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【熊本県教員採用】面接試験の傾向と対策【過去の質問例あり】

熊本県教員採用試験の面接

教員採用試験の合格を目指すうえで、「面接」は避けて通れない最大の関門です。

特に熊本県では、近年筆記試験の倍率が下がる一方で、面接試験の重要性がますます高まっています。

👨‍🦱「面接でどんな質問をされるのか不安…」

👨‍🦱「どんな対策をすればいいのか分からない…」

そんな不安や疑問を抱える方のために、本記事では熊本県教員採用試験の面接試験の特徴や評価基準、過去の質問例、効果的な対策方法までをわかりやすく解説します。

これから受験を考えている方も、すでに準備を始めている方も、ぜひ本記事を参考にして、納得できる面接対策を進めてくださいね!

目次

面接試験の概要(熊本県教員採用試験)

熊本県教員採用試験の面接試験は、第2次試験に2回行われています。

まずは面接試験の概要を確認しましょう。

面接試験の概要(熊本県教員採用試験)
実施内容1回目:個人面接(口頭試問)
2回目:個人面接(口頭試問)+模擬授業(小・中のみ)
試験時間1回目:15分程度
2回目:25分程度
面接官2人
配点120点 / 各
  • 出典元:一般選考・大学推薦特別選考の受験者(2025年度)より提供。

熊本県教員採用試験の面接では、「自らの可能性を拡げ、未来を切り拓く熊本の人づくり」という教育理念に基づき、「変化の激しい時代に対応した教育」「共生社会を目指す姿勢」「地域や家庭との連携」「ICTの活用」などが重視されます。

特に、「第4期熊本県教育振興基本計画」で示される、“すべての子どもの学びを保障し、多様性を尊重するインクルーシブ教育”や、“ICTや探究的な学びの推進”、“熊本の文化・歴史を大切にする心を育てること”への意欲が問われる傾向があります。

これらを踏まえ、自分が熊本県の教育にどのように貢献できるのか、またどんな教員として成長していきたいのかを具体的に語れるように準備しましょう。

面接前調査票の重要性

熊本県教員採用試験の面接では、「面接前調査票」が面接官の主な質問のベースとなります。

つまり、単なる事前提出資料ではなく、あなたの人物像や教育観、教員としての適性を伝える“自己プレゼンの土台”となる非常に重要な書類です。

面接官は、提出された面接前調査票を読み込んだうえで質問するため、記載内容の一貫性や、根拠となる具体的なエピソードが求められます

面接前調査票の内容

面接前調査票は熊本県のホームページからダウンロードし事前に郵送します。主に以下のような内容が問われています。

  1. 受験勉強・就職活動を含む日常生活において、心掛けていることなどについて、そのきっかけとなった事柄を含めて具体的に記入してください。
  2. あなたは、どのような分野でどのようなことに力を入れてきましたか。その成果とあわせて、記入してください。
  3. 今までに最も後悔している失敗は何ですか。そして、その原因はどこにありましたか。また、その失敗を現在どう活か(そうと)しているか記入してください。
  4. これまでの人生の中で、あなた自身の行動に最も大きな影響を与えた事柄について記入してください。
  5. あなた自身の性格・人柄について具体的な事柄を交えながら記入してください。
  6. 趣味・特技・資格等について記入してください。
  7. これまでの人生の中で、一番嬉しかったことを、その理由を含めて記入してください。
  • 出典元:2024(令和6)年度面接前調査票より作成。

大きく内容変更になることはないと思いますが、必ず最新版の指定様式を使用し、指示に従って記入してください。

面接前調査票の書き方

面接前調査票は、自分の経験や強みを「具体的なエピソード」として簡潔にまとめることがポイントです。

志望動機や自己PRは、単なる理想論ではなく、実体験を交えて説得力を高めましょう。また、記載内容が面接官からの質問につながることを意識し、どんな質問が来ても一貫性を持って答えられるよう準備することが大切です。

より詳しい面接前調査票の書き方やポイントが知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

また、面接前調査票の添削や自己PR・志望動機の相談がしたい方は、下記のnoteも読んでおくといいでしょう。

面接試験の過去問

熊本県教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問・・・・・から、『保護者対応で不安なことはありますか?』といった、教員採用試験ならではの質問・・・・・・・・・・・・・まで幅広く聞かれています。

