もし、「とりあえず全科目、参考書の最初から勉強しよう」と考えているなら、今すぐストップしてください。そのやり方では、時間だけが削られて、合格点に届かない可能性が高いからです。
実は、合格している人ほど「勉強していない分野」がたくさんあります。
全範囲を網羅しようとするのではなく、次のように割り切っているのです。
- 「出る科目・分野」だけに時間を使う
- 「出ない分野・科目」は思い切って捨てる
では、奈良県教員採用試験を志望する場合、最初に手をつけるべき科目は何でしょうか。
答えはシンプルです。圧倒的に「教育原理」です。ここを攻略できるかが勝負の分かれ目になります。
この記事では、なぜ教育原理から勉強を始めるべきなのか、点数を伸ばすための効率的な勉強順序を解説します。
もう、「何を勉強すればいいのか」と迷わなくて大丈夫です。限られた時間で合格点を取るための 現実的な戦略 を一緒に整理していきましょう。
奈良県教員採用試験の教職教養(概要)
まずは試験時間や出題形式などの基本情報を確認しましょう。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 45分 |
| 問題数 | 30問 |
| 出題範囲 | ①教職教養 ②奈良県の教育施策(ローカル) |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 配点 | 100点満点 |
▼実際の問題(過去問)を見てみたい方は、以下の記事で確認してください。


奈良県の教職教養は「教育原理」から勉強すべき理由
奈良県教員採用試験の教職教養は、努力量ではなく科目選択で勝負が決まります。
どれだけ真面目に勉強しても、配点の低い科目に時間をかけていれば合否には結びつきません。
では、なぜ「教育原理」から勉強すべきなのか。その理由を解説します。
理由①:出題の6割以上を占める超重要科目
試験科目は、すべてが平等に出題されるわけではありません。
奈良県の教職教養は、配点バランスが極端に偏っています。
直近の出題内訳を見ると、教育原理だけで30問中18〜19問が出題されています。
▼教職教養の出題数一覧(科目別詳細)
| 科目/採用年度 | R8 | R7 | R6 |
|---|---|---|---|
| 教育原理 | 19 | 19 | 18 |
| 教育法規 | 5 | 4 | 6 |
| 教育心理 | 4 | 4 | 4 |
| 教育史 | 1 | 2 | 2 |
| 教育施策 | 1 | 1 | 0 |
つまり、教職教養の約6割以上を、たった1科目が占めているんですね。一方で、教育史や教育施策(ローカル)は年度によって1〜2問程度しか出ません。
❌「1〜2問のために全範囲を勉強する」
○「6割以上を占める教育原理を優先的に勉強する」
どちらが合格に近いかは、言うまでもありません。
理由②:教育時事が全体の半分を占める
そう思う人もいるかもしれません。しかし、奈良県の教育原理は中身が特殊です。
実は、教育原理の中でも「教育時事」が圧倒的な割合を占めています。
直近の傾向では、次のようなテーマが頻出しています。
- 第4期教育振興基本計画
- 令和の日本型学校教育(答申)
- 学校の情報化に関する手引き
つまり、古い理論よりも「今の学校現場で必要な知識」が問われているのです。
この傾向を知らずに、昔の教育学者の名前ばかり暗記していても点数は伸びません。だからこそ、最初に取り組むべきなのです。



奈良県で合格する人は、必ずここを得点源にしています。まずは焦らず、最新の教育時事の学習からスタートしましょう!
奈良県の教職教養を正しく勉強する優先順位
ここでは、奈良県教員採用試験の教職教養で勉強すべき科目の優先順位をS〜Cランクで整理しました。
科目別優先度ランク
時間が限られている以上、すべての科目を完璧に対策するのは不可能です。
Cランクは思い切って捨てる。この割り切りが、合格者の持つ考えになります。
- Sランク(最優先・全体の核)
-
教育原理(特に教育時事・生徒指導)
→19問前後出る超重要科目。ここが取れないと話になりません。
- Aランク(合格必須)
-
教育法規・教育心理
→それぞれ4〜6問程度出題される。Sランクの次に重要な科目。
- Bランク(余力があれば)
-
ローカル(奈良県の教育施策)
→1問程度。「奈良県人権教育の推進」などの基本方針に目を通す程度でOK。
- Cランク(捨てる選択もあり)
-
教育史
→1〜2問程度。範囲が広く対策効率が悪い。時間がなければ捨てる。



「時事問題」が重要と書きましたが、正直なところ「範囲が広くて対策しづらい」と感じるかもしれません。でも、だからこそ差がつくポイントなんです。
時期別の学習スケジュール
優先順位が分かったら、次は時期別の学習スケジュールです。
- 〜12月:Sランク(教育原理の時事・学習指導要領)のみ
- 1月〜3月:Aランク(法規・心理)と専門教養を追加
- 4月〜直前:Bランク(ローカル)軽く対策、過去問演習
深入りしすぎず、合格ライン(6割)をキープすることを目標にしてください。
出ないところは勉強しない
真面目な人ほど「教育史の西洋も日本も全部やらなきゃ…」と思いがちです。しかし、これは点が取れない人の考え方です。
過去3年間、教育史は1〜2問程度。しかも西洋教育史はほとんど出ていません。
そこに10時間かけるなら、その10時間を次の科目に使った方が得策です。
- 毎年大量に出る「教育時事・生徒指導」
- 配点が教養より高い「専門教養(自分の教科)」
出ないところは勉強しない。これが科目・範囲が膨大な教員採用試験の合格方法です。
とはいえ、次のような不安もあるでしょう。
- 「具体的にどの分野が出るの?」
- 「どこまで捨てていいの?」
そこで、過去10年分の問題を徹底分析し、科目別・分野別の出題傾向を1つにまとめました。
自分で分析する時間がない、無駄な勉強をしたくないという人は、ぜひ活用してください。
▼科目別・分野別の出題範囲データはこちら!


