MENU
>noteでも有益情報を配信中!

【対策】福井県教員採用試験の小論文とは?傾向と過去の出題テーマ

福井県教員採用試験の小論文対策

本記事では、福井県教員採用試験の小論文に関する情報をまとめています。

具体的には、小論文の傾向(文字数や試験時間、出題形式、配点など)過去のテーマを詳しく紹介しているので、小論文対策の役に立ててください。

目次

福井県教員採用試験 小論文の傾向

福井県教員採用試験の小論文は、第二次選考で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

試験時間60分
文字数810字(原稿用紙27文字×30行)
問題数1題
配点50点満点
福井県教員採用試験 小論文の傾向(2024年度)

小論文の文字数と試験時間

文字数は制限があり、810字以内で書かなければなりません。対する試験時間は60分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが福井県の特徴です。

福永

700字以上を目安に書くといいでしょう!

小論文の出題形式

出題数は1題、全校種が同じテーマです。

出題形式は、教育課題に対し、教師としてどのように取り組んでいくかを書かせる傾向にあります。福井県の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、福井県の資料も読みこんでおくといいでしょう。

小論文の評価基準・配点

小論文は以下の観点に沿って評価します。

  • なぜ、下線部のようなことが必要となるのか、その理由や背景について、具体的に述べているか。
  • 実践していきたい教育活動を、具体的に述べているか。
  • どのような研鑽を積むかについて、具体的にわかりやすく述べているか。
  • 文章全体を通して論調がまとまっており、説得力がある。
  • 8割以上の字数で、段落構成もなされている。
  • 原稿用紙を正しく使い、誤字・脱字がなく、適切な表現がなされている。

最終的に50点満点で評価しますが、著しく点数が低いと即不合格です。

評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ない(600字以下)だったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。

福井県教員採用試験 小論文の過去問

福井県教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。

小論文の過去問(2024年度)

次の文は、令和5年6月16日に閣議決定された「教育振興基本計画」の一部である。

グローバル化やデジタルトランスフォーメーション(DX)は労働市場に変容をもたらしており、これからの時代の働き手に必要となる能力は変化している。AIやロボットによる代替が困難である。新しいものを創り出す創造力や、他者と協働しチームで問題を解決するといった能力が今後一層求められることが予測され、こうした変化に教育も対応していく必要がある

=課題=

あなたは、下線部の「新しいものを創り出す創造力や、他者と協働しチームで問題を解決するといった能力」を児童生徒に身につけさせるために、どのような教育実践を行いますか。また、実践するにあたり、あなた自身は教員としてどのような資質・能力を高めると良いと思いますか。次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。なお、あなたの受験校種・教科等を明記し、それに敵した内容とすること。

①なぜ、下線部のようなことが必要となるのか、その理由や背景について、具体的に論じること。

②下線部にあるような能力を児童生徒に身につけさせるために、あなたは、どのような教育活動を実践していこうと思うかを、具体的に論じること。

③あなたは、このような変化に教育が対応していくために、どのような研鑽を積むかを、具体的に論じること。

小論文の過去問(2023年度)

次の文は令和4年3月31日にとりまとめられた「特別支援教育を担う教師の養成の在り方等に関する検討会議報告」を踏まえ、特別支援教育の携わる教師の養成、採用及び研修等に係わる今後の取り組みに関する留意事項について、文部科学省から通知されたものの一部である。

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のために学校教育が果たすべき役割や、特別支援教育を受ける児童生徒のみならず、通常の学級における障害のある児童生徒数の増加を踏まえ、全ての教師が、特別支援教育に関する理解を深め、専門性を持つことが重要となっています。

=課題=
下線部について、次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。

  1. なぜ、下線部のようなことが述べられたのか、その理由や背景について、具体的に論じること。
  2. 「特別支援教育に関する理解を深め、専門性を持つ」ことで、あなたは、どのような教育活動を実践していこうと思うかを、具体的に論じること。
  3. そのためには、どのような研鑽を積むか、具体的に論じること。

なお、あなたの受験校種・教科等(併願受験で2つとも2次選考試験を受験している場合は第1希望)を明記し、それに適した内容とすること。

小論文の過去問(2022年度)

