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【令和8年度】さいたま市教員採用試験の倍率を教科別に徹底解説

【令和8年度】さいたま市教員採用試験の結果

さいたま市教員採用試験の合格を目指す上で、自分が受験する試験の正確な「倍率」を把握することは大事です。

全体の難易度はもちろん、自分が受ける校種・教科の立ち位置を知ることで、より効果的な学習戦略を立てることができますよね。

この記事では、さいたま市教員採用試験の倍率について、最新の令和8年度(2025年実施)の結果から過去の推移まで、校種・教科ごとに徹底分析します。

本記事に掲載している倍率について

本記事に掲載している倍率は、文部科学省が発表する採用倍率(採用者数ベース)とは異なり、さいたま市教育委員会が発表する『受験者数÷合格者数』で算出した『受験倍率』を基に解説します。より受験者の実感に近い難易度を把握するための指標とお考えください。

また、掲載しているデータは、秋・冬の特別選考や「大学3年生前倒し特別選考」の結果を含まない主に夏に実施される正規の採用試験の結果に基づいています。最も受験者数の多い、一般的な試験の難易度を把握するための指標として参考にしてください。

あなたの受験する校種・教科が、例年どれくらいの難易度なのか。その大きな流れを知ることで、今後の対策がぐっと立てやすくなりますよ。

目次

【最新】令和8年度さいたま市教員採用試験の倍率は4.4倍!

まずは、最新の令和8年度(2025年実施)試験の最終結果から見ていきましょう。

結論から言うと、全体の最終倍率は4.4倍という結果でした。

  • 受験者数:975人
  • 合格者数:220人
  • 最終倍率:4.4倍

校種・教科別の結果

教科受験者数合格者数倍率
小学校3681003.7
国語44133.4
社会80117.3
数学82184.6
理科42162.6
音楽2154.2
美術1042.5
保健体育91109.1
技術717.0
家庭1125.5
英語72203.6
小学部34103.4
中学部1427.0
養護教諭60512.0
栄養教諭39313.0
9752204.4

令和8年度の試験は、全体の倍率が4.4倍となり、前年度の5.0倍からは若干落ち着いたものの、依然として「厳しい選抜試験」であったと断言できます。

特に注目すべきは、養護教諭(12.0倍)、栄養教諭(13.0倍)という専門職の圧倒的な高倍率です。これらは採用枠が極めて少ないため、もはや「記念受験」では歯が立たない、専門性と人間性を極限まで高めた受験者だけが土俵に上がれる最難関となっています。

また、中学校・高等学校の保健体育(9.1倍)、社会(7.3倍)も高倍率を維持しており、これらの教科は筆記試験で高得点を取ることは最低条件、その上で面接でいかに他の優秀な受験者との差別化を図れるかが合否を分けた、非常にレベルの高い戦いでした。

全体として、令和7年度の急激な難化から続く「合格のハードルが高い年」であり、さいたま市が求める教員の質を一切妥協しないという強い意志が表れた年度でした。

【過去】さいたま市教員採用試験の倍率推移

最新(令和8年度)の結果を把握したところで、次に過去の倍率がどのように推移してきたのかを見ていきましょう。

長期的な視点と短期的な視点の両方から、難易度の傾向を掴んでいきます。

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度9752204.4
令和7年度9781975.0
令和6年度12094003.0
令和5年度11013663.0
令和4年度10303343.1
令和3年度10032973.4
令和2年度11383323.4
平成31年度11692993.9
さいたま市教員採用試験の結果一覧(出典:さいたま市)

過去数年の推移を俯瞰すると、さいたま市の教員採用試験は「市の採用計画に大きく左右される、予測の難しい試験」であることが最大の特色です。

令和5年・6年度には3.0倍まで低下し、「チャンス到来」かと思われましたが、令和7年度には合格者数を一気に半減させ、倍率が5.0倍に急騰。令和8年度も4.4倍と、この「合格者数を絞る」傾向は継続しています。これは、受験者数に大きな変動がない中で起きているため、市の採用方針が厳格化していることを明確に示しています。

この傾向から読み取れるのは、さいたま市が単なる頭数合わせの採用ではなく、独自の教育施策(GIGAスクール構想の先進的な取り組みやグローバル・スタディなど)を力強く推進できる、主体性と専門性を兼ね備えた人材を厳選しているということです。

したがって、全体の倍率の浮き沈み以上に、「さいたま市が求める教師像」を深く理解し、それに応えられる準備をすることが、この不安定な試験を突破する唯一の方法であると言えるでしょう。

全国の倍率と比較したい方はこちら

全都道府県の教員採用試験の倍率を以下の記事でまとめています。他自治体の動向もチェックして、より広い視点で試験に臨みましょう。

【校種・教科別】過去6年間の倍率推移

ここからは、あなたが最も気になるであろう「校種」と「教科」ごとの倍率を紹介します。

受験する区分が、過去どのような倍率で推移してきたのかを把握し、対策の参考にしてください。

青文字をタップすると該当箇所までジャンプします!

