「川崎市を志望する理由は?」
「これまでの人生で最も誇れる経験を教えてください。」
「場面指導のなかで何を伝えたかったですか?」
川崎市教員採用試験の個人面接・場面指導では、このような質問がよく聞かれています。
川崎市の面接試験は、25分間の個人面接に加えて、1グループ5人程度で行う「場面指導」が課されるなど、実践的な指導力と対応力が問われるのが特徴です。
本記事では、試験概要と評価の観点、試験の流れや過去問(質問例)をくわしく紹介します。
事前に試験の特徴や質問例を把握しておけば、面接当日に何が問われ、どう評価されるかが明確になります。準備の方向性が定まり、自信を持って面接に臨めるようになります。
面接対策の進め方は以下の記事でまとめています。あわせてご覧ください。
川崎市教員採用試験|面接試験の概要
川崎市教員採用試験の面接は第2次試験で実施され、「個人面接」と「場面指導」の2つが行われます。
- 個人面接
- 場面指導
個人面接の概要
| 試験時間 | 25分 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 50点満点 |
場面指導の概要
| 人数 | 1グループ5人程度 |
|---|---|
| 試験時間 | 5分 |
| 面接官 | 3人 |
| 配点 | 20点満点 |
事前に場面指導で扱うテーマが10個提示されます。この中から試験日にテーマが指定されるので、どのテーマでも対応できるように準備してください。
面接以外の川崎市教員採用試験の内容については以下の記事をご覧ください。
川崎市教育委員会が求める教師像
川崎市教育委員会では、求める教師像として次の4つを掲げています。
子どもの話にきちんと耳を傾けることができる教師
子どもと教員との良好な人間関係づくりを児童生徒指導の前提とし、「傾聴」「受容」「共感」を基本として指導できる教師像です。
子どもの話をしっかりと受け止め、気持ちを汲み取りながら聴く力・聞き出す力が求められます。
- 「傾聴」「受容」「共感」を基本とした、子どもとの信頼関係の構築
- 子どもの言葉の奥にある気持ちや背景を汲み取る、深く聴く力
- 話せずにいる子どもからも積極的に声を引き出す、聞き出す力
子どもと一緒に考え行動することができる教師
子どもが出しているサインや、サインを出せずに困っている子どもに気づくことを大切にし、子どもと誠意をもって関わる行動力を持つ教師像です。
関わるなかで子どもの理解を深めていく、気づく力・行動力が求められます。
- 子どもが発するサインや、困りながらも声を出せずにいる状態への鋭い気づき
- 子どもと誠意をもって向き合い、共に歩もうとする主体的な行動力
- 関わりを積み重ねるなかで一人ひとりへの理解を深め続ける伴走姿勢
子どもに適切なアドバイスを与えることができる教師
子どもたちが自ら課題に気づき、考え、行動することを支える、本当の意味での支援・指導・アドバイスができる教師像です。
「いつ・何を・どのように」するかを的確に判断し、子どもと対話しながら導く判断力・対話力が求められます。
- 子どもの自主的な気づきと行動を引き出す、支援・指導の本質の理解
- 「いつ・何を・どのように」を場面に応じて的確に見極める判断力
- 子どもと双方向の対話を通じて信頼関係を築き、共に課題を解決する対話力
教材研究がきちんとできる教師
子どもが「できた」「わかった」と感じる授業をつくることを大切にし、身に付けさせる力・教材・展開・評価など目的意識をもって教材研究できる教師像です。
授業を見直し改善を図ろうとする意欲が授業力の向上に繋がるという目的意識・向上心が求められます。
- 「できた」「わかった」を実感させる授業を設計する、目的意識をもった教材研究
- 身に付けさせる力・教材・展開・評価を一体的に捉える、総合的な授業構成力
- 授業を常に見直し改善し続けようとする、授業力向上への強い向上心
これらの教師像を踏まえ、川崎市ではどのような観点で評価が行われるのかを次で確認していきましょう。
川崎市教員採用試験|面接試験の評価観点
川崎市教員採用試験の面接では、個人面接と場面指導のそれぞれで明確な評価観点が定められています。
個人面接の評価基準
個人面接では、社会性・教員としての適性・意欲と人柄の3つの観点から総合的に評価されます。
| 評価項目 | 具体的な評価内容 |
|---|---|
| 社会性 | ・あいさつやマナーなど、社会人としての基本的な素養がある。 ・質問の意図を正しく理解し、自分の考えを簡潔に伝えている。 ・考え方に柔軟性や適応性があり、職場の教職員等と良好な人間関係を築くことができる。 |
| 教員としての適性 | ・子どもへの愛情があり、子どもとしっかりと向き合って指導・支援しようとしている。 ・学び続ける姿勢があり、常に成長しようとする意思がある。 ・教育公務員としての責任感と自覚をもっている。 |
