さいたま市教員採用試験の二次試験では、試験時間45分で800字程度を書く小論文が実施されます。
試験時間や文字数、評価基準を知らずに対策を始めてしまうと、的外れな準備になる恐れがあります。
この記事では、小論文対策を始める前に押さえておきたい以下の情報をまとめました。
- 試験時間・文字数
- 配点・評価基準
- 過去の出題テーマ
試験の全体像を正しく理解し、合格に向けた方向性を整理するための資料としてご活用ください。
さいたま市教員採用試験の小論文
教員採用試験において、面接と並んで人物評価の要となるのが「小論文」です。
さいたま市の小論文試験は、第二次選考で実施されます。
筆記試験だけでは測れない、あなたの教育に対する考え方や人間性、論理的思考力が問われます。
試験時間と文字数
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 45分 |
| 文字数 | 800字以内 |
| 問題数 | 1題 |
| 配点 | 100点満点 |
45分という時間は、800字の論文を構成から推敲まで行うには、決して長くありません。
時間配分を意識した実践的な練習が不可欠と言えるでしょう。
評価基準
さいたま市の小論文では、主に以下の点が評価基準とされています。
- 論題の正しさ:課題の意図を正確に捉え、論点から外れていないか。
- 具体性:抽象的な理想論だけでなく、教育現場での実践を想定した具体的な記述がなされているか。
- 論理性と構成力:序論・本論・結論といった構成がしっかりしており、話の筋道が通っているか。
- 表現の適切さ:誤字脱字がなく、論文としてふさわしい言葉遣いや表記ができているか。
- 教育への情熱:さいたま市の教員になりたいという強い意欲や、子どもたちへの愛情が感じられるか。
特に、さいたま市は「市の教育方針や社会的課題に基づくテーマ」が出題される傾向にあります。



例えば、近年のテーマとして「GIGAスクール構想」や「探究的な学び」などが挙げられています。
これは、単に一般的な教育論を述べるだけでなく、「さいたま市の教育課題を理解し、その解決に貢献できる人材か」という視点で見られていることを意味します。
「さいたま市という地域性」を意識した対策が求められる点が大きな特徴です。
過去問(出題テーマ)
さいたま市教員採用試験における小論文の過去問を年度別に紹介します。出題傾向を把握し、どのようなテーマが重視されているのかを確認しましょう。
| 2025年実施 | 今後、AIに代替されず、一人ひとりが「幸せ」と「豊かさ」を追求できる社会を目指す中で、子どもたちを誰一人取り残すことのない、質の高い教育が求められています。その中で、さいたま市では、求める教師像として「『強い使命感と教育への情熱』を備えた『常に学び続ける教師』」を掲げています。このことをどう捉え、あなたはどのような教師を目指していきますか。また、その教師像を具現化していくためにどのような実践に取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
|---|---|
| 2024年実施 | 先の見えない不透明で予測困難な時代を生き抜くために、子どもたちは、自分の幸せな人生と豊かな社会を創造する力をつけていくことが重要となります。そのためには、学校で学んだことを地域社会で生かし、多くの他者と協働して、自分の考えや行動で、自身の生活や世の中を少しでも変えようと行動する力が必要不可欠です。あなたは、このことをどう捉え、教師としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
| 2023年実施 | さいたま市では、デジタル化された教育環境を最大限に活用した「探求的な学び」を推進し、変化する時代の中で求められる資質・能力を確実に育成していくことを目指しています。あなたは、このことを踏まえ、教師としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
| 2022年実施 | さいたま市では、「GIGAスクール構想」により、整備されたICT環境を積極的に活用し、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの授業改善」を推進しています。あなたは、このことを踏まえ、教師としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
| 2021年実施 | 中教審答申(令和3年1月)では、全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現を求めています。あなたは、このことを踏まえ、教師としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
| 2020年実施 | さいたま市では、「人生100年時代を豊かに生きる『未来を拓くさいたま教育』の推進」を掲げ、やり抜く力で「真の学力」を育成することを進めています。あなたは、このことを踏まえ、教師としてどのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。 |
まずは、これらのテーマを使い、時間を測って書いてみましょう。そして、添削を受けることで、現在の実力(文章構成が苦手、書けるけど知識不足など)がわかります。
あとは、その弱点を伸ばすようにすれば小論文の点数は安定してきますよ。
過去問の解説や模範解答例はこちらの記事でまとています。
小論文対策に関するFAQ
さいたま市教員採用試験の小論文対策で、受験生が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
小論文は何文字書けばいいですか?
8割以上を書くことを推奨します。
文字数が極端に少ないと、内容以前に「意欲不足」「論理展開が弱い」と判断されやすくなります。一方で、上限ギリギリまで無理に埋める必要はありません。
序論→本論①→本論②→(本論③)→結論が過不足なく収まる文字数を意識しましょう。
小論文の対策はいつから始めればいいですか?
できるだけ早く、遅くとも一次試験の勉強と同時に始めるべきです。
小論文は暗記で対応できる試験ではなく、
- 教育観や価値観の整理
- 論理的な構成力
- 書いて→添削して→直す反復
が必要なため、短期間では仕上がりません。
特にさいたま市のように二次試験で人物評価の比重が高い自治体では、一次試験が終わってから対策を始めると、準備不足のまま本番を迎える受験生が多くなります。
そのため、筆記対策と並行して、前年の秋〜冬頃からテーマ理解や構成練習に着手するのが理想です。
小論文の対策方法(書き方)はこちらの記事で詳しく解説しています。
模範解答はありますか?
公式の模範解答はありません。
教員採用試験の小論文では、自治体が正解となる答案を公表することはほとんどありません。
ただし、評価の観点や「評価されやすい書き方」は明確に存在します。
以下の記事では、採点基準や合格者答案を分析したうえで、学習用の模範答案を作成しています。参考にしてください。
まとめ|次にやるべきこと
さいたま市教員採用試験の小論文は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
で、ここからどうするか。
過去5年分の全文解答と、回数無制限の個別添削が受けられるnoteを用意しました。「これで合ってる?」が全部クリアになります。
文字数配分、構成の作り方、評価される表現。合格答案を書くための技術を解説した記事から始めましょう。
倍率や試験日程、面接などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

