青森県教員採用試験は範囲が広く、特に「教職・一般教養」はどこから手を付けるべきか迷いやすい科目です。
しかし、過去の出題データを分析すると、効率よく点数を伸ばすための明確な優先順位が見えてきます。
教育原理は全54問中15〜20問と最も出題数が多く、教育法規も5〜10問で安定しています。一般教養では国語が過去10年間毎年4〜8問と圧倒的です。
一方で、教育史は毎年2問と少なく、深入りするより主要科目を固めた方が効率的です。
つまり、闇雲に全範囲へ手を広げるより、「毎年必ず出る分野から確実に取り切る」方が圧倒的に合格へ近づくということです。
この記事では、過去の出題データをもとに、科目ごとの傾向と何から勉強すべきかを具体的に整理しました。
- まず押さえるべき最重要科目
- 逆に後回しでも問題ない科目
- 出題が安定している分野
- 変動が大きい分野
これらを、データを用いながら期間別に分かりやすく解説していきます。
「時間が限られている中で、合格に必要な点数をどう確実に取りにいくか」その戦略を、一緒に固めていきましょう。
【青森県教採】教職・一般教養の試験概要
青森県教員採用試験の教職・一般教養は第1次試験で実施されます。
対策を始める前に、まずは試験の全体像を把握しておきましょう。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 54問(必答) *大問12題で構成されています。 |
| 出題形式 | 択一式(マークシート) |
| 出題範囲 | ①教職教養 ②一般教養 |
| 配点 | 100点満点 |
青森県の特徴は教職教養と一般教養をバランスよく出題するスタイルです。
出題形式はマークシート式で、54問を60分で解くので1問あたり約1分強のペース配分が求められます。大問12題で構成されているので、効率的に解答していく必要がありますね。
▼どんな問題なのか、形式なのか確認したい方は、以下の記事で過去問をまとめています。


【青森県教採】教職・一般教養の出題傾向と対策
青森県の筆記試験は教職教養30問、一般教養24問のバランス型です。
過去のデータを見ると、科目ごとに明確な傾向が見えてきます。
ここでは各科目の出題傾向と対策のポイントを解説していきます。
教職教養
教職教養で最優先すべきは教育原理と教育法規の2科目です。
この2科目だけで全54問中20〜25問を占めています。
過去3年間の科目別出題数を見てみましょう。
| 科目 | 令和8年度 | 令和7年度 | 令和6年度 |
|---|---|---|---|
| 教育原理 | 15 | 20 | 20 |
| 教育法規 | 10 | 5 | 5 |
| 教育心理 | 3 | 3 | 3 |
| 教育史 | 2 | 2 | 2 |
教育原理は毎年15〜20問と圧倒的な出題数です。教育法規は毎年5〜10問で安定しています。
特に教育原理では、学習指導要領、生徒指導、特別支援教育が頻出分野です。
教育法規は日本国憲法と教育基本法、子どもに関する法規、教職員の法規がよく出ています。範囲が限られているので、きちんと勉強すれば確実に得点源になるでしょう。
一方で教育史は毎年2問、教育心理は毎年3問と少なめです。深入りするより他を固めた方が効率的です。
心理や歴史に時間を割く前に、原理と法規で8割以上取るつもりで臨みましょう。
一般教養
一般教養で最も大切なのは国語・数学・英語の基礎3科目を固めることです。
この3科目は過去10年間、毎年合計16問安定して出題されています。一方で理科や社会は各科目1問ずつと少ないので要注意です。
過去3年間の科目別出題数を見てみましょう。
| 科目 | 令和8年度 | 令和7年度 | 令和6年度 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 8 | 8 | 8 |
| 英語 | 4 | 4 | 4 |
| 数学 | 4 | 4 | 4 |
| 日本史 | 1 | 1 | 0 |
| 世界史 | 0 | 0 | 1 |
| 地理 | 1 | 1 | 1 |
| 政治 | 1 | 1 | 1 |
| 経済 | 1 | 0 | 1 |
| 国際関係 | 0 | 1 | 0 |
| 物理 | 1 | 1 | 1 |
| 化学 | 1 | 1 | 1 |
| 生物 | 1 | 1 | 1 |