| 意欲・人柄 | ・前向きで積極性があり、困難な状況の中でも柔軟に対応しようとしている。 ・ものごとを広い視野でとらえ、よりよいものを求めようとする。 ・親しみやすい雰囲気をもち、応答から誠実さが感じられる。 |
場面指導の評価基準
場面指導では、指導力・表現力・意欲と人柄の3つの観点が評価されます。
一方的な指導になっていないか、子どもの気持ちに寄り添えているかがポイントです。
| 評価項目 | 具体的な評価内容 |
|---|---|
| 指導力 | ・状況に応じて発問や展開等を工夫している。 ・指導内容に応じて事実の確認や子どもの気持ちを聞くなどして、子ども自身に考えさせたり気づかせたりして指導している。 ・子どもの反応等に対して、適切に対応している。 |
| 表現力 | ・適切な言葉遣いや話し方で、指導している。 ・子どもの発達段階に応じて例示をしたり板書を工夫したりするなど、わかりやすく指導している。 ・状況に応じた表情で、指導している。 |
| 意欲・人柄 | ・子どもの心情を受け止めながら指導している。 ・子どもが安心して考えることができる雰囲気をつくっている。 ・指導全体を通して、子どもをひきつける魅力が感じられる。 |
川崎市教員採用試験|面接カード
川崎市教員採用試験では、受験者を対象に面接カードの提出が求められます。
面接カードは事前にWebからダウンロードし、作成したものを一次試験日に提出しないといけません。


面接では面接カードの内容をもとに質問されるため、記載内容と回答に一貫性を持たせることが重要です。
「何を書けばいいかわからない」「この内容で伝わるのか不安」という方は、面接カードの添削や個別相談も行っています。提出前に一度チェックしておきたい方は、以下の記事も活用してみてください。
川崎市教員採用試験|面接試験の流れ
試験当日の流れを確認しておきましょう。
川崎市の面接試験では、グループで実施される「場面指導」と「個人面接」が行われます。
集合・受付・待機
所定の時間までに試験会場へ集合します。
受付後は控室で待機し、試験官からのオリエンテーションや当日のスケジュールの案内を待ちます。
場面指導
1グループ5人程度で試験室に入室します。
事前に公表されている10個のテーマの中から、当日試験官によって1つのテーマが指定されます。
与えられた5分間の中で、他の受験者や面接官を児童生徒に見立てて、模擬的な学級指導を実践します。
個人面接
場面指導の終了後、順番に個人面接室へ案内されます。
時間は25分間です。事前に提出した面接カードの内容(志望動機や自己PRなど)の深掘りや、先ほど行った場面指導の振り返りなどが問われます。
川崎市教員採用試験|個人面接の過去問(質問例)
川崎市教員採用試験の面接試験で、実際に聞かれた質問をまとめています。
ここに掲載しているのは、多くの受験者が聞かれている頻出質問です。つまり、誰でも聞かれる可能性がある質問といえます。
個人面接の質問例
- 志望動機を教えてください。
- 川崎市を志望した理由は何ですか。
- 志望校種の魅力は何ですか。
- これまでの人生で最も誇れる経験を教えてください。
- 場面指導のなかで何を伝えたかったですか。
- 友人はどのようなタイプが多いですか。
- 友人間でどのような立場ですか。
- 趣味や特技を教えてください。
- ボランティア活動は何をやっていますか。
- これだけは誰にも負けないと言えることはありますか。
- 併願していますか。
- 教員になるにあたり不安なことはありますか。
- 生徒指導で気をつけることはありますか。
- 気になる教育ニュースはありますか。
場面指導のテーマ例
川崎市では、事前に10個のテーマが提示され、試験当日にその中から1つが指定されて模擬的な学級指導を行う「場面指導」が課されます。
| 小学校 |
|
|---|---|
| 中学校 | |
| 高等学校 | |
| 特別支援 | |
| 養護教諭 |
|
質問内容を見ると、自己PRや志望動機に関する内容が多くを占めていることが分かります。
自分の強みや経験をどのように教員として活かすのか、志望理由と一貫して説明できるかが重要です。
ここに掲載している質問以外の準備や回答の作り方は以下の記事で解説しています。
川崎市教員採用試験|面接まとめ
本記事では、川崎市教員採用試験の面接試験について、試験内容や評価観点、過去問をまとめました。
- 面接試験は第2次試験で実施される
- 個人面接(25分)に加えて、グループでの場面指導(5分)が課される
- 場面指導のテーマは事前に10個公表され、当日指定されたものに対応する
- 一次試験時に提出する「面接カード」の内容から詳しく深掘りされる
- 過去問を活用し、場面指導の実践練習と面接の回答準備を両立させておくことが重要である
求める教師像や評価観点を理解したうえで、今までの経験や考えを自分の言葉で伝えられるよう準備を進めてみてください。
福永面接は準備で差がつきます。早めに対策を始めましょう。
