合格発表の時期になると、こういった相談をよく受けます。
結論からお伝えしますね。
補欠合格でも、すぐに来年の試験に向けた準備を始めましょう。
なぜなら、繰り上げ合格になる可能性は決して高くはないからです。まずはこの厳しい現実を知ったうえで、最善の行動をとることが大切ですよ。
この記事では、補欠合格の実態と今やるべきことを分かりやすく解説します。
教員採用試験の補欠合格とは?
補欠合格とは、いわば「合格者予備軍」のことです。
正規合格者が辞退した場合に限り、その穴埋めとして繰り上げ合格となります。
まずは、一番気になる「確率」の話からしていきましょう。
補欠合格から繰り上がる確率
自治体や校種によって差はありますが、おおよそ30〜40%程度と言われています。
以前、愛知県の試験結果を分析したデータがあります。
- 小学校:約50%が繰り上げ合格
- その他:約30%程度が繰り上げ合格
このように、小学校は比較的多い傾向にありますが、それでも半数です。
「半分以上は繰り上がらない」という事実を、まずは冷静に受け止める必要がありますね。
いつまで待つべき?連絡が来る時期
では、いつまで待てば結果がわかるのでしょうか。
補欠合格の有効期限は、多くの自治体で「次年度の試験開始まで」とされています。つまり、以下のようなケースが十分にあり得るのです。
- 早ければ10月〜12月に連絡が来る(辞退者が固まった段階で!)
- 遅い場合は3月末ギリギリに連絡が来る
- 結局、最後まで連絡が来ない
とくに3月まで期待して待った結果、ダメだったとしたらどうでしょうか。そこから慌てて勉強を始めても、次の試験には間に合いませんよね。
この「空白の時間」を作ってしまうことこそが、最大のリスクなのです。
ここで少し、私の個人的な思いをお話しさせてください。
数字では「切り替えて勉強しろ」と言えますが、私自身が当事者なら、間違いなく電話を期待して待ち続けてしまう気がしています。
それくらい、補欠合格という通知は人の心を不安定にさせるものですよね。今のところは、無理に忘れようとしなくてもいいと思います。
ですが、だからこそ「ただ待つ」以外の行動が必要なのだと思います。
教員採用試験で補欠合格になった時の対処法
具体的にどう動けばいいのかを一緒に見ていきましょう。
仕組みを理解すれば、やるべきことが見えてきますよ。
自分の順位を確認する
一部の自治体では、補欠合格者の中での順位(名簿登載順位)が通知されます。
- 順位が1位〜数位の場合:
繰り上げの可能性は高いです。準備をしつつ、吉報を待ちましょう。 - 順位が下位、または不明の場合:
期待値は低くなります。来年に向けたリスタートを切りましょう。
順位を公表していない自治体も多いのが現状です。分からない場合は「合格したらラッキー」程度に捉えるのが賢明ですね。



自治体に「なんで教えてくれないんだ!」みたいに文句言うのはやめてください。採用に響く可能性があります。
ペースを落として勉強を継続する
「また一から猛勉強するのは辛い」と思いますよね。安心してください。
今のあなたには、補欠合格できるだけの実力が既にあります。
無理に詰め込むのではなく、以下の点を意識してみてください。
- 知識を忘れない程度の復習にとどめる
- 面接練習やボイストレーニングなど、自分磨きをする
- 趣味の時間を作り、精神的なリフレッシュを図る
次年度の「特例措置」を確認しておく
万が一繰り上がらなかった場合でも、悲観することはありません。多くの自治体で、補欠合格者に対する優遇措置(特例)が用意されています。
- 1次試験のすべて、または一部免除
- 筆記試験の代わりに論文審査を選択可能
- 2次試験(面接)から受験可能
これらは大きなアドバンテージになります。
要項をしっかり確認して、自分が使える制度を把握しておきましょう。
教員採用試験の補欠合格まとめ
補欠合格は、不合格ではありません。
あなたに教師としての資質があることは、試験官も認めています。
- まずは繰り上げ確率が3〜4割であることを理解する
- いつ連絡が来てもいいように準備だけはしておく
- 電話を待ちすぎず、自分の時間を大切に過ごす
ふとした瞬間に、見知らぬ番号から着信があるかもしれません。その時は、胸を張って「はい!」と答えればいいのです。
この期間の過ごし方が、きっと来春の笑顔につながると信じています。