奈良県の教職教養は捨て科目の見極めが大切
ここまで読んで「教育原理(時事)が大事なのはわかった。でも、他を捨てて本当に大丈夫なの?」と不安になった人も多いはずです。
結論から言うと、この優先順位で、合格点には十分届きます。精神論ではなく、数字で確認してみましょう。
そもそも満点を取る試験ではない
大前提として、奈良県教員採用試験の教職教養は満点を取る必要はありません。
合格ライン(ボーダー)は、概ね6割以上(60点以上)が目安です。つまり、30問中10問以上は間違えてもいいテストなのです。



専門教養の配点(150〜200点)の方が高いので、教養は効率重視でいきましょう!
S・Aランクだけで合格ライン突破
では、先ほど紹介した「Sランク・Aランク」の科目だけに集中した場合、どれくらいの点数になるでしょうか。
例年の出題数で計算してみます。
【勉強する科目(S・Aランク)】
- 教育原理(時事含む):約19問
- 教育法規・心理:約9問
合計:約28問
全体の9割以上が、この重要科目だけで構成されています。
これらをしっかり対策して「正答率70%」取れればどうなるでしょうか。
この時点で、合格ライン(60点)をクリアできます。
全科目に手を出すと全部が中途半端になる
もし不安になって、Cランクの科目(範囲の広い教育史)まで最初から手を出したらどうなるでしょうか。
- 30問中19問を占める教育原理の対策がおろそかになる
- さらに、配点の高い専門教養の勉強時間が削られる
結果、どっちつかずの点数で不合格…。これが最も多い失敗のパターンです。
そうならないために、勇気を持って戦略を守ってください。
この戦略を念頭に置いて勉強することが、合格には必要なのです。
奈良県の教職教養対策で使うべき参考書
これは、教員採用試験の対策で一番多い質問です。
奈良県の教職教養を攻略するうえで使うべき参考書は、次のどちらかを選べば間違いありません。



迷ったら「らくらくマスター」、網羅性を求めるなら「オープンセサミ」
分かりやすさ重視・初めての人向け
- 「教育時事なんて初めて聞く」
- 「文字ばかりの参考書は眠くなる」
このタイプの人は、実務教育出版の「教職教養らくらくマスター」がオススメです。
重要部分が赤文字で書かれており、付属の赤シートを使って読み進めていくスタイルの参考書です。
奈良県で頻出の教育原理・法規の基礎を固めるには十分すぎる内容です。
情報量重視で対策したい人向け
- 「1冊でしっかり対策したい」
- 「教育時事の背景まで理解したい」
このタイプの人には、『オープンセサミシリーズ(東京アカデミー)』がオススメです。
オープンセサミは、教員採用試験の中でも情報量・網羅性ともにトップクラスの参考書です。
ただし、使い方に注意があります。それが、情報量の多さです。
- どこから読むべきか分からない
- 全部やらないと不安になる
- 結果的に、時間が足りなくなる
これは参考書が悪いのではなく、奈良県の出題傾向に合わせた読み方ができていないだけです。
そこで活用してほしいのが、過去10年分の奈良県教員採用試験を分析し、分野別の出題範囲と頻度をまとめたこちらのnoteです。


このデータは、オープンセサミの目次構成に完全対応しているため、次のことが一目で分かります。
- セサミで最優先で読むべき分野
- 後回し・省略していい分野
オープンセサミを読めば安心ではなく、点数に変えるための補助教材として使ってください。
まとめ|奈良県の教職教養は効率よく対策することが大事
奈良県教員採用試験の教職教養は、「全範囲を完璧にする勉強」は一切必要ありません。むしろ、真面目に全部やろうとする人ほど、時間が足りなくなって苦戦してしまいます。
圧倒的な出題数を誇る「教育原理(時事)」で確実に点を取る。 出題数の少ない教育史などは最初から深追いしない。
この取捨選択ができた人から、合格点に近づいていきます。
- Sランク(教育原理):時事を中心に得点源にする
- Aランク(法規・心理):ここで点数を積み上げる
「どの分野が本当によく出るのか」「どこまでやれば十分なのか」を自分で調べるのは、正直かなり大変です。
そこで、過去の奈良県教員採用試験を分析し、科目別・分野別に出る・ほぼ出ないを整理した一覧データをまとめました。


無駄な勉強をしたくない、短期間で1次試験を突破したいという方は、ぜひ手にとって参考にしてください。
迷っている時間を、今日から点数が伸びる勉強に変えましょう。
▼教職教養の具体的な勉強方法は以下の記事でも解説しています。




