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【堺市教員採用】面接試験の傾向と対策【過去の質問例あり】

堺市教員採用試験 面接の過去問

教員採用試験の合格を目指すうえで、「面接」は避けて通れない最大の関門です。

特に堺市では、近年筆記試験の倍率が下がる一方で、面接試験の重要性がますます高まっています。

👨‍🦱「面接でどんな質問をされるのか不安…」

👨‍🦱「どんな対策をすればいいのか分からない…」

そんな不安や疑問を抱える方のために、本記事では堺市教員採用試験の面接試験の特徴や評価基準、過去の質問例、効果的な対策方法までをわかりやすく解説します。

これから受験を考えている方も、すでに準備を始めている方も、ぜひ本記事を参考にして、納得できる面接対策を進めてくださいね!

目次

堺市教員採用試験の面接概要

堺市教員採用試験の面接試験は、第1次試験と第2次試験にそれぞれ行われています。

まずは面接試験の傾向を紹介します。

第1次試験面接

第1次試験面接の概要(堺市教員採用試験)
実施内容個人面接(口頭試問)
試験時間20分~25分
面接官3人
配点150点満点

第2次試験面接

第2次試験面接の概要(堺市教員採用試験)
実施内容個人面接(口頭試問)+場面指導
試験時間30分
面接官3人
配点450点満点

堺市教員採用試験の面接では、「ひとづくり・まなび・ゆめ」という教育理念に基づき、「自らを律し、学び続ける姿勢」や「多様な価値観を理解し、協働する力」、「地域と連携した教育活動」が重視されます。

特に、「第3期未来をつくる堺教育プラン」で示される、“それぞれの世界へはばたく『堺っ子』の育成”や、“ICTを活用した学びの充実”、“堺を愛し、誇りに思う心”を育てることへの意欲が問われる傾向があります。

これらを踏まえ、自分が堺市の教育にどのように貢献できるのか、またどんな教員として成長していきたいのかを具体的に語れるように準備しましょう。

面接シートの重要性

堺市教員採用試験の面接では、「面接シート」が面接官の主な質問のベースとなります。

つまり、単なる事前提出資料ではなく、あなたの人物像や教育観、教員としての適性を伝える“自己プレゼンの土台”となる非常に重要な書類です。

面接官は、提出された面接シートを読み込んだうえで質問するため、記載内容の一貫性や、根拠となる具体的なエピソードが求められます

面接シートの内容

面接シートは堺市のホームページからダウンロードし第1次試験日に提出します。(令和8年度)では、主に以下のような内容が問われています。

堺市教員採用試験の面接シート(令和8年度)
堺市教員採用試験の面接シート(令和8年度)

大きく内容変更になることはないと思いますが、必ず最新版の指定様式を使用し、指示に従って記入してください。

面接シートの書き方

面接シートは、自分の経験や強みを「具体的なエピソード」として簡潔にまとめることがポイントです。

志望動機や自己PRは、単なる理想論ではなく、実体験を交えて説得力を高めましょう。また、記載内容が面接官からの質問につながることを意識し、どんな質問が来ても一貫性を持って答えられるよう準備することが大切です。

より詳しい面接シートの書き方やポイントが知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

また、面接シートの添削や自己PR・志望動機の相談がしたい方は、下記のnoteも読んでおくといいでしょう。

面接試験の過去問

堺市教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問・・・・・から、『保護者対応で不安なことはありますか?』といった、教員採用試験ならではの質問・・・・・・・・・・・・・まで幅広く聞かれています。

ここでは、過去に聞かれた質問を抜粋して紹介します。事前に質問例を把握し、自分の考えを整理しておくことが大切です。

第1次試験面接の質問例

  • どのくらい緊張していますか。
  • 30秒程度で自己紹介してください。
  • 志望動機は何ですか。
  • 学生生活で努力したことと身につけたスキルを教えてください。
  • あなたの強みは教育現場にどう活かせますか。
  • 教師を目指した時期ときっかけは何ですか。
  • これまでに苦労した出来事を2つ教えてください。
  • あなたの良さはどこだと思いますか。
  • 堺市の教育で知っていることを2つ挙げてください。
  • 授業を行うときに気をつけることは何かありますか。
  • 「チーム学校」とは何か知っていますか。
  • いじめについて、どう考えますか。
  • 人権問題について、どのように考えますか。
  • 最後に言いたいことはありませんか。 など