| 地学 | 1 | 1 | 1 |
国語は過去10年間で毎年4〜8問と圧倒的な出題数です。漢字が毎年4〜6問出ているので最重要です。ことばや読解・鑑賞も含めて、広く浅く知識を確認しておくのが良さそうですね。
数学は毎年4問で安定しています。図形と確率が頻出で、過去10年でほぼ毎年出題されています。苦手な人も多いと思いますが、公式の確認だけはしておいてください。
英語は過去10年間すべて会話問題です。毎年4問安定して出るので、会話表現を集中的に覚えましょう。
理科や社会は各科目1問ずつと少なく、全範囲を網羅するのは非効率です。得意分野に絞るのも一つの戦略ですね。
一般教養は満点を目指す試験ではありません。安定している主要3科目で確実に点を稼ぐ、これが鉄則です。
▼科目別に出題分野を一覧化したデータを以下の記事でまとめています。あわせて活用してください。


【青森県教採】教職・一般教養の勉強スケジュール
出題傾向が分かったところで、次は具体的な学習スケジュールです。
青森県教員採用試験の第1次試験は7月上旬なので、10月から始めれば約10ヶ月の準備期間があります。
ここでは各期間に分けて、それぞれの時期にやるべきことを解説していきます。
ターム①:10月〜12月(基礎固め期)
この時期は教職教養の基礎固めに集中しましょう。まずは教育原理と教育法規から始めてください。
| 学習時間の目安 | 平日1〜2時間 / 休日3〜4時間 |
|---|---|
| 優先度MAX | 教育原理・教育法規 |
| おすすめ教材 | よく出る過去問224、セサミノート |
| やらなくてOK | 教育史、教育心理、一般教養 |
この2科目で全54問中20〜30問を占めているので、ここを固めないと後が苦しくなります。
問題集から始めるのが正解
基礎固めというと参考書を最初から読みたくなりますが、実は問題集から始める方が効率的です。
- 出題形式に慣れる
- 参考書を読むだけでは本番でどう出題されるか分かりません。問題集なら実際の出題形式で学べます。
- 頻出分野が分かる
- 参考書は網羅的ですが、問題集は頻出分野に絞られています。試験に出ないところを勉強する時間が省けますね。
- 記憶に残りやすい
- 読むだけより問題を解く方が圧倒的に記憶に定着します。間違えた問題は特に印象に残るので復習効果も高いです。
おすすめの問題集は「教職教養 よく出る過去問224(実務教育出版)」や「セサミノート(東京アカデミー七賢出版)」です。
これらの問題集は良問が多く解説が丁寧だったり、穴埋め式で狙われやすい語句やポイントがよくわかったりしやすい構成なので、無駄なく学習を進められます。
よく「参考書を読んでから問題集に進むべきでは?」と聞かれます。
結論から言うと、最初から参考書を通読する必要はありません。むしろ非効率だと私は思います。
参考書は辞書的に使うのが正解です。問題集を解いて分からなかった部分だけ参考書で調べる、というスタイルの方が記憶に残ります。
最初から参考書を読むと、どこが重要か分からないまま読み進めることになり、結局ほとんど頭に入りません。
問題集で「これ分からない」と思った瞬間に参考書を開くからこそ、その知識が定着するんですね。
ターム②:1月〜3月(応用・演習期)
この時期は教育原理や教育法規に加えて教育心理や教育史にも手をつけていきましょう。また、一般教養では国語・数学・英語を本格的に暗記していく時期です。
| 学習時間の目安 | 平日2〜3時間 / 休日4〜5時間 |
|---|---|
| 教職教養 | Hyper実践シリーズで他自治体過去問 |
| 一般教養 | セサミシリーズで国数英を暗記 |
| 重点分野 | 漢字・図形・確率・会話文 |
教職教養は過去問でインプット即アウトプット
教職教養は青森県以外の自治体の過去問を解いてください。おすすめは「Hyper実践シリーズ」です。
なぜ他自治体の過去問なのか、理由は2つあります。
- 出題内容は全国共通
- 教育原理や教育法規の内容は全国どこでも同じです。学習指導要領も教育基本法も共通なので、他自治体の問題でも十分対策になります。
- 問題数が圧倒的に多い
- 青森県だけだと過去問の数が限られますが、全国の自治体の過去問を使えば膨大な演習量を確保できます。色々な角度から出題されるので、理解も深まりますね。
