群馬県の公立学校で教員を目指している方に向けて、公立学校教員選考試験の内容(一次・二次試験)をわかりやすく整理しました。
選考スケジュールや実施状況(結果)など、受験に必要な情報をガイドブックのような感覚でまとめています。これから本格的に準備を始める方の役に立つはずです。
出題傾向や選考方法を理解しないまま勉強を進めてしまうと、努力が成果に結びつきにくくなります。
まずは群馬県教員採用試験の試験制度を正しく把握することから始めていきましょう。
群馬県教員採用試験の内容
群馬県教員採用試験では、筆記試験だけでなく、面接試験や実技試験など複数の試験が課されます。
試験は一次試験と二次試験の2段階で行われます。一次試験の得点は最終合否には影響せず、二次試験の総合得点(最大800点満点)によって最終合格者が決定されるのが大きな特徴です。
試験内容は、選考区分及び校種教科等により異なります。一般選考の試験内容は以下のとおりです。
| 選考方法 | 試験種目 | 配点 |
|---|---|---|
| 一次試験 | 一般教養・教職に関する科目 | 100 |
| 専門科目 | 200 | |
| 二次試験 | 個人面接 | 400 |
| 集団面接 | 200 | |
| 実技(一部の教科のみ) | 100または200 |
一次試験
群馬県教員採用試験の一次試験では、一般教養・教職に関する科目と、専門科目が実施されます。
教育に関する基礎知識や、各教科の専門的な知識が問われる筆記試験です。
一般教養・教職に関する科目
一般教養・教職に関する科目では、教育に関する基礎知識や、幅広い分野からの一般教養が問われます。
出題範囲は広範にわたるため、バランスよく問題に取り組むことが特徴です。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分間 |
| 問題数 | 37問 |
| 解答形式 | 選択式(マークシート) |
| 出題範囲 | 教職教養(教育原理⑥、教育心理②、教育法規②) |
| 人文科学(国語⑤、英語⑤、音楽①、美術①) | |
| 社会科学(世界史①、地理②、経済①、国際関係①) | |
| 自然科学(数学⑤、物理②、化学①、生物①、地学①) | |
| 配点 | 100点満点 |
出題範囲は広範にわたるため、傾向を踏まえたうえで勉強することが重要です。
教職教養の勉強方法は、こちらの「【教員採用試験】教職教養・一般教養の勉強法と出題傾向(全国一覧)」で解説しています。
専門科目
専門科目では、受験する校種・教科に関する専門的な知識や指導力が問われます。
問題形式は記述式で、教科によって試験時間や配点が異なります。
| 対象校種 | 全校種・教科 |
|---|---|
| 試験時間 | 小・中・養:60分間 高校・特支:90分間 |
| 問題数 | 教科により異なる |
| 解答形式 | 記述式 |
| 配点 | 200点満点 |
専門科目では、教科内容の知識だけでなく、学習指導要領を踏まえた指導に関する理解が問われることもあります。
過去問を確認し、出題傾向に合わせて対策を進めることが重要です。
専門教科の勉強方法は、こちらの「教員採用試験の専門教養(科目)とは?試験内容や勉強方法を徹底解説」で解説しています。
二次試験
群馬県教員採用試験の二次試験では、面接試験(個人面接・集団面接)と、一部教科で実技試験が実施されます。
二次試験は最終合否を決定する重要な選考であり、各試験の得点を合計した最大800点満点で評価されます。
面接試験(個人面接・集団面接)
面接試験では、教員としての資質や教育観、児童生徒への対応力などが総合的に評価されます。
志望動機や教育に対する考え方などを問う個人面接に加えて、集団面接も実施されます。
| 試験種目 | 個人面接 | 集団面接 |
|---|---|---|
| 対象校種 | 全校種・教科 | |
| 形式 | 個別面接 | グループ面接 |
| 配点 | 400点 | 200点 |
面接試験では、回答内容だけでなく、話し方や姿勢なども評価の対象になります。
結論を先に述べ、その理由や具体例を続けるなど、分かりやすく簡潔に説明することを意識しましょう。
面接の質問項目などは、こちらの「群馬県教員採用試験|面接の傾向と過去の質問一覧」でまとめています。
実技試験
実技試験は、中学校・高等学校の一部教科で実施されます。
教科に応じて演奏や実演、技能試験などが課され、教科指導に必要な実技能力が評価されます。
| 対象校種 | 中学校、高等学校 | |
|---|---|---|