第1次試験の面接では、受験者の人柄や教員としての基礎的な資質、教育への情熱が主に問われます。

質問に対しては、具体的なエピソードを交えつつ、誠実な姿勢や前向きな意欲をしっかり伝えましょう。また、自分なりの「教員像」や、なぜ堺市で教えたいのかといった思いを明確に語れるよう準備することが大切です。

第2次試験面接の質問例

一般的な質問例

  • 場面指導の出来はよかったですか。
  • 場面指導は緊張しましたか。
  • 指導した子供が、それでも言うことを聞かない場合どうしますか。
  • 苦労した話をしてください。また、どうやって克服しましたか。
  • 意思疎通を取ることは得意ですか。また、上手くいかずに失敗した経験はありますか。
  • 教師の資質とは何だと思いますか。
  • 教師になるうえで努力すべき部分はありますか。
  • どんなときに挫折しそうになりますか。
  • ストレスはどのようなときに感じますか。
  • ストレス発散方法を教えてください。
  • 併願はしていますか。
  • 併願先の志望理由は何ですか。
  • すべての試験に合格したらどうしますか。
  • すべての試験に落ちたらどうしますか。
  • 最後に30秒で自己アピールしてください。 など

場面指導のテーマ例

  • あなたは,小学校6年生の担任です。卒業式に向けた歌の練習で少人数がふざけて練習に参加していません。あなたは担任としてどのように指導しますか。
  • 明日は始業式です。あなたは2年生の担任になりました。クラスで自己紹介をしてください。
  • 明日は卒業アルバムで使用するクラスの全体写真を撮る日です。帰りのホームルームで話をしてください。
  • ある日、クラスの掲示物が荒らされていました。クラス全体に指導してください。
  • あなたは中学校の養護教諭です。2年生の保健室の利用マナーがよくありません。学年集会で指導してください。

第2次試験の面接では、より実践的な場面や教育現場での対応力、教員としての信念などが評価されます。

自身の体験や具体的な対応例を交えながら、堺市の教育方針や評価基準と関連づけて答えることがポイントです。また、自分の課題や成長意欲についても、前向きに語る姿勢が好印象につながります。

さらに過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

面接試験の評価基準

堺市教員採用試験の面接では、受験者が教員としてふさわしい資質や能力を有しているか総合的に評価されます。

主に「資質」「表現力」「社会性」「その他」の4つの観点から多面的に審査されるため、単なる知識や受け答えだけでなく、人柄や実践的な対応力も重視されます。

評価基準

評価項目は次のとおりです。

第1次試験の評価基準

  • 教育にかける“ゆめ”や情熱をもっているか。
  • 広い視野で自他を肯定的に捉え、人権を尊重する態度や意識があるか。
  • 指導上必要な基礎知識について、理解しているか。
  • 子ども一人ひとりに寄り添い、大切にしようとする姿勢があるか。
  • 集団の中で、自身の役割を意識し、他者と協力する姿勢があるか。

第2次試験の評価基準

  • 教育にかける“ゆめ”や情熱をもち、自分の“よさ”を生かしているか。
  • 広い視野で自他を肯定的に捉え、人権を尊重する態度や意識があるか。
  • 困難に立ち向かう強い意志をもち、様々な課題に対して的確かつ柔軟に対応することができるか。
  • 教員となることについて自覚をもち、責任ある行動をとることができるか。
  • 学習指導要領等の指導上必要な基礎知識を理解するとともに、時事的な教育課題について、理解しようとしているか。
  • 一人ひとりの子どもに寄り添いかかわることの必要性・重要性について、理解しているか。
  • これまでの経験に基づき、明確に自分の考えを述べ、相手に伝えることができるか。
  • 組織の一員として自身の役割を意識し、他者と協力する大切さについて理解しているか。

