講師との出会い等を設定し、差別の解消に向けた具体的な活動等を体験的に学ばせます。さらに、学習したことをもとに、児童生徒が主体となって、地域住民等へ発信したり話し合ったりする機会を設けたいと考えています。


2024年以前の模範解答例はこちらの記事でまとめています。

まとめ|次にやるべきこと

三重県教員採用試験の論述試験は、やるべきことが想像しているよりも多いです。

過去問を眺めるだけでは、論述試験を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。

論述試験で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。

で、ここからどうするか。

パターン
模範解答と添削で「答え合わせ」したい人

過去の解答と、回数無制限の個別添削が受けられるnoteを用意しました。「これで合ってる?」が全部クリアになります。

パターン
書き方のルールを基礎から固めたい人

文字数配分、構成の作り方、評価される表現。合格答案を書くための技術を解説した記事から始めましょう。

パターン
三重県の他の試験対策も見ておきたい人
目次