熊本県の教職教養は何から勉強すればいいのか、迷っていませんか?
私もかつて「全部やらなきゃ」と焦って、結局どれも中途半端になった経験があります。でも過去のデータを分析すると優先順位がはっきり見えてくるんです。
今回は過去3年間の出題データから熊本県の教職教養で何を優先すべきか、そしていつ何を勉強すべきかを解説します。
特別支援教育(5~7問)・教育法規(10~13問)・人権同和教育(1~4問)の計16~24問は出題の中核を占めており、ここを完璧にすれば全25問の約70%を確保できます。
熊本県は教職教養に特化した試験のため、確実に取れる問題で得点を積み上げる戦略が合格への近道です。
【熊本県教採】教職教養の試験概要
熊本県教員採用試験の教職教養は第1次選考で実施されます。
対策を始める前に試験の全体像を把握しておきましょう。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 40分 |
| 問題数 | 25問 |
| 出題形式 | 択一式(マークシート) |
| 出題範囲 | ①教職教養 ②ローカル |
| 配点 | 40点 |
熊本県の特徴は一般教養が出題されず、教職教養とローカル問題に特化している点です。
25問を40分で解く必要があるため1問あたり約1分40秒しかかけられません。
知識を瞬時に引き出すスピードと確実性が合格を左右します。
▼実際の問題や内容を確認したい方は、以下の記事を参考にしてください。


【熊本県教採】教職教養の出題傾向
熊本県の教職教養は教育原理・教育法規・教育心理・教育施策で構成されています。
特別支援教育(5~7問)・教育法規(10~13問)の計15~20問は毎年安定して出題されるため、ここを完璧にすれば全25問中約60~80%を確保できます。
科目別出題数の推移
過去3年間の全科目の出題数は以下の通りです。
| 科目 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 教育原理 | 12 | 14 | 21 |
| 教育史 | 0 | 0 | 0 |
| 教育心理 | 1 | 4 | 3 |
| 教育法規 | 10 | 13 | 12 |
| 教育施策 | 2 | 7 | 4 |
このデータを見ると教育原理と教育法規に圧倒的に比重が置かれていることがわかりますね。
以下、各科目ごとの詳細な出題傾向と対策を解説します。
教職教養の傾向と対策
1)教育原理
最重要科目で毎年12~21問出題されます。
ただし、出題分野は非常に偏っています。
| 分野 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 学習指導要領 | 2 | 0 | 0 |
| 生徒指導 | 0 | 0 | 1 |
| 特別支援教育 | 5 | 5 | 7 |
| 人権・同和教育 | 1 | 4 | 4 |
| 学校と学級の運営 | 2 | 0 | 0 |
| 教育時事 | 2 | 5 | 9 |
「特別支援教育」からは毎年5~7問という圧倒的な出題数です。
「人権・同和教育」も令和7年度と令和6年度に4問ずつ出題されました。
「教育時事」は減少傾向にありますが(R6:9問→R8:2問)、最新の答申や資料への対応は必要です。
2)教育法規
教育原理に次ぐ最重要科目で毎年10~13問出題されます。
| 分野 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 日本国憲法と教育基本法 | 2 | 3 | 3 |
| 学校に関する法規 | 0 | 1 | 1 |
| 学校教育に関する法規 | 1 | 2 | 2 |
| 子どもに関する法規 | 3 | 2 | 0 |
| 教職員の法規 | 4 | 4 | 5 |
| 教育行政・その他の法規 | 0 | 1 | 1 |
「教職員の法規」が最頻出で毎年4~5問出題されています。「日本国憲法と教育基本法」も安定して2~3問出題されます。
「子どもに関する法規」は年度によって変動がありますが、令和8年度は3問出題されました。
3)教育心理
出題数は減少傾向です(令和6年度:3問→令和8年度:1問)。
| 分野 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 発達の理論 | 1 | 2 | 0 |
| 学習の理論 | 0 | 0 | 1 |
| 人格と適応 | 0 | 1 | 0 |
| 学級集団 | 0 | 0 | 0 |
| 教育評価 | 0 | 1 | 1 |
| その他・総合問題 | 0 | 0 | 1 |
発達の理論が比較的出やすい傾向にありますが、全体として出題数が少なく不安定です。
4)教育史
過去3年間、出題ゼロです。
ローカル(教育施策)の傾向と対策
熊本県独自の教育施策からの出題です。
| 分野 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 熊本県人権教育 | 0 | 1 | 1 |
| 熊本県部落差別事象の発生 | 0 | 1 | 0 |
| くまもと家庭教育支援条例 | 1 | 1 | 1 |
| 熊本県教育大綱 | 0 | 4 | 0 |
| 熊本県部落差別の解消推進条例 | 1 | 0 | 1 |
| くまもとの教職員像 | 0 | 0 | 1 |
令和7年度には「熊本県教育大綱」から4問も出題されました。「くまもと家庭教育支援条例」は3年連続で出題されています。
人権・同和教育関連の施策も頻出です。
- 熊本県教育大綱
- くまもと家庭教育支援条例
- 熊本県人権教育・啓発基本計画
- 熊本県部落差別の解消の推進に関する条例
- くまもとの教職員像
▼科目別に出題分野を一覧化したデータを以下の記事でまとめています。あわせて活用してください。