小学校教諭

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度3681003.7
令和7年度3561003.6
令和6年度4312002.2
令和5年度4091682.4
令和4年度3961502.6
令和3年度3951502.6
さいたま市教員採用試験の倍率(小学校)

中学校・高等学校教諭

青文字をタップすると該当箇所までジャンプします!

中学校・高等学校:国語

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度44133.4
令和7年度3784.6
令和6年度57153.8
令和5年度53192.8
令和4年度41172.4
令和3年度41152.7
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:国語)

中学校・高等学校:社会

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度80117.3
令和7年度85614.2
令和6年度96175.6
令和5年度80145.7
令和4年度70145.0
令和3年度77107.7
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:社会)

中学校・高等学校:数学

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度82184.6
令和7年度7889.8
令和6年度80145.7
令和5年度69144.9
令和4年度62154.1
令和3年度68144.9
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:数学)

中学校・高等学校:理科

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度42162.6
令和7年度4385.4
令和6年度56153.7
令和5年度52173.1
令和4年度49133.8
令和3年度38103.8
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:理科)

中学校・高等学校:音楽

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度2154.2
令和7年度2245.5
令和6年度2638.7
令和5年度2783.4
令和4年度2683.3
令和3年度2564.2
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:音楽)

中学校・高等学校:美術

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度1042.5
令和7年度1735.7
令和6年度1581.9
令和5年度20102.0
令和4年度1042.5
令和3年度1042.5
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:美術)

中学校・高等学校:保健体育

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度91109.1
令和7年度75710.7
令和6年度85810.6
令和5年度95165.9
令和4年度99175.8
令和3年度107215.1
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:保健体育)

中学校・高等学校:技術

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度717.0
令和7年度741.8
令和6年度842.0
令和5年度732.3
令和4年度741.8
令和3年度933.0
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:技術)

中学校・高等学校:家庭

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度1125.5
令和7年度824.0
令和6年度1334.3
令和5年度1271.7
令和4年度1362.2
令和3年度1352.6
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:家庭)

中学校・高等学校:英語

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度72203.6
令和7年度48104.8
令和6年度81136.2
令和5年度79174.6
令和4年度71233.1
令和3年度51222.3
さいたま市教員採用試験の倍率(中学校・高等学校:英語)

特別支援学校教諭

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度48124.0
令和7年度67223.0
令和6年度128701.8
令和5年度92501.8
令和4年度92501.8
令和3年度83253.3
さいたま市教員採用試験の倍率(特別支援学校)

養護教諭

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度60512.0
令和7年度53510.6
令和6年度68154.5
令和5年度59134.5
令和4年度5878.3
令和3年度4767.8
さいたま市教員採用試験の倍率(養護教諭)

栄養教諭

採用年度受験者数合格者数倍率
令和8年度39313.0
令和7年度82108.2
令和6年度65154.3
令和5年度47104.7
令和4年度3666.0
令和3年度3966.5
さいたま市教員採用試験の倍率(栄養教諭)

まとめ:さいたま市の教員になるために、今すべきこと

今回は、さいたま市教員採用試験の倍率を、最新の令和8年度の結果を含めて校種・教科別に紹介しました。

全体の倍率は、令和6年度に3.0倍まで低下した後、令和7年度に5.0倍へと急騰し、最新の令和8年度も4.4倍と高い水準を維持しています。採用が厳しくなっている現状を正しく認識する必要があります。

特に、養護教諭(12.0倍)栄養教諭(13.0倍)は依然として非常に競争が激しい最難関です。また、中学校・高等学校では保健体育(9.1倍)社会(7.3倍)が高倍率となっており、厳しい戦いが続いています。

どの教科を目指すにせよ、まずは自分の受験する区分の正しい倍率を把握し、それに応じた戦略を立てることが合格への第一歩です。倍率の数字に一喜一憂することなく、計画的に準備を進め、自信を持って試験に挑みましょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

▼さいたま市教員採用試験の概要や対策は以下の記事で詳しくまとめています。

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