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青森県教員採用試験の一般教養は何から勉強する?出題傾向と優先順位

青森県教員採用試験 (3)

「青森県の教員になりたいけど、一般・教職教養の科目が多すぎて何からやればいいかわからない……」

もし、「とりあえず全科目、参考書の最初から勉強しよう」と考えているなら、今すぐストップしてください。そのやり方では、時間だけが削られて、合格点に届かない可能性が高いからです。

実は、合格している人ほど「勉強していない・・・・・科目」がたくさんあります。全範囲を網羅しようとするのではなく、次のように割り切っているのです。

  • 「出る科目・分野」だけに時間を使う
  • 「出ない分野・科目」は思い切って捨てる

では、青森県教員採用試験を志望する場合、最初に手をつけるべき科目は何でしょうか。

答えはシンプルです。
まずは「教育原理(教職教養)」一択です。

一般教養の日本史や物理といった暗記科目は、後回しでも構いません。状況によっては、最初から手を出さない戦略をとることも合理的です。

この記事では、次の2点を中心に解説します。

  • なぜ教育原理(教職教養)から勉強を始めるべきなのか
  • 点数を伸ばすための、最も効率的な勉強順序(優先順位)

もう、「何を勉強すればいいのか」と迷わなくて大丈夫です。

限られた時間で合格点を取るための 「現実的な戦略」 を一緒に整理していきましょう。

福永

福永です。XThreadsnoteでも有益な情報を発信しています!


▼一般・教職教養の概要や試験の全体像は以下の記事でまとめています。

目次

【青森県教採】一般・教職教養の勉強は教育原理から

青森県教員採用試験の一般・教職教養は、努力量ではなく科目選択で勝負が決まります。

どれだけ真面目に勉強しても、点数にならない科目に時間をかけていれば、合否には結びつきません。

では、なぜ「教育原理」から勉強すべきなのか。
その理由を、具体的に3つ解説します。

配点が全体の約3〜4割を占める

試験科目は、すべてが平等に出題されるわけではありません。特に青森県の一般・教職教養は、「教育原理」への偏りが異常なほど顕著です

一見すると「教職30問、一般24問」とバランスが取れているように見えますが、内訳を見ると教育原理だけで全体の約3〜4割(15〜20問)を占めています。

一般・教職教養の出題数一覧(科目別詳細)

科目R8R7R6
教職科目303030
└教育原理152020
└教育史222
└教育心理333
└教育法規1055
一般科目242424
人文科学121212
└国語888
└倫理000
└英語444
└音楽000
└保健体育000
└美術000
社会科学444
└世界史001
└日本史110
└地理111
└政治111
└経済101
└国際関係010
└環境000
自然科学888
└数学444
└物理111
└化学111
└生物111
└地学111
└情報000
青森県 一般・教職教養の出題数一覧(科目別詳細)

一方で、社会科学(歴史や地理)は範囲が膨大であるにもかかわらず、合計でわずか4問。1科目あたり0〜1問しか出ません。

❌「1問のために全範囲を勉強する」
全体の約3分の1を占める教育原理を一点突破する

どちらが合格に近いかは、言うまでもありません。

校種に応じた「教養」の役割を理解する

青森県の1次試験は、校種によって「教養:専門」の配点比率が異なります。

配点のイメージ(例)
  • 小学校:教養100点、専門250点
    (専門重視)
  • 他校種:教養100点、専門100点
    (バランス型)

この配点構造から、次のような戦略が見えてきます。

小学校志望の方

専門教科(250点)が圧倒的に重要です。一般・教職教養(100点)では、範囲の広い一般教養に時間を浪費せず、「教育原理」で効率よくボーダーラインを確保し、残りの時間を専門教科に充てるのが正解です。

中・高・養護等を志望の方

教養と専門の配点が同じ(100点:100点)であるため、一般・教職教養での失点は致命傷になります。しかし、だからといって全科目勉強するのは時間が足りません。

やはり、最も配点が高い「教育原理」を確実に得点源にすることが、ライバルに差をつける鍵となります。

勉強した分だけ確実に点数が伸びる

「教職教養は暗記だから後回しにしたい…」

そう感じる人も多いかもしれません。しかし、実際は逆です。

一般教養は「中学〜高校の全教科」が範囲で、対策範囲は事実上無限です。一方、教育原理や教育法規は出題テーマとパターンがかなり固定されています。

つまり、

  • 範囲が限定されている
  • 学習量が点数に直結しやすい

といった特徴があり、教育原理は勉強した時間が、そのまま得点になる裏切られない科目なのです。

福永

青森県で合格する人は、必ずここを得点源にしています。まずは焦らず、教育原理の学習からスタートしましょう!