【熊本県教採】合格への学習ロードマップ
「何を勉強するか」と同じくらい重要なのがいつ勉強するかです。
熊本県は特別支援教育と教育法規に圧倒的に比重が置かれているため、この2科目を軸に計画を立てましょう。
STEP①:10月〜12月(基礎固め期)
まずは出題数が圧倒的に多い2科目から攻略します。
特別支援教育は毎年5~7問出題される最重要分野です。
教育法規は書き込み式のテキスト(セサミノート)や問題集(教職教養 よく出る過去問224)を使って条文のキーワードを覚えましょう。特に教職員の服務・研修・分限懲戒、教育基本法の全条文は正確に暗記してください。
熊本県の最大の特徴は特別支援教育の出題数の多さです。
他自治体では1~2問程度のところ、熊本県は毎年5~7問も出題されます。
これは全25問中の約20~28%に相当するため、特別支援教育を制する者が熊本県を制すると言っても過言ではありません。
範囲が広く感じるかもしれませんが、過去問を分析すると頻出テーマは限られています。基本的な知識を確実に押さえることで得点源にできます。
STEP②:1月〜3月(応用・演習期)
特別支援教育と教育法規の復習を続けながら次の分野に取り組みます。
人権・同和教育は熊本県の重点課題として毎年1~4問出題されます。
「熊本県人権教育・啓発基本計画」「熊本県部落差別の解消の推進に関する条例」などの資料を確認しましょう。
学習指導要領は令和8年度に2問出題されました。総則の基本的な内容を押さえてください。
STEP③:4月〜5月(実戦演習期)
教育時事は減少傾向ですが(R6:9問→R8:2問)、最新の中教審答申や文科省の資料には目を通しておきましょう。
教育心理は出題数が少ないため、主要な発達理論を確認する程度で十分です。
この時期は過去問を通しで解いて時間配分を体に染み込ませることが大切です。
40分で25問を解くには1問約1分40秒しかありません。特別支援教育や法規の問題を瞬時に判断できるよう何度も練習してください。
STEP④:6月〜本番(直前期)
ローカル問題は直前期の情報が命です。
熊本県教育委員会HPで新しく公開された資料がないか必ずチェックしてください。
新しい参考書には手を出さず、これまで覚えた特別支援教育と法規の記憶をメンテナンスすることに時間を使ってください。
特に法規の条文や障害種別の特性と支援方法など暗記事項は直前に必ず復習しましょう。
▼教職教養の勉強方法は以下の記事で解説しています。あわせて確認してください。


【熊本県教採】教職教養まとめ
熊本県の教職教養で合格点を取るためのポイントをまとめます。
- 特別支援教育(5~7問)・教育法規(10~13問):計15~20問で約60~80%を確保
- 人権・同和教育:熊本県の重点課題として毎年1~4問出題
- ローカル(施策):「熊本県教育大綱」「くまもと家庭教育支援条例」は必読
- 教育史は完全スルー:3年連続出題ゼロ
本記事では過去3年分のデータをもとに解説しましたが、実は過去10年分で見ると「隔年で出る法則」や「3年周期で復活する分野」が見えてきます。
例えば、学習指導要領はR3年度以来の出題となっています。R3年度以前は毎年出ていたので、今後は出てくるのかもしれませんね。
こうした頻出テーマを見逃すと大きな失点につながります。
「今年は何が出る可能性が高いのか?」
こうした長期的な傾向を知りたい方やあなたの状況に合わせた勉強相談がしたい方は以下のnoteを活用してください。過去10年間の詳細データで学習の優先順位をさらに最適化できます。
▼過去10年分の詳細データと勉強相談はこちら