ここでは、過去に聞かれた質問を抜粋して紹介します。事前に質問例を把握し、自分の考えを整理しておくことが大切です。

1回目の質問項目

  • 緊張していますか。
  • 志望理由は何ですか。
  • これまでに苦労した経験はありますか。
  • 熊本県の教員像を知っていますか。
  • 意見の合わない同僚や先輩教員とはどのように付き合いますか。
  • ボランティア経験はありますか。
  • 普段から気をつけていることはありますか。
  • 教員の不祥事についてどう思いますか。
  • 今頑張っていること、これから頑張りたいことは何ですか。
  • 教員の魅力は何ですか。
  • どんな教員になりたいですか。
  • 出典元:一般選考・大学推薦特別選考の受験者(2025年度)より提供。

1回目の面接では、受験者の人柄や教員としての基礎的な資質、教育への情熱が主に問われます。

質問に対しては、具体的なエピソードを交えつつ、誠実な姿勢や前向きな意欲をしっかり伝えましょう。また、自分なりの「教員像」や、なぜ熊本県で教えたいのかといった思いを明確に語れるよう準備することが大切です。

2回目の質問項目

模擬授業のテーマ

小学校小学校学習指導要領 国語
第5学年及び第6学年
2 内容〔思考力、判断力、表現力等〕
C 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
カ 文章を読んでまとめた意見や感想を共有し、自分の考えを広げること。
国語中学校学習指導要領 国語
[第2学年] 2 内容〔思考力、判断力、表現力等〕
A 話すこと・聞くこと
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ウ 資料や機器を用いるなどして、自分の考えが分かりやすく伝わるように表現を工夫すること。
社会【地理的分野】 2 内容
A 世界と日本の地域構成
(1) 地域構成
 りの①と②の地域構成を取り上げ、位置や分布などに着目して、課題を追究したり解決したりする活動を通して、以下のア及びイの事項を身に付けることができるよう指導する。
 ① 世界の地域構成
  ア 次のような知識を身に付けること。
   (ア)緯度と経度、大陸と海洋の分布、主な国々の名称と位置などを基に、世界の地域構成を大観し理解すること。
 ② 日本の地域構成
  イ 次のような思考力、判断力、表現力等を身に付けること。
   (ア)世界の地域構成の特性を、大陸と海洋の分布や主な国の位置、緯度や経度などに着目して多面的・多角的に考察し、表現すること。
   (イ)日本の地域構成の特性を、周辺の海洋の広がりや海上を航行する島々の位置などに着目して多面的・多角的に考察し、表現すること。
数学中学校学習指導要領 数学
[第3学年] 2 内容 A 数と式
(1) 正の数の平方根について、数学的活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (ア)数の平方根の必要性と意味を理解すること。
理科中学校学習指導要領 理科[第1分野]2 内容
(3) 電流とその利用
(4) 電流と磁界
 ⑤ 電磁誘導と発電
  磁石とコイルを用いた実験を行い、コイルや磁石を動かすことにより電流が得られることを見いだして理解するとともに、直流と交流の違いを理解すること。
音楽中学校学習指導要領 音楽
[第1学年] 2 内容
A 表現
(1) 歌唱の活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
 (ア)創意工夫を生かした表現で歌うために必要な発声、言葉の発音、身体の使い方などの技能
美術中学校学習指導要領 美術
[第1学年] 2 内容
B 鑑賞
(1)鑑賞の活動を通して、次のとおり鑑賞に関する資質・能力を育成する。
 イ 生活の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を広げる活動を通して、鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 (ア)身近な地域や日本及び諸外国の文化遺産などのよさや美しさなどを感じ取り、美術文化について考えるなどして、見方や感じ方を広げること。
保健体育中学校学習指導要領 保健体育【体育分野 第1学年及び第2学年】
2 内容 H 体育理論
(2) 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方について、課題を発見し、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方について理解すること。
  (ア)運動やスポーツは、身体の発達やその機能の維持、体力の向上などの効果や自信の獲得、ストレスの解消などの心理的効果及びルールやマナーについての合意したり、適切な人間関係を築いたりするなどの社会性を高める効果が期待できること。
技術中学校学習指導要領 技術・家庭【技術分野】
2 内容 B 生物育成の技術
(2) 生活や社会における問題を、生物育成の技術によって解決する活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 安全・適切な栽培又は飼育、検査等ができること。
家庭中学校学習指導要領 技術・家庭【家庭分野】
2 内容 B 衣食住の生活
(3) 日常食の調理と地域の食文化
 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (ア)日常生活と関連付け、用途に応じた食品の選択について理解し、適切にできること。
英語中学校学習指導要領 外国語 英語
2 内容
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
 ① 言語活動に関する事項
  オ 話すこと【発表】
   (イ)日常的な話題について、事実や自分の考え、気持ちなどをまとめ、簡単なスピーチをする活動。
  • 出典元:熊本県教育委員会資料より作成

