教員採用試験で合否を左右する最大の関門——それが「面接」です。
特に熊本市では、「人柄」や「現場での信頼性」を重視する傾向が強く、学力以上に“その人らしさ”が評価されます。
👨🦱「面接でどんな質問をされるのか不安…」
👨🦱「どんな対策をすればいいのか分からない…」
そんな不安や疑問を抱える方のために、本記事では熊本市教員採用試験の面接試験の特徴や評価基準、過去の質問例、効果的な対策方法までをわかりやすく解説します。
これから受験を考えている方も、すでに準備を始めている方も、ぜひ本記事を参考にして、納得できる面接対策を進めてくださいね!
熊本市教員採用試験の面接概要
熊本市教員採用試験の面接試験は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
志望理由や教育観といった基本的な質問に加え、「教育現場でどう行動できるか」という実践力が問われます。単なる受け答えではなく、「考えの背景」や「教育方針との一致」が求められます。
- 以下の情報は2025年度受験者の報告をもとに作成しています。年度によって変更される可能性があるため、最新の実施要項も併せてご確認ください。
面接の試験時間・形式
項目 | 試験の概要 |
---|---|
実施形式 | 個人面接+場面指導 |
試験時間 | 20分 / 各 |
面接官 | 3人 |
評価基準 | 態度、社会性、堅実性、積極性、表現力 |
熊本市教員採用試験の面接は、一人2回行われます。
1回目の面接では、自己PRや志望動機といった口頭試問のほかに場面指導があります。
面接の流れ
最初にテーマが発表(机上にテーマの書いた紙が設置されている)されます。
2分間で構想(内容を考える)。
1分間で考えを発表(実演)します。
面接官から内容に関する質問や意見に回答して終了。
面接カードの重要性
教員採用試験の面接において、面接官が受験者の人柄や考え方を判断するための重要な手がかりとなるのが「面接カード」です。
熊本市では、事前に提出した面接カードの内容をもとに、面接当日の質問や評価が行われるため、単なる書類ではなく、「自分の考えを伝えるための土台」として非常に大きな役割を担っています。
面接カードの内容
- 作成した面接カードは期日(2025年7月17日)までに提出します。


例年、一次試験の終了後に熊本市教育委員会のHPで公開されます。
これらの内容は、当日の面接で質問されるポイントに直結しており、「面接の設計図」と言っても過言ではありません。
書き方で合否が分かれることも
同じような内容でも、文章構成や言葉の選び方によって「伝わり方」は大きく変わります。
たとえば以下のような内容は、面接官に「説得力がない」「中身が薄い」と受け取られ、評価につながりにくくなってしまいます。
- 「何を伝えたいか」がはっきりしない曖昧な文章
- 実体験が乏しく、抽象的な表現ばかり
- 志望動機や自己アピールに一貫性がない
そのため、面接カードは単に提出すればよいのではなく、「自分らしさ」と「教育観」が明確に伝わる構成で仕上げることが重要です。
より詳しい面接カードの書き方やポイントが知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
面接カードの添削や自己PR・志望動機の相談がしたい方は、下記のnoteも読んでおくといいでしょう。
また、面接試験の過去問
ここでは、実際の受験者から聞き取った熊本市教員採用試験の過去の面接質問をまとめています。
すべての質問に完璧な回答を準備する必要はありませんが、自分の考えや経験をもとに、軸の通った答え方を意識することが大切です。
- 以下の情報は2025〜2023年度受験者の報告をもとに一部抜粋しています。年度によって変更される可能性があるため、最新の実施要項も併せてご確認ください。
一般的な質問例
- 志望動機を言ってください。
- なぜ熊本市の教員を志望するのですか。
- 自分の性格を簡潔に言ってください。
→ほかに自覚している性格はありますか。 - 熊本市の目指す教師像を知っていますか。
→その教師像にあなたはどれくらい近いと思いますか。
→より近づくにはどうすればいいですか。 - ICT操作は得意ですか。
→ICTを授業にどのように取り入れたいですか。 - あなたを採用するメリットを簡潔に教えてください。
- 理想とする教師像は何ですか。