間違えた問題は必ず参考書に戻って復習しましょう。特に教育原理は出題範囲が広いので、過去問で頻出分野を絞り込むのが効率的です。
教育史と教育心理も少しずつ手をつけ始めます。ただし深入りは禁物です。教育史は過去問に出た人物と業績だけ、教育心理も頻出の学習理論に絞ってください。
一般教養は暗記中心で攻める
一般教養の国語・数学・英語は参考書でゴリゴリ覚える時期です。セサミシリーズが網羅性が高くておすすめですね。
この3科目は毎年合計16問出るので、ここで確実に点を取れるようにしておきましょう。
- 国語:漢字が毎年4〜6問出ているので最重要。ことばや読解も幅広く覚えましょう。
- 数学:図形と確率が頻出です。基本公式を確実に覚えてください。
- 英語:過去10年すべて会話文です。頻出表現を参考書で覚えましょう。
理科や社会はまだ手をつけなくて大丈夫です。まずは安定して出題される3科目を固めることに集中しましょう。
ターム③:4月〜6月(実践・弱点補強期)
この時期はターム②の繰り返し+弱点補強が中心です。基本的にはターム②と同じ学習を継続しながら、模試で見つかった弱点を潰していきます。
| 学習時間の目安 | 平日2〜3時間 / 休日5〜6時間 |
|---|---|
| 教職教養 | 過去問演習2〜3周目+弱点補強 |
| 一般教養 | 国数英継続+理社を少し追加 |
| 理社の選択 | 得意分野を1科目選んで集中的に |
教職教養は引き続き過去問演習
Hyper実践シリーズを使った他自治体の過去問演習を継続してください。2周目、3周目と繰り返すことで定着度が上がります。
模試を受けたら、間違えた分野を徹底的に復習しましょう。特に教育原理と教育法規で落としている問題があれば最優先で潰してください。この2科目で点を取れないと合格は厳しくなります。
一般教養は理科・社会にも少し着手
国語・数学・英語は引き続きセサミシリーズで知識を固めつつ、この時期から理科・社会にも少し手を広げていきます。
ただし各科目1問ずつしか出ないので、得意分野を1科目選んで集中的に勉強しましょう。
- 理科:物理・化学・生物・地学すべて毎年1問ずつ出ています。最も得意な科目を1つ選んで集中的に勉強しましょう。
- 社会:地理・政治が比較的安定して出題されています。日本史・世界史は年によって変動があるので注意。
一般教養は満点を目指す必要はないので、国数英で12点以上確保できたら他は無理に手を広げなくて大丈夫です。
ターム④:7月(直前期)
直前期は総仕上げと最終確認です。
| 学習時間の目安 | 平日3〜4時間 / 休日6〜8時間 |
| 最優先事項 | 教育原理・教育法規・国語漢字 |
| NG行動 | 新しい問題集に手を出す |
|---|
新しいことには手を出さず、今までやってきたことの復習に徹してください。
直前期の重点3ポイント
直前期に繰り返し確認すべきポイントは次の3つです。
- 教育原理の主要分野
- 学習指導要領・生徒指導・特別支援教育を最終チェック。
- 教育法規の条文
- 日本国憲法26条・教育基本法を最終チェック。声に出して読むと定着しやすい。
- 国語の漢字
- 毎年4〜6問出る最重要分野。書き取りと読みを集中的に復習。
試験3日前からの過ごし方
試験直前の3日間は特に注意が必要です。
- 新しい問題は解かない
- まとめノートと間違えた問題の見直しだけに集中
- 睡眠時間をしっかり確保(最低7時間)
- 当日の持ち物・会場までのルートを確認
このスケジュールはあくまで目安なので、自分の生活スタイルに合わせて調整してくださいね。大切なのは教育原理と教育法規を最優先にして、そこから崩さないことです。
▼教職・一般教養の勉強方法は以下の記事で解説しています。あわせて確認してください。


【青森県教採】教職・一般教養まとめ
青森県教員採用試験の教職・一般教養対策について解説してきました。
教職・一般教養の合格点に必要なのは、全部を完璧にやることではありません。青森県でよく出る分野を確実に取ること、これが合格への近道です。
▼科目別によく出る分野を一覧化したデータを、以下の記事でまとめています。あわせて活用してください。


まずはやるべきことを絞り込んで、今日から少しずつ積み上げていきましょう。0分より10分、10分より20分。その小さな一歩が合格につながります。
テキスト1ページでも、過去問1問でも構いません。今できることから始めていきましょう。

