千葉県教員採用試験の一次試験では、試験時間45分で800字程度を書く小論文が実施されます。
試験時間や文字数、評価基準を知らずに対策を始めてしまうと、的外れな準備になる恐れがあります。
この記事では、小論文対策を始める前に押さえておきたい以下の情報をまとめました。
- 試験時間・文字数
- 配点・評価基準
- 過去の出題テーマ
試験の全体像を正しく理解し、合格に向けた方向性を整理するための資料としてご活用ください。
千葉県教員採用試験の小論文
千葉県教員採用試験の小論文は、第1次選考で行われます。
筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
対象区分
以下の特別選考で課されます。
- 元教諭特別選考A
- 養護教諭特別選考
- ちばスペシャリスト特別選考
一般選考では実施されない点が特徴です。
試験時間・文字数
| 試験時間 | 45分 |
|---|---|
| 文字数 | 800字以内 |
| 問題数 | 1題 |
| 評価基準 | ・構成力 ・創造力 ・表現力 |
| 配点 | 5段階評価 |
文字数は制限があり、800字以内で書かなければなりません。
対する試験時間は45分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが千葉県の特徴です。
出題形式
出題数は1題、どの校種も同じテーマについて論じます。
出題形式は、おおむね教育問題や学校教育の在り方に関する課題を扱うテーマが出題される傾向にあります。
千葉県の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、千葉県の資料も読みこんでおくといいでしょう。
評価基準・配点
小論文は以下の観点に沿って評価します。


最終的に5段階で評価しますが、著しく評価が低いと即不合格です。
過去問(出題テーマ)
千葉県教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
| 2024年実施 | 平成25年にいじめ防止対策推進法が施行されて以降,いじめの積極的認知が進み,「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」において,本県のいじめの認知件数は52,720件であり,前年度と比較し1,242件増加しています。千葉県公立学校のいじめ重大事態の発生件数は,前年度から33件増の63件であり,深刻な事態も発生しています。また,県の調査では,不登校児童生徒の22.2%が,嫌がらせやいじめを不登校のきっかけとしていることが分かっています。このような状況の中,あなたは担任または養護教諭として,いじめの未然防止及び早期発見にどのように取り組みますか。いじめ防止対策推進法や千葉県いじめ防止基本方針に則り令和4年12月に改訂された「生徒指導提要」を踏まえ,具体的な取組について述べなさい。 |
|---|---|
| 2023年実施 | 日本の子供たちの自己肯定感は、諸外国と比べて低いということが、過去の様々な調査結果から明らかになっており、新学習指導要領の前文においては、子供たちが自らのよさや可能性を認識することの重要性が示されています。本県では、第3期千葉県教育振興基本計画において、新学習指導要領に基づきこれからの時代に求められる資質・能力を育成していくためには、子供たちの自己肯定感、自尊感情の向上を図っていくことが重要な課題であるとしています。あなたは、学級担任や授業担当者として、子供たちの自己肯定感を高めるために、どのように取り組みますか。児童生徒の育成すべき資質・能力について触れながら、具体的に800字以内で述べなさい。 |
| 2022年実施 | 児童生徒が学校生活を送る上で、安全は最優先ですが、登下校、授業、行事、清掃活動、部活動などで事故が少なからず起きています。学校は、事故の発生を未然に防ぐとともに、学校の管理下で発生した事故に対し、適切に対応しなければなりません。学校の管理下において、あなたの勤務する学校の児童生徒が、けがをする事故が発生したとき、あなたは学級担任・授業担当者及び養護教諭として、事故発生直後にどのように対応し、被害児童生徒の保護者にどのように対応しますか。また、事故発生の未然防止及び事故発生に備え、事前にどう取組みますか。具体的に800字以内で述べなさい。 |
| 2021年実施 | 千葉県では第3期千葉県教育振興基本計画「次世代へ光り輝く『教育立県ちば』プラン」を策定しました。この計画では基本目標1「ちばの教育の力で、志を持ち、未来を切り拓く、ちばの子供を育てる」を掲げ、「人生を切り拓くための学びの確立」のために、「学びの質を高め、情報活用能力を育むICT利活用の推進」に取り組んでいます。あなたはICTを活用した教育を推進するため、学級担任や授業担当者又は養護教諭としてどのように取り組みますか。具体的に800字以内で述べなさい。 |
| 2020年実施 | 千葉県では令和2年2月に第3期千葉県教育振興基本計画「次世代へ光り輝く『教育立県ちば』プラン」を策定しました。この計画では基本目標1「ちばの教育の力で、志を持ち、未来を切り拓く、ちばの子供を育てる」を掲げ、「家族への愛情と感謝の心、他人を思いやる心、全てのいのちを尊重する心など、豊かな人間性と道徳性が育まれている」子供の姿を目指しています。あなたはこのような子供を育てるために、学級担任や授業担当者又は養護教諭としてどのような取組をしたいと考えますか。本計画の施策にもふれながら、あなたの考えを800字以内で述べなさい。 |
小論文対策に関するFAQ
千葉県教員採用試験の小論文対策で、受験生が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
小論文は何文字書けばいいですか?
8割以上を書くことを推奨します。
文字数が極端に少ないと、内容以前に「意欲不足」「論理展開が弱い」と判断されやすくなります。一方で、上限ギリギリまで無理に埋める必要はありません。
序論→本論①→本論②→(本論③)→結論が過不足なく収まる文字数を意識しましょう。
小論文の対策はいつから始めればいいですか?
できるだけ早く、遅くとも一次試験の勉強と同時に始めるべきです。
小論文は暗記で対応できる試験ではなく、
- 教育観や価値観の整理
- 論理的な構成力
- 書いて→添削して→直す反復
が必要なため、短期間では仕上がりません。
特に千葉県のように一次試験で実施する自治体では、一次試験の1ヶ月前くらいから対策を始めると、準備不足のまま本番を迎える受験生が多くなります。
そのため、筆記対策と並行して、前年の秋〜冬頃からテーマ理解や構成練習に着手するのが理想です。
小論文の対策方法(書き方)はこちらの記事で詳しく解説しています。
模範解答はありますか?
公式の模範解答はありません。
教員採用試験の小論文では、自治体が正解となる答案を公表することはほとんどありません。
まとめ|次にやるべきこと
千葉県教員採用試験の小論文は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
で、ここからどうするか。
文字数配分、構成の作り方、評価される表現。合格答案を書くための技術を解説した記事から始めましょう。
倍率や試験日程、面接などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

