岡山市教員採用試験の内容を解説します。
岡山市では、一次試験で教科等専門試験や個人面接、二次試験で集団活動や模擬授業、個人面接などが実施されます。
とはいえ、校種や職種によって試験内容が異なるため注意が必要です。
まずは試験の全体像を確認していきましょう。
岡山市教員採用試験の内容
岡山市教員採用試験は、一次試験・二次試験で構成される二段階選抜方式です。
一次試験では筆記試験による基礎的な知識・技能や面接を通した人物面を確認。二次試験では複数の人物試験を通して、教員としての適性や実践力を総合的に評価します。
試験内容は校種・職種によって少し異なるため、最初に全体像を確認しておきましょう。
| 選考 | 試験内容 | 小 | 中 | 養 | 栄 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1次試験 | 教科等専門試験 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 個人面接 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 第2次試験 | 集団活動 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 個人面接 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 模擬授業・口頭試問 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 課題作文 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 実技試験 | ー | △ | ー | ー |
*「ー」:実施なし
*「△」:一部の教科で実施
*一部の特別選考では特別面接が実施されます。
配点
| 選考・検査 | 試験・検査内容 | 配点・評価 |
|---|---|---|
| 第1次試験 | 教科等専門試験 | 100点 |
| 個人面接 | 評価段階 | |
| 第2次試験 | 集団活動 | 評価段階 |
| 個人面接 | 評価段階 | |
| 模擬授業・口頭試問 | 評価段階 | |
| 課題作文 | 評価段階 | |
| 実技試験(対象者のみ) | 評価段階 |
岡山市は、教科等専門試験の点数だけでなく、面接等の評価や提出書類を含めて総合的に選考されるのが大きな特徴です。
選考方法
| 第1次試験 | 教科等専門試験、個人面接(対象者は特別面接)及び提出された各種資料等を基に、加点に関する事項等を踏まえて総合的に選考します。 |
|---|---|
| 第2次試験 (最終結果) | 集団活動、個人面接、実技、模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問及び提出された各種資料等を基に、考慮する事項を踏まえて総合的に選考されます。 |
筆記試験の成績だけでなく、面接試験や提出資料の内容なども重視されます。
そのため、第1次試験の筆記試験だけでなく、人物試験の対策もバランスよく進めることが大切です。
岡山市教員採用試験の一次試験
岡山市教員採用試験の第1次試験では、教科等専門試験と個人面接が実施されます。
教科等専門試験
教科等専門試験は、志望する校種・教科に関する専門的な知識・技能や学習指導方法等を問う筆記試験です。
全校種・教科が対象で、試験時間60分・100点満点で実施されます。
| 対象校種 | 全受験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分間 |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 配点 | 100点満点 |
岡山市では教職教養に関する独立した試験はありませんが、この専門試験の中で関連する問題が数問出題されるため、知識問題と並行して対策を進めることが重要です。
出題範囲は広いため、やみくもに勉強を始めるのではなく、出題傾向を把握しておくことが大切です。
教員採用試験の専門教養(科目)とは?試験内容や勉強方法を徹底解説を詳しくみる
個人面接(一次)
第1次試験では、面接官2人による個人面接が実施されます。
| 対象区分 | 全受験区分(一般選考・一部特別選考) |
|---|---|
| 試験形式 | 個人面接 |
| 試験時間 | 15分間程度 |
| 面接官 | 2人 |
| 主な評価の観点 | コミュニケーション能力・社会性、協調性・主体性 |
教員としての基礎的なコミュニケーション能力や社会性・主体性が評価されます。
「あなた自身がどんな人なのか」を知るための質問が中心ですので、明るく、ハキハキと、自分の言葉で簡潔に答えることを心がけましょう。
面接の質問例や対策を詳しくみる
岡山市教員採用試験の二次試験
岡山市教員採用試験の第2次試験では、集団活動・個人面接・模擬授業(模擬場面指導)・課題作文が実施され、一部の校種・教科で実技試験が加わります。
第2次試験は最終合否を決定する重要な選考であり、面接などの人物評価を重視した総合的な評価が行われます。
集団活動
集団活動では、受験者が複数人でグループを組み、提示された課題について話し合いと発表を行います。
| 対象区分 | 全受験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 約30分間(課題を決めて話し合い:8分、発表に向けた練習等・発表:17分) |
| 受験者・面接官 | 受験者4人に対し、面接官2人 |