→その理想を実現するために努力していることはありますか。 - 教員の働き方改革をどう思いますか。
- 全国的に校則が問題視されていますが、どう思いますか。
→校則の見直しをする際に注意すべきことは何ですか。 - いつも遅刻してくるAさんにどのように指導しますか。
場面指導例
- 掃除時間に児童Aが「トイレにお菓子の袋が落ちていた」と報告に来ました。どのように対応しますか。
→あなたのクラスでお菓子の袋が見つかったらどうしますか。
→児童Aから「児童Bが口をもぐもぐさせていた」と報告してきました。児童AとBにどう対応します。
→指導後もお菓子を持ってきていたらどうしますか。 - あなたの授業になると毎回保健室に行く生徒がいます。どのように対応しますか。
→なぜ、そのように対応するのか具体的に述べてください。
→指導する時に注意することはなんですか。
→他の教職員とはどのように連携しますか。
面接対策を進めるうえで、これらの質問項目について「自分ならどうするか」「どんな考えがあるか」を具体的なエピソードや教育観と結びつけて語る練習をしましょう。
さらに過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
面接試験の対策方法
教員採用試験の面接対策は、早ければ早いほど合格に近づくといっても過言ではありません。
熊本市でも年々、「人物評価」の重要性が高まっており、人柄や教育観、コミュニケーション力が、筆記試験以上に重視される傾向があります。
面接対策はいつから始めるべきか?
結論から言えば、出願時(4月頃)から面接を意識し始めるのが理想的です。
採用者数の増加や志願者数の減少により、筆記試験の倍率は緩やかに低下傾向にあります。しかし、面接では「この人と一緒に働きたいか」「現場で信頼されるか」がシビアに見られます。
つまり、「筆記で高得点を取ったから安心」ではなく、「面接で自分の魅力を伝えきれるか」が合否の決め手となるのです。
面接対策で準備すべきこと
- 志望動機・自己PRの構成とブラッシュアップ
-
面接官に響く「一貫性と具体性」のある話を構築する
- 面接頻出質問への回答準備
-
実例を交えて、説得力ある返答を準備する
- 教育実習や学校現場での経験の棚卸し
-
自分の「教育観」「子ども観」の根拠として使える
- 熊本市の教育方針・重点施策の理解
-
教育大綱との接続がカギ
- 模擬面接・話し方トレーニングの実施
-
客観的なフィードバックを受け、改善を重ねる
これらは一夜漬けで対応できる内容ではありません。繰り返し整理・練習しながら、「自分の言葉で話せる」レベルに引き上げることが合格への近道です。
👉 自己PR・志望動機の深掘りに悩んでいる方は、下記のnote記事も参考になります。
早めの準備が合格のカギ
せっかく筆記試験を突破しても、「面接で自分を出し切れなかった」という理由で不合格になるのは非常にもったいないことです。
だからこそ、今のうちから「伝える力」を育てる準備に少しずつ取り組んでいくことが、最終合格への最大のポイントになります。
👉 より具体的な面接対策や実践的なテクニックは、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
最終合格には「面接力」が必須
ここまで熊本市教員採用試験における面接試験の概要や、質問傾向、対策方法までを紹介してきました。
熊本市では、人物評価の比重が高く、面接では「教育観」「人柄」「伝える力」などが総合的に見られます。
筆記で点数を取ったからといって安心せず、面接で「この人と一緒に働きたい」と思わせられるかが合否の決め手になります。
面接対策で大切なのは、予想される質問に対して、自分の経験や考えを“自分の言葉で”伝える準備をしておくこと。特別な話でなくてかまいませんが、あなたらしさや教育への思いが感じられることが大切です。
面接は一朝一夕では身につきません。出願前の今こそ、少しずつ準備を始めるチャンスです。今回紹介した質問例や評価の観点を参考に、自分だけの答えを考えてみるところからスタートしましょう。
面接試験の過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
熊本市教員採用試験の内容は以下の記事でまとめています。
その他、
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