口頭試問

  • 練習は何回くらいしましたか。
  • 1回目の面接はどうでしたか。
  • 子どもから「授業がまったくわからなかった」と言われたらどうしますか。
  • 授業で工夫したところはどこですか。
  • 改善点はありますか。
  • 教員として、これだけは負けないという部分はどこですか。
  • 教員として一番やってはいけないことは何だと思いますか。
  • まとめはどのようにする予定でしたか。
  • 教員とは世間的にどのような立場・立ち位置だと思いますか。
  • あなたが授業で最も伝えたいことは何ですか。
  • 熊本の教職員像についてどう思いますか。
  • 担任(副担任)が協力的でない場合どうしますか。
  • どんな学級経営をしていきたいですか。
  • 出典元:一般選考・大学推薦特別選考の受験者(2025年度)より提供。

2回目の面接では、より実践的な場面や教育現場での対応力、教員としての信念などが評価されます。

自身の体験や具体的な対応例を交えながら、熊本県の教育方針や評価基準と関連づけて答えることがポイントです。また、自分の課題や成長意欲についても、前向きに語る姿勢が好印象につながります。

さらに過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

面接試験の対策

教員採用試験の面接対策は、早く始めれば始めるほど有利です。

特に近年の熊本県では、筆記試験の倍率が下がる一方で、面接試験の重要性が年々高まっています。人物評価の比重が明らかに増しており、「人を見て採る」傾向が顕著です。

「筆記試験が終わってから少し練習すれば大丈夫」と考えていると、面接で思わぬ苦戦を強いられ、合格ラインに届かないことも十分あり得ます。

面接対策を早く始めるべき理由

熊本県では、合否判定において面接・人物評価のウェイトが非常に高いからです。

採用者数の増加や志願者数の減少により筆記試験の競争率は緩やかになっていますが、その分、「この人と一緒に働きたい」「現場で信頼される教員かどうか」を見極めるため、面接での印象や説得力が重視されるようになっています。

つまり、「筆記で高得点だから安心」ではなく、「面接で自分をどう見せるか」が合格の分かれ目です。

面接対策はいつから始めるべきか

結論から言えば、出願(3月頃)と同時に面接を意識し始めるのが理想的です。遅くとも筆記試験の1〜2ヶ月前には、以下の準備に着手しましょう。

  • 志望動機・自己PRの構成とブラッシュアップ
  • 面接前調査票(面接カード)の下書き・修正
  • 面接でよく出る質問への回答準備
  • 教育実習や指導経験の棚卸し
  • 熊本県の教育方針・特色の理解
  • 模擬面接や話し方トレーニング

これらは一夜漬けでどうにかなるものではなく、繰り返し整理・練習する中で「自分の言葉で話せる」レベルに高めていくことが重要です。

自己PR・志望動機の相談がしたい方は、下記のnoteも読んでおくといいでしょう。

早めの準備が合格のカギ

せっかく筆記試験を突破しても、面接で自分の魅力や適性を十分に伝えきれずに不合格になってしまうのは非常に悔しい結果です。

だからこそ、時間に余裕のある今のうちから、面接を意識した準備にコツコツ取り組むことが、最終合格の最大のポイントとなります。

より具体的な面接対策の方法や、実践的なテクニックについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

面接試験で落ちないために

熊本県教員採用試験では、面接の重要性が年々高まっており、人物評価が合否の大きなカギとなります。

面接前調査票(面接カード)は、単なる事前資料ではなく、面接官の質問の土台となる「自己プレゼン資料」です。記載内容の一貫性や具体的なエピソードが、あなたの評価を大きく左右します。

面接対策は、早めの準備が何よりも重要です。志望動機や自己PRのブラッシュアップ、教育方針の理解、模擬面接など、日頃から計画的に取り組むことで「自分の言葉で語れる」回答が身につきます。

また、過去問(質問例)を活用しながら、熊本県が求める「教員像」と自分自身の経験や思いをしっかり結びつけて伝えましょう。

筆記試験の結果だけに安心せず、面接対策を万全にすることが最終合格への最大の近道です。ぜひ、本記事の内容を参考に、自分らしい強みや熱意をしっかり準備し、納得のいく面接にしてくださいね。

面接試験の過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

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