| 主な評価の観点 | コミュニケーション能力・意欲的態度、使命感・教育的愛情、向上心・社会性、協調性 |
試験開始前に別室で課題作文(10分間)を書いた後、試験会場へ移動して集団活動が実施される流れとなっています。
どのようなテーマが出題されるのか、過去問を確認してみましょう。
過去問(2025年実施例)
◯子どもたちの課題を改善するための啓発活動を行う。
みなさんは、イベント会場の特設ステージの出演者です。イベントの主催者から、先ほど選んだ課題を改善するための啓発活動を、イベントの参加者に向けて行うよう依頼されています。グループで啓発活動の発表を行います。
<条件>
・イベントの参加者を、小学生(低学年)、小学生(高学年)、中学生3つの中から1つ選ぶこと。
・発表内容を考える時間は、発表の練習も含めて17分間。その後、発表を行う。
・発表の際、台詞は1人に1つ以上とする。
・発表時間は、90秒以内とする。
話し合いを通じて、周囲と協力しながら課題に取り組む姿勢やコミュニケーション能力が評価されます。
面接官は口出しをせず静かに様子を見ています。自分の意見を積極的に発信しつつ、他者の意見にもしっかりと耳を傾けることを意識しましょう。
個人面接(二次)
第2次試験の個人面接では、教員としての資質や適性がより深く評価されます。
| 対象区分 | 全受験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 20分間 |
| 面接官 | 2人 |
| 主な評価の観点 | コミュニケーション能力・意欲的態度、使命感・教育的愛情、向上心・社会性、協調性 |
事前の説明で「質問には簡潔に答えてください」と指示を受けることがあるため、長々と話すのではなく結論から端的に答えることが大切です。
定番の質問が多く、追質問もそれほど厳しくない傾向にあります。
「なぜ岡山市の教員になりたいのか」という志望動機や自己PRなど、自分の経験に自信を持って伝えられるように準備しておきましょう。
面接の質問例や対策を詳しくみる
模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問
実際の教育現場を想定した指導力・対応力をみるための試験です。
| 対象区分 | 小学校(すべての枠)・中学校(すべての枠)・栄養教諭:模擬授業 養護教諭:模擬場面指導 |
|---|---|
| 試験時間 | 約30分間(構想3分、実施7分、口頭試問20分) |
| 受験者・面接官 | 受験者1人に対し、面接官2人 |
| 主な評価の観点 | 教科指導(保健指導)に関する知識・技能・児童生徒の理解・柔軟性・コミュニケーション能力・教育的愛情、向上心 |
指導案の作成は不要ですが、試験室にて当日配付される「教科書のコピー、チョーク、メモ用紙」を活用して、3分間で構想を練った後、7分間で模擬授業を行います。
模擬授業テーマ例(中学校国語)
- 「慣用句・ことわざ・故事成語」
- 「読書を楽しむ」
模擬授業の終了後、そのまま引き続き約20分間の口頭試問が行われます。
口頭試問の質問例
- 模擬授業の反省点。
- ICTを使うメリット。また、ICTを使わなくてもよいのではないか?
- キャリア教育や職業観を育むためにはどうするか。
- ジェンダーについて配慮することは何か。
- 保護者との連絡の取り方について。
口頭試問では模擬授業の振り返りだけでなく、教育活動全般に関する質問がなされるため、想定外の質問が来ても落ち着いて、自分の考えをしっかり伝えることを意識してください。
課題作文
第2次試験では、テーマに沿った課題作文も実施されます。
| 対象区分 | 全受験区分 |
|---|---|
| 試験時間 | 10分間 |
| 字数制限 | なし |
この作文は集団活動の前に会議室で行われます。
短い時間で自分の考えをまとめる試験です。過去には「どのような教師になりたいか(2025年実施)」といったテーマが出題されています。
岡山市の求める教師像などを踏まえ、限られた時間内で簡潔に文章を書く練習をしておきましょう。
実技試験
実技試験は、受検する学校の種類及び教科に応じた実技の能力をみるために実施されます。(一部の教科のみ)
| 対象校種 | 中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭 | |
|---|---|---|
| 試験内容 | 音楽 | ①ピアノによる弾き歌い(中学校学習指導要領の歌唱共通教材から当日指示の1曲、前奏付きで2番まで) ②アルトリコーダーによる新曲視奏 |
| 美術 | 「描く活動」「つくる活動」 | |
| 保健体育 | 「器械運動」「球技」「ダンス」「武道」(柔道・剣道から出願時に選択した1種目) | |
| 技術 | 「製品の製作」 | |
| 家庭 | 「調理」 | |
実技試験では、技能の正確さだけでなく、落ち着いて課題に取り組む姿勢も見られます。
試験形式を事前に確認し、実際の試験を想定した練習を行っておくことが大切です。
岡山市教員採用試験の合格に向けて今から始めたいこと
岡山市教員採用試験では、教科等専門試験のほかに、個人面接・集団活動・模擬授業など、人物評価を重視したさまざまな試験が実施されます。
まずは自分が受験する校種・教科の試験内容を確認したうえで、配点や選考方法を踏まえて優先順位を決めることが大切です。
特に面接や集団活動などの人物試験は合否に大きく影響するため、筆記試験と並行して早めに対策を始めておきましょう。
他の自治体の試験内容については、以下の記事でまとめています。