【青森県教採】一般・教職教養の正しい勉強順(優先順位)

「教育原理が大事なのはわかった。じゃあ、それ以外の科目はどこまで・何をやればいいの?

ここでは、青森県教員採用試験の一般・教職教養で勉強すべき科目の優先順位をS〜Cランクで整理しました。

科目別優先度ランク

時間が限られている以上、すべての科目を完璧に対策するのは不可能です。

Cランクは思い切って捨てる。この割り切りが、合格者の持つ考えになります。

Sランク(最優先・全体の核)

教育原理

→15〜20問と圧倒的な出題数。ここを落とすと合格は不可能です。

Aランク(合格必須)

教育法規、国語数学

→青森県は一般教養の中で「国語」が8問と非常に多いのが特徴です。また教育法規も5〜10問と変動はありますが重要度が高いです。

Bランク(余力があれば)

英語、教育心理、教育史

→コンスタントに3〜4問出題されるため、基礎はおさえておきたい科目です。

Cランク(捨てる選択もあり)

世界史、日本史、地理、政治経済、物理化学生物地学

→これらは全て合わせても10問前後。1科目あたり0〜1問しかないため、コスパ最悪です。

※この優先順位は感覚で決めているわけではありません。実際の試験データに基づいています。

科目別の出題数一覧はこちら

出ないところは勉強しない

真面目な人ほど「Cランクの日本史や物理もやらなきゃ…」と思いがちですが、これは点が取れない人の考え方です。

青森県において、社会科学と自然科学(数学除く)は、すべて合わせても全体の2割程度。
そこに10時間かけるなら、その10時間を、

  • 大量に出る「教育原理」
  • 一般教養の3分の1を占める「国語」
  • 配点が圧倒的に高い「専門教科(自分の教科)」

に使った方が、確実に総合点は伸びます。

「出ないところは勉強しない」
これが科目・範囲が膨大な教員採用試験の合格メソッドです。


とはいえ、

  • 「具体的にどの分野が出るの?」
  • 「どこまで捨てていいの?」

と不安になりますよね。

そこで、過去の出題傾向を徹底分析し、科目別・分野別の出題傾向を1つにまとめました。

「自分で分析する時間がない」
「無駄な勉強をしたくない」

という人は、ぜひ活用してください。

▼科目別・分野別の出題範囲データはこちら!

【青森県教採】一般・教職教養の勉強で捨て科目を作るべき理由

ここまで読んで「教育原理や国語が大事なのはわかった。でも、他を捨てて本当に大丈夫なの?」と、不安になった人も多いはずです。

結論から言うと、この優先順位(戦略)で、合格点には十分届きます。

精神論ではなく、数字でシミュレーションしてみましょう。

そもそも満点を取る試験ではない

大前提として、教員採用試験の一般・教職教養は満点を取る必要はありません。

合格ライン(ボーダー)は年度差はあるものの、概ね6割前後が目安です。

つまり、54問中20問近くは間違えてもいいテストなのです。

S・Aランクだけで半分以上は取れる

では、先ほど紹介した「Sランク・Aランク」の科目だけに集中した場合、どれくらいの点数になるでしょうか。

直近のデータ(R8の数値を参考)で計算してみます。

【勉強する科目(S・Aランク)】

  • 教職教養(原理・法規):約25問
  • 国語・数学:12問

合計:37問 / 54問中

なんと、全体の約7割が、この重要科目だけで構成されています。

これらをしっかり対策して「正答率80%」取れればどうなるでしょうか。

37問 × 0.8 = 約30点

この時点で、全体の半分以上(約55%)の得点率を確保できます。

残りはBランクと拾い点で埋まる

あと必要な点数は数点です。

ここは、Bランク科目(英語・心理)で補います。

英語・心理・教育史:合計9問程度出題されるうち、半分ほど正解する(4〜5点)

これで合計35点前後(得点率約65%)。
十分、合格圏内です。

また、マークシート試験なので、Cランク(歴史や理科)も、消去法や残り時間で対応すれば一定の確率で正解します。

この数字を見れば、一般教養の社会や理科をすべて勉強しなくても合格できることが、現実的に理解できるはずです。

最初から全部やる必要はない

もし不安になって、Cランクの科目(範囲の広い世界史・日本史など)まで最初から手を出したらどうなるでしょうか。

  • 最重要の教育原理の暗記が中途半端になる
  • さらに、配点の高い専門教科の勉強時間が削られる

結果、どっちつかずの点数で不合格…。これが最も多い失敗パターンです。

そうならないために、勇気を持って「戦略(順番)」を守ってください。

  • 教育原理を徹底的に固める
  • 国語・数学・法規で基礎点を積み上げる
  • 社会・理科は深追いしない(歴史は捨てる)