次の文は、令和3年1月26日に中央教育審議会が取りまとめた「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)【概要】」にある「2020年代を通じて実現すべき『令和の日本型学校教育』の姿」について述べられたものの一部である。

【教職員の姿】
学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて学び続け、子供一人一人の学びを最大限に引き出し、主体的な学びを支援する伴走者としての役割を果たしている。

あなたは、下線部の「主体的な学びを支援する伴走者としての役割」を果たすために、児童生徒たちにどのような授業を行いますか。また、そのような役割を果たすために、あなた自身は教員(栄養教諭)としてどのような資質・能力を高めるとよいと思いますか。次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。なお、あなたの受験校種・教科等(併願受験で2つとも2次選考試験を受験している場合は第1希望)を明記し、それに適した内容とすること。

  1. あなたが考える「主体的な学びを支援する伴走者としての役割」とはどのようなことかを明らかにして論じること。
  2. 「主体的な学びを支援する伴走者としての役割」を果たす授業(教育活動)とは、どのような授業(活動)かを具体的に説明すること。
  3. 上記②の授業を行うために、どのような研鑽を積み、教員・教諭としての資質・能力を高めるとよいか具体的に論じること。

小論文の過去問(2021年度)

次の文は、第3期(令和2~6年度)福井県教育振興基本計画(概要版)の基本理念について述べた文の一部分である。

予測困難なこれからの時代において、子どもたちが将来、夢や希望を実現し、地域の担い手として活躍していくためには、一人一人が個性を発揮して、自らの可能性に挑戦し、一人では解決が困難な課題についても、多様な人々と協働しながら乗り越えていく力が不可欠です。こうした力を育てていくため、子ども自身の個性に気づかせ、伸ばしていく「引き出す教育」や、教員がすべてを教え込むのではなく、知的好奇心や探究心を持って、学びを自ら進んで「楽しむ教育」を進めていきます。

=課題=
あなたは、下線部の「楽しむ教育」を進めるために、どのような授業を行うとよいと考えますか。また、そのような授業を行うために、あなた自身は教員としてどのような資質・能力を高めるとよいと思いますか。次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。なお、あなたの受験校種・教科(併願受験で2つとも2次選考試験を受験している場合は第1 希望)を明記し、それに適した内容とすること。

  1. あなたが考える「楽しむ教育」とはどのような教育かを明らかにして論じること。
  2. 「楽しむ教育」を進めるための授業とは、どのような授業かを具体的に説明すること。
  3. ③上記②の授業を行うために、どのような研鑽を積み、教員・教諭としての資質・能力を高めるとよいか具体的に論じること。

小論文の過去問(2020年度)

平成29年3月に小学校及び中学校、4月に特別支援学校(小学部・中学部)、平成30年3月に高等学校及び特別支援学校(高等部)の新しい学習指導要領が公示された。次の文は、今回改訂された学習指導要領の主な改訂点である。

  • 教育基本法、学校教育法などを踏まえ、これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし、子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成する。その際、子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視する。
  • 知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成する。
  • 道徳教育の充実や体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実により、豊かな心や健やかな体を育成する。

=課題=
あなたは、「確かな学力」を育成するためにどのような授業を行いますか。また、そのような授業を行うために、あなた自身の資質・能力をどのように高めようと考えますか。次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。なお、あなたの受験校種・教科(併願受験で2つとも1次試験を通過している場合は第1希望)を明記し、それに適した内容とすること。

  1. 「確かな学力」とはどのような学力かを明らかにして論じること。
  2. 「確かな学力」を育成するための授業とは、どのような授業かを具体的に説明すること。
  3. 上記②の授業を実践するために、どのような自己研鑽をするか具体的に論じること。

※養護教諭、栄養教諭は「確かな学力」を「豊かな心や健やかな体を育成する実践」に変えて論じる。

過去問で答案を書いたら添削を受けよう!

福井県教員採用試験 小論文対策を始めよう!

今回は、福井県教員採用試験における小論文の傾向過去のテーマをまとめていました。

教員採用試験の小論文は、やるべきことが想像しているよりも多いです。

過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。

小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。

小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。

以上、福井県教員採用試験の小論文についてでした。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

コメントする

目次