| 試験教科 | 中学校 | 音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語 |
| 高等学校 | 音楽、美術、保健体育、英語 | |
| 配点 | 中学校100点、高等学校200点 | |
実技試験では、技能の正確さだけでなく、落ち着いて課題に取り組む姿勢も見られます。
試験形式を事前に確認し、実際の試験を想定した練習を行っておくことが大切です。
群馬県教員採用試験の選考スケジュール
群馬県教員採用試験は、例年4月中旬から出願が始まり、一次試験・二次試験を経て最終合格者が決定されます。
主な選考スケジュールは以下のとおりです。
| 4月中旬〜5月中旬 | 出願手続きの開始 |
|---|---|
| 7月上旬 | 一次試験(筆記テスト) |
| 8月上旬 | 一次試験の合格発表 |
| 8月下旬〜 9月上旬 | 二次試験(実技テスト) |
| 二次試験(面接テスト) | |
| 10月上旬 | 二次試験(最終)の合格発表 |
出願から最終合格発表まで長丁場の試験です。
スケジュール管理が重要なので、対策を始める前にカレンダーに書き込んでおきましょう。
より詳しい試験日程や出願期間については、群馬県教員採用試験の試験日程・スケジュールで詳しく解説しています。
群馬県教員採用試験の実施結果(倍率)
群馬県教員採用試験の倍率は、採用予定数や受験者数の影響を受けて毎年変動します。
過去5年間の実施結果は次のとおりです。
- 2025年実施(R8採用):2.9倍
- 2024年実施(R7採用):3.1倍
- 2023年実施(R6採用):3.5倍
- 2022年実施(R5採用):3.7倍
- 2021年実施(R4採用):4.5倍
直近5年間を見ると、倍率は3倍〜4倍程度で推移しています。
近年は低下傾向にありますが、決して簡単になっているわけではありません。倍率だけで難易度を判断するのではなく、試験内容や配点を踏まえて対策を進めることが大切です。
校種・教科ごとの詳しい倍率や推移については、 【令和8年度】群馬県教員採用試験の倍率|教科別・過去5年の推移の記事で詳しく解説しています。
群馬県教員採用試験に関するFAQ
群馬県教員採用試験の志望者が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
Q-1.受験資格(年齢制限)はありますか?
A-1 受験するには大きく分けて「年齢・免許・法律」の3つの条件があります。
- 年齢の条件
-
一般選考の場合、昭和42年(1967年)4月2日以降に生まれた方が対象です。
- 教員免許の条件
-
出願する区分や教科に相当する普通免許状を持っている(または取得見込みである)必要があります。
- 法律上の条件
-
地方公務員法や学校教育法で定められた「欠格条項」および「こども性暴力防止法」に該当しないことが必須です。
Q-2.過去問はどこで入手できますか?
A-2 群馬県教育委員会のホームページで無料公開されています。
筆記試験(一般教養・教職に関する科目、専門科目)の問題と解答がPDF形式でダウンロードできるので、出題傾向や難易度の把握に活用しましょう。
こちらの「群馬県教員採用試験の過去問|入手方法と効果的な活用法」でも過去問情報をまとめています。
Q-3.令和9年度(2026年実施)の変更点はありますか?
A-3 大学3年生等対象選考通過者への加点制度などが追加されています。
- 加点制度の導入
-
前年度の「大学3年生等対象選考」で通過した人が、次年度の試験において「大学等推薦特別選考」で受験する場合、第1次選考において加点を行う制度が実施されます。(令和9年度試験の通過者から対象)
- 前科確認の明記
-
こども性暴力防止法に基づき、特定性犯罪の前科の有無を確認することが明記されました。
群馬県教員採用試験の合格に向けて
本記事では、群馬県教員採用試験の試験内容や配点、選考の流れ、最新の変更点を解説しました。
群馬県教員採用試験は、一次試験の結果が二次試験に持ち越されないリセット方式が採用されています。そのため、一次試験を通過した後の、二次試験の面接テスト(個人面接・集団面接)などの対策が合格のポイントになります。
対策は早く始めるほど有利になります。正しい方向で準備を進め、合格を目指しましょう。
群馬県の最終合格者は面接と実技の結果で合否が決まります。配点は面接が一番高いため筆記対策と並行して準備を進めましょう。
教員採用試験の全体像を把握したい、群馬県の試験内容をもっと知りたい方におすすめです。
試験日程や過去問、倍率などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