この戦略を念頭に置いて勉強することが、合格には必要なのです。

【青森県教採】一般・教職教養の対策で使うべき参考書

教員採用試験の参考書は何を買えばいいですか?」

これは、教員採用試験の対策で一番多い質問です。

一般・教職教養を攻略するうえで使うべき参考書は、次のどちらかを選べば間違いありません。

福永

迷ったら「らくらくマスター」、網羅性を求めるなら「オープンセサミ」

分かりやすさ重視・初めての人向け

  • 「教育原理なんて初めて聞く」
  • 「文字ばかりの参考書は眠くなる」

このタイプの人は、実務教育出版の「教職教養らくらくマスター」がオススメです。

重要部分が赤文字で書かれており、付属の赤シートを使って読み進めていくスタイルの参考書です。

初学者はまず、このシリーズの「教職教養」から始めましょう。青森県で超頻出の教育原理の基礎を固めるには、十分すぎる内容です。

情報量重視で対策したい人向け

  • 「1冊でしっかり対策したい」
  • 「教育原理を本質から理解したい」

このタイプの人には、『オープンセサミシリーズ(東京アカデミー)』がオススメす。

オープンセサミは、教員採用試験の中でも情報量・網羅性ともにトップクラスの参考書で、青森県で頻出の教育原理にも十分対応できます。


ただし、使い方に注意があります。それが、情報量の多さです。

  • どこから読むべきか分からない
  • 全部やらないと不安になる
  • 結果的に、時間が足りなくなる

これは、参考書が悪いのではなく、「青森県の出題傾向に合わせた読み方」ができていないだけです。


そこで活用してほしいのが、過去の青森県教員採用試験を分析し、分野別の出題範囲と頻度をまとめたこちらのnoteです。

このデータは、
オープンセサミの目次構成に完全対応しているため、

  • セサミで最優先で読むべき分野
  • 後回し・省略していい分野

が一目で分かります。

オープンセサミを「読めば安心」ではなく「点数に変える」ための補助教材として使ってください。

【青森県教採】一般・教職教養の学習スケジュール

「今は、どこまでやればいいの?」

ここが分からないと、不安になって、本来やらなくていい一般教養にまで手を出してしまいます。

そこで、合格者の多くがたどっている「遠回りしない王道スケジュール」を紹介します。

〜12月:教職教養(Sランク)に全集中

この時期にやることは、教育原理を中心とした教職教養だけです。

  • 教育原理の頻出人物・用語を覚える
  • 教育法規の重要条文に触れる

一般教養は一切やらなくて構いません。この時期に手を出すと、「配点が低い×範囲が広い」科目に時間を吸われてしまいます。

1月〜3月:Aランク科目と専門教科を追加

教職教養が安定してきたら、Aランク科目(国語・数学)と、何より大事な専門教科の勉強を本格化させます。

  • 専門教科(自分の教科)の対策
  • 一般教養の国語(漢字や四字熟語など)、数学を解いてみる

一般教養の理科や社会はまだ手を付けなくてOKです。この段階では「やらない判断」が正解になります。

4月〜直前:Bランク科目で調整と過去問

4月以降は、過去問演習を中心に行います。ここで初めて、Bランク科目の中で「いけそうな分野」をつまみ食いします。

青森県の一般・教職教養は、専門教科で高得点を取るための「守りの試験」です。深入りしすぎず、合格ラインをキープすることを目標にしてください。


▼一般・教職教養の具体的な勉強方法はこちらの記事で解説しています!

【青森県教採】一般・教職教養は効率よく対策がポイント

青森県教員採用試験の一般・教職教養は、「全部を完璧にする人」が合格する試験ではありません。

圧倒的な出題数を誇る「教育原理」や「国語」で確実に点を取り、出題数の少ない歴史などは最初から追わない。この「取捨選択」ができた人から、合格点に近づいていきます。

科目別優先度
  • Sランク(教育原理):まずはここを得点源にする(4割占める!)
  • Aランク(法規・国語・数学):ここで点数を積み上げる
  • B・Cランク:「出題数」を見てやるか決める(歴史は捨てる)

もしこの段階で、

  • 教養試験の仕上がりに不安がある
  • どこまでやれば「十分」なのか判断できない
  • 今の勉強がズレていないか確認したい

と感じるなら、青森県の出題範囲をまとめた攻略noteを活用しても構いません。 このnoteには、勉強戦略を無料で相談できる特典も付けています。

一人で迷い続けるより、「このままでいいか」を一度確認したい人向けのものです。

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