大阪市教員採用試験の面接個票は順調に書けていますか?
大阪市の様式は、「志望理由」と「自己PR」が1つの大きな枠になっているため、どう構成すればよいか悩む人が多くいます。
この書類は、ただ提出すればよいものではありません。面接官は、この紙に書かれた内容を見て、質問を考えます。
つまり、内容が充実していないと、面接本番で話したいことを質問してもらえないんです。
この記事では、面接個票の書き方のコツや、具体的な例文を解説します。初めて作成する方でも、迷わず書けるようになりますよ。
「自分の文章で本当に伝わるか不安」「何を書けばいいか分からない」と悩んでいませんか?一人で悩む時間はもったいないです。プロが経歴や思いをヒアリングし、回数無制限で面接個票を添削・指導します。
【大阪市教採】面接個票の内容
大阪市教員採用試験の面接個票は単なる事務書類ではありません。
面接官が「この受験者に何を聞こうか?」と考えたり、評価を決めたりする判断材料になるんです。


面接官はこの書類を見ながら質問します
面接室に入ると、面接官の手元には「面接個票」があります。限られた時間で受験者を知るために、個票の気になった部分について質問するわけです。
もし内容が薄かったり、抽象的で分かりにくかったりしたらどうでしょう。
面接官は質問の糸口が見つけられず、一般的な質問しかしなくなります。そうなると、本当の良さをアピールするチャンスが減ってしまいますね。
だからこそ、面接個票には「面接で聞いてほしいこと」や「強みが伝わるエピソード」を意図的に書いておく必要があります。
提出時のルールを確認しよう
面接個票には、いくつかの細かいルールがあります。手元の募集要項や様式をよく確認しましょう。
- 記入方法: 必ず「自筆(手書き)」で記入します。パソコン入力はできません。
- 写真: 3ヶ月以内に撮影したものを貼付します(縦4cm×横3cm)。
- 部数: コピーを含めて「4部」用意する必要があります(原本1部+コピー3部など)。
※第2次選考のみ受験する人は3部の場合があります。
字の上手い・下手はあまり関係ありません。ただ、「丁寧に書かれているか」は見られています。
殴り書きや誤字脱字があると、仕事への姿勢を疑われてしまうかもしれませんね。一文字ずつ、心を込めて書いてください。
【大阪市教採】面接個票の書き方
大阪市教員採用試験の面接個票で、受験生を最も悩ませるのがページ下部の「志望理由及び自己PR」です。
ここは、たった「7行」しかありません。
他の自治体のように枠が大きくないため、「見出し」をつけたり「一行空け」をしたりする余裕は全くないんです。何も考えずに書き始めると、文字が極小になって読めなくなるか、肝心なアピールが入らずに終わってしまいます。
この7行は、教師としての「要約力」と「センス」が試される項目といえるでしょう。
志望理由及び自己PR
限られたスペースで、「熱意」と「実務能力」の両方を伝えるための黄金比は以下のとおりです。
1行あたり約30文字、全体で約210文字を目指して書いてみてください。
- 1〜2行目(志望理由):抽象的な「共感」ではなく、「授業でどう貢献するか」を宣言する
- 3〜6行目(自己PR):「強み」+「具体的な手法」+「子供の変化(結果)」をセットで書く
- 7行目(結び): 大阪市の課題(多様性・学力など)に対する決意
例文
書くときの注意点
よくある失敗が、大阪市のパンフレットに書いてある言葉を並べただけの文章です。
- 大阪市の「安心安全な学校づくり」に共感し…
- 「個に応じた指導」を充実させたいと考え…
これらは「誰でも書ける内容」であり、面接官にとって最も退屈な文章です。
「充実させたい」という願望ではなく、「過去にどう指導して、どんな成果を出したか」という事実を書いてください。
自分の想いや経験を、たった7行に凝縮するのは非常に高度な作業です。「言いたいことが入りきらない」「削りすぎて文章がつながらない」と悩む人は多いです。
「この7行で合否が決まる」と言っても過言ではありません。 もし、自分の文章が「面接官に刺さる7行」になっているか不安な方は、以下のnoteを活用してください。
部活動・ボランティア活動歴
面接個票の中段にある「部活動・クラブ活動歴」「ボランティア活動歴」も、人柄を伝える大切な項目です。
空欄にしたり、適当に書いたりせず、しっかりアピールしましょう。
具体的な「数字」と「役割」を書く
ただ「サッカー部所属」と書くだけではもったいないですね。以下のように、活動の密度が伝わる書き方を心がけてください。
役割(リーダー、部長など)や期間、規模を数字で入れると、面接官は活躍をイメージしやすくなります。
「指導できる部・クラブ」は積極的に
「指導できる部・クラブ」の欄は、採用後の配属に関わる重要な情報です。経験がある競技はもちろん、「指導できる自信がある」「ルールを知っていて意欲がある」ものがあれば、積極的に書きましょう。
学校現場では部活動の顧問が不足していることが多いため、ここをしっかり書くことで「戦力になる」と評価される可能性があります。
【大阪市教採】面接個票の注意点
最後に、せっかくの努力を台無しにしてしまう「残念な書き方」を紹介します。
提出前に必ずチェックしてください。
抽象的な言葉ばかり使っている
- 「いろいろな経験をしました」
- 「様々なことに挑戦したい」
- 「コミュニケーション能力があります」
これらは便利な言葉ですが、個性は全く伝わりません。
- いろいろな経験 「塾講師のアルバイトと地域の清掃活動」
- コミュニケーション能力 「相手の話を最後まで聞く傾聴力」
このように、具体的な言葉に言い換えて書きましょう。
面接での発言と矛盾している
面接個票に書いてあることと、面接当日に話す内容が違うと、面接官は「どっちが本当だろう?」と不信感を持ちます。
例えば、個票には「粘り強さが長所」と書いてあるのに、面接で「私の長所は切り替えの早さです」と答えてしまうようなケース。
個票を書き上げたら、必ずコピーを取っておき、面接練習の時に見返せるようにしておきましょう。
▼面接個票が完成したら、次はいよいよ「話す練習」です。大阪市の面接でよく聞かれる質問や傾向については、以下の記事で詳しく解説しています。


【大阪市教採】面接個票の書き方まとめ
ここまで、大阪市教員採用試験の面接個票の書き方を解説してきました。
ポイントをまとめます。
- 面接個票は、面接官への「質問リクエスト」である
- 内容が充実していないと、面接本番で話したいことを質問してもらえません。「聞いてほしいこと」を意図的に書いておきましょう。
- 7行に「熱意」と「実務能力」を凝縮する
- 志望理由(1〜2行)、自己PR(3〜6行)、決意(7行目)の配分を意識してください。約210文字で、あなたの教師としてのセンスが試されます。
- 抽象的な言葉を避け、「大阪市独自」の内容を入れる
- 「充実させたい」という願望ではなく、「過去にどう指導して、どんな成果を出したか」という事実を書きましょう。
自分一人で書いていると、どうしても客観的な視点が抜けてしまいがちです。「自分では良い文章だと思ったのに、他人から見ると意味が分からない」ということはよくあります。
本番で後悔しないためには、提出前に大学の教職支援課や勤務先の先生などにチェックしてもらうことが最も確実な対策です。
▼「志望動機はこれでいいのかな・・・」「どう書けばいいかアドバイスがほしい」などの悩みや不安がある方は、以下のnoteも活用してください。


▼【大阪市】面接以外の記事も忘れずにチェックしておきましょう。