出典元:堺市教育委員会資料より作成

回答内容は「教員像」との接続を意識

堺市教員採用試験の面接で高評価を得るためには、各評価基準の意図を踏まえ、自分の回答を堺市が求める「教員像」と結びつけることが大切です。

第3期未来をつくる堺教育プランでは、「自らを律し、学び続ける姿勢」や「広い視野で多様な価値観を理解し、人権を尊重する態度」、「地域と協働した教育活動」、「一人ひとりの子どもに寄り添う教育」などが強調されています。

そのため、自己PRやエピソードを語る際は、「教育に対する情熱や夢をどのように持っているか」「困難な課題をどう克服したのか」「子どもや同僚と協力して取り組んだ具体的な経験」などを通して、自分がこの教員像にどのように近づけるかを具体的に示すことが重要です。

理想論だけでなく、実際に行動したエピソードや成長過程を具体的に伝えることで説得力を持たせましょう。また、面接のやり取り全体が評価対象となるため、表情や言葉遣い、立ち居振る舞いにも十分注意を払うことも大切です。

面接試験の対策

教員採用試験の面接対策は、早く始めれば始めるほど有利です。

特に近年の堺市では、筆記試験の倍率が下がる一方で、面接試験の重要性が年々高まっています。人物評価の比重が明らかに増しており、「人を見て採る」傾向が顕著です。

「筆記試験が終わってから少し練習すれば大丈夫」と考えていると、面接で思わぬ苦戦を強いられ、合格ラインに届かないことも十分あり得ます。

面接対策を早く始めるべき理由

堺市では、合否判定において面接・人物評価のウェイトが非常に高いからです。

採用者数の増加や志願者数の減少により筆記試験の競争率は緩やかになっていますが、その分、「この人と一緒に働きたい」「現場で信頼される教員かどうか」を見極めるため、面接での印象や説得力が重視されるようになっています。

つまり、「筆記で高得点だから安心」ではなく、「面接で自分をどう見せるか」が合格の分かれ目です。

面接対策はいつから始めるべきか

結論から言えば、出願(3月頃)と同時に面接を意識し始めるのが理想的です。遅くとも筆記試験の1〜2ヶ月前には、以下の準備に着手しましょう。

  • 志望動機・自己PRの構成とブラッシュアップ
  • 面接シート(面接カード)の下書き・修正
  • 面接でよく出る質問への回答準備
  • 教育実習や指導経験の棚卸し
  • 堺市の教育方針・特色の理解
  • 模擬面接や話し方トレーニング

これらは一夜漬けでどうにかなるものではなく、繰り返し整理・練習する中で「自分の言葉で話せる」レベルに高めていくことが重要です。

自己PR・志望動機の相談がしたい方は、下記のnoteも読んでおくといいでしょう。

早めの準備が合格のカギ

せっかく筆記試験を突破しても、面接で自分の魅力や適性を十分に伝えきれずに不合格になってしまうのは非常に悔しい結果です。

だからこそ、時間に余裕のある今のうちから、面接を意識した準備にコツコツ取り組むことが、最終合格の最大のポイントとなります。

より具体的な面接対策の方法や、実践的なテクニックについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

面接試験で落ちないために

堺市教員採用試験では、面接の重要性が年々高まっており、人物評価が合否の大きなカギとなります。

面接シート(面接カード)は、単なる事前資料ではなく、面接官の質問の土台となる「自己プレゼン資料」です。記載内容の一貫性や具体的なエピソードが、あなたの評価を大きく左右します。

面接対策は、早めの準備が何よりも重要です。志望動機や自己PRのブラッシュアップ、教育方針の理解、模擬面接など、日頃から計画的に取り組むことで「自分の言葉で語れる」回答が身につきます。

また、過去問(質問例)を活用しながら、堺市が求める「教員像」と自分自身の経験や思いをしっかり結びつけて伝えましょう。

筆記試験の結果だけに安心せず、面接対策を万全にすることが最終合格への最大の近道です。ぜひ、本記事の内容を参考に、自分らしい強みや熱意をしっかり準備し、納得のいく面接にしてくださいね。

面接試験の過